東方反滅紀(凍結)   作:冷仁鬼

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耐えてくれ、結界班!!
この戦いが終わるまでの辛抱だ、結界班!!

というわけで一番の難所ですが、双方一撃一撃が強力なためすぐに決着となりそうです(文が思い付かなくて短い訳ではない)


吸血鬼異変・・・・最強vs最強

「「あ、お前は!!」」

 

誇賭世と瀬戸尾凌の声が重なる

 

「誇賭世!?......うぐぅっ!!」

 

「凌!?じゃあここはまた凌の世界か?......ごふぅっ!!」

 

驚きの再会をして動きの止まった二人にレイ・スカーレットの弾幕が連続で当たる

レイの妻、リィネが技を解いてレイに近寄る

 

「ビックリしたな今の」

 

「避けるの忘れて当たったけどあんまし痛くねーなこれ」

 

煙が晴れるとそこには小さい傷がいくつか付いた二人が浮いていた

特にダメージと呼べるダメージは入っていないようだった

 

「だからー!ここは俺の世界じゃ無いんだって!」

 

「じゃあ何処なんだよ!?」

 

「我らを前にして喋っている余裕があるかな?『無還弾幕』」

 

凌と誇賭世が二人を無視して喋っているのを見てレイは舐められていると分かり能力で作り出した一発のなんの変哲もなさそうな弾を二人に撃つ

速度も速くもなく遅くもない、至って普通の弾幕だ 見た目は.......だが

 

凌はそれを見ると同じくらいの大きさの、しかし高威力の弾を撃ち返した

弾は丁度二組の中間でぶつかり、レイの弾に凌の弾が書き消されレイの弾はそのまま凌に向かって進んでいく

 

「お?なんだこの弾幕?打ち消せないな」

 

「こんだけ遅いなら避けておこうぜ」

 

「そうだな.....放っておこう」

 

二人は軽々と弾幕を避けるとレイ達の元へ駆け寄り二人同時に蹴りを放つ

リィネは誇賭世の蹴りを食らい後方へ押しやられる

レイは凌の蹴りを右手で弾くと左手に妖力を纏い拳を作る

それを見た凌は弾かれた勢いを利用してもう片方の足でレイの顎を蹴りあげ、ジャッチスルーをかます

 

「向日葵!!」

 

レイは凌が反撃出来るとは思ってなかった為一瞬動きが止まる

 

「速攻で終わらせてやる!!リミッター3解除!!山茶花!!」

 

先程の再会で驚いて戻してしまったリミッターを外し、動きの止まったレイに超速で拳を叩き込む

流石にレイでも高速で高威力の物理攻撃には為す術がなかったらしく口から血を吐きながら吹き飛ぶ

 

 

 

 

その向こうではリィネと誇賭世も近接戦闘を繰り広げていた

 

「【一撃】三日月ィィ!!」

 

「『横道』」

 

誇賭世が地面に足を沈みこませながら拳を振るう

蹴りを食らい体勢の崩れているリィネはガードすることも不可能だと分かるや否や一言呟き妖力を少し放出する

妖力はうっすらとリィネの後ろに道を作り出し、拳の軌道をそちらへとずらす

 

「うおっっ!......グッ.........!」

 

誇賭世は作られた道に沿いながら後ろへ行こうとするが、それに合わせてリィネが全力のカウンターを誇賭世の腹に入れる

吹き飛びそうになる誇賭世を前にして更に重ねて呟くリィネ

 

「『行き止まり』」

 

次の瞬間何もない空間で誇賭世が止まる

まるで袋小路に入って逃げられなくなったように吹き飛ばなくなる

吹き飛ばないと言うことは攻撃を食らい続けるということ.......女でも吸血鬼、リィネの全力の拳と見えない壁に挟まれた誇賭世の肋骨が悲鳴をあげ始める

 

「くそが!!動けないのはお前も同じだろ!【崩壊】新月!!」

 

お互いに動けないのを利用して誇賭世は大地をも砕く蹴りを両足でリィネの体に放つ.......リィネはかなりの距離吹き飛び運悪く吹っ飛んだ先にあった尖った岩に刺さり動かなくなった

通常なら反作用で誇賭世も吹っ飛ぶ筈だが先程リィネが作り出した見えない壁のおかげで何事もなくて済む

その壁もリィネが動かなくなると共に消えた

 

「あぶねぇあぶねぇ.......ってこれは肋骨が何本か持ってかれたな。まぁ、なんとかなるだろ」

 

そういいながら立ち上がると凌の方へ飛び立った

 

 

 

 

「人間ごときが吸血鬼相手にぃぃぃぃ!!」

 

「俺は既に神の領域に来ておるわぁぁぁ!!」

 

二人の全力を込めた拳がぶつかり、拮抗を保っている

代わりに溢れだした神力と妖力が回りの地形を変えていく

 

「おーい!!凌の方はまだやってんのか?」

 

遠くから誇賭世の声が聞こえてくる

レイはその声に気を取られて力が一瞬弱まった

凌はその隙を逃さず一気に畳み掛ける

 

「一瞬だけリミッター5解除!!トドメの『最神槍[七神槍の裁き]』だゴラァ!!」

 

緑のオーラを纏った凌が神力を集めて伝説の神槍をレイの回りに作り出す

そして手を上にあげ、全ての神槍が完成した瞬間レイに向かってその手を降り下ろした

 

レイを取り囲むように置かれているのはどれも伝説にのみ伝わる神槍

 

天沼矛«あめのぬぼこ»

グングニル

ブリューナク

ゲイボルグ

ルーン

トリアイナ

トリシューラ

 

であった

 

レイは最後の足掻きとでも言う風に両手に黒い弾を作り出し、槍に向かって投げつける

残り僅かな力で作られた弾が神力をたっぷり込めた神槍に敵う訳が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あった

その弾はレイが最後の最後に能力を付与して作った弾である

レイの能力『無に還す程度の能力』を使って........

 

レイが用意できたのは5つの黒い弾、神槍は7本.........

じゃあどうなるか?

勿論この状況から抜け出すことはできない.....よってレイは残りの神槍

 

グングニールと、ブリューナクによって貫かれ息絶えた

2本の神槍が刺さったところには巨大なクレーターが出来ていた

 

そして訪れる静寂.......

ここでの戦闘は完全に終わったことを表していた

 

「なんかあっさりとした終わりだったな.......」

 

「......ああ、そうだな.............」

 

ここでの戦闘は終わったが幽忌たちがいる方角にまだ巨大な魔力を感じる

凌はオーラを消し、周辺の自然をある程度戻したらその力の方角に誇賭世と共に桃をかじりながらのんびりと飛んでいった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人が飛んでいってから数分後、レイとリィネの体が光に包まれていた




ここは戦いが長引くと幻想郷が危険なグループでしたので短期決戦にしました

次回は、ラスボスとなってしまったリィチェル=ノーレッジさんとの戦いと言う名のリンチです

転生者組vs紅魔組の戦いもいよいよ大詰めです!!
次回もゆっくりしていってね!!

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