東方反滅紀(凍結)   作:冷仁鬼

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まずはこっちから行きます!!
魔法使い2人に勝てるのか?!


では本編へどうぞ~~


吸血鬼異変・・・・vsノーレッジ1

「じゃああと一人だし、パチュリーだけでもできますね?私は全体の管理もしなくてはいけないので少し休みますよ」

 

リィチェルは合流して早々にそんなことを言い出した

全体の管理とは?疑問が浮かぶもパチュリーから金属の小型の槍先が高速で飛んできた為一旦頭から追い出し回避する

 

「....ちょっと待てや......お前.....まだ勝負はついていないだろ!!」

 

ザシュッ

 

完全に興味を失っているリィチェルに後ろから左手だけで暁楽を振り抜く.........しかし片足だけでは踏ん張れなかったらしく威力は落ちたためリィチェルの右腕に掠めるだけとなった

 

「グッ........おのれ貴様ァ..........大魔法使いの私の腕に傷をつけてくれたなぁ?」

 

「ちぃっ......駄目だったか...........ぐあっ!!」

 

リィチェルは左手で魔力弾を幽忌に撃ち出すと共に治癒魔法の詠唱を始める

しかし、傷口から血が流れ落ちる度に魔力がわずかに減っていく......その為か腕の回復が如何せん遅い

それを見たパチュリーがこちらを向き口を開く

 

「お父様!大丈夫ですか!!」

 

「パチュリー、心配するんじゃないたかが全体の1割だ.......それより前の奴に集中しなさい」

 

「はい......『食らえ!ワイドストリーム!!』って危なっ!!」

 

翔がパチュリーがよそ見した隙に大量の弾幕を撒く

パチュリーは被弾しながらも致命傷弾は出ないよう避けていく

 

「あーもう鬱陶しい!!『賢者の石』」

 

パチュリーは弾幕が薄いところに移動し、避けながら詠唱を始める

それを止めようと翔は更に弾幕を強化する

 

「させねぇよ!『大斬空』おまけに貰っていけ『ルートバック』」

 

真空の刃がまず2つ程パチュリーに向かって飛んでいくが最初の弾幕と共に余裕で交わされる

続いて3つの刃を飛ばす

それもなんとか避けきった.......と思いきや、過ぎ去った筈の最初の大斬空がすぐ後ろにまで迫っていた

 

「あ───」

 

パチュリーが気づいた時にはもう避けられない位置に刃はあり..........

 

ザシュザシュッ

 

「キャアアアァァァァアアァァァ」

 

翔の耳には、何かが斬れたとされる音と共にその斬られたであろう人物の叫び声が聞こえてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故か横から

 

見るとクゥは両腕から血を流している

じゃあパチュリーは?そう思い見ると無傷で浮いている──5色のクリスタルと共に──そして大斬空があった場所には見覚えのある魔方陣が.........

 

「いった~!何でウチに当てるのさ!?」

 

「いや、俺は何も.....ってじゃあ転送魔法......?いや、パチュリーは使えない筈.......はっ!」

 

向こうを見るとリィチェルが片腕だけをこちらに向けている、そしてその掌にはやはり転送魔法の魔方陣が消えずに残っていた

そこにはあのムカつく顔、ドヤ顔のリィチェルがいた

 

「味方の攻撃を食らう気分はどうだい?痛いだろう?特にここが」

 

そう言いながら自分の胸を指さすリィチェル

 

「じゃあパチュリー、トドメはお願いね♪」

 

「はい、お父様......貴女方に恨みは無いけど邪魔をするなら容赦はしない『サイレントセレナ』『エメラルドメガリス』そして賢者の石の追撃......かわせるもんならかわしてみなさい!!」

 

パチュリーは詠唱を一切しないで魔方陣を自分の回りに召喚しその魔方陣から小さいが高威力の魔力弾がたくさんばらまかれる

更にパチュリーは緑色の大きな弾を生成しては連続で投げてくる

更にカラフルなクリスタル──賢者の石が追尾機能付きの弾幕を順々に発射する

 

「クゥ.....下がってろよ..........!!『エアライドボム』」

 

それに対して翔は能力を使いパチュリーの回りを飛び始めた

徐々に速度を上げていく翔は目で追えない程度までスピードを上げると手から破裂弾を放つ

破裂弾はパチュリーの弾幕に当たると爆散して弾幕を消し、追尾弾も翔が速すぎて明後日の方向へ飛んでいく

 

そして徐々に徐々にパチュリーの回りの弾幕がかき消されていき.........

 

「痛っ!」

 

弾幕が当たるようになってきた

リィチェルはと言うと満月の方を向き何やら長い詠唱をしている

先ほどの傷は付いていなかったかのようにどこにもなかった

 

『翔、僕とはやく代わって!アイツの詠唱今すぐ止めないとヤバイ気がする!!』

 

「アルマ?!わかったよ........その代わり止めろよちゃんと!!』

 

翔の姿が僅かに変わり、アルマが表に出てくる

それと同時に足元に転送魔法陣を出しリィチェルの後ろに移動する

 

「ちょっとそれは止めてもらうよ!『武装風:爆風』」

 

アルマは後ろから爆発する拳を連続でリィチェルに撃ち込む

爆発音が連続で聞こえ土煙が上がる

 

「やったの?」

 

「はぁ.......クゥ.......君ねぇそれだけは言ってほしくなかったんだよ........でも手応えはあった」

 

 

ウオォォォオォォォォ

 

 

地面の方から雄叫びが聞こえてくる

それも相当な数だ

どうやらその辺に倒れていた妖怪や吸血鬼などが生き返ったらしい

 

「ギリギリ間に合ってよかったよ♪」

 

やはりフラグ通りと言うかなんと言うか.......

リィチェルは服に埃を付けながらも傷ひとつない状態で出てきた

 

「流石に僕でも笑えなくなってきたよ.....爆風の連打食らって無傷なんて──」

 

「「ロイヤルフレア!!」」

 

ドッゴーン

 

三人の視界の端で爆発が起こる

見れば傷だらけの幽忌が両目の色を完全攻撃色の緋色に変えている

更に体には雷を纏っている───幽忌のフルパワーモードだった

しかし、体の半分が使えないせいかパチュリーと互角に戦うのが精一杯のようだ

 

ただし今の爆発はパチュリーとリィチェルが繰り出したロイヤルフレアのそれだった

アルマはリィチェルと幽忌を交互にチラチラと見る

どちらにでも反応出来るようにするためだったがその心配は杞憂に終わった

 

「これで決める!能力全開!!『ロイヤルフレア』『サイレントセレナ』『エメラルドメガリス』ついでに『賢者の石』」

 

幽忌は能力で完全再現したパチュリーの技を出せる限りのフルパワーで同時に展開し、パチュリーにに向かって撃ち出したのだった

元々火力の高いスペルは更に強化され、弾幕数の多いものは更に避けにくくなると言う超鬼畜コンボを叩き込んだ

流石にパチュリーでも撃ち落とせなくなって来たようでどんどん被弾数がかさんでいく、最終的に撃ち出される弾幕の殆どを食らい墜落していった

 

「私の...技で....負け....る..なん..て......ね..........」

 

「しかし俺も限界だ......最後のあがきにこれでも..........」

 

幽忌も霊力やら妖力やらを使いすぎたせいで墜落していく

その途中動く腕でスキマを開いて、そのままパチュリーと共に地面へ落下した

 

で、そこにいるのは生き返った妖怪共..........

意識の無いパチュリーと幽忌の元へ妖怪が集まり殺そうと爪を振り上げる

 

 

バリバリッ ピシャァン

 

 

雲ひとつない空から雷が落ちてきて周辺の妖怪を全て消し炭にした

残った吸血鬼たちが震えているのがわかる

 

クゥとアルマはゾッとしてリィチェルを見ると、リィチェルの回りに魔力が目で見えるくらいに集まっていた

そしてリィチェルはゆっくりと地面に降り、吸血鬼共の元へゆっくり歩いていく

 

「貴方たち私の娘に手を出そうとしてまさか無事でいられるなんて考えてないよねぇ?吸血鬼だから魔法使いくらい楽勝だと思ってる?」

 

リィチェルは持っている魔力を全て解放して吸血鬼に歩み寄っていく

ある吸血鬼は逃げようとしたが、転移魔法で一瞬で後ろに回られ頭を握り潰された

またある吸血鬼はリィチェルを消そうと高威力の妖力弾を放ったが纏っている魔力により消され、更に吸血鬼の驚異的回復力を利用して痛め付けては回復してを繰り返していた

 

そこにいる全員がその光景に唖然としているなか幽忌が最後のあがきに開いたスキマからある人物が出てきた

 

その人物の名は、一色虹彩.......青い目をした別世界の住人であった

 

To be continue...........




まだまだここからが本番だ!!
援軍がきたぜ!!幽忌は完全に戦線離脱したけど......

今回だけでは時間軸がおかしくなりかねないのでもう一回か二回くらいに分けたいと思ってます

眠いなか書いているので誤字脱字あると思いますが脳内訂正お願いします!!


では次回もゆっくりみていってください!!

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