東方反滅紀(凍結)   作:冷仁鬼

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三ヶ所ほぼ同時進行で行きます
転生者達はどうやって勝つのだろうか??

では本格的に戦闘だ!!


注・今回少しgdってます


吸血鬼異変・・・・幻想郷vs紅魔館

「では始めましょう.......この天才大魔法使いの真の実力をお見せしましょう」

 

「お父様、あっちの人間からかなりの魔力を感じます」

 

「そうだねぇ.....まずは小手調べだよ、ほら私の魔導書貸すから.....行きますよ!!」

 

「「アグニシャイン!!」」

 

パチュリーとリィチェルが短く呪文を詠唱すると炎が渦を巻きながら幽忌と翔に迫る

幽忌は大回りでパチュリーのアグニシャインを避けていた

翔の方にはリィチェルの放った特大のアグニシャインが向かっていたのだがそれを翔とクゥは掠めながらもかわしきる

 

「熱っつ!僅かにかすっただけなのにこれかよ?!」

 

「ははは....流石にウチでも今のやつの直撃は食らえないね....」

 

掠ったところの服の袖が僅かに溶けているのをみて驚愕の意思を示す翔と、その火力に苦笑いをするクゥ

 

「おやまぁ.....小手調べといいつつ3割程出したつもりなんですが..........」

 

「油断大敵ぃぃぃぃ!!」

 

翔とクゥの動きを遠くから眺めているリィチェルに後ろから、幽忌が琥神で上段から斬りかかる

しかし、その刃がリィチェルに届くことは無かった

 

ガキン

 

金属同士がぶつかったような音と共に琥神は弾かれたのだ

しかし幽忌は腰に提げている暁楽を居合い切りの要領でほぼ0距離で振り抜こうとする.......それすらも弾かれて幽忌はリィチェルの目の前に無防備な体を晒すことになってしまう

その隙を見逃してくれるほどリィチェルは優しくはなかった

 

「この程度なら私が相手をするまでもない...今すぐ死になさい.....「ロイヤルフレア」」

 

「翔!クゥ!今すぐ俺の後ろに来い!!」

 

リィチェルは詠唱無しで片手に超高密度の魔力の塊を作り出した

反対の手をその塊に翳すと先ほどのアグニシャインとは比べ物にならない熱を持った火球へとかわる

 

翔とクゥは幽忌の言葉を聞き直ぐに後ろへ行こうと走り出すが足元の地面が青白く光り始めたのをみて即座に後ろに跳んだ

次の瞬間光っていた地面が割れて水が噴き出した

割れたときに出た岩の破片が噴き出す水に当たると一瞬で砕け散った

 

「お父様の邪魔はさせない......『プリンセスウンディーネ』」

 

パチュリーはそう言うと先程より少しばかり長い詠唱をして水のレーザーを翔に向けて放ってくる

翔はレーザーを器用に避けつつなんとか幽忌の後ろにたどり着く

 

「じゃあ俺の奥の手!!『オールキャンセル』!!」

 

「食らいなさい!ロイヤルフレア!!」

 

ロイヤルフレアが幽忌に当たると共に超高温の熱波が───回りには行かなかった、幽忌が能力でパチュリーの攻撃ごとギリギリ防いだのだ

その代わりに幽忌は完全には打ち消しきなかったロイヤルフレアを右半身に食らうこととなった

 

「ってぇ~なぁ........っとと右側は駄目だったか」

 

焼けただれた腕に霊力を流しながらなんとか回復を試みるが、元々人間である以上吸血鬼のようにすぐに治癒とはいきそうにない

 

「次は君たちかなぁ?この子より楽しませてよね♪」

 

リィチェルが幽忌に背を向けて翔達に向きながら言う

パチュリーもリィチェルに合流して更に難易度が上がってきていた

 

 

現状:パチュリー&リィチェル vs 翔&クゥ&幽忌(戦闘不可)

 

 

 

 

「ドラゴニックバスター!!───くっ.......」

 

王牙の撃ち出したドラゴニックバスターはフランに当たる寸前で横に逸れた

その隙を突いてフランが無数の妖力弾(殺傷)を回りに撃ちまくる

それに対し王牙は、自分に当たりそうな弾幕だけドラゴガンで撃ち落としながら最小限の動きで避け続ける

 

「ねぇお兄さんちゃんと攻撃しないと殺しちゃうよ?キャハハ♪」

 

王牙は元の世界でのフランやレミリアと同じ顔の二人に攻撃することが出来ず完全に防戦一方の状態で戦っていた

 

 

ガキン ガキン ガッ

 

 

向こうではレミリアとユウキが互いの槍を持ち単純な力比べをしていて丁度鍔競り合い(のように)になっている

 

「いいじゃない!私と張り合えるなんて!」

 

「そっちこそ!僕についてこられるなんてね♪」

 

レミリアとユウキは一度戦いを止め、お互いを見据える

そしてお互いに殺気を収めると好敵手を見つけた喜びで笑いながら話し出す

 

「そう言えばまだ名乗ってなかったわね?私はレミリアスカーレットよ」

 

「レミリアね?わかったよ~僕はユウキ!」

 

「ユウキね?『そう!ユウキ・スカーレット!!』へ?」

 

ユウキが『スカーレット』の名前を出したところでレミリアが間の抜けた声をだす

そしてフランに向かって声をかける

 

「フーラーンー!!ちょっと勝負は置いといてこっち来てくれる?」

 

フランは少しばかり王牙に攻撃を続けていたが王牙になにかを言った後レミリアに合流した

 

「何?お姉さま?この人間がどうかしたの?」

 

フランは自分が呼ばれた理由が分からずユウキを指差しながらレミリアに訊ねる

レミリアがフランに耳打ちをする

その隙にユウキと王牙が合流する

 

「ユッキー、レミリアとフランは何を話しているんだ?」

 

王牙がユウキに小声で訊ねるがユウキは構わず大きな声で話し続ける

 

「さぁね?───それより何さ!あの戦い方は?!攻撃をしたと思ったら当たる寸前に消すだなんて........」

 

「いや........どうしても向こうの──俺の知っているレミリア達と被って..........俺に攻撃は................」

 

先程までの戦いを横目で見ていたユウキはその攻撃を見ているのが限界になったようだ

理由を話しだすと共にレミリア達と戦う気力などが失せていく王牙に痺れを切らしたユウキが一喝

 

「むこうとこっちは別物なの!!殺すのが嫌なら手加減して気絶させればいいじゃん!!」

 

しかし王牙はまだ渋っている

 

「でもレミリア達に怪我をさせる訳には..........」

 

仲間思いの王牙にとって仲間に似ている...こちらも本物だが...を傷つけるのは気が引けるようだった

 

二人が話し終わると待っていたと言うように横から名前を呼ばれた

 

「ユウキ......貴女本当にスカーレットなの?吸血鬼の私と力で張り合えるようだけど羽もないし..........」

 

「あ、出してなかったね.......ほいっしょ」

 

レミリアに言われてユウキは慌てて吸血鬼モードに変化する

それを見たレミリアとフランが息を飲むのがわかる

                    ・・

「さぁーて王牙君が戦ってくれない以上僕の裏技使っちゃうよ~ん」

 

レミリア達のことは全く気にせず両目を緋色に光らせ能力を発動するために妖力を溜め始めるユウキ

王牙はあと一息背中を押されれば吹っ切れそうだが、湖の方角から新たな妖力と霊力の塊がこちらに向かってきているのを感知したユウキは強制的に戦闘に戻したのだ

 

「お姉さま!さっきの話は忘れようよ!ユウキが本気を出すみたいだし私たちも───」

 

「そうね......戦闘の途中で余計なことを考える余裕なんて──ってフラン?!どうしたの!ってクッ........」

 

二人が話しているのもお構いなしにユウキは周辺一体に特殊な衝撃波を飛ばした

先ほどの衝撃波には、幽忌から独立してからは全くと言って良いほど使ってなかった──自分でも忘れかけていた2つ目能力『狂気を操り支配する』能力を使っている

 

レミリアは衝撃波に辛うじて膝をつくだけで耐えたようだがフランは耐えられず仰向けに倒れた

王牙には全く効かず何が起きたのか分からないって顔をしている

 

「..........」

 

「フラン!.....フ...ラ......ン.........?」

 

フランは特に外傷はなくすぐに立ち上がったが、目に光はなくレミリアの問いに答えることは無かった

 

現状:レミリア vs 狂フラン&(狂)ユウキ&王牙

    +

  妖怪&人間(?)

 

 

 

 

 

「これでも食らえ!!ガウスカノン!!」

 

凌は叫びながら両掌から電気のレーザーが撃ち出され二本のレーザーは二人の吸血鬼を飲み込み爆発した

しかしまたも二人の吸血鬼に傷は付いていなかった

 

「ほう.......なかなかいい動きをするじゃないか人間ごときが」

 

「うふふ♪私たちを倒すならフランでも連れてこないと無理よ♪」

 

二人の吸血鬼───リイネ・スカーレットとレイ・スカーレットは吸血鬼一族の中でも異質な存在だった

余りにも戦闘が強すぎたのだ.......齢100にも満たない状態でも最前線で人間と戦っていたのだ

 

それほど強大な敵が二人もいる.......普通なら諦めて死を覚悟するところだが、凌も伊達に強者と戦っていない

むしろ燃えていた........自分の実力を見極めるいいチャンスだと................

 

「そろそろこちらからも行かせてもらおう───リイネそっちは任せた」

 

「任されましたわ....行きます!」

 

「「スカーレットインフィニティ!!」」

 

二人が叫ぶと同時に凌の回り十数メートルのところにある結界が張られ、レイが蝙蝠の姿になり蝙蝠一匹一匹が紅い妖力弾を四方八方にばらまきながら暗闇に消えていく

妖力弾を全て避けきるとまたレイの姿になりレイは高速で高火力の光る妖弾を凌めがけて確実に撃ってくる

 

凌は弾道を予測しながらなんとか避けるが後ろから先程避けた筈の紅い妖力弾が迫っていていた

 

「な?!」

 

辛うじてそれも避けると前にレイは居なく、代わりに紅い妖力弾が先程より早い速度で飛んでくる

 

徐々に弾速の上がる紅い弾幕は特殊な結界のせいで何回避けても避けても無限に......数を増やしながら飛んでくる

ときどき飛んでくる光る妖弾は徐々に小さく圧縮されていき最初は1,2メートルあったのが今ではテニスボールくらいになっている

光量は最初の1.5倍くらいでかなり眩しい

 

それに目が慣れてきたころにその弾幕は消えた

どうやら今のだけでは仕留めきれないと判断したのだろう

 

「リミッター解除3」

 

体に稲妻を纏い霊力から神力までを解放する

それを感じてか二人の妖力量が増加する

 

空の上のほうからミシミシと嫌な音が聞こえてくる

それと同時に凌の隣にスキマが開き一人の人物が出てきた

 

「あんのクソBBA!またかよ!!」

 

スキマから出てきたのは見た目は幼女、中身は男の娘......誇賭世だった

 

 

現状:レイ&リイネ vs 凌&誇賭世




やっと纏められた......
書きたいことが多すぎて纏めるのに時間が掛かりました
次回からはそれぞれの戦いを掘り下げて書いていきますので、一人一人の戦いとなります

今回ふざける気力がないので幽忌は退場ー

幽忌「ふざけるなぁぁぁ..........」ピチューン

結局やってしまった

では次回もゆっくりみていってください

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