-喫茶ジュピター-
カランカラン
??「あ、来たね!着替えて開店準備してよ!」
輝夜「あ、木野さん。来てたんですか。」
木野「あったりまえ。だって店長だもん!」
この女の人は木野星香、身長は148cmの子供っぽ……いや、子供にしか見えない25歳の女性だ。
輝夜「てか着替えるって……絶対木野さんの趣味ですよね、アレ。」
木野「いや~似合うよね、燕尾服!」
輝夜「ま、良いっすけど。」
しぶしぶ着替えると、まずはフロア掃除から始め、食器洗い、テーブルクロスを敷き、食材の確認を終え、発声練習をしていると、明久、海月さん、麗華さん、奏さんが入ってきた。
海月「やっほ~」
倉木海月(くらげ)さん 大学二年生。元気な人でよく俺に抱き着いてくる。身長が高く、厨房では窮屈なため主にフロア担当。なぜ明久には抱き着かぬのか……解せぬ。
麗華「やあ」
八坂麗華さん 大学二年生。ボーイッシュな人だ。よくおへそを出していて、高校生には目に毒である。麗華さんいわく、「大丈夫、普段は出してないから」らしい。なぜバイトの日だけおへそを出しているのだ……解せぬ。主に厨房担当
奏「あらあら、一週間ぶりね」ハグハグ
雲井奏(かなで)さん 大学一年生。かなりのお嬢様らしい。バイトで店に来ると必ずハグをしてくるが……ある豊満な部分が当たるのだ……明久にもしてやってくれと言ったら「これは輝夜君成分を補充しているのよ?ウフフ」らしい。……俺成分?厨房とフロア、どっちもできるひと。
明久は厨房チーフだ。他にもウチの学園の三年生や木下優子がいる。
AM8:00
輝夜「じゃあ表の看板を開店にしますね。」
ガチャッ。
一同「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」
「モーニングセットで」
輝夜「かしこまりましたお嬢様。こちらコーヒーに種類がございますが、どれにいたしましょう?」
「モカで。」
輝夜「かしこまりました。」ニコッ
「/////」
「すみませーん!」
輝夜「少々お待ちくださいませ。いま行きます!」
「えっと、ケーキとブレンドコーヒーで!」
輝夜「かしこまりましたお嬢様」
なんでこの店は女性客が多いんだ?
明久「輝夜!モーニングセットあがったよ!それとケーキとブレンドも!」
輝夜「了解!」
輝夜「こちらモーニングセットでございます。ごゆっくりどうぞ」ニコッ
「はい///」
輝夜「こちらケーキとブレンドコーヒーでございます。ごゆっくりどうぞ」
「はい!おいしそ~!」
「こっち会計お願いします!」
輝夜「ただいまお伺いします!」
さてここからだ……今日は昼からAクラスの団体が……
AM11:00
輝夜「そろそろ12時っすよ」
木野「じゃあちょっと早いけど賄いだね!」
明久が皿に焼きたてのパンとチーズ、バターを持ってきた。
明久「早く食べないとAクラスが来るよ!」
輝夜「モグモグモグ。ごっそさん!テーブルくっつけてくるわ!」
AM11:30
そろそろ皆来るだろう。
ガチャッ
一同「「「「「いらしゃいませ!」」」」」
愛子「来たよ!」
久保「こういう店は初めて来たよ。」
翔子「……来た。」
雄二「翔子に呼ばれたから来たぞ」
紫苑「輝夜!オレもいるぞ!」
康太「……愛子に連れられてきた……」
獅子川「うまいメシが食えるんだろ?」
「招待ありがとう!」「いっつも満員の店……やった!」「うお!すげえ!」「今日は食うぜ!」
輝夜「ご注文は?」
一人づつ聞いていく。
愛子「ボクはボンゴレパスタ!」
久保「じゃあ……マルゲリータで。」
翔子「……おまかせ焼き立てパンと……ブレンドコーヒー……」
雄二「ガッツリ肉が食いたいな……このステーキ&グリルチキンセットな」
紫苑「この券使えるよな……よし。オレはナポリタンで!」
康太「……愛子と同じのを」
獅子川「んあ~どれも美味そう……煮込みハンバーグと……ピラフで!」
「焼き立てパンとスクランブルエッグ!」「野菜スープと……この、鮭のホイル焼きかな。」「シーフードカレー」「ペペロンチーノ」「ローストビーフ!」
優子「遅れたわ!アタシ、賄いセット!」「え、なにそれ。」
秀吉「すごい人数じゃな。さて何があるかのう……ふむ…ワシはパエリアにしておこうかの。」
輝夜「少々お待ちください!」
一通り聞いたら、明久の元へはしっていった
明久「注文用紙ちょうだい!すぐ作るから!」
明久と麗華さん、奏さんは料理を作り上げていく。
10分後~
輝夜「おまたせしました!」
「「「「「「「「「「「「「「「うお~!!!すげ~!!」」」」」」」」」」」」」」」
愛子「おいしい!」
久保「シンプルでおいしいよ。」
翔子「……おいしい…」
雄二「相変わらずうめえな!」
康太「……ふむ」
獅子川「ガツガツガツ!うめっ!」
「「「「「やっば!また来たい!」」」」」
紫苑「あのさ!」
輝夜「どした?しお…お嬢様?」
紫苑「おじょ///これ……使えるよな?」スッ
輝夜「こ……これは……」
『執事からのあ~ん券』木野さんが刷ってばらまいたやつだ。昨日のヤツに入ってたのか……
紫苑「あのさ……あ~んしてくれるのか……?」
輝夜「お……おう……あ、あ~ん。」
紫苑「アム……おいしい////」
海月「くっ……いいな~。」
麗華「そうね……」
奏「私もあれ持ってるわよ~?10枚くらい~?」
海月・麗華「「なっ!」」
秀吉「姉上が食べておるのは何なのじゃ?」
優子「これは賄いセット。常連とこの店でバイトしてる人しか頼めないのよ。」
秀吉「美味しそうじゃの。ワシにも一口……」
優子「ん~、パエリアと交換なら……」
みな大満足だった。お土産に明久特製の飴や、クッキー、ケーキ、ドーナツ等を買って行ってくれた。
時が進みPM6:00
バイト一日目終了