バカと双子と天才?   作:Pyromane

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バイトしたいな~。あ、輝夜くんちょっと口調変かも……解せぬとか言います。


第11話  バイト前編

-喫茶ジュピター-

 

カランカラン

 

??「あ、来たね!着替えて開店準備してよ!」

輝夜「あ、木野さん。来てたんですか。」

木野「あったりまえ。だって店長だもん!」

 

この女の人は木野星香、身長は148cmの子供っぽ……いや、子供にしか見えない25歳の女性だ。

 

輝夜「てか着替えるって……絶対木野さんの趣味ですよね、アレ。」

木野「いや~似合うよね、燕尾服!」

輝夜「ま、良いっすけど。」

 

しぶしぶ着替えると、まずはフロア掃除から始め、食器洗い、テーブルクロスを敷き、食材の確認を終え、発声練習をしていると、明久、海月さん、麗華さん、奏さんが入ってきた。

 

海月「やっほ~」

倉木海月(くらげ)さん 大学二年生。元気な人でよく俺に抱き着いてくる。身長が高く、厨房では窮屈なため主にフロア担当。なぜ明久には抱き着かぬのか……解せぬ。

 

麗華「やあ」

八坂麗華さん 大学二年生。ボーイッシュな人だ。よくおへそを出していて、高校生には目に毒である。麗華さんいわく、「大丈夫、普段は出してないから」らしい。なぜバイトの日だけおへそを出しているのだ……解せぬ。主に厨房担当

 

奏「あらあら、一週間ぶりね」ハグハグ

雲井奏(かなで)さん 大学一年生。かなりのお嬢様らしい。バイトで店に来ると必ずハグをしてくるが……ある豊満な部分が当たるのだ……明久にもしてやってくれと言ったら「これは輝夜君成分を補充しているのよ?ウフフ」らしい。……俺成分?厨房とフロア、どっちもできるひと。

 

明久は厨房チーフだ。他にもウチの学園の三年生や木下優子がいる。

 

 

AM8:00

 

輝夜「じゃあ表の看板を開店にしますね。」

 

ガチャッ。

一同「「「「「いらっしゃいませ!」」」」」

 

「モーニングセットで」

輝夜「かしこまりましたお嬢様。こちらコーヒーに種類がございますが、どれにいたしましょう?」

「モカで。」

輝夜「かしこまりました。」ニコッ

「/////」

「すみませーん!」

輝夜「少々お待ちくださいませ。いま行きます!」

「えっと、ケーキとブレンドコーヒーで!」

輝夜「かしこまりましたお嬢様」

 

なんでこの店は女性客が多いんだ?

 

明久「輝夜!モーニングセットあがったよ!それとケーキとブレンドも!」

輝夜「了解!」

 

輝夜「こちらモーニングセットでございます。ごゆっくりどうぞ」ニコッ

「はい///」

輝夜「こちらケーキとブレンドコーヒーでございます。ごゆっくりどうぞ」

「はい!おいしそ~!」

 

「こっち会計お願いします!」

輝夜「ただいまお伺いします!」

 

 

さてここからだ……今日は昼からAクラスの団体が……

 

 

AM11:00

 

輝夜「そろそろ12時っすよ」

木野「じゃあちょっと早いけど賄いだね!」

 

明久が皿に焼きたてのパンとチーズ、バターを持ってきた。

 

明久「早く食べないとAクラスが来るよ!」

輝夜「モグモグモグ。ごっそさん!テーブルくっつけてくるわ!」

 

AM11:30

そろそろ皆来るだろう。

 

ガチャッ

一同「「「「「いらしゃいませ!」」」」」

 

愛子「来たよ!」

久保「こういう店は初めて来たよ。」

翔子「……来た。」

雄二「翔子に呼ばれたから来たぞ」

紫苑「輝夜!オレもいるぞ!」

康太「……愛子に連れられてきた……」

獅子川「うまいメシが食えるんだろ?」

「招待ありがとう!」「いっつも満員の店……やった!」「うお!すげえ!」「今日は食うぜ!」

 

輝夜「ご注文は?」

 

一人づつ聞いていく。

愛子「ボクはボンゴレパスタ!」

久保「じゃあ……マルゲリータで。」

翔子「……おまかせ焼き立てパンと……ブレンドコーヒー……」

雄二「ガッツリ肉が食いたいな……このステーキ&グリルチキンセットな」

紫苑「この券使えるよな……よし。オレはナポリタンで!」

康太「……愛子と同じのを」

獅子川「んあ~どれも美味そう……煮込みハンバーグと……ピラフで!」

「焼き立てパンとスクランブルエッグ!」「野菜スープと……この、鮭のホイル焼きかな。」「シーフードカレー」「ペペロンチーノ」「ローストビーフ!」

 

優子「遅れたわ!アタシ、賄いセット!」「え、なにそれ。」

秀吉「すごい人数じゃな。さて何があるかのう……ふむ…ワシはパエリアにしておこうかの。」

 

輝夜「少々お待ちください!」

 

一通り聞いたら、明久の元へはしっていった

 

明久「注文用紙ちょうだい!すぐ作るから!」

 

明久と麗華さん、奏さんは料理を作り上げていく。

 

10分後~

 

輝夜「おまたせしました!」

 

「「「「「「「「「「「「「「「うお~!!!すげ~!!」」」」」」」」」」」」」」」

 

愛子「おいしい!」

久保「シンプルでおいしいよ。」

翔子「……おいしい…」

雄二「相変わらずうめえな!」

康太「……ふむ」

獅子川「ガツガツガツ!うめっ!」

「「「「「やっば!また来たい!」」」」」

 

紫苑「あのさ!」

輝夜「どした?しお…お嬢様?」

紫苑「おじょ///これ……使えるよな?」スッ

輝夜「こ……これは……」

『執事からのあ~ん券』木野さんが刷ってばらまいたやつだ。昨日のヤツに入ってたのか……

紫苑「あのさ……あ~んしてくれるのか……?」

輝夜「お……おう……あ、あ~ん。」

紫苑「アム……おいしい////」

 

海月「くっ……いいな~。」

麗華「そうね……」

奏「私もあれ持ってるわよ~?10枚くらい~?」

 

海月・麗華「「なっ!」」

 

 

秀吉「姉上が食べておるのは何なのじゃ?」

優子「これは賄いセット。常連とこの店でバイトしてる人しか頼めないのよ。」

秀吉「美味しそうじゃの。ワシにも一口……」

優子「ん~、パエリアと交換なら……」

 

みな大満足だった。お土産に明久特製の飴や、クッキー、ケーキ、ドーナツ等を買って行ってくれた。

 

 

 

時が進みPM6:00

 

 

 

バイト一日目終了


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