バカと双子と天才?   作:Pyromane

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第9問  Aクラス対Fクラス戦後編

Fクラスは歓喜にあふれていた

Fクラス「よっしゃあああああああああああ!」

 

「勝てる、勝てるぞ!」「Aクラスは大したことないな!」「まったくだ!」

その中で一人、思案に暮れている生徒がいた。もちろん雄二だ

雄二「さて……ここからだ…次に出るのは多分久保……姫路を出すか?いや……姫路を温存して……輝夜に姫路を充てるべきか……。よし!」 

 

Aクラスはまだ余裕があった。なぜなら……

「大丈夫よ。代表たちがいるもの。」「久保と輝夜もいる!」「きっと勝つよ」

輝夜「おし!次、利光がいけ。」

久保「了解。」

 

高橋先生が次の戦いの始まりをコールする

高橋「次の試合を始めます。代表者は前へ」

 

Fクラスからは島田が

島田「ギタギタにしてやるわ!」

Aクラスからは久保利光が……

久保「行ってくるよ。」

 

高橋「対戦科目を選んでください。」

久保「選んでいいよ。」

島田「あら?いいの?じゃあ数学で!」

 

高橋「承認します。」

久保「「試獣召喚!」」

 

数学

島田美波

 286点

この点数に島田は(無い)胸を張る…

「うるさいわね!……どう?ウチも瑞希に教えてもらったんだから!これならAクラス下位なみでしょ?」

 

対して久保はメガネの位置を直しながらつまらなさそうに……

久保「へぇ、すごいね。でも僕は……」

久保利光

 482点

久保「学年5席だから。」

 

島田は絶望する…

島田「嘘……でしょ?」

 

久保の召喚獣の腕輪が光り、風の刃が出る。

久保「じゃあね。」

 

 

久保利光                  島田美波

 462点                  DEAD

 

 

久保がAクラス陣営に戻ると、輝夜がハイタッチを促がす。

輝夜「おつかれ、利光」

久保「うん、お疲れ」

 

 

 

高橋「次の試合を始めます。代表者は前へ」

 

輝夜「次は………霧島行けるか?」

霧島「……私?」

輝夜「ああ、姫路になら勝てるだろ?」

霧島「……私は……雄二と戦いたい……」

輝夜「ん~、っわかった!そのかわり絶対勝てよ!それと後悔だけはぜったいすんなよ」

 

輝夜「待たせたな。」

姫路「いえ…」

姫路は落ち着いた様子で待っていた。

輝夜「姫路……残念だぜ?お前がFクラスに行ったのはよ。」

姫路は意味が分からないという体で首をかしげた。

姫路「何がですか?」

輝夜「だってよ、所詮数人を除いて努力をしてない奴の掃き溜めだ。残念で仕方がねえ。」

姫路「私は……Fクラスが好きです…ちょっと努力をしてないけど…それでも誰かのために一生懸命になれるFクラスが好きなんです!だから……私は勝たなければいけないんです!」

輝夜はため息をつくと……

輝夜「なるほど…自分勝手な島田とかFFF団に触発されたのか……ったくバカが……」

姫路「……っ!先生!総合科目でお願いします!」

姫路の言葉に雄二が慌てる

雄二「おい姫路!選択したらだm「承認します」くそっ!」

 

姫路「いまの言葉……取り消してもらいます!試獣召喚!」

輝夜「やってみろ!試獣召喚!」

 

総合科目

 

吉井輝夜                    姫路瑞希

 ????点                   4487点

 

輝夜「はぁ…その努力を無駄にしやがって……」

吉井輝夜

 5362点

 

 

姫路「えっ……?」

輝夜は笑う。

輝夜「お前らがアキを追いかけまわしてる間に俺も努力してんだよ……そうだな、この試合俺は腕輪を使わん。遠慮せずにかかってこい。」

姫路「バカにして!『熱線』!」

輝夜の召喚獣は難なく避ける

輝夜「あ~らよっと」

姫路「『熱線』!」

輝夜「当たんないって。ほれ隙あり!」バラララララ!

姫路「前回とは違う武器!?あっ!」

輝夜の攻撃だけがヒットしていく。

姫路「『熱せ「ほらよ」ん?』」

姫路の召喚獣が熱線を撃てば手榴弾を誘爆させ、剣で切りかかれば避けられ、ハチの巣。

やがて……

 

吉井輝夜               姫路瑞希

 5362点              DEAD

 

輝夜「パーフェクト…だな。」

姫路「そ…そんな……」

輝夜「やっぱお前は危険だわ。ま、もう関わらないことを願うよ。」

 

 

Aクラス陣営に戻ると、皆一様に拍手の雨。

「すごいよ!」「さすが次席!」「おつかれ。」

輝夜は翔子に近づき

輝夜「あとはお前だ霧島。勝ってこい!」

翔子「……うん!」

 

高橋「最終戦、代表は前へ」

 

雄二「なあ…翔子?ここは俺に選ばせて……」

翔子「……総合」

高橋「承認します。」

 

総合科目

 

霧島翔子                    坂本雄二

 5271点                   3243点

 

翔子「それじゃ私に勝てない……」

雄二「くそっ!やってやる!」

 

霧島の召喚獣が刀を正面に構え、振り下ろすと雄二の召喚獣は白羽取りをする。

雄二「いまだ!」

翔子「……残念…腕輪発動…『永久氷牢』」

雄二の召喚獣が氷で固まり凝固すると、点数がどんどん減っていく…

霧島「私の腕輪は対象にした召喚獣を氷で固め、点数を1秒30点ずつ減らす能力……代わりに発動している間……私の召喚獣は15点ずつ減っていく……」

約1.5分後……

霧島翔子                    坂本雄二

 3650点                   DEAD

 

高橋「トータル4対3でAクラスの勝ちです。」

 

 

 

 

雄二「また勝てなかった……」

落ち込んでいる雄二の元に翔子が近寄り、声をかけた。

翔子「雄二…強くなってた……。でも…私も強くなったから……」

雄二「ああ……そうだな…」

 

 

手を打ち鳴らし、輝夜が言葉を発する。

輝夜「さて、戦後対談といこうか。」

 

 

 


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