規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です) 作:グリムリッパー02
翌日の朝。いつも通りの時間に目が覚める。
ふと隣を見ると整った顔にライトグリーン髪、長いまつげをした我が愛しの義妹、レキが寝ていた。
あの事件、俺がレキによって蜂の巣にされた事件以来こうして一緒に寝ている。
一緒に寝るのは嬉しいのだが…レキの格好はいまYシャツ一枚!
慎ましくもしっかりとした膨らみのある物が見え隠れしていたり…っと、いかんいかん!吸血衝動が…!
そうやって反対をみると、今度は腰まであるような黒い髪、そして頭から生える猫耳、黙っていれば相当美人であろう顔、俺の家の居候、黒歌がいた。
こちらはいつだろうと俺の部屋に忍び込む。
前に結界はって寝たことがあったがご丁寧にトラップまで解除しやがった。
こちらはこちらで着物が盛大にはだけていて殆ど丸見え状態。
黒歌は下着つけないからな…
小猫も成長したらこんなになるのだろうか…ってダメだ‼︎思考がイッセー化してる!
俺は吸血衝動を抑えながら二人を起こさないよう起きて朝の準備の準備の為下に降りた。
閑話休題
「「お願いします‼︎夕弥様!」」
今俺は二人の変態に頭を下げられてる。
松田と元浜だ。
「なんだよ急に気持ち悪い近寄るな」
「「酷くない⁉︎」」
大丈夫。こいつらは友達だが犯罪者だ。遠慮はしない。
「んで、どうしたんだよ」
「俺達に女の子を紹介して欲しいんだ‼︎」
「もうイッセーに負けるのは嫌なんだ‼︎」
「「俺達も女の子達と魅惑のHライフを楽しみたい‼︎」」
うわぁ、言いやがったよ。
周りの女子はまるでゴミを見るかのような…いや、最早虫か?最大の嫌悪の目で二人を見てる。
「とりあえずお前らは卑猥な言動を抑えろ。そうすれば、まぁ他の地方からなら女が寄ってくるんじゃないか?」
「県ですら寄って来ないのかよ⁉︎」
「そうは言わずに紹介してくれよ…」
「んーそうだな…あっ!」
「なんだ⁉︎誰かいるのか⁉︎」
「教えてくれ‼︎」
「ちょい待ち。おーいイッセー」
と、さっきまで自分の机にいたイッセーに声をかける。
さて、アイコンタクトタイムだ。
『イッセー。こいつらにミルたんを紹介してやれ』
『⁉︎成る程。分かった!こいつらに地獄を見せよう』
因みに最近流行っている『兵藤×木場×滝宮』の噂を流してるのはこいつらだと既に判明している。
「イッセー。こいつらにミルたんを紹介してやってくれよ」
「ミルたん⁉︎」
「なんだその可愛い名前は‼︎」
「あぁ、イイぜ!こいつらにも春を掴んで欲しいからな」
『春じゃなく荒れた荒野だがな』
「あぁ、俺ら友達だからな」
『だからこそ、借りたら返さないとな』
「イッセー、夕弥、お前らって奴わ…!」
「なんで良い奴らなんだ…!」
『『さあ、地獄にようこそ』』
そんな事を裏で話してるとは知らず彼らは俺達に泣いて感謝していた。
閑話休題
「なんですって⁉︎」
今は放課後。部活動時間だ。
俺は昨日調べたことを部長に報告している。
「まだ予想の段階だがな、イッセーが送って行ったシスターさんの事情もふまえて、警戒だけはしておいてくれ」
「えぇ、分かったわ。でもなんで堕天使の動きや教会の状況なんて分かったの?」
「そこは俺独自の情報網だよ」
堕天使の総督や天使長と友達なんて知らない方がいいだろ。
今だに世界は三つ巴の戦争をしてんだからな。
閑話休題
さて、今は部活も終わり帰るところだ。
イッセーは契約取りに行っている。今日は森沢さんの所でドラグ・ソボールトークをすると言っていた。
俺は悪魔じゃ無いし行く必要は無い。
ふと、嫌な気配を感じる。どこからだ?
気配の発信源はこの一軒家だ。
見た目は普通だが、どうやら人払いの結界が貼られているらしい。
俺は問答無用で玄関を開ける。鍵は開いていた。
「邪魔するぞ」
「これは…」
玄関を開けると血の匂いが漂ってくる。
怪我?いや、そんな生易しい量の匂いじゃ無いぞ…
俺は袖で鼻を抑えながらリビングに入る。
「ーーッ‼︎」
目に入ったのは逆さ十字にはり付けられた死体。切り刻まれて手のひら、足、胴体には大きな釘。
「良い趣味…とは言えねえな」
死体の近くに血で文字らしき物が書かれてる。
「何語だ?」
「『悪いことする人にはお仕置きよ!』って聖なるお方の言葉を借りたのさ」
後ろを振り向くと白髪の神父が立っていた。
「あれあれ?どーしてニンゲンが此処にいるのかなぁ?」
こいつ、教会関係者か、しかも白髪ってことは施設のやつか?
死体を見れば手にはグレモリーの召喚陣。
使った形跡は無いから使う前に殺されたって訳だ。
「俺は神父!少年神父!デビルな輩をぶった切りー!ニヒルな俺が嘲笑うー!我らが宿敵、悪魔の首、刎ねてー!俺はおまんま貰うのさー!さてさて、これを見たからには殺しちゃいますよーってテンプレ展開だけど、別にイイよねー!」
「俺の名前はフリード・セルゼン。とある悪魔払いの組織の末端でございますよ。あ、別に俺が名乗ったからってお前さんは名乗らなくていいよ。俺の脳容量にお前の名前なんかメモリしたくないから止めてちょ。大丈夫すぐ死ねるから。俺がそうしてあげるから。最初は痛いかもしれないけれどすぐに泣けるほどよくなるから、俺と一緒に新しい扉開こうZE!」
そう言って、エクソシスト、フリードは懐から銃をとりだし躊躇なくぶっ放す。
「うぉ!祓魔弾かよ⁉︎」
「オイオイ何よけてくれてんだよ!今のはヒットして悲鳴って流れだろぅが‼︎つかホントに人間?」
何一般人にいきなり発砲してんだ!
イカレすぎだろ!
まぁでも、相手が殺る気ならこっちも負けてらんないな。
フリードは又もや銃をぶっ放してくるが、今度も当たらない。
「チョロチョロめんどくせんだよ‼︎」
こいつテンション高いな。
と、今度は柄だけの剣を取り出すと…
ブゥン‼︎
音をたて光の刃が出現した。
「おぉ‼︎ライトセーバーだ‼︎お前凄いな‼︎」
凄いよ!生のライトセーバーだよ!
色とかも帰れるのかな?
でもダークサイドならやっぱ赤じゃないとダメだろ。あ、相手はエクソシストだしダークサイドはこっちか?
「何意味わかんない事言ってんですかー?わいてんですか?」
何⁉︎こいつあの名作を知らないのか?こりゃお仕置きが必要だな。
俺は間合いを詰めながらも、無詠唱呪文の準備をする。数は…7本くらいでいいかな?
「
俺はそれを空間に対空させる。
「なんですかー‼︎その光の玉は!奇妙な技使ってんじゃねぇぞ‼︎」
そのままフリードの懐に入り…
「桜華崩拳‼︎‼︎」
「ゴフゥッ‼︎‼︎」
光の矢を練りこませながら拳を放つ‼︎
フリードはそのまま吹っ飛び、壁とか色々貫通しながらやっと止まった。
死んだかな?
いや、生きてる⁉︎ゴキブリみたいなやつだな。
「大丈夫?夕弥」
と、玄関から部活メンバー全員が入ってきた。多分俺の魔力に気づいたんだろう。
「ああ。今終わったところだ」
「リアス、マズいわ。堕天使の軍勢がここに向かっているわ」
「すぐに部室に戻るわよ」
魔法陣を使って部室に戻り今日は解散となった。