規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です)   作:グリムリッパー02

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親友助けます‼︎

次の日

 

俺が教室に入るとイッセーがいた。あぁ、良かった。

でもイッセーのオーラは昨日とは別の物になっていた。きっと悪魔として転生したんだろう。

当の本人は松田と元浜に対して声を張り上げている。

何かあったのか?

 

「おーす、おは「なぁ、夕弥‼︎」うぉ、なんだよイキナリ」

 

「それがおかしいんだよ‼︎誰も夕麻ちゃんの事覚えてないんだよ!ケータイのアドレスもいつの間にかなくなっちまってるし…なぁお前は覚えてるよな!あの時4人で飯食った時も話したよな‼︎」

 

「落ち着け、とりあえず深呼吸しろ!」

 

そう言うとイッセーは大袈裟な深呼吸数回繰り返し、やっと落ち着いたようだ。

 

「なぁ、夕麻ちゃんはホントに居たよな…覚えてるよな…」

 

「あ、あぁ…覚えてるよ。」

 

実際忘れたい。あんな光景はゴメンだ。

 

俺が覚えていると言った瞬間イッセーは顔を輝かせ「だよな!いたよな!」とまた興奮しているようだった。

にしても皆忘れてるか…大方その堕天使の仕業だろうな…

 

俺はそう思いながら今だ熱の冷めないイッセーをよそに自分の席に着いた。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

さて、昼休み俺はある場所へ行くためちょっとした転移魔法を使っていた。

 

着いた場所は全体的に暗い部屋。

旧校舎にいる生徒の”封印”の為の部屋だ。まぁ本人は外に出る気皆無だけどね。

 

「あぅぅ、また来たんですか?夕弥先輩。」

 

コイツが封印されている生徒、ギャスパー・ヴラディー。見た目女の子だが実は女装趣味の男の娘である。

 

「よぉギャスパー。また来たって来て嬉しく無いのかよ。」

 

「嬉しく無いですよ!人は嫌いです!怖いです!」

 

「俺は人じゃ無いけどな。」

 

「それでも怖いです!寧ろ怖いです!畏怖すべき対象です!」

 

まぁ、コイツの人嫌いはいまに始まったことじゃ無い。

 

ギャスパーと出会ったのは俺が1年の頃。吸血鬼の気配を感じて無断訪問した結果仲良くなった。

にしても、ここに居てもリアス・グレモリーには全くバレないんだよなー。

コイツは極度の引きこもりな上に女装趣味だ。ある意味イッセーと同じくらい変態の分類に入るかもしれない。変な人と言う意味で。

 

「んじゃ、俺寝るから…いつも通り起こしてくれ…」

 

「もぉ〜!寝るなら他の所でしてくださいよ〜。」

 

そうして俺は意識を手放した。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

 

さて、時間一気に流れて今は夜になった。

俺は出掛ける準備をしている。

 

「夕弥さん…出掛けるのですか?」

 

「あぁ、ちょっとコンビニ。」

 

嘘だ。ホントは昨日の件が気になるから少し見回りをするだけなのだが…心配はかけたく無い。

 

「なんか買って来て欲しい物があれば買ってくるぞ。」

 

「……カロリーメイト」

 

「了解」

 

そうして俺は家を出る。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「うわぁぁぁあ!」

 

ある程度家の周りを回った所で聞き覚えのある悲鳴が聞こえる。

 

その場に駆け寄ると案の定イッセーが堕天使に襲われていた。

 

二日間連続で襲われるとかどんだけ…

しかもアイツはイッセーをぶっ刺しやがった奴!

 

「ふむ、おかしいな昨日はきっちり殺したと思ったのだが…成る程悪魔に転生していたか!くくっそれは面白い‼︎主は誰だ?まぁ、階級は低いだろうがな。」

 

「なんだよ!悪魔?わけわかんねぇ!」

 

走っていくイッセーに堕天使は問答無用で光の槍を投げる。

 

が、俺がそれを掴み阻止する。

 

「よぉ、イッセー男に追われる展開はどんな気分だ?」

 

「夕弥‼︎これなんなんだよ‼︎アイツなんなんだ⁈ってかお前大丈夫なのかよ‼︎」

 

「あー、聞きたいことあると思うが後にしようぜ!」

 

俺は視線を堕天使に向ける。

 

「まさか二日連続で殺しに来るとはな。なんなの?コイツが気に入ったの?そーゆーデレなの?」

 

「貴様は昨日の…成る程ただの人間では無いと言うことか。」

 

聞いちゃいねぇよ。ま、人間じゃ無いけど。

 

俺は構えをとって堕天使と睨みあう。

先に動いたのは堕天使の方だった。両腕に光の槍を出現させ投げて来る。俺は一本は避けるがもう一本はー

 

漆龍王の煌尾(チェンド・エンシス)‼︎」

 

手元に現れた漆黒の剣で弾く。

 

神器(セイクリッドギア)だと⁉︎」

 

堕天使の顔が驚愕で染まる。

そりゃ昨日は逃げ帰った男が神器持ちとは思わないだろう。

 

『堕天使相手に逃げ帰るとは…情けないな。我が主よ。』

 

急に頭の中で声がする。

 

「ンな事言うなよガイアス。昨日はイッセーの方が優先だったんだ。」

 

声の主はガイアス。漆龍王の煌尾に封じられている地を統べる龍の王で、二天龍と同等の力があるらしい。

 

「さてガイアス。久しぶりの実戦だ!アゲて行こうか!」

 

『あぁ!最近は退屈だったからな!』

 

と、二人?してテンションが上がっている後方で光が発生した。

それは次第に円をなしていく。昨日も見たグレモリー家の魔法陣だ。

 

空気読んでよ…リアス・グレモリー…

 

魔法陣から出て来たのは案の定、紅い髪が特徴的なお姫様、リアス・グレモリーだった。

 

「あら、また合ったわね…ってその剣…‼︎神器なの?」

 

「あ、どうも。俺のことより先に用件を済ませた方がいいんじゃ無いですか?」

 

と俺が言うと「そ、そうね。」と言い二、三回咳払いをした後で再び切り出した。

 

「私の眷属に触れないで頂戴」

 

「…紅い髪…グレモリー家の者か…」

 

堕天使は憎々しげに睨みつける。

 

「リアス・グレモリーよ。ごきげんよう、堕ちた天使さん。この子にちょっかいを出すなら、容赦しないわ。」

 

「…ふふっ。これはこれは。その者はそちらの眷属か。まあいい今日のことは詫びよう。だが、下僕は放し飼いにしないことだ。私のような者が散歩がてらに狩ってしまうかもしれんぞ?」

 

そういい堕天使は翼を羽ばたかせ、空へと浮き始める。

そして俺を見て

 

「そこのお前も次に合間見えた時は殺す。私はドーナシーク。覚えておけ。」

 

「俺は滝宮 夕弥だ。悪いがお前を覚えておけるほど俺は脳を無駄遣いする気はない。」

 

「……口の減らないガキが…」

 

そう言いながら堕天使は空へと消えて行った。

 

だが問題は残っている。リアス・グレモリーが俺を凝視しているのだ。

 

「貴方…何者なの?気配は人間と変わらないのだけれど…」

 

「あー、それについては明日でいいですか?イッセーにも説明しなきゃならないし、それにこれ以上遅くなると家族に殺されちゃうんで…」

 

リアス・グレモリーは少し眉間にシワを寄せたが直ぐに元の顔に戻り了承してくれた。

 

そのままリアス・グレモリーはイッセーを抱え去って行った。

え?イッセー?気絶してたよ。

 

 

 

閑話休題

 

 

 

「すいませんでした。」

 

いま俺は綺麗な土下座をしている。

なぜかって?

 

「カロリーメイト…」

 

そう、堕天使の戦いで完全に忘れていたのだ。

レキ様は表情は変わらないが目には殺意が宿っている!

黒歌は早々と退散していた。

 

「夕弥さん…」

 

「はい…なんでしょう。」

 

するとレキがにこりと笑う。普段見れない表情でとてもレアなのだが目が完全に笑ってない…!

 

「射撃練習…付き合ってください」

 

そういってどこからかドラグノフを取り出し問答無用で、撃つ。

撃った球は俺の頬ギリギリも掠め壁に着弾した。

 

ヤバいな…俺死ぬかも…

 

その日は数時間に及ぶ逃走を経て一週間一緒に寝るという条件でなんとか許してもらった。




グリム「グリムです!皆さん3話どうだったでしょうか?」

夕弥「ついに俺の相棒の登場だな‼︎」

グリム「漆龍王の煌尾については色々使い方を考え中です!」

夕弥「今回は活躍出来なかったからな」

グリム「他の能力も見せなきゃいけないから大変だよ…」

夕弥「そこは腕の見せ所だろ」

グリム「そうだね!っと今回は前回夕弥が使った技について説明しようと思うよ」

夕弥「虎僕・六合天衝の事だな」

グリム「虎形拳の一つで手をかめはめ波みたいな形にして前に突き出し衝撃波を与える技だよ。ネギまからの引用で原作では古菲が使ってた技だね」

夕弥「中国拳法は色々と型と名前があるから説明が大変だな」

グリム「だからカッコイイんだけどね。それじゃ今回は此処まで!夕弥!次回予告よろしく!」

夕弥「次回、訪問‼︎オカルト研究部‼︎」

グリム「それでは次回も‼︎」

夕弥/グリム「乞うご期待‼︎」

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