規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です) 作:グリムリッパー02
うぅ、反響が怖い…
イッセーside
あーケツいてぇ。
夕弥達がフリードを追いかけた後、俺と小猫ちゃん。匙の三人は部長と会長に見つかった。
最初は感動的に終わると思ったんだが………罰としてお尻千叩きをされてしまった!
しかも手に魔力篭ってんだよ⁈お陰で今もお尻が痛い。
だがしかーし!天は俺を見捨てては居なかった。いや俺悪魔だから地獄?魔王?あ、魔王は部長のお兄さんか。
って、そんな事は今はどーでもいい!俺が家に帰るとなんとアーシアが裸エプロンだったのだ!ただのエプロンじゃないぞ『裸』エプロンだ!
そりゃ妹みたいなアーシアがそんな格好だったことは正直複雑な気持ちになったが、あの白い肌に裸エプロンのダブルパンチは効果絶大だった。更に部長までやり始めて、アーシアと違って色々と大きいから本当に隠すくらいしか機能してなくて、親父が帰ってきて鼻血流してた。分かるよ父さん。
そして今、俺はアーシアと部長の二人と今日も一緒に寝ている。
両手に花だぜ?だけど実際には手なんて出せない。出したら最後嫌われるかも。そんなのは嫌だ!俺はいつまでも部長やアーシア。そして2人のおっぱいと一緒にいたいんだ!
という訳でベットの上にいるんだが寝られない。どうしたものか……いっそのこと部長のおっぱいに顔を埋めてしまえば心地よく眠れるのかな?いや、そんな事したら永遠の眠りにつきそうだ。出血多量で。
ゾクッ‼︎
⁉︎な、なんだ?今の毛が全部逆立つような感覚は!俺がエロエロな妄想してたからその罰か?
横の部長も起きていた。その顔には冷や汗。アーシアも起き上がっている。
プレッシャーは窓の外からだ。俺たちは急いで窓の外に出る。
──そこには十枚の翼を生やした堕天使が居た。
その堕天使は部長を見ると苦笑する。
「初めましてかな?グレモリー家の娘よ。その紅い髪を見ていると忌々しい兄君を思い出して反吐が出そうだよ」
「ごきげんよう。堕ちた天使の幹部コカビエル。私の名前はリアス・グレモリーよ。以後お見知りおきを。それとグレモリー家と魔王は最も近く、最も遠き関係よ。政治的なやり取りをしたいなら無意味よ」
堕天使の挑発に冷淡な表情で返す部長。こ、怖い…
ってコカビエル⁉︎それって今回の黒幕じゃないのか⁈
「魔王と交渉などそのようなバカげたことはせんよ。まぁ、妹を犯し殺せばサーゼクスの激情が買えるのだからそれもいいが」
「なら私への接触は何が目的なのかしら?」
「お前の根城の駒王学園を中心にこの街で暴れればサーゼクスかレヴィアタンが連れるだろう。あの学園には何しろ妹が在学しているのだからな」
「そんなことをしたら神、堕天使、悪魔の大戦争が起こるわよ!」
その言葉にコカビエルは嬉しそうに笑った。
「それは願ったり叶ったりだ!エクスカリバーを盗ればミカエルが戦争を吹っかけてくると思ったのだが、寄越したのは雑魚のエクソシストばかり!全くもってつまらん!」
「この戦争狂が」
「そうだとも!私は三つ巴の戦争を望んでいる!前回の戦争が終わって退屈で退屈で仕方無かった!アザゼルとシェハザムは次の戦争に消極的でな。それどころかあの忌々しい夫婦のせいで
最後の言葉に疑問符が湧いた。神滅具持ち?それってまさか……
「お、おい。その神滅具持ちって…」
「夕弥と言ったか?そういえばお前らの仲間だったな。あの夫婦の息子だと聞いて少しは楽しめるかと思ったが、女なんぞを守ったせいで死んだよ」
う、嘘だろ?夕弥が死んだ?
部長もアーシアも信じられないって顔をしていた。だってあの夕弥だぞ?神殺しで吸血鬼の真祖で魔法使いで…とにかく無茶苦茶な俺の最高の親友だぞ?
それを、こいつが殺した?
「コカビエルゥゥゥゥウ‼︎」
気付いた時には身体が前に飛び出していた。こいつは殺す!今ここで!
「待ちなさいイッセー!」
部長に手を掴まれる。離してください!こいつは夕弥を!
「落ち着きなさい、今の貴方では奴を倒すことは不可能よ。それに彼がそう簡単に死ぬわけないわ」
部長に諭されて少しは落ち着く。そうだアイツは死んでも死ぬようなたまじゃない。
「フハハハハ!今そこの赤龍帝の魔力が上級悪魔を超えたぞ!成る程コレは面白そうだ!お前にはこの争いに参加してもらう。ネズミどもの歓迎料として貰ったエクスカリバーを合わせて五本のエクスカリバーにより本来の力を駒王学園で解放する」
そう言って魔法陣で転移を始める。
「───それでは戦争をしよう。駒王学園で待っている───」
そう言って奴は消えていった。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
《駒王学園 校門》
「リアス先輩。大きな結界で覆っています。これで余程のことが無い限り外に被害が出ません」
匙が説明してくれる。
あの後、オカ研メンバーと生徒会メンバー。そして滝宮家メンバーを呼びコカビエルの事を説明した。
刀奈さんやレキちゃん達に夕弥の事を話すのは心苦しかったんだけど、いざ話してみたら
『あら、大丈夫よ。彼は生きてるわ。ね、レキちゃん』
『はい。夕弥さんが私達を残して死ぬわけがありません』
『…先輩は私にお菓子を作ってくれるって言いました。先輩は約束を破りません』
『そうにゃ!夕弥は私の夫にゃ。妻に寂しい思いなんかさせないにゃ』
『黒歌の発言はアレだが、夕弥は私の主だ。私達を悲しませるわけが無い』
と皆んな夕弥は生きているって信じていた。駄目だな俺。アイツの親友なのに、逆上して突っ込んで行こうとしてた。
「自分を情けないとか思っちゃダメよイッセー君。夕弥君の事を思って怒ったあなたは何も悪くないわ。寧ろこれだけ心配させてる夕弥君に何か奢って貰わなきゃ」
そう優しく微笑む刀奈さん。そうですね。こんなにしおらしいのは俺らしくない!俺はとことん馬鹿で真っ直ぐ進むだけだ!
よし、やってやるぜ!
「あらあら彼の方は死んでしまわれましたか」
と突如上空からの声に一同が驚く。見れば六枚の翼を持つ天使がいた。
確かゼノヴィア達と一緒に派遣された天使でジブリールさんだったけ?
ジブリールさんは俺たちのすぐ近くに降り立つ。敵意は無いようだ
「先程大きな光が見えてまさかと思いましたが、彼の方は死んだようですね」
「死んでないわよ。彼は生きてるわ」
ジブリールさんの言葉に刀奈さんが意を唱える。さっきの部長もそうだけど三大お姉さまが怒るととても怖い。
「根拠はあるんですか?」
「ないわよ。でも私達は信じてる。彼は絶対生きている。あんな鴉野郎に負けるわけないわ」
「……分かりませんね。どうして人間というのはそこまで確証もない物を信じられるのでしょうか?」
「好きだからよ。私達は夕弥君が大好きなの。だから何時までも何処までも信じられるの」
皆んなの目には強い光が見える。
ったく。こんだけ好意を寄せられてるんだから戻ってこないと承知しないぞ、夕弥!
「恋愛感情という物ですか……やはり私には分かりませんね」
対してジブリールさんは冷たい微笑みを浮かべる。この人、感情とかが何処か別のベクトルに行っているのか?
「んん、そろそろいいかしら?」
部長が咳払いして話を戻す。そうだった、今は大事な戦闘の前だったんだ。今回はライザーの時とは違う。完全な死戦。油断すれば……死ぬ。
「黒歌、あなたは結界を手伝ってあげてくれないかしら?」
「了解にゃ!外には絶対に衝撃を出さないにゃ」
「刀奈、レキ、ティア。今回は私達だけではどうにもならないかもしれない。申し訳ないけど手を貸してちょうだい」
「何言ってるのよリアスちゃん。此処は私達の学校でもあるのよ?好き勝手させてたまるもんですか!」
「…撃ち抜きます」
「主の学び舎だ。私も先進誠意努めよう」
皆んな気合十分。もちろん俺たちだってそうだ!
「えぇ、ありがとう……それじゃ皆んな行くわよ!」
「「「「「はい!」」」」」
間に合わなかったら承知しないぞ夕弥、木場‼︎
どうだったでしょうか?
主人公不在で物語がちゃんと進めたか心配です。
あと、アンケートはまだ募集しています。現在では刀奈とオーフィス、全員がそれぞれ同票です。
それではまた次回!