規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です) 作:グリムリッパー02
これからは定期的に出していけるよう頑張ります!
「追い詰めたぞ!バルパー・ガリレイ!フリード・セルゼン!」
「同志たちの恨みここで返させてもらう!」
奴らを追った俺たち四人は街外れの廃屋に来ていた。
途中結界も見れたから此処が奴らのアジトなのだろう。
ったく、どうしてこういう奴らは廃墟とか好きかね、
「全くしつこいでござんすねぇ!」
「覚悟しろ!」
ゼノヴィアがフリードに斬りかかる。
刹那、天井を破り無数の光の槍が俺たちに降り注いだ。
「くっ!」
ゼノヴィアはその場を退避し下がる。
「ほう、この程度ならば問題ないか」
「ッ!コカビエル!」
壊れた天井から黒い羽を五対十枚はやした堕天使が降りて来た。今回の黒幕コカビエルだ。相変わらず顔色悪そうだな、栄養偏ってそうだし。
アザゼルもそうだが、そろそろ身を固めればいいものを…コカビエルは戦闘狂だし無理か、幹部で身を固めてるのってバラキエルだけか?
アレであんな綺麗な奥さんと子供が居るんだからなぁ…アザゼルならその気になれば直ぐにできるだろうに、変なところでヘタレだよな。アザゼル。ヘタレ総督、うん。今度堕天使サイドに噂を流したおこう。
と、脱線したな。俺はコカビエルに向き合う。
「よぉ、コカビエル。あいも変わらず汚い翼だな」
「ハッ、誰かと思えばアイツらのクソガキじゃないか。成る程、此処はお前の根城だったか、それは好都合だ」
愉快そうに笑うコカビエル。笑顔が下衆くて気に入らねぇんだよ。
「バルパー、フリード先に行け。俺は少しこいつらと遊んでいく」
「りょーかい!」
「わかった」
フリードとバルパーは廃屋から出て何処かに行った。
「待ちなさい!」
「おっと」
「⁉︎イリナッ!後ろ!」
「え?キャァァアッ!」
フリード達を追おうとしたイリナをコカビエルが光速で後ろに周り、蹴り上げた。
「イリナッ!」
「コカビエルッ!」
ゼノヴィアと祐斗がコカビエルに切り結ぶ。
ゼノヴィアはエクスカリバーを祐斗は魔剣を二刀つくり攻め立てるがコカビエルには全く効果が見られない。
「つまらん!もういい」
「ガッ」
「くっ」
コカビエルは二人を地面に叩きつける。
「貴様は来ないのか?この二人よりは楽しめるだろ?」
「ハッ!言われなくてもやってやるさ!コッチはさっきからウズウズしてんだよ!」
拳を握りコカビエルにぶつかる。余波で建物が崩れる。
蹴る、殴る、その度に衝撃波が生まれ辺りのものを滅茶苦茶に破壊していく。腐っても堕天使の幹部だな、焼き鳥なんかとは比べ物にならないか。
「ハハハッ!流石は忌々しいアイツらの子という訳か!だが、他の者を庇いながらではどうかな?」
コカビエルは宙に光の槍を無数に創り出した。先ほどよりも太く、また数も多い!
「くらえ!」
無数の槍が一気に降り注ぐ。俺は
クソッ数が多い!
「夕弥くん!」
「チッ!祐斗!ゼノヴィア!イリナ!ここは任せて先に行け!」
尚も降り注ぐ光の槍は徐々に威力を増していく。あの野郎、遊びやがって!
「くっ、グレモリーの騎士、イリナ!一旦引くぞ!」
「仕方ないっ!」
「わかったわゼノヴィア!」
「ハハハハハハッ!そうやすやすと逃がしてたまるか!」
そう告げると手元に別の光の槍を生み出しイリナの足元に向かって投げつける。
「え?キャァァァァァア!」
光の槍は足元を破壊し爆風を撒き散らした。衝撃で飛散した瓦礫に襲われイリナはそのまま地面に倒れ込んでしまう。
「クッ!夕弥君!」
「イイからテメェらはさっさと行け!イリナは俺が後で連れて行く!」
イリナは頭から血を流し気絶している。
「ッ!だが!」
「だがもクソもあるか!コイツのさっきの話だとコイツらが何かを仕掛けんのにそう時間は無ェ!だから早くこれを部長達に知らせてこい!イリナは俺が必ず連れて行く!」
会話しながらも光の槍は威力と数を増やしていく。
「くっ!無事でいてね!」
「すまない、イリナを頼む!」
離脱する二人。
「ハハハッ!よく耐えるではないか小僧ォ!だがそいつを庇いながらでは長くはもつまい!」
「言ってろこのカラス野郎が!」
槍を弾きながらもイリナを気にかける。このままだとマズイ!なんとかしてこの場を終わらせねぇとッ!
「威勢が良いのは評価してやるが、お前もダメージが蓄積されてるようじゃないか」
コカビエルの言う通り、致命傷はなくても肩や脇腹には血が滲んでいる。パーカー汚しやがって、今日は白いパーカーなんだぞ!血が取れねぇだろぉが!絶対許さねぇ!
「貴様の親の所為でアザゼルは本気で戦争はしないと言い始め、更には他の勢力と仲良くだ!ふざけるな!俺たち堕天使は最強だ!他の種族と手を結び合う必要は無い!」
コカビエルは母さん達に恨みがあるようだな、ったく、こんな所で息子に迷惑かけてんじゃねぇよ!
「そんな母さん達に敵わないからってまだ未熟な魔王の妹にチョッカイか?随分と臆病じゃねぇか!男なら堂々とぶつかりやがれ!」
「クッ!口の減らないクソ餓鬼ガァ!」
「そのクソ餓鬼に図星刺されて逆上しやがって、どっちが餓鬼だこの野郎!」
「チッ!もういい!貴様と遊ぶのも飽きた。終わらせてやる!」
創り出したのは巨大な光の柱!まともに喰らえばイリナやこの付近にすら害が及ぶ。
「ハハハハハハッ!これで最後だ!娘を守りながら死ねぇぇえ!」
ドガァァァァァァァァァァァァン‼
光の槍は廃屋もろとも俺たちを吹っ飛ばした。
更新遅れて申し訳ございません。
リアルの方が色々と忙しくて…
前回に引き続きアンケートを実施しています。詳しくは活動報告の『アンケートします2』を見てください!