規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です)   作:グリムリッパー02

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来客多いです

「……今日からよろしくお願いします。夕弥先輩」

 

「おう!よろしくな小猫」

 

焼き鳥とのレーティングゲームも終わり、小猫と黒歌を引き合わせることに成功した翌日。

小猫はウチに住むこととなった。

 

小猫と黒歌はお互いの気持ちをぶつかり合わせ和解させた。

 

小猫はどうやら置いて行かれたことが凄くショックだったらしい。

黒歌もずっと気にかけていた事を言ったら二人して泣き出したよ。

 

結果として、小猫はウチに住むことになった。部屋は余ってるし問題ない。

 

ウチは上に2階地下に3階の計5階ある家だ。理由は母さんと父さんが研究とかで必要だったらしい。

 

上二階は一般住宅となんら変わりない。家がデカイことと部屋が多いこと以外は。

 

下三階は色々ある。

超巨大風呂もあるしトレーニングルーム、シアタールーム、プラネタリウム、プールにスケートリンクetc…

もう此処アミューズメントパークとして開いても良いくらいだ。事実メリーゴーランドもある。なんで作ったよ。

母さん達なにやってんだよ…

もちろん研究所とかヤバそうなのもある。

更にそこに幻想空間(ファンタズマゴリア)まで入るから実質無限大だ。

 

軽く要塞だよな此処。

 

 

さて、レーティングゲームの結果と言えばいいのだろうか、部長と焼き鳥の婚約は破断となった。

勿論条件通りこれ以降、部長の婚約に対して親からの介入もなくなった。

 

イッセーは最後自分がやられた事に劣等感を感じていたがそこは部長のフォローで元のど変態なイッセーに戻った。

 

結果、平和な毎日が帰って来たわけだ。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

さて小猫がウチに来てから数日が経ったある日のことだ。

俺はレキ、小猫と並んでソファに座りテレビを見ていた。

 

ピンポーン

 

不意にチャイムがなった。誰だ?

 

「私が出よう」

 

そう言ってティアが玄関へ行く。

今や家事を完璧にこなすようになったティアはウチの裏の実権者となっている。

 

ティアが行った事で俺たちはテレビに向き直る。やっているのは料理番組。

二人は涎を垂らしながら凝視していた。

表情こそ変わらないものの、その目はランランと輝いていた。二人とも食べるの好きだからな。

 

『お、お前は‼︎』

 

玄関の方から叫び声にも似たティアの声が聞こえる。何かあったのか?

 

俺は急いでティアの元に行く。

 

が、俺の思考はその場で停止した。

 

何故なら

 

「…夕弥…来た」

 

「どういうことだ夕弥‼︎何故オーフィスが此処にいるんだ!」

 

玄関の前に居たのは無限の龍神様だったからだ。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

「成る程そういうことだったのか」

 

とりあえず状況をティアに説明する。

俺と共にいたレキ、小猫。それから買い物から帰ってきた黒歌はまだ状況が飲み込めていないらしくポカンとしている。

 

「あー、えっと。とりあえず自己紹介から始めるか?こいつはオーフィス。『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』って呼ばれててテロ組織のリーダーだった奴だ」

 

テロ組織。その言葉で3人は戦闘態勢に入る。

 

「まてまてまて‼︎こいつは悪人じゃない‼︎そのテロ組織を抜けて来たんだ。そうだろ?」

 

オーフィスはこくんと首を縦に振った。

 

「我…渦の団抜けて来た……代わりに……蛇置いて来た」

 

蛇?なんだそれ

 

『オーフィスの力の一つで自分の分身である蛇を飲ませる事で飲んだ本人の力を底上げさせるのだ』

 

お、ガイアス。説明サンキュー。つまりはドーピング剤みたいなものな訳だ。

 

聞いた所によるとかなりの量の蛇を条件に出されたらしく少しばかり弱くなっているらしい。

 

「夕弥…約束どおり……我と住む」

 

その言葉で状況はまたまた一変する。

 

「どういうことにゃ⁉︎夕弥!説明してくれるんだろうにゃ!」

「夕弥さん……どうしてですか?」

「…まさか夕弥先輩が幼女を家に招き入れるなんて」

「私では物足りないのか⁉︎」

 

「ちょっとまて!後半2つは明らかにおかしいだろ!」

 

憤怒のメンバー達。ここに刀奈がいなかった事に感謝しなくては。

 

「誰がいなかった事ですって?」

 

…………

 

「ヤアカタナサン。ドウシタンダイ?」

 

「丁度遊びに来たら面白い話が聞こえたから」

 

「ヘエーソウナンダ。イッタイドコカラキイテイタノカナ?」

 

「ティアちゃんが「お、お前は」って言った所から」

 

「弁解と言い訳の余地をくれ」

 

もろ最初からじゃねぇか!

 

この後。俺はたっぷりとO★HA★NA★SHIをされた挙句、トレーニングの的にまでされてやっと解放されたのだった。

 

「……夕弥……食事はまだか?」

 

「お前はマイペースだな…」

 

事の発端の龍神様はとてもマイペースでした。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

さてさて又もや時間は流れて数日後。

 

俺は部活も終え、今は家でのんびりしていた。

 

今は刀奈が飯を作ってくれている。

度々家に来てはこうやって飯を作ってくれる。ホントに出来た子だよ。嫁に欲しいね。

 

何てこと考えてると刀奈の顔が真っ赤になっていた。どうかしたのか?

 

「夕弥口に出てたにゃ」

 

黒歌の言葉でやっと訳が分かった。まぁ、冗談じゃなくホントに嫁に欲しいね。

 

そんなこんなで飯が出来上がるのを待ってると

 

プルルルル♪

 

家の固定電話が鳴った。誰だ?こんな時間に

 

俺はその場を離れ電話を受ける。

 

「はいもしもし、滝宮ですけど」

 

「久しぶりですね夕弥。私ですよ神d」

 

ガチャ。

 

「ん?えらく早く終わったのだな」

 

ティアが聞いて来る。

 

「あぁ、間違え電話だったみたいだ」

 

プルルルル♪

 

再びコール音。

 

プルルルル♪

プルルルル♪

 

「………」

 

「ゆ、夕弥よ、さすがに取った方がいいのでわないか?」

 

はぁ、諦めるしかないか…

 

「はい…もしもし滝m「なんで途中で切るんですかァ‼︎」神様が一般家庭用品つかってんじゃねぇよ‼︎」

 

電話の主は俺を転生させてくれた神様だった。

 

「全く!前もそうでしたがどうして貴方はそうすぐに通話を切ってしまうのですか?」

 

そりゃ神様から電話ってロクな事が無いだろ…感謝はしているが面倒ごとはごめんだ。

 

「それで神様、今回はなんだって電話して来たんだ?暇だったなんて言ったら切るからな」

 

「いやー実はそう「それじゃ」ああ!待って!待ってください!嘘です冗談ですぅ!」

 

最初あった時の威厳はどこへやら。

今ではすっかりユニークな性格へと変貌した。

 

「じゃあ要件を言ってくれ。こちとら飯がまだなんだ」

 

「おっと!お食事中でしたか!それはそれはお邪魔しました」

 

まったくだ

 

「では手短にお話せましょう。とは言っても今回はプレゼントをと思って電話させてもらっただけですが」

 

プレゼント?なんか貰えるということか?

 

「実は生前の貴方の記憶に興味がありまして、その中でもアニメやゲームなどにとても興味が湧いたのですよ」

 

仕事しろよ駄神。

 

「それで今回は、これから苛烈を極める人生を送る貴方にその中から武器を贈ろうと思ったのです」

 

武器を?その中って俺が見てたアニメやゲームの中からか?

 

「そろそろ届くはずでしょうから、届けばその使い方も分かるでしょう」

 

確かに俺の能力自体は強力だ。だがもし仮にもこの能力を封じられた場合、かなり厳しいだろう。そのための武器ってわけだ。

 

「ありがとな、神様。今度お中元贈るよ」

 

「いえいえ、元は此方の責任ですし、それに…今は貴方を見ているのはかなり面白いんですよ」

 

さいで、つか仕事しろっつの。

 

「それではまた」

 

そう言って電話は切れた。

 

「夕弥、今のは?」

 

「俺の恩人だよ」

 

さて、神様はそろそろ届くと言ったが、郵便なのか?

 

つくづく神様ぽくないな。

 

ピンポーン

 

おっと、マジで来たみたいだな。

武器を郵便で送るとか何考えてんだよ。

 

俺は玄関のドアノブに手をかける。っとそこで気づく。いや、”そこまでしてやっと気づく”と言った方が当たりだろう。

ティアを見れば…止まっている。

龍王が術にハマる程の相手か…

 

「ホント、無茶苦茶な奴だな」

 

そう呟きながらも玄関を開ける。

そこには…

 

「ハイ!こんばんは。僕はヘルメス。お会い出来て光栄だよ、神殺し君」

 

目の前にいたのは中世の伝令のような青を主張とした服をきた少年だった。

ただそいつの放っているオーラは桁が違う。流石にオーフィス程では無いにしろ、オリュンポス十二神は伊達では無いといった所か。

 

「アンタがあのチビに使わされた郵便屋か?」

 

「その通りさ。ま、チビと呼ばれる子は知らないけれど。僕は急に来た郵便物を宛先どおりに届けたに過ぎない」

 

飄々とした風に話すヘルメスは一体何を考えているか分からない。

 

「それじゃここにサインを頼めるかな?」

 

紙を渡される。ここら辺は普通だな。

言われた通りサインを書いて紙を返した。

 

「OK。手続きは完了だ。それじゃこれが郵便物だ」

 

そう言って布で包まれた長い棒の様な物を渡される。なんだこれ?

 

「それじゃね神殺し君。僕は戦う気は無い。けれど君のその力は異質だ。遅かれ早かれどの神話勢力からも狙われる事になるかもね」

 

そう言ってヘルメスは消えた。

 

「ハッ!夕弥、私は何を…」

 

ティアも戻ったみたいだ。

 

とりあえず。飯を食おう。

 

……………………

 

ヘルメスが来た後。俺たちは飯を食い終わっていた。

 

リビングに行けばオーフィスが「皆……止まった……何があった?」と聞かれた。やっぱりオーフィスじゃ止められなかったか。

 

飯を食い終わったリビングで俺は取り敢えずの説明をした。

 

そして目の前にあるのは先程の布で巻かれた棒。

 

「取り敢えず布取ってみるか…」

 

みんなゴクリと唾を飲む。

神からの贈り物なんて警戒しない方がおかしいからな。

神様は見れば分かると言ったし俺の知ってる武器なんだろう。

 

俺は布をとる。

 

「これは…」

 

そこにあったのはーー剣だった。正しくは大太刀。柄もなく鞘もない。

だがこの刀から発せられるオーラは異常だ。

黒歌と小猫、ティアは身を震わせている。

 

「知ってるの?夕弥」

 

「あぁ、知ってる」

 

心渡。俺のいた世界の小説、化物語で出てきた刀だ。

初代怪異殺しが所有していた大太刀、確か物語では吸血鬼の少女が持っていたんだっけ?

 

と、刀と共に手紙が入っている。俺はそれを手に取り読み始める。

 

『滝宮 夕弥様へ

お元気でしょうか?神です。

今回は日々戦いへ挑む夕弥へこの刀を贈ります。

貴方も知っての通りこの刀は怪異に対しては優れた力を持っています。ですがそちらの世界には怪異と呼ばれるものはいません。

なので少々改造して”人ならざるもの”としておきました。

もちろん貴方なら普通に扱えますし望めば他の者も使えるでしょう。

 

第二の人生が面白くなることを祈ります

神より』

 

 

ホント感謝しなくちゃな。

 

「…凄い嫌な感じがします」

 

「私もにゃ」

 

「私もだ」

 

「我も」

 

黒歌と小猫、ティア、オーフィスは人ならざる者だからこの刀の妖気にあてられたんだろう。

聖剣が悪魔キラー、龍殺しがドラゴンキラーのようにこいつは人外キラーというわけだ。

 

俺は刀を取る。不快感はない。

 

数回振るってみるが、うん。しっくりとくる。さすが神。

 

取り敢えずしまう所もないし異次元空間に閉まっておく。

 

にしてもどっと疲れたな…

神から電話があって更に神様宅急便だよ。魔女も真っ青だ。

 

「そういえばそろそろ球技大会ね」

 

刀奈が話を変える。そういえばもうそんな時期か、早いな。

 

「私達は初参加です」

 

小猫とレキは一年だし初参加だ。俺は前のはサボったっけ?

 

「今回は応援にいくにゃ!」

 

黒歌がサムズアップしながら言う。去年は行かせなかったしな。

 

「私も行くぞ!」

「我も行きたい」

 

ティアとオーフィスも同様にサムズアップしながら言う。こりゃかなりの大所帯だ。

 

「分かった分かった。だけどオーフィスはまだ狙われる身だからな、映像で見るだけにしてくれないか?」

 

可哀想だけど

 

「……分かった……仕方ない……クロたちと見ることにする」

「旦那さん頑張ってホー!」

「クー!」

 

オーフィスは分かったてくれた見たいでジャックとクロも応援してくれる。

 

いつの間にかこんなに人が多くなった。人じゃ無いやつばかりだけど。

転生する前がどうだったか、もうほとんど思い出せないけど、やっぱり転生して良かったな。

 

俺には大切な物がいっぱい出来た。

 

これからもこいつらを守り続ける。なにがあっても‼︎

 

新しい武器を手に俺は心の中で改めて決意を固めた

 




今回これを見ている友達から
「心渡りだしてくれよ!」
と言われたので急遽出す事になりました。
色々不満があるかもしれませんが暖かい目で見守っていただけたら嬉しいです

さて前書きにも書きましたがアンケートなはご協力ありがとうございます!

色々と魅力的なキャラが出てきて想像が膨らむのですが良いキャラ過ぎて全部使いたくなってしまいます(笑)

なのでとりあえず次の投稿までに決めたいと思います!

それでは皆様読んでいただきありがとうございました!

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