規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です)   作:グリムリッパー02

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すいません!投稿遅れました

実は携帯で投稿しているのですが液晶が割れてしまって…

これから少し投稿してが遅くなるかもしれません

あと活動報告にてアンケートをとりたいと思います!

それでは本編どうぞ!


過去編〜黒と白の猫との出会い〜

あの頃俺はまだ10歳だった。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

「やべぇ、道迷った…」

 

暗い森の中。空は紫で余計暗い。

周りに人里も見当たらない。

 

此処は冥界。俺はトレーニングの為、ここら辺にでる魔獣を相手にしてたんだが、完全に迷った。

 

なぁ、ガイアス、此処何処かわかんないか?

 

『さあな、俺には検討もつかんよ』

 

だよなー

 

俺はまだ能力が発現したばかりでまともに使えるのは最初に呼び出した眷獣”獅子の黄金(レグルス・アウルム)”と漆龍王の煌尾(チェンド・エンシス)、それから少しの攻撃魔法くらいだ。漆龍王の煌尾も形質変化しか使えない。もう一つ能力がある筈なんだけど。

 

ガイアスとは出会ったばかりだけどパートナーとして結構色々な話をする。

 

「んーどうするか…」

 

と、そこで美味そうな匂いを嗅ぎつける。

なんだ?どっからだ?

 

『まったく、我が主は相変わらず食欲旺盛だな』

 

うるせぇよ。俺は欲望に忠実なんだよ。

 

『それでその線の細さなのだから、世の雌が見たら大変だな』

 

うるせって‼︎線が細いのはコンプレックスなんだよ‼︎

前に母さんが「夕ちゃん絶対女の子の服装似合う‼︎」って言ってきて無理やり女の格好させられた挙句、その姿でイッセーの家に連れてかれたんだぞ!

 

イッセーなんか最初は女の子と思って妙によそよそしくなるし‼︎「可愛いね」なんて言って来るし‼︎

お前に分かるかこの気持ちが‼︎

 

『えっと……すまなかったな…我が主がこの様なことで心を壊すとは思っていなかった』

 

あぁ、俺も少し動揺し過ぎた…ごめん。

 

『いや、いいのだ。俺も少し心配りが足りなかった。済まない』

 

ガイアス…無茶苦茶良いやつだ。

結構俺のこと気にかけてくれるし、よく話しかけてくれるし、ホントに良いやつだ。

 

『と、我が主よ匂いの発信源はあそこ見たいだぞ』

 

ん?どれどれ…おぉ‼︎屋敷があんじゃん‼︎

食物分けてくれるかな?

 

『さぁ、どうだろうな。悪魔というのは強欲な奴らだからな、案外気が合うんじゃ無いか?』

 

俺は別に強欲じゃねぇよ。

 

さて、ちょっと覗くか…

 

俺は屋敷の裏に周り窓から中を覗いた。

 

「……が……この…」

 

なんだ?なんかもめてるのか?

 

見れば俺より少し大きいくらいの黒髪の女の子が男に投げ飛ばされて居た。

 

「この屑が‼︎主に逆らうか‼︎」

 

「何が主だ‼︎無理やり私を転生させたくせに‼︎その上妹までなんて…白音には指一本触れさせない‼︎」

 

え?ちょ、どういう事?

 

『悪魔は先の大戦で大量の死者を出してから悪魔の駒(イービルピース)と呼ばれるもので違う種を悪魔に転生させるのだ。中には無理やり転生させる奴もいると聞く』

 

成る程、状況は分かった。

だったら話は早い。

今すぐあの子を助ける。

 

『我が主は本当にお人好しだな。捨て置けばいいものを』

 

うるせぇ。目の前で困ってる子がいれば助ける。拾える実は全て拾う‼︎誰も落としたりしねぇ‼︎

 

パリィン‼︎

 

そう言うや否や俺は窓から飛び込んだ。手には既に神器を発動してる。

 

「誰だ貴様‼︎」

 

「こいつ悪魔じゃないぞ!」

 

「余所者か⁉︎」

 

悪魔達は俺が現れた事に驚きつつも周りを囲む。

 

「危ないから下がってろ」

 

黒い少女も驚いてはいるがコクンと頷き下がってくれた。後ろには白い髪の少女が、多分さっき言ってた妹だろう。倒れてはいるが息はしてるみたいだ。

 

「お前ら、女の子虐めて楽しいかよ」

 

「これは我らの問題!人ごときが口を挟むな‼︎」

 

「悪魔だろうがなんだろうが、女の子を虐める奴は屑だ‼︎」

 

「黙れ黙れ‼︎なら貴様から殺してくれる‼︎」

 

そう言って悪魔の一人は斬りかかって来るが、

 

「遅ぇ‼︎」

 

剣を弾きそのまま相手を斬りつける。

 

「⁉︎、こいつ唯の餓鬼ではないぞ‼︎周りこんで同時に攻めろ‼︎」

 

敵は6人、それぞれ俺を囲む様に並んでいる。

 

俺はその場を踏み出し槍を持っている男に突貫する。

 

横からの一撃で決めようとするが槍によって受け止められた。

 

「甘いぞ小僧」

 

「甘いのはそっちだ‼︎」

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

剣は鞭の様に形を変え相手を斬りつける。

 

「そ、そいつ神器持ちだ!」

 

「かかれ!反撃を許すな‼︎」

 

能力を見た敵が一斉に襲ってくるが、そのくらいじゃ怯まない。

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

今度は形状を大型な鎌にする。

それを横払い二人の首を落とす。

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

次は双剣。逆手持ちにし大鎌の勢いを利用し回転して二人を斬りつける。

 

「ラスト!」

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

最後は大剣真上から一気に叩きつける。

 

「ふぅ、終わったかな?」

 

「中々いいものを見せてもらった」

 

終わったと思った矢先、おくから下衆な笑みを浮かべた男二人が出てくる。

さっきまでの雑魚とは違いかなりの魔力だ。

 

『大方女王(クイーン)(キング)だろう。悪魔の駒は種類によって特製も変わるからな』

 

成る程なつまりこいつらがNo.1とNo.2な訳か。

 

「君中々強いねぇ。どうだい?僕の眷属にならないかい?眷属になるなら最高の生活を約束しようじゃないか。もちろんそこの女の処遇も免除しよう」

 

男は依然下衆な笑みを浮かべながら語る。

見るだけで嫌悪感がするのって始めてだな。

 

「答えはNOだ。アンタみたいな下衆に仕える気は毛頭無い。それにアンタらをぶっ飛ばした方が早いしな」

 

「そうか…残念だね…………殺れ」

 

刹那、横の男から魔力の玉が発射される。当たれば充分相手を殺せるレベルだ。

俺は神器を盾の形にすることでそれを凌ぐ。

 

「テメェ、今後ろの女の子達まで殺そうとしただろ」

 

「僕は自分の飼い主に牙を剥く下僕はいらないさ。そいつもそいつの妹も纏めて処分するよ」

 

こいつ…‼︎俺の嫌いなタイプだ。

 

『あぁ、今のは流石の俺でもイラっときた』

 

お前もか。んじゃ、いっちょ殺りますか‼︎

 

俺は神器を剣に戻し突撃する。狙うわ下衆顏の頭!そのまま剣を振り下ろす

 

ガンッ‼︎

 

が俺の一撃は奴には届かず横の男の魔法障壁によって防がれた。

 

「キングはやらせんぞ」

 

「じゃあアンタがクイーンか?渋い顔してる割りに可愛い身分だな」

 

そう言いながら俺は後方に跳ぶ。

このまま攻撃しても多分防がれるしな。

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

変化したのは銃。込めるのは魔法の矢だ。ドラゴンのオーラを纏とわせ放つ‼︎

 

魔法の射手・連弾・光の7矢(サギタ・マギカ・セリエス・ルーキス)

 

7本の光の矢が渋顏に飛んで行くがこれも魔法障壁によって防がれた。結構硬いな。

 

「君は光も出せるのかい⁉︎ホントに残念だね。君がいれば僕はレーティングゲームでもっと上が目指せるのに」

 

「レーティングゲーム?」

 

「悪魔の大会のようなものさ。そこの女は猫又の妖怪でね、こいつのお陰で最近は色々と楽だったんだよ。ま、言うこと聞かせるために妹を脅しに使ったけどね?」

 

黒い少女は白い少女を守るように立っている。こんな時でも妹を守るなんてな。

 

それをこいつは踏みにじったんだ。

 

俺の中で黒い感情がフツフツと湧き上がる。こいつは絶対に殺す‼︎

 

俺はまた神器を剣に戻し、そして地面に突き刺す。

 

『FormChanger‼︎‼︎』

 

今日何回目かの音声が鳴り響くが()()()()()()()()じゃ()()()

 

「グハッ‼︎」

 

声の発生源は渋顏だ。

渋顏の腹には地面が尖り突き刺っていた。

 

「貴様……なにを……⁉︎」

 

「俺の神器の能力は形質を変化させる能力だ。だがそれは神器だけじゃ無い。生物じゃなければどんな形にも変化させる事ができる」

 

植物とかも変化させる事ができる。触れる事が条件だけど。

 

「さて、後はアンタだけだ」

 

俺の威圧を込めた声に下衆野郎は震え上がった。たかが少年にクイーンをやられたわけだからな。

 

『それもあるだろうが、コイツは他人に戦わせて自分は高みの見物といった奴なのだろう。そこそこの魔力は持っているが戦い慣れしていない。現に膝など震えているしな』

 

成る程な、ますます虫唾が走る。

 

「や、やめてくれ‼︎何でもする。金か?土地か?女か?幾らでもくれてやる‼︎だから命だけわ‼︎」

 

下衆顏は必死に命乞いを始める。キングがこれとは…

 

「分かった。命までは取らない。だからあの二人を解放しろ。それでお前の命は見逃してやる」

 

「するする‼︎解放する‼︎」

 

男は必死の形相で首を振る。

俺は振り返り少女達の元へと向かう。

男の口の端が釣り上がるのを横目で見ながら。

 

「馬鹿が‼︎簡単に騙されやがって‼︎これでお前終わりだぁ‼︎」

 

はぁ、どうしてこんなに馬鹿なんだろうか…

 

「……………獅子の黄金(レグルス・アウルム)

 

「え?嘘……ぎゃぁぁぁぁぁぁあ‼︎」

 

男は叫びと共に消えた。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

「白音‼︎白音‼︎」

 

男が消滅した後、二人の少女の所に向かった俺だが…二人の内白い方の少女は既に満身創痍といった所だった。

 

クソッ‼︎俺は回復呪文なんて高度な魔法まだ使えねぇぞ‼︎

吸血鬼の能力だって自分にしか使えないし『雄羊』の権能だって自分用だ。クソッ‼︎転生の時に回復能力も入れて貰うんだった…!

 

黒の少女、黒歌は傷こそあるものの命に別条は無かったが、問題は白い少女、白音のほうだ。

完全に衰弱仕切ってて回復力も落ちてる。こうなったら数分で死んじまう!

 

ガイアス!手は無いのか⁉︎

 

『俺にはなにも出来ない。いや、此処からそう遠く無いところにかなりの魔力を持った者がいる。恐らくは魔王と言う奴だろう。そこへ連れて行けばあるいは…』

 

もうそれに賭けるしかないか…!

 

「黒歌、白音を連れて行く。このままじゃ死んじまうからな。お前はどうする」

 

「勿論行くにゃ‼︎」

 

「分かった。ガイアス!ナビを頼むぜ」

 

『心得た』

 

ガイアスの先導の元俺たちはその場を飛び出した。

 

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

サーゼクスside

 

私はサーゼクス・ルシファー。

四大魔王の一人だ。

 

今回、私の管轄である悪魔が悪さを働いている。と言う情報が入り女王であるグレイフィアと部下数名を連れて調査に来ている。

 

今進んでいるのは森にある道。もう少し進めば問題の悪魔の屋敷だ。

 

「誰か来ます」

 

グレイフィアの声。

分かっている。魔力が高い者、これは悪魔だろう。それに妖力の様な気配の者、これは妖怪か?だが反応が小さい。そして人間。の割りには魔力を感じるしその他にも色々な力を感じる。

 

それらはどんどん近づいて来てやがて私達の目の前にやって来た。

部下達は剣や魔力を込め始めるが私は手で制す。

多分彼らでは敵わないだろう。

 

「アンタが魔王様か?」

 

黒髪の赤い双眸をした少年が質問する。

どうやら不思議な人間の正体は彼のようだ。

 

「いかにも、私が四大魔王の一人。サーゼクス・ルシファーだが?」

 

「俺は滝宮 夕弥だ。こっちのは黒歌。会って早々で悪いが頼みがある」

 

そう言って彼は腕に抱かれた白髪の少女に目を向ける。

 

「こいつを治してやってくんねぇか?かなり衰弱してるんだ」

 

確かに白髪の少女は衰弱している。後一時間もすれば死んでしまうだろう。

横にいる黒歌と呼ばれた少女は心配した表情で見ている。悪魔の様だが彼女の姉なのだろう。私も兄だからね、雰囲気でわかる。

 

と、グレイフィアが口を開いた。

 

「すみませんが私達には任務があります。お引き取り下さい」

 

厳しいね。でも任務があるのも事実だ。同じ悪魔として不始末は見過ごすわけにはいかない。

 

「その任務だがこの先にいる悪魔の事なら心配は無い。俺が殺した」

 

その言葉に皆驚愕する。と共に臨戦態勢に入る。

彼らはレーティングゲームでもそれなりの順位だった悪魔だ…それをこんな少年が…信じられない。

 

気配を探ってみるが…ホントにいない。先ほどまでの気配が消えていた。

 

「そんなに構えないでくれ。俺はこの子を助けたいだけだ。この子とこいつはあの屋敷で半奴隷生活を送っていたらしい。妹まで眷属にされようとしてる時、俺が助けた」

 

その話が本当なら彼女らは彼らが悪行を働いていた動かぬ証拠となるだろう。

 

「キミの要件は呑もう。しかし此処では治療が出来ない。今から私の屋敷に連れて行っても構わないかい?」

 

「サーゼクス様⁉︎」

 

「いいんだグレイフィア。彼は同族を救ってくれ尚且つ私達の不始末も処理してくれた。ならば其れ相応の褒美を与えなくてわね」

 

そういって白髪の少女を部下に運ばせる。

 

「キミ達にも同行してもらいたい。先の件の事情を聞きたいからね」

 

そういって私は魔法陣を展開する。

 

「分かった。ついていく」

 

そういって私は彼らと共に転移した。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

夕弥side

 

「はぁ、疲れた…」

 

サーゼクスの屋敷である程度事情聴取された俺達はやっと解放された。

 

白音は治療にはある程度日数がかかるらしく悪魔の病院へと送られた。

それ程危険な状況だったんだろう。

 

「黒歌はこれからどうするんだ?白音についてるのか?」

 

「私は…白音を危険に追いやった張本人にゃ。他の者は死んでるし私は罪を背負うにゃ」

 

黒歌はそう言うが、明らかに無理をしてる。今にも泣きそうだ。

 

はぁ、どうして素直になれないかな…

 

「馬鹿。お前を繋ぎ止めてた鎖はもう無いんだ。お前も無理矢理転生させられたんだろ?だったらお前だって被害者だ。そしてそいつ等は俺が殺した。もういない。だったらお前は自由になって良いんだよ」

 

そう言って俺は黒歌の頭に手を置き優しく撫でる。途端今まで堪えていたものを吐き出すように黒歌は泣き出した。

 

鳴き声は冥界の空にどこまでもどこまでも響いていった。

 

……………………

 

「んで、お前はこれからどうするんだ?」

 

落ち着いた黒歌に再度聞く。

 

「私はやっぱり出ていくにゃ。白音を傷付ける原因はやっぱり私だし。いつまでも厄介になっているわけにはいかないしにゃ」

 

そっか…悩んだ末の結果なら俺から言うことは無い。

 

なら、他の方法でこいつを助けなきゃな。

 

「ならウチに来ないか?ウチの親、騒がしいのばっかだけど寂しいって感じることは無いぜ?」

 

「⁉︎で、でも助けてもらってそこまでは…」

 

「アホ。遠慮すんなよ。俺が来いって言ってんだ。問答無用で連れてくぞ」

 

その言葉に黒歌は笑顔になる。初めて見たな。

 

「強引にゃ。でも嬉しいにゃ」

 

そう言って改まって向き合う。

 

「よろしくお願いします」

 

「あぁ。任せとけ」

 

こうして黒歌は俺の家に住まうこととなった。




冒頭でも書きましたがアンケートです!

今回は新しく登場させるヒロインの募集です

活動報告の所に
1.名前
2.作品名
3.主人公との関係

と書いてください。

今回の応募は一人ではないので面白いなと思えば出していきたいと思います!

たくさんの応募まってます!

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