規格外‼︎全てを護る者(更新停止中です)   作:グリムリッパー02

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戦闘校舎のフェニックス
無限が来ます!


10こんにちはこんばんは。

どうも皆さん滝宮 夕弥です。

 

今俺はちょっとしたマズイ状況です。

 

「………ガイアス………我と共に来て欲しい……」

 

「『どうしてこうなった…』」

 

話は数分前に遡る。

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

 

「はぁ、良い天気だな」

 

と空に手を掲げながら部室に向かう。

 

最近、なんだか部長の様子がおかしい。

 

ソワソワというかピリピリというか、落ち着きの無い感じがどことなくある。

 

ま、部長の事はイッセーに任せていいだろ。

 

俺は小猫の願いで作ってきたケーキを手にし部室に向かう。

 

と、その時空から何かが降ってきた。

 

ある一定の質量を持った物体はそのまま地面へ激突…もとい着陸した。

 

砂煙が晴れるとそこに居たのは

 

「ロリっ子?」

 

なんか服がヤバい感じの小さな女の子。

だが発しているオーラは尋常じゃ無い。

 

『⁉︎お前は‼︎』

 

ガイアスが周りに聞こえるように発する。

つか知り合い?

 

『やつはグーレトレッドと並ぶ最強の龍『無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)』オーフィスだ』

 

目の前の少女は服についた砂をパンパンと落としている。

ってオーフィス⁉︎

なにそれ超レアじゃん‼︎

闘っちゃダメか⁉︎

 

『我が主ならやれるかもしれないが…辞めておけ。少なくともここらいったいの大陸が消える』

 

そりゃマズイな…闘うのは諦めよう。悔しいけど…ホント悔しいけど…

 

『どんだけ闘いたいんだ‼︎』

 

そりゃ闘いたいさ!だって最強だよ?無限だよ?

 

『まぁ、分からんでも無いがな…』

 

だろ?

と、俺とガイアスが話している間に砂煙を完全に晴れる。

それと、なんで人が寄ってこないのかというと、俺が人払いの魔法を使ったからだ。

 

説明終了

話再開

冒頭に戻る

 

「なんで俺を連れて行きたいんだ?」

 

俺はオーフィスが『渦の団(カオス・ブリゲード)』のボスだと知ってる。

テロ組織に勧誘って事なのか?

 

「我……グーレトレッドを倒したい………」

 

は?グーレトレッド?なんでまた。

 

「我……故郷に帰りたい………そのためにはグーレトレッド邪魔…」

 

あ、グーレトレッドって今次元の狭間を泳いでるんだっけ?

 

その次元の狭間に帰りたいってことなのか?

 

「故郷に帰りたいってグーレトレッドと同棲とはいかないのか?」

 

「我は静寂を得たい………」

 

「静寂かーーーーつまんねぇな」

 

『オイ我が主よ!なに喧嘩を売っているんだ‼︎』

 

喧嘩売った訳じゃ無い。

だけど静寂…そういうオーフィスの目には悲しみが見えた気がした。

 

ツマラナイと言われたオーフィスは若干ムスっとした表情になる。

 

「だって、静寂って暇だろ?俺だったら耐えらない。それにお前、別に静寂が欲しいんじゃ無くて居場所が欲しいんじゃないのか?」

 

俺の言葉は確信をついたのかオーフィスの表情が変わる。たまたま前居た場所が静寂に満ちていただけ。

ホントに静寂が欲しいならどっかの孤島にでもいれば良い。

 

「我の居場所は渦の団……」

 

「ならお前はそこで笑えるか?安心できるか?お前が帰って誰かが笑って「おかえり」と言ってくれるか?言ってくれねぇだろ。そんなのは居場所じゃねぇ!お前は利用されてるんだよ」

 

渦の団の目的は後ろ盾とオーフィスの力。

オーフィスがいれば魔王がいきなり奇襲なんて真似は出来ないしな。

それにシンボルとしての利用もあるだろう。

ドラゴンは力を集めるからな。

 

「我………騙された?」

 

「確かにグーレトレッドを倒そうとする奴はいるかもしんねぇが、お前を次元の狭間に戻すことはねぇだろうさ」

 

多分その力を利用され続けるだろう。

 

話してみて分かった。こいつはどこまでも純粋だ。

その純粋さに漬け込まれて利用されてるだけだ。

 

だったら俺が助ける。拾える実は全部拾う。

こいつだって見捨てたりはしない。

 

「俺の所に来いよ。静寂なんかよりよっぽど楽しいもんを見せてやんよ」

 

こいつを救う。誰がなんと言おうとな。

 

「我は………ガイアスの所に居ていいのか?」

 

「おう!それと俺はガイアスじゃない。滝宮 夕弥だ!夕弥って呼んでくれ」

 

「分かった……我は夕弥の所に行く」

 

そう言ってオーフィスは転移を始めた。

 

多分渦の団を抜けるためだろう。

 

「全部終わったらウチに来いよ、とびっきり美味い飯をご馳走してやる」

 

オーフィスはコクンと頷き光へと消えた。

 

『ハハハハッ‼︎我が主は龍神すらも従えるか‼︎やはり選んで正解だった』

 

従えたつもりはねぇよ。

手を差し伸べただけだ。

 

と、ふと時計を見る。

 

やべぇ‼︎集合時間とっくに過ぎてんじゃん⁉︎

 

俺は部室に向けて走り出した。

 


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