バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

77 / 231
4/25 修正


俺は無力だ

雄二「・・・・・・俺は・・・・・無力だ・・・・」

 

電車とバスで2時間ほどかけ、俺と翔子は如月グランドパークの前にいた。

こ、これは仕方がなかったんだ!翔子1人だけならまだしも、

おふくろまで面白がって結婚の話を進めだしたのが悪いんだ!

あの妙な雰囲気から逃れるために出かけてしまった俺を誰が責められようか!

明久の野郎覚えてやがれぇ!!

 

翔子「・・・・・やっとついた」

 

嬉しそうにアミューズメントパークを見ている翔子。

・・・・・・ふむ。そんな姿を見ると連れてきた甲斐もあるかもしれないな。

うん、そういうことにしよう。

 

雄二「よし。それじゃ、翔子」

 

翔子「・・・・うん」

 

雄二「帰ろう」

 

ミシッ。

 

翔子「・・・・ダメ。絶対に入る」

 

雄二「はっはっは。翔子、俺の肘関節はそっち側に曲がらないぞ?」

 

肘を極めてきた翔子に脂汗を流しながら笑いかける。

まずい。指先の感覚がなくなってきた。

 

翔子「・・・・・恋人同士は皆こうしてる」

 

雄二「待て翔子!お前は腕を組むという仲睦まじい行為と

   サブミッションを同様に考えてないか!?」

 

そこへ

 

明久「あれ雄二?雄二たちも来てたんだね」

 

命「翔子ちゃんたちも来てたんですね、って何やってるの翔子ちゃん!?」

 

そこには、明久と命がいた。

命のセリフからするにこいつらはどうやら客としてきたようだ。

明久たちがいるってことは翔子にチケットを渡したのは別のヤツか

・・・・・だとしたら、翔子にチケットを渡したのは・・・・貴浩か。

・・・あの野郎、ただじゃおかねぇ。

 

命が翔子を向こうに連れて行き、腕組のやり方を教えている。

 

雄二「明久、お前も命と一緒に来たのか

   話を結婚まで確か進められるんだろ、来てよかったのか」

 

明久「いや、僕のはオリエンテーションのチケットだからその話はないよ。

   チケットは貴浩が僕達にくれるって言うから2人できたんだ」

 

しまった、その手があったのか!

命からのレクチャーが終わったのか翔子は俺の隣に戻ってくる。

・・・・・良かった、今度は普通に手を組んでいる・・・・まあ少し恥ずかしいがな///

 

命「うん、似合ってるよ2人とも。

  あれ?坂本君どうしたの顔赤くして、もしかして照れてる?」

 

命が冷やかしてくる、それに明久の野郎も後ろの方でニヤニヤしてるし。

・・・・こいつら

 

雄二「なんだ、お前らはやらなくていいのか?

   お前、翔子をうらやましそうに見てるが・・・」

 

明久「えぇっ!///い、いやその僕達はそんな関係じゃないし///」

 

命と明久は俺の言葉に驚いていて、動揺している。いい気味だ。

ちなみに、翔子は命に対して踏ん反り返っている。

こういうときに合わせてくれるのは翔子のいいとこだな。

 

雄二「じゃあな明久、命。俺達は先に行ってる。」

 

翔子「・・・・・・中でまた会えたら、よろしく」

 

俺と翔子はそれだけ行って、入場口のほうへ向かう。

プレオープンという限定的な期間であるため、特に待つ事もなく入り口の方へ行けた。

 

 

 ~ SIDE OUT 雄二 ~

 

 

 

 

 

時間は少しさかのぼる

 

さて今日は雄二と霧島が如月グランドパークに行く日だ。

そして明久と命も行く事になつている。さて4人をサポートするように頑張るかな。

 

貴浩「じゃあ楓、なのは。俺は出かけるからな」

 

楓「兄さん、いってらっしゃい」

 

なのは「いってらっしゃーい」

 

貴浩「2人も今日は出かけるんだろ?」

 

楓「はい、今日は部活の友達と遊びに行くんです」

 

貴浩「気をつけてな。何かあったらすぐ連絡するんだぞ」

 

楓「大丈夫ですよ兄さん。心配しすぎです」

 

貴浩「そ、そうか」

 

なのは「さて私も行くとしようかな」

 

貴浩「なのはも楽しんでこいよ」

 

なのは「そうするね」

 

貴浩「じゃあいってくる」

 

さて、じゃあ待ち合わせ場所に行きますか

 

 

 ~ SIDE IN 明久 ~

 

 

僕は今日、命とグランドパークまで一緒に遊びに行く。

貴浩に言われたとおりさすがに遅れるわけには行かないからね。

お金だって今日はある。

最近は貴浩の家でご飯を食べたり勉強してるからあまりゲームを買ってないんだよね。

 

明久「もう駅までついちゃったな。まだ時間は8時20分か」

 

9時に待ち合わせだったからね。もう命はいるかな?

 

明久「流石にまだ来てないよね」

 

僕は駅の前にある噴水の前で命を待つ。・・・・・・待つ事20分

 

命「明久君、ごめんね待たせちゃって」

 

僕をみつけた命が駆け寄ってくる。

走ると危ないよと言おうとすると命が地面に躓いてこけそうになっていた。

僕は命がこける前に手を掴んで起こしてあげる

 

明久「大丈夫命?怪我とかない?でも急に走ったら危ないよ」

 

命「明久君のおかげで怪我はないです。だって楽しみで・・・・つい、」

 

まあ、しょうがないか。命もそれだけ楽しみだったって事だし悪い気はしないしね。

 

ハッ殺気!?気のせいだよね。

 

明久「少しぐらい早く行っても問題ないだろうし、行こうか命」

 

命「う、うん/////」

 

僕は命の手を握りながら駅へと向かった。

僕はこのとき思っても見なかった。これから起こる事を・・・・・・

 

 

 

 

???「・・・・・・チラリと見えたチケットから如月グランドパークと思われます。

    ・・・後は頼みます」

 

 

 ~ SIDE OUT 明久 ~

 

 

 

俺達は雄二と霧島を応援するため影からサポートしようとしている。

今回手伝ってくれるのは、優子・愛子・光一・刀麻・砂原・椎名だ。

 

しかし参ったな。まさかこんな事になるなんて、

 

光一「どうかしましたか貴浩殿?」

 

貴浩「・・・・・あっちを見てみろ」

 

ちなみに光一・刀麻には命が明久に好意を向けている事を教え、

俺が手助けしていることを教えた上で手伝ってもらっている。

だから今日、明久と命がデートなのは俺と光一、刀麻の3人しかいない。

 

刀麻「どうした貴浩?あっちに何かあるのか?」

 

刀麻と光一は俺が指差したほうを見る

 

刀麻「げぇ!?・・・・・・・・・そういうことかよ」

 

俺たちが向いているほうには、Fクラスのメンバー、島田、姫路がいる。

変装して準備は万全といったところだ。

はぁ、とにかく明久が命の邪魔をさせないようにしないとな・・・・

ただあの中にムッツリーニがいないのが気になるが・・・

 

貴浩「・・・・・・・・光一」

 

光一「なんでしょうか?」

 

貴浩「Fクラスのやつらを消せ」

 

光一「了解!」

 

俺は光一に指示を出すと光一は俺達の前から姿を消した。

 

刀麻「消せって・・・・」

 

貴浩「雄二と霧島、明久と命たちのためだ」

 

光一があいつらの前にいくと

 

「うっぎゃあああああああああああああ!!」

 

おお凄い。流石だ。

お得意の武器でFクラスのやつらははノックアウトだ。

いつの間にか姫路と島田の2人はどこかに行ってしまったが、良いか・・・

 

貴浩「じゃあ俺達も移動するか」

 

俺達は光一が手配した乗り物でグランドパークへと向かった。

 

ちなみにヘリで・・・・


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。