バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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これというのもアイツ等のせいだっ!

俺たちは優子達に喫茶を任せ、

噂を流しているやつらがいるというBクラスへと向かった

 

蘭「おお貴浩か。鈴歌から聞いてる。今ちょうど中央の席に座った」

 

俺たちは蘭の後ろをついて行き中央の席を見た。

ちなみに蘭は警官のコスプレをしていた。

 

雄二「やはりあいつらか」

 

そこに居たのは先ほど交渉したばかりの常夏島トリオだった

 

刀麻「よし、行くか」

 

雄二「待て不知火」

 

雄二が行こうとする刀麻を止める

 

刀麻「どうした坂本。早くあいつらを止めないと」

 

雄二「駄目だ。こんなところで殴れば悪評がより広まってしまう」

 

刀麻「だがこうやって指をくわえて待つわけには行かないだろう」

 

雄二「わかっている。なあ獅子川って言ったよな」

 

蘭「何だ?」

 

雄二「予備のコスプレの服とかあるか?」

 

蘭「あるが、どうするんだ」

 

雄二「あいつらを追い払う」

 

蘭「まああいつらはさっきから迷惑だったからな。

  追い払ってくれるならありがたいが…」

 

雄二「ああ。追い払うから何か衣装を貸してくれ。女性物の衣装なら何でも良い」

 

乱「わかった。今準備しよう。おいきらり!

  予備の衣装あったよな?ちょっと持ってきてくれないか?」

 

五十嵐「うん、あるよ。じゃあ持ってくるね」

 

蘭がそう言うと近くにいた五十嵐が衣装を取りに行った。

五十嵐は初音ミクのコスプレだった。

その衣装どうやって手に入れたんだ?ってか何のために持ってるんだ?

 

貴浩「雄二。その衣装をどうするんだ?」

 

Aクラスから誰か来てもらって着て貰うのか?

 

雄二「簡単だ。着てもらう」

 

貴浩「誰が?」

 

雄二「お前だ」

 

貴浩「……はぁ?俺?」

 

あら?耳が悪くなったのかな。俺が女装するって。

いやいやいやいや、無いだろう。うん。俺の聞き間違いに違いない

 

雄二「貴浩お前が着るんだ」

 

やっぱり俺の聞き間違いじゃなかった

 

貴浩「嫌だ。雄二か刀麻が着れば良いだろうが!」

 

雄二「俺たちは着れないな。こんな体の女子は居ないだろうが!

   体格からみたらお前が適任なんだ。楓の為だと思い我慢しろ」

 

そこで楓の名を出すか。この野郎断れないじゃないかorz

 

貴浩「……わかったよ。俺がやれば良いんだろう」

 

雄二「そうだ。よろしく頼むな」

 

俺はしぶしぶ了承し、男子更衣室へと向かいそこで雄二から連絡を受けた秀吉と

五十嵐の手により女装させられた。

 

女装した俺の姿はDOGDAYSに出て来る高槻七海の格好だった。

 

刀麻「よく似合ってるじゃないか」

 

雄二「ああ。やらせた俺が言うのも何だがそっくりだぞ」

 

五十嵐「お似合ですよ織村君」

 

女装が褒められたってうれしくないやい。

ヅラやパッドまでつけられてしまったOrz

何故か本格的な衣装があり、武器までついているから驚きである。

 

貴浩「この棒って何で出来てるんだ?」

 

この衣装は正直スカートなので下がスースーして気持ちが悪い。

それにこの棒結構な重さがある。

 

五十嵐「それはレプリカだよ。衣装と棒も重さは本物そっくりにしてあるんだよ」

 

本当になぜ、こんな衣装を持っているんだキミは!

 

五十嵐「でもこだわりすぎて私も他の人も着れなかったんだよ」

 

貴浩「だろうな。俺だって本当は着たくないよ」

 

雄二「無駄話はやめて行くぞ」

 

俺は雄二の作戦どおりに行うため高槻七海の衣装で常夏島トリオに近づいた。

 

 

 

         ☆

 

 

 

常村「とにかくマズイ料理だったよな」

 

島村「そうだな。あんな料理を出すなんて信じられないよな」

 

あの連中、まだそんな会話を続けているのか。

お前らのせいで楓が傷ついたんだ。この聖剣でお前らを斬ってくれる。

 

貴浩「お客様(裏声)」

 

俺は静かに近づいていきこのクラスのウエイトレスであるかのように声を掛ける。

俺が近づいていくとき周りで何かざわめきが起きているが何かあったのだろうか?

 

夏川「なんだ。へぇーこんな子もいたのか」

 

島村「高槻七海のコスプレか。そっくりじゃねえか」

 

貴浩「お客様申し訳ありませんが足元を掃除しますので、少々よろしいでしょうか?(裏声)」

 

常村「掃除?さっさとすましてくれよ?」

 

3人が席から立ち上がる。

 

貴浩「きゃっ(裏声)」

 

俺はそれと同時に常村とかいう先輩にわざとぶつかり倒れる。

我ながら気持ち悪い悲鳴だな

 

雄二「おい、こんな可愛い少女を突き飛ばすとは何てやろうだ!」

 

そこで、雄二と刀麻が暴漢退治という名目で姿を現す

 

常村「何言ってんだ。ソイツが勝手にぶつかって倒れt──」

 

刀麻「何てやろうだ!女の子の所為にするなんて男としてあるまじき行為だな」

 

「そうだそうだ」

 

「その女の子に謝れ」

 

「俺たちが成敗してくれる」

 

本当はここで雄二と刀麻があいつらをやっつけるはずだったのだが、

ここに居たお客さんが雄二達と加わって一緒に制裁してくれている。

 

さて、じゃあ俺も参加しよう

 

貴浩「あの私も参加して宜しいですか?(裏声)」

 

「もちろんですとも」

 

そういうとお客さんが島村先輩の両手両足を逃がさないように拘束する。

 

貴浩「ありがとうございます。それじゃあ(裏声)」

 

俺は衣装に備え付けられている剣を抜く

 

島村「おい、ま、まさか。それで攻撃するわけじゃないよな……」

 

俺は一度微笑んで

 

貴浩「くたばれっ!!!!」

 

俺は思い切り棒を振り下ろした。

 

ドゴン!

 

物凄い音がしたな。もはや叩いてでる音ではなかったな……

その一撃で島村先輩は気絶してしまった。

 

貴浩「皆さんありがとうございました(裏声)」

 

一応お客さんに協力してもらったので礼をいい雄二達の元へ向かった。

 

するとまだ常夏コンビは健在していて、今さっき気絶した島村先輩を抱え出て行った。

しかも雄二と刀麻も3人を追いかけて出て行ってしまった。

 

貴浩「先ほどあの3人の方が言っていた喫茶店のことですが、

   私個人の意見ですけどはあそこの料理は美味しかったと思いますので

   よろしければ皆さんも一度召し上がりに行ってみてくださいね(裏声)」

 

俺は一応自分の店の宣伝をしてから蘭達の所へ行った

 

蘭「お疲れ!ありがとうな。あいつらを追っ払ってくれて」

 

貴浩「こちらこそ、協力してくれてありがとう。

   一度こっちの喫茶に顔出してくれよ。その時はサービスするからさ」

 

蘭「おう、わかった。行けたら行ってやるよ」

 

貴浩「さて、じゃあ着替えるとしますか。………俺の着替えは何処だ?」

 

あたりを見渡しても俺の着替えが見当たらない。

あれ?雄二達は俺の着替えを何処に置いたんだ?

 

五十嵐「着替えでしたら坂本君がAクラスに持っていきましたよ。

    そこの更衣室においておくとか言っていましたが」

 

へっ?

……ってことは俺はこの衣装のままAクラスへと向かわないといけないのか?

 

五十嵐「あと、その衣装ですが織村君に差し上げますね。

    衣装は着れてなおかつ似合う人が着ないといけませんから。

    織村君はその条件に当てはまりますので」

 

貴浩「え?い、いや、で、でも」

 

五十嵐「大事にしてくださいね。あっ私これから仕事なのでここで失礼しますね」

 

蘭「お、僕もだ。じゃあ貴浩。後は頑張れよ」

 

2人はそう言うと俺の前から去って行った。

 

俺にこの衣装をどうしろと……

 

それに俺はこの衣装のままAクラスへと戻らないといけないのかOrz

 

しかもAクラスの男子更衣室(中に作った)に行くにはホールを通らないといけない。

これも全て雄二のせいだ。覚えていろよ坂本雄二。

この恨みは必ず晴らしてやる・・・・・・・・

 

結局ここに居ても仕方がないので俺は泣く泣くAクラスへと戻って行った(泣


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