バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

51 / 231
4/24 修正


味見

今日も俺たちはAクラスで清涼祭の準備をしていた。

 

そして俺と明久は昨日作ってきた喫茶店に出す用の食べ物を持ってきていた。

 

明久にはケーキ系を頼み、俺はそれ以外のものを作ってきた。

正直俺もケーキは作れるが楓や明久に比べると味が劣ってしまうので明久にケーキを頼んだ。

 

貴浩「優子、昨日言われた通り試食用に作ってきたぞ」

 

優子「もう作ってきたの?随分早いわね」

 

砂原「おぉ!ター君とアッキー早速作ってきたんだね!」

 

貴浩「まあ楓と命、なのはにも手伝ってもらったけどな」

 

砂原「それは楽しみだねぇ♪」

 

優子「なら一時休憩としようかしら」

 

優子はそう言うと皆は一時作業を止め集まってきた

 

明久「じゃあ僕はケーキを作ったから皆食べてみてよ」

 

貴浩「じゃあ俺も最初はクッキーを」

 

明久はそういうとショートケーキとショコラケーキ、シフォンケーキのプチサイズを出し、

俺はココアやオレンジ風味のクッキーなど5種類ぐらいのクッキーを出した。

 

砂原「じゃあター君にアッキーいただくね」

 

砂原がそう言うと明久が作ったケーキを食べる。

 

砂原「おぉ!おいしいよこれ」

 

砂原は感動したように声を出す。そういうと周りの人達も食べ始めた。

 

「おいしい」

 

「美味いなこれは」

 

「本当に美味しい」

 

と周りから美味しいと言う声が聞こえた。

作ってきて美味しいと言われるのは嬉しい。

 

周りがまだケーキやクッキーを食べているところで俺は椎名に近づいた。

 

貴浩「椎名が言ってたう○い棒パン野菜サラダ味だ。作ってきたから食べてみて」

 

俺はそう言うとコッペパンの真中を開いたところにうま○棒を

そのまま乗せたものを椎名に渡した。

 

椎名「これをですか…どうしても食べないといけませんか…?」

 

優子「……うま○棒パンも作ってきたんだ」

 

工藤「これはさすがに……」

 

貴浩「そりゃ試食してくれないと。一応案だったからな。

   それにコストもかからないし。皆も食べてみる?」

 

俺が周りにいた優子や工藤などに尋ねるが首を振って断られた。

 

椎名「……えーい。こ…これはッ…う○い棒のパサパサとパンのもふもふ、

   2つの交じりあった食感にパンの甘味と相反するうま○棒の濃い味が……

   やっぱり駄目です。流石にこれのリピーターにはなれません」

 

貴浩「だろうな。まあそうなると思って今度はお口直しにこれを」

 

椎名「これは…?」

 

貴浩「まあいいから食べてみてくれ」

 

俺はコッペパンを開いたところに何かを入れたものを

1口大の大きさにして椎名に渡した。

 

椎名「……美味しい……なんですか?これ」

 

貴浩「それもう○い棒パンだ」

 

椎名「本当ですか!?美味しいですよコレ」

 

優子「……私も食べてみていい?」

 

工藤「僕も食べてみたい」

 

雄二「俺も気になる」

 

と皆このう○い棒パンの味が気になり食べはじめた。

 

命「これは美味しいですね」

 

椎名「まさかここまで美味しくなるとは思いませんでした。

   これは狙える美味しさですよ織村君!」

 

貴浩「じゃあ一応候補入りだな。

   次は砂原が言っていたあんぱんエクスタシー(18禁)を作ってきた。

   これは2種類作ってきたから食べてみて」

 

砂原「おお!本当に作ってきたんだね。ギャグで言ってみたんだけどな。

   では作ってもらったんだからいただくとするよ」

 

優子「あなた、これ本当に作ってきたのね……でも、どこが18禁なの?」

 

貴浩「まあ食べてみてよ」

 

皆は少し不安ながらもあんぱんを口に入れた

 

刀麻「これは何処が18禁なんだ?」

 

刀麻があんぱんを食べてみたがわからないらしい。

他の皆も首を傾げていた。

 

康太「………これ赤ワインが入っている」

 

そんな中ムッツリーニがそう答える。

 

貴浩「よくわかったなムッツリーニ。正解。

   煮立てる時に入れる塩を減らして代わりに赤ワインを少しだけ混ぜたんだ。

   アルコールは完全に飛んでるから学生が食べても問題ないしな。

   あと、もう1種類の奴には、女性がデザートとして食べられるように

   パン生地もホットケーキ粉を元に甘めに作っているんだ」

 

雄二「…これは凄いな。高校生にはちょっとした刺激になるかもな」

 

砂原「これはウケると思うよ!」

 

貴浩「よしこれも候補の1つだな。

   最後に工藤さんが言ってたシュークリームを作ってた。

   まあこれは普通のシュークリームなんで」

 

そう言うと俺はプチシューを皆に渡した

 

「おいしい」

 

「もう1個ほしいな」

 

「うまいなこれは」

 

あちこちで評判があがる。

 

貴浩「工藤」

 

工藤「何?」

 

貴浩「はい、これ。昨日買い物に付き合ってくれたから」

 

俺はそう言うと普通サイズのシュークリームを工藤さんに渡した。

実はあの後工藤さんが買い物に付き合ってくれたのだった。

 

工藤「え?いいの?ありがとう」

 

そう工藤は言うと美味しそうに食べてくれた

 

優子「どれも美味しかったわね。でもそれだけに自信無くすわ……」

 

優子がそう言うと周りにいた女子もため息をついていた。

その後は俺と明久が作ってきたものを食べ終わると作業を開始した。

 

 

 

        ☆

 

 

 

しばらくして

 

貴浩「そういえば優子たちは召喚戦争に出るのか?」

 

俺はふとそう思い優子たちに聞くと

 

優子「私は代表と一緒に出るわよ」

 

翔子「…・・・・・・優子と一緒に出る」

 

島田「ウチも瑞希と出るわよ」

 

姫路「はい、頑張りたいと思います」

 

刀麻「俺は単体戦の方に出るな」

 

なのは「私は出ないかな。出し物の方を頑張りたいしね」

 

砂原「私もだね。その日は色々とあって忙しくてね」

 

椎名「私も出ません。人目が多いところはどうも苦手で…」

 

工藤「僕も出ないかな。で貴浩君は?」

 

貴浩「俺は単体戦の方に出るぞ。明久と雄二はタッグマッチの方に出るしな」

 

島田「あれ?アキ達も出るんだ」

 

明久「え?あ、うん。色々あってね」

 

島田「もしかして、賞品が目的とか……?」

 

明久「うーん。一応そういう事になるのかな」

 

島田「……誰と行くつもり?」

 

明久「ほぇ?」

 

島田の目付きが鋭くなった。

 

姫路「吉井君。私も知りたいです。誰と行くつもりなんですか?」

 

命「明久君……」

 

気づけば姫路まで戦闘モードになっている。

もうFクラスの空気に染まってきているな……

命も明久が誰と行くのか気になるみたいだな。

 

明久「誰と行くって言われても……」

 

明久が困ったように俺を見た。

仕方ない。ここは助け舟を出すとするか

 

雄二「明久は俺と行くつもりなんだ」

 

俺が明久に助け舟を出そうとすると雄二が答えた。

ただ雄二そんな事言って良かったのか?後でどうなっても知らないぞ。

 

姫路「え?坂本君とですか?」

 

それを聞いた姫路や島田、命は目を丸くして驚いていた。

 

霧島「……雄二。浮気は許さない」

 

やはりそこで霧島が出てきた。雄二は凄いな。

霧島がいる目の前でそんな事を言えるなんて…

 

雄二「し、翔子。落ち着け。まずは話をきk──ぎゃああああ」

 

雄二は霧島にスタンガンを押し付けられて気絶した。

そして雄二は霧島に引きづられて教室から出て行った。

 

島田「アキ。アンタはやっぱり木下よりも坂本の方が…」

 

姫路「吉井君。男の子なんですから、できれば女の子に興味を持った方が…」

 

命「明久君、私は信じてますからね」

 

明久「ちょっと皆待ってよ」

 

明久が皆をなだめようと頑張っている。

 

優子「やっぱり吉井君が受けなのかしら(ボソッ)」

 

何か優子がブツブツ言ってるが深入りしない方が身のためだろうな…

そして俺は明久を助けるべく明久の元に行き誤解を解いてから再び作業へと戻って行った。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。