バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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Aクラス戦 宣戦布告

Aクラス

 

優子「一騎討ち?」

 

雄二「ああ。Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」

 

恒例の宣戦布告

今回は代表である雄二を筆頭に俺や明久、秀吉、ムッツリーニ、楓、命、

姫路、島田というFクラス首脳陣勢揃いでAクラスに来ていた。

 

優子「何が狙いなの?」

 

現在、俺たちと交渉の席についているのは優子だ。

 

雄二「もちろん俺たちFクラスの勝利が狙いだ」

 

まあ優子が訝しいのも無理は無い。

底辺に位置する俺たちが一騎討ちで

学年トップの霧島に挑む事自体が不自然なのだから当然何か裏があると考えるだろう

 

優子「面倒な試召戦争を手軽に終わらせる事ができるのはありがたいけどね、

   だからと言ってわざわざリスクを犯す必要もないかな」

 

雄二「賢明だな」

 

予想通りの返事だ

 

雄二「ところで、Cクラスの連中との試召戦争はどうだった?」

 

優子「時間は取られたけど、それだけだったよ?何の問題もなし」

 

秀吉の挑発に乗り昨日Aクラスに乗り込んだCクラス。

その勝負は半日で決着がつき、CクラスはDクラスと同等の設備で授業を受けている

 

雄二「Bクラスとはやりあう気があるか?」

 

優子「Bクラスって・・・昨日来ていた『あの』・・・・・・」

 

雄二「ああ。アレが代表をやっているクラスだ。

   幸い宣戦布告はまだされていないようだが、さてさて。どうなることやら」

 

優子「でも、BクラスはFクラスと戦争して負けたのだから

   試召戦争はできないはずよね」

 

試召戦争の決まりごとの1つ、準備期間。

戦争に負けたクラスは準備期間を経ない限り戦争を申し込む事ができないのである。

 

雄二「知っているだろ?事情はどうあれ、対外的にはあの戦争は

   『和平交渉にて終結』って事になっていることを。

   だから規約にはなんの問題も無い」

 

これは設備を入れ替えなかったからこそできる方法だ。

 

優子「・・・・・・それって脅迫?」

 

雄二「人聞きが悪い。ただのお願いだよ」

 

なんだか雄二が悪役に見えるな

 

優子「うーん・・・・・・わかったよ。何を企んでいるか知らないけど、

   代表が負けるなんてありえないからね。その提案受けるわ」

 

貴浩「本当か?」

 

優子「だってあんな格好した人達がいるクラスと戦争なんて嫌よ・・・」

 

よほど昨日の根っこコンビの女装が気持ち悪かったんだろうな・・・同感するけど

 

優子「でも、こちらからも提案、

   代表同士じゃなくて……お互い7人ずつ選んで一騎討ちを

   7回で4回勝った方が勝ちって言うのならいいわよ」

 

雄二「なるほど。こっちから姫路が出てくる可能性を警戒しているんだな?」

 

優子「多分大丈夫だと思うけど代表の調子が悪かったら

   問題次第では万が一があるかもしれないし」

 

貴浩「わかった。それで良い」

 

雄二「お、おい貴浩。勝手に・・・」

 

貴浩「ぶっちゃけ俺も戦争したいしな」

 

雄二「ふぅ~、お前はまったく……わかった。そちらの条件を呑んでもいい。

   ただし、勝負の内容はこちらで決めさせてもらう。

   それくらいのハンデがあってもいいはずだ」

 

優子「え?うーん・・・」

 

霧島「・・・受けてもいい」

 

優子の後ろからAクラス代表の霧島翔子があらわれた

 

霧島「・・・雄二の提案を受けてもいい」

 

優子「あれ?代表いいの?」

 

霧島「・・・その代わり条件がある」

 

貴浩「条件?」

 

霧島「・・・うん」

 

霧島が軽く頷く

 

霧島「・・・負けたら何でも1つ言う事を聞く」

 

ん?どういうことだろう?まあ何か霧島にもあるのだろう。

俺が疑問に持ってると明久とムッツリーニが何か騒いでいたが無視する事にした。

良い予感がしなくてね・・・

 

優子「じゃあ、こうしましょう。勝負内容は7つの内4つ決めさせてあげる。

   3つはうちで決めさせて」

 

貴浩「雄二それでいいんじゃないのか」

 

雄二「ああ、そうだな。交渉成立だ」

 

明久「ゆッ雄二!!まだ姫路さんと楓が了承してないのにそんな勝手な!」

 

明久はさっきから何を言ってるんだ・・・

 

雄二「心配すんな。絶対姫路と楓に迷惑はかけない」

 

霧島「・・・・・・勝負はいつ?」

 

雄二「そうだな。13時からでいいか?」

 

霧島「・・・・・・わかった」

 

霧島って独特の雰囲気を持つ人だな。

話し方だけならムッリーニと似ているし。

 

雄二「よし。交渉は成立だ。一旦教室に戻るぞ」

 

貴浩「そうだな。皆にも報告しておかないとな」

 

交渉が終了し、Aクラスを後にする。

 

 

 

──Fクラス

 

雄二「───ということだ。

   Aクラスとは7対7の勝負で4勝した方が勝ちとなる。

   そこで今から相手の情報についてムッツリーニから報告がある」

 

雄二がそう言うとムッツリーニが教卓の前に立ち1枚の紙を見せてくれた

 

雄二「この紙に書いてあるのはAクラスの成績上位のヤツについてだ」

 

そこに書かれているのは

 

Aクラス上位成績者(新学期当初)

  霧島 翔子    久保 利光

  木下 優子    砂原 鈴歌

  工藤 愛子    椎名 雪

  佐藤 美穂    不知火 刀麻

  八神 なのは  

 

 

と書かれていた。

ん?一番下に書かれている人の名前どこかで見たことがあるような……

でも……まあおそらく気のせいだよな・・・。

 

雄二「おそらくAクラス戦ではこの9人から選ばれて出て来るだろう」

 

貴浩「1つ質問なんだが一番下に位置する人は学校では初めて目にする名前だが?

   確か去年の上位成績者の中にその名は無かったような気がするんだが…?」

 

康太「・・・・・・・・・今年転入してきたらしいから情報が無い」

 

楓「・・・あの兄さん?」

 

貴浩「何だ?」

 

楓が俺に近づいてきて話し掛けてきた

 

楓「多分、私の気のせいだと思うんだけど…」

 

貴浩「やっぱり楓も気になるあの八神って人が」

 

楓「もしかしたら私たちの従妹(いとこ)のなのはちゃんじゃ無いのかな?」

 

貴浩「俺もそうは思ったが……もしそうならアイツか親父からは連絡がくるはずだろ。

   でも、そんな連絡受けてないだろ?」

 

楓「確かにそうですよね。やっぱり私の勘違いですね」

 

貴浩「まあAクラス戦になったらわかるよ」

 

楓「そうですね」

 

俺が楓と話していたら

 

雄二「こちらのメンバーはAクラスに行ってから言う。

   さあAクラスに乗り込むぞ!」

 

F「「「「「うぉおおおおお!!!」」」」」

 

 

そしてFクラスとAクラスとの戦争がついに始まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───俺の携帯に

 

 

  【1件のメールを受信】

 

 

俺はそれに気づかずAクラスへと向かった


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