バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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5/8 修正


ハントとスイカ割りとウルトラショット

皆が各々自由に過ごす中、俺はというと

 

貴浩「獲ったどー!!」

 

光一の別荘にあったのを見つけメイドの咲さんに許可をもらい

モリを片手に魚をハンティングしていた。

 

愛子「おーい、貴浩君!」

 

遠くの方から俺を呼ぶ声がしたので、俺は魚を探すのをやめ声のする方へ泳いで行った。

 

刀麻「なあ…何を書いたんだ?」

 

刀麻を見てみると、

砂浜に描かれた鳥の地上絵の真ん中に顔だけ出して生き埋めにされていた。

他の皆はその姿を大爆笑している。俺も思わず笑ってしまう

 

貴浩「……こ、これ、誰がや、やったんだ?」

 

俺は笑いをこらえ質問した。

 

砂原「ハハハ、もちろん私だよ♪ あとアッキーやミコリンも手伝ってくれたよ」

 

砂原がゲラゲラ笑いながらそう言った。

俺はそう思うと近くの木陰においてある荷物の中からカメラを取り出し

今の刀麻の状況を写真におさめた。

 

優子「そういえば貴浩は何をしてたの?」

 

愛子「そういえばそうだね。姿が見えなかったしね」

 

貴浩「ん、俺か? 光一の別荘にあったモリで魚とってた。見るか?」

 

俺はカゴの中に入っている魚などを見せた。

 

雄二「おぉ凄いな。大漁じゃねーか」

 

久保「本当だね。これはウツボだね」

 

椎名「こっちはタコさんですね」

 

命「貝もたくさんいますよ」

 

康太「・・・・・・さすが」

 

明久「これどうするの?」

 

貴浩「もちろん食べる。今日の晩飯になるかなと思ってな」

 

なのは「えっ? ウツボって食べられるの?」

 

康太「・・・・・・一応食べられる。意外と美味しいらしい」

 

貴浩「さて狩猟はこれぐらいにして皆と遊ぶか」

 

そして俺は捕まえた魚などを逃がさないよう海につけてから

皆のところへ向かっているとふと砂浜にいる椎名と砂原をみつけた。

 

貴浩「おっ! 砂原が埋まってる」

 

砂原が頭だけだして砂に埋まっていた。

 

椎名「貴浩君も一緒にどうですか?」

 

砂原「カモーン! ター君♪」

 

貴浩「おー! じゃあ、お言葉に甘えて」

 

椎名「はいっ! 一緒に砂をかけましょう」

 

 

ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

 

 

砂原「あの~重くなってきたんだけど……」

 

ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

 

俺と椎名はドンドン砂をかけていき

 

優子「あっ! 貴浩こんなところにいたの──って何よコレ!?」

 

優子が見たのは

 

砂原「重っ重っ! い、息が、息ができない! HELP! HELP!」

 

体子ども一人分ほどある高さまでの砂が砂原の上に覆っていた。

 

貴浩「ふぅ~、一仕事終えたな」

 

椎名「そうですね」

 

優子「いやいや、やりすぎでしょ!」

 

今の砂原の姿を写真に収めてからかかっている砂を排除した。

 

砂原を砂から救出した後

俺達はスイカ割をすることになったのだが──

 

なのは「スイカってどこにあるの?」

 

光一「海で冷やしてる」

 

砂原「じゃあ私が取ってくるよん」

 

貴浩「じゃあ俺達はスイカ割りの準備でもしておくか」

 

雄二「そうだな。俺は割る棒でも準備してくる」

 

明久「じゃあ僕は割った後食べられるようシートでも敷いて置くね」

 

各々がスイカ割りの準備をしていき

 

砂原「スイカ取ってきたよん♪」

 

砂原がスイカを皆に見せ付けるように高々く持ちあげて走っている姿が目に見えた。

 

なのは「鈴歌ちゃん走ったら危ないよ」

 

椎名「鈴ちゃん足元危ない!」

 

なのはと椎名が砂原に注意を促すが

 

砂原「大丈夫♪大丈──」

 

砂原は2人の忠告をあまり聞かずに走ってきていると

 

コケッ

 

砂原「あっ!?」

 

ビュン!

 

足元にあった石ころに躓き、手に持ったいたスイカが物凄い勢いで──

 

久保「貴浩君危ないっ!」

 

貴浩「へっ?」

 

ちょうど後ろを向いていた俺に向かってきた。

 

ズガッン!

 

貴浩「うべっ!?」

 

迫ってくるスイカを避ける事ができずに俺の頭にウルトラショットした。

 

砂原「あっ! やべっ!! 割っちゃった♪」

 

雄二「どっちをだ?」

 

康太「・・・・・・両方」

 

明久「スイカ駄目になったね」

 

愛子「いやいや!そんなことより貴浩君のことを心配しようよ!」

 

優子「貴浩大丈夫?」

 

貴浩「……なんとか大丈夫」

 

その後俺の頭で割った(砕けた)スイカは皆でおいしく頂きました。

 

その後、少々泳いだ後。

 

雄二「そろそろ昼時か」

 

久保「そういえば、もうそんな時間だね」

 

雄二「昼飯も調達せねばならんな」

 

明久「え? 塩水がいっぱいあるじゃない」

 

康太「……ご飯にならない」

 

雄二「平然とその答えが返せるお前がすごい」

 

秀吉「海の家とかにある焼きそばとかもいいのう」

 

貴浩「そうだな~どうしたムッツリーニ?」

 

康太「……あれ」

 

ムッツリーニの指差す方を見てみる。

 

『可愛い子ばっかりだね~君たちどっから来たの?』

 

『あ、いえ、私たちは・・・』

 

『そっちの綺麗なお姉さんも俺たちと一緒に遊ばない?』

 

雄二「ナンパか」

 

貴浩「あのメンツなら仕方ないだろ。しかし面倒だな」

 

康太「……始末する?」

 

そう言って取り出したのはスタンガン。

海で使用ということになると一歩間違えれば死の危険も訪れる。

 

貴浩「優子や霧島がいるんだから大丈夫だろ」

 

その後俺が言ったとおり優子と霧島の2人がナンパは撃退された。

 


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