バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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別荘とカオスとリア中

咲「皆様お待たせしました。ここが皆様に宿泊していただく宿になります」

 

光一のメイド(専属)の村谷咲さんが運転するバスに乗り数時間、

俺達は光一の家が所有するリゾートにありそうな感じの建物に到着した。

 

どうやらココが光一の別荘らしい。

大きさは…恐らく俺の住んでいる家よりもでかい。これでもビックリなんだが光一曰く

 

光一「本当はもっと大きな所を借りたかったんですけど、

   一番小さい所のここしか借りられなくて……」

 

と言うことらしいからまたビックリだ…これで充分です。充分すぎます

正直、こんな所にタダで滞在していいのだろうか…?

俺たちは罪悪感丸出しで別荘の中に入った。

 

砂原「おぉー! すごーい」

 

命「わぁー、すっごーいです」

 

明久「…うわー」

 

玄関の扉を開けると、海の見える広々としたリビングが広がっていた。

…俺は一瞬旅番組でも見ているんじゃないかと錯覚してしまう。

 

刀麻「これは凄いな」

 

雄二「…ああ見事なものだ」

 

貴浩「……本当にタダで泊っていいのか?」

 

俺は恐る恐る確認してみることにした。

いやだってコレ・・・ここまで凄いのがくるとは思ってなかったし・・・

 

光一「もちろんです!だって別荘ですから…」

 

光一には本当に感謝しなければならないと感じた瞬間であった。

 

優子「…ん?これは……」

 

どうやら優子が何かに気付いたらしい。

 

貴浩「どうした優子?」

 

優子「ほら、これ…」

 

優子の指差す方を見てみると、高そうな果物が盛られた器があった。

高そう…というか見たことないようなモノまであるな……。

 

光一「あっ! すみません。何もしておかなくていいって言っておいたんですけど……」

 

貴浩「えっ?」

 

俺は思わず声を発してしまった。

 

―――他にも、大富豪の家にありそうな天井付きのベッドがある部屋があったり、

冷蔵庫には高そうな食材が鮮度を保った状態で入っていたり、

……ああこの家には俺たちが到底味わえないような世界が広がっている。

 

そして、なんでだろう。俺の住んでいる環境がちっぽけに見えてきた……。

 

雄二「今回は光一に感謝して、皆荷物部屋に運んで海行かないか。時間勿体ないしな」

 

明久「それもそうだね」

 

そして俺達は荷物を部屋に運び着替えて海へ向かった。

 

着替えて約20分。

 

 

明久「雄二、やっぱり僕らは待たされるんだね」

 

雄二「そりゃそうだろ。女子は色々時間がかかるからな」

 

康太「……こっちはこっちで、機材の準備に時間がかかる」

 

明久「貴浩も遅いね。何やってんだろう」

 

雄二「あいつなら秀吉と一緒に来るさ。そう言ってたからな」

 

貴浩『あ、アイツらいたぞ秀吉』

 

秀吉『そのようじゃな。お~いお主ら~!』

 

『あ、あなたなんていう格好をしてるのですか!?』

 

秀吉『む? 監視員の方じゃな。そんなに血相を変えてどうしたのじゃ?』

 

『何であなたは上を着てないんですか!?』

 

秀吉『当たり前じゃろう。普通男物の水着に上はなかろう』

 

貴浩『こう見えてもこいつは男ですよ。決して女子ではないですよ』

 

『私の目の黒いうちはそんな冗談は聞きません!』

 

貴浩『いやいや、マジで。男子だから!冗談なんて言いませんよ』

 

秀吉『そうじゃぞ』

 

『いいから、上着を着てください!! 海水浴場でそんな格好をしていたら ー 』

 

貴浩『はぁ……秀吉、この人聞きそうにないぞ。とりあえず、俺の上着を着ておけ』

 

秀吉『仕方あるまい』

 

『途中で脱いだりしてもわかりますからね!』

 

貴浩『そこまで監視しなくてもいいだろ』

 

秀吉はどうやったっても男子として見られないらしい。

 

雄二「秀吉も大変だな」

 

明久「そうだね。ところでまだ命たちはこないのかな?」

 

今砂浜にいるのは男子メンバーのみで、女子はまだ着替えている途中だ。

 

貴浩「なんだ明久? そんなに命の水着がみたいのか?」

 

明久「そ、そ、そんなことは////」

 

貴浩「ま、女子は着替えとかに時間がかかるからな………それより最近……どうだ」

 

明久「なに!? その接し方がわからない父親みたいなフリ!?」

 

そして女子がくるまでパラソルを立てたり遊ぶ準備や準備運動をしながら待ってると

 

砂原「皆! 待たせたねん♪」

 

砂原を筆頭に女子メンバーがやってきた。

 

明久「ねえ貴浩…僕今かなり幸せだよ」

 

貴浩「言わなくてもわかるぞ明久。俺も同じだからな」

 

今俺達の目の前には楽園が広がっていた。

 

愛子「どうかな貴浩君? 僕と優子の水着姿は?」

 

愛子は下がジーンズをカットしたパンツの水着を着て、

上は青の普通の水着だが水泳部の水着とサイズがだいぶ違うのか、

日焼けの境界線が見えてしまい目を奪われている。

優子は青のビキニに、パレオを巻いた優子が恥ずかしそうにしている。

 

貴浩「●☆♪▼◇$(2人共最高だっ)!」

愛子「えっと…貴浩君。何言ってるのかわからないよ」

優子「……のよ?」

貴浩「えっ?」

優子「だからアタシの水着の……」

雄二「ぐああああああっ! 目が、目がぁっ!!」

優子の蚊の泣くような声を遮るかのように、雄二の悲鳴が響き渡った。

俺と優子、愛子が何事かと思い見てみると、そこには目を潰されのた打ち回る雄二の姿。

そして手をチョキにしている、大人しめな白のビキニに水着用の

ミニスカートを組み合わせた格好の霧島が立っていた。

貴浩「おーい霧島、だから雄二の目を潰したら水着の感想が聞けないぞ?」

翔子「・・・・・・失敗」

貴浩「別に目を潰さなくても他に目を塞ぐ方法はあるだろ……」

翔子「・・・・・・ふさぐ・・・・そう」

と、何か思いついたのか、頷いて雄二の元へ。

楓「すみません。お待たせしました」

命「ごめんね。待ちましたか?」

楓と命は同じワンピースタイプの水着で

楓は黄緑色で命は水色の水着だった。

 

明久「●☆♪▼◇(最高だよっ命)!」

秀吉「●☆♪▼◇(最高じゃ楓)!」

 

刀麻「明久に秀吉…それじゃ何を言ってるかわからないぞ」

貴浩「うん、2人の言うとおりだな」

刀麻「わかるのか!?」

 

貴浩「モチ!」

 

椎名「お待たせしてすみません」

 

砂原「ねえ、私の水着姿はどうかな?」

 

椎名は白色のワンピースの水着で

砂原さんは紫のビキニだ。色が色だけに凄く目についてしまう。

砂原の一言で男衆は即座に顔を背けた。

 

砂原「あらぁ? もしかして私に見とれていたのかな♪

   でどうなのかな?ター君、アッキー?」

しかもよりにもよって俺と明久に照準をあわせてきやがった。

刀麻は砂原の水着姿を目の当たりにして地面に伏せており雄二はすでに霧島により捕まっていた。

島田「アキー覚悟しなさいよ!」

姫路「明久君少しOHANASIが」

貴浩「……いや、もうお前らは関係ないだろ」

 

命「鈴歌ちゃんスタイル良くていいなぁ…私も…」

命は砂原さんのスタイルにみとれており、姫路と島田は明久に制裁を加えようとしていた。

 

砂原「で、どうなのかな?ター君?」

もうターゲットを俺に定めたか

貴浩「正直に言うぞ。似合ってると思うよ。椎名も似合ってるよ」

椎名「どうもです」

砂原「ありがとねん♪ さてター君をからかった事だし泳ごうかな」

貴浩「……お前は相変わらずだな」

明久「ん? そういえば何か静かだと思ったらムッツリーニは?」

 

貴浩「ああ、ムッツリーニなら─」

 

俺はムッツリーニのほうを指差すと

 

康太「……(ササッ)」

 

愛子「ムッツリーニ君、なのはを撮りたいのなら堂々と撮ればいいじゃない」

 

康太「……勘違いするな工藤愛子」

 

愛子「え?どういうこと?」

 

康太「……俺はなのは水着など微塵も興味は(ダバダバダバ)これは日射病のせい」

 

雄二「お、頑張ったなムッツリーニ。38秒だぞ」

 

明久「鼻血の我慢記録更新だね」

 

光一「ついに30秒を超えたか・・・凄い成果じゃないか」

 

久保「いやいや、そんなこと言ってないで助けてあげないのかい?」

 

優子「このままだと土屋君が──」

 

明久「あ、優子さん、あなたも近づくと ー 」

 

康太「……(ダバダバ)日差しが熱くなってきた」

 

優子「ちょ、ちょっと。鼻血が噴水みたいだけど」

 

なのは「大丈夫なの康太くん!?」

 

康太「……最近の日射病はタチが悪い」

 

明久「ムッツリーニ」

 

康太「……」

 

貴浩「海に来てそうそうカオスだな」

 

雄二「お、やっと来たか」

 

貴浩「水着でここまでなったか。どんだけ興奮してんだか」

 

明久「主に八神さんのだろうね」

 

なのは「え? そうなの?」

 

康太「……そんな事実は確認されていない」

 

雄二「ムッツリーニの嘘はバレバレだからな」

 

貴浩「自分の彼女なんだから隠さなくてもいいのにな」

 

優子「そういえば秀吉、その上着って貴浩のじゃないの?」

 

貴浩「ああ、俺のだ。監視員がうるさくてな」

 

優子「どういうこと?」

 

貴浩「秀吉を男だと信用してくれなくてな……だから上着を着せてないとな」

 

優子「ああ、そういうこと……苦労してるのね」

 

砂原「ところでアッキー。命ちゃんの姿はどうなのかな?」

 

明久「似合っててかわいいよ命」

 

命「////」

 

貴浩「今日は特に暑いですな~刀麻さんや」

 

刀麻「ビーチが蒸発しそうだな貴浩」

 

砂原「さすがというべきなのかなアッキーは」

 

明久「ってか命なら何着ても可愛いに決まってるけどね。僕の自慢の彼女だよ」

 

命「///////////////」

 

砂原「そんなセリフをこうもどうどうと言うなんて……」

 

貴浩「リア中爆発しろ!!」

 

明久「えっ!? なんで貴浩」

 

久保「今はそっとしてあげようよ吉井君」

 

明久「う、うん」

 

砂原「さてそんなター君を励ますとしますか」

 

刀麻「だな。おーい貴浩。悪いけどオイル塗ってくれないか?」

 

貴浩「自分でしろ」

 

なにが嬉しくて男にオイル塗らなきゃいけないんだ

 

砂原「ねえター君。オイル塗ってーー」

 

貴浩「・・・椎名にやってもらえよ」

 

正直塗りたいと思ったが・・・ここは我慢だ

 

椎名「あの…貴浩君。お、お、オイルを……ってやっぱり無理だよ鈴ちゃん」

 

貴浩「砂原…お前は何をやらせてるんだよ!?」

 

砂原「てへ♪」

 

雄二「こんなところでいるよりさっさと海で泳がないか」

 

貴浩「だな」


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