バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

17 / 231
4/22 修正


Bクラス戦 開戦

今回は敵を教室内に押し込むのが目的なのでとにかく勢いが重要となる。

俺たちはほぼ全力でBクラスへと向かう廊下を駆け出した。

 

今回のこちらの主武器は数学。

Bクラスは比較的文系が多いのと、

数学の長谷川先生は召喚フィールドが広いというのが理由だ。

一気に勝負をかけたい時にはありがたい先生なのだ。

他にも家庭科や物理などの先生も連れてきている。

 

現在、明久率いる1番隊と俺が率いる3番隊の

2つの部隊が先行してBクラスに挑もうとしている。

 

F「いたぞ、Bクラスだ!」

 

F「高橋先生をつれているぞ!!」

 

FクラスとBクラスとでは総合点数に差があるから相手は一気にかたをつけるつもりか

 

B「生かして帰すなッ!!」

 

物騒な台詞を皮切りにBクラス戦が始まった。

 

Bクラス相手にFクラスの仲間が戦いを挑んで行った。

 

 

 

Bクラス 野中長男    VS   Fクラス  横溝浩二

 総合  1943点              762点

 

Bクラス 金田一祐子   VS   Fクラス  武藤啓太

 数学   159点               69点

 

Bクラス 里井真由子   VS   Fクラス  君島博

 数学   142点               72点

 

 

 

なっ!?なんて事だ。仲間がごみのようにやられていっている。

これ以上の損害を出さない為、俺は部隊長としてまわりに指示を出す

 

明久「貴浩、このままじゃやばいよ」

 

貴浩「わかっている!皆、絶対1人で戦うな。3~4人で挑むんだ」

 

俺が部隊に指示を出していると

 

姫路「お、遅れ、まし、た……ごめ、んな、さい……」

 

息を切らして姫路がやってきた。

 

B「来たぞ!姫路瑞希だ!」

 

明久「姫路さん、来たばかりで悪いんだけど・・・」

 

姫路「は、はい。行って、きます」

 

B「長谷川先生、Bクラス岩下律子です。Fクラス姫路瑞希さんに数学で勝負を挑みます!」

 

姫路「あ、長谷川先生。姫路瑞希です。よろしくお願いします」

 

早速勝負を仕掛けられてるな。向こうとしては早く潰しておきたい相手なんだろうな。

 

B「律子、私も手伝う」

 

その後ろから、さらにもう一人Bクラスの女子が召喚を始めた。

 

『試獣召喚(サモン)!』

 

すると、お互いの召喚獣が召喚された

 

明久「あれ?姫路さんの召喚獣アクセサリーなんてしてるんだね?」

 

姫路「あっはい数学は結構解けたので……」

 

B「そッそれって!?」

 

B「私たちで勝てるわけないじゃないっ!!」

 

姫路「じゃいきますね」

 

姫路がそう言うと左手を相手に向け熱線らしきものを照射し

相手を1人焼き殺し、熱線を運良くかわした相手は大きな剣で切り捨てた。

 

そこで俺は、秀吉率いる2番隊に指示を出した

 

秀吉「2番隊出るぞ。楓よ、よろしく頼むのじゃ」

 

楓「はい、秀吉君。2-F織村楓です。Bクラスに家庭科で勝負を挑みます」

 

B「Bクラス金田一祐子と里井真由子が勝負を受けます」

 

『試獣召喚(サモン)!』

 

さて、ここで何故家庭科の教師を連れてきたのか説明しよう。

 

家庭科は進学して行く上ではあまり成績に関係ないので皆あまり力を入れていない。

だけど、俺の妹は料理が得意という事もあり家庭科の成績も良い。

しかも家庭科は筆記試験(上限なし)と実技試験(100点満点)の両方で

採点がつくので点数が高いのだ。

 

 

どの位かと言うと

 

 

 

【家庭科】

 

Fクラス   織村楓   VS  金田一祐子・里井真由子

       678点       144点  153点

 

 

 

 

B「何あの点数!?」

 

B「私たちで勝てるわけないじゃないっ!!」

 

楓「では、いきます」

 

そういうと楓の召喚獣は2人の召喚獣に狙いを定め弓を放ち一撃で倒した。

 

そこで、Bクラスが慌てふためいた。

1分も経たないうちに4人も戦死してしまったのだから仕方がない。

 

楓・姫「「皆さん頑張ってくださいね」」

 

F「やってやるでぇーッ!!」

 

F「姫路さんサイコーッ!!」

 

F「楓様好きだー!!」

 

誰だ今ドサクサにまみれて告白したやつ!後で八つ裂きにしてやる!

 

秀吉「楓、お疲れ様なのじゃ」

 

命「楓ちゃん。お疲れ様」

 

楓「はい、ありがとうございます」

 

明久「姫路さん。ありがとう、とりあえず下がって」

 

姫路「あっはい!」

 

姫路を一度下げさせる理由は簡単、

いくら姫路が強いといっても何度も戦いつづければ傷を負い点数も下がってしまう。

それに、召喚獣の腕輪(特殊能力)はその威力の分消耗も激しいからだ。

 

貴浩「楓と姫路が敵を倒して今流れはこちらにある。

   今のうちに3人1組で敵を倒すんだ」

 

F「「「「「うおぉおおおおおお!!」」」」」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

今の勢いを持続させれば、

このまま徐々にBクラス内に追い込めるだろうと考えていると

 

秀吉「貴浩と明久よ。ワシらは一旦教室に戻るぞ」

 

明久「え?なんで?」

 

秀吉「それは、Bクラスの代表じゃが……『あの』根本らしい」

 

貴浩「根本って『あの』根本恭二(ねもときょうじ)か?」

 

秀吉「うむ。それにBクラスにはその根本の他に

   根城敦(ねじろあつし)もおるらしいからの」

 

根本恭二と根城敦というのはとにかく評判が悪い。

噂ではカンニングの常連だとか・・・。

目的のためなら手段を選ばないらしいが用心にこしたことはないな・・・。

 

貴浩「・・・根っこコンビか。なるほどな。戻ったほうがいいかもな」

 

根本と根城苗字の最初に根がつくので根っこコンビと呼んでいる

 

楓「兄さん教室にもどるの?」

 

貴浩「ん?ああ。ちょっとな」

 

楓「私もついて行っても良いですか?」

 

命「楓ちゃんが戻るなら私も」

 

秀吉「じゃあ、一緒に戻るとするかの」

 

明久「そうだね」

 

俺たちは部隊を近藤と須川にまかせ一度教室へと引き返した

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。