バカと俺達の召喚獣   作:ターダン8

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当たりとはずれと王様ゲーム

場所は2年Fクラス…そこは明かりもなく暗い室内。

 

そこで1つの卓袱台を真剣な顔で囲うのは…

貴浩、明久、楓、命、雄二、秀吉、ムッツリーニ、

光一、姫路、島田のFクラスメンバーに加え

霧島、優子、愛子、砂原、椎名、刀麻のAクラスメンバーを加えた16人。

 

雄二「王様ゲーム!」

 

「「「「イエ―――イ!!」」」」

 

雄二の一言に周りのテンションが上がる。

 

雄二「明久、ルールの説明を頼む!」

 

明久「了解。ここに1~15番の数字と『王』と書かれたクジがあります。

   この『王』のクジを引いた人は他の1~15番の人に命令ができます。

   例えば1番が王の肩を揉むとか、2番が3番にしっぺをするとか、

   後番号は見せたり、見てはいけません。そして王様の命令は……」

 

「「「「絶対!!」」」」

 

全員が一斉に声を揃えた。

 

貴浩「それじゃあ、始めるぞ!!」

 

俺が言ったと同時に、一斉に皆が手を伸ばしクジを引く。

 

雄二「さて、覚悟は良いか?」

 

優子「問題ないわ」

 

光一「始めた時からしている」

 

椎名「ドキドキしますね」

 

明久「いくよ、せーのっ!」

 

「「「「「王様だーれだ!?」」」」」

 

しばらくの沈黙の後、

 

雄二「よっしゃっ!」

 

くっ、7番か…雄二が王様みたいだな。ガッツポーズをとってるし…

 

雄二「それじゃあ命令だ。そうだな……4番と5番と6番が」

 

自身の番号を宣言され、身構える明久とムッツリーニと刀麻。

 

雄二「鉄人に。そして7番」

 

そして俺が少し反応してしまう。

 

雄二「7番はジュディス先生に『好きです、付き合って下さい』と、告って来い!」

 

と、ニヤニヤしながら宣言した。

 

「「「「キサマァァァ!!」」」」

 

なんて命令するんだ!?

 

明久「そんなことしたら、完全に変態じゃないか!!」

 

康太「・・・・・・不名誉な!!」

 

刀麻「しかもよりにもよって鉄人だと!」

 

貴浩「俺は洒落にならないぞ!!」

 

島田「ダメよ、アキ!さっき自分で説明したばかりでしょ?」

 

愛子「そうだよ、4人とも」

 

「「「「王様の命令は・・・」」」」

 

「「「「・・・絶対・・・!」」」」

 

血の涙が出そうだ!!

 

「「「「ダ―――ッシュ!」」」」

 

砂原「行ってらっしゃーい♪」

 

数分後

 

明・刀・康「「「・・・・・・ただいま」」」

 

貴浩「・・・・・・・・・・・・」

 

命「あっ、お帰りなさい」

 

明久とムッツリーニ、刀麻は首から

『私は教師をからかった事を反省しています』と書かれたプラカードを下げていた。

そして貴浩は意気消沈して帰ってきた。

 

雄二「明久たちは予想通りだな……で貴浩はどうしたんだ?」

 

優子「かなり疲れてるみたいね」

 

椎名「何があったのでしょうか?」

 

貴浩「……何故か『良いですよ。付き合いましょう』と言ってきたのだが……」

 

優子「えっ?」

 

貴浩「まあそれは冗談だって分かってくれてたみたいだから良いんだが……

   それをよりにもよって船越先生に見つかってな……」

 

秀吉「……それは…」

 

貴浩「その後追い掛け回されてな……」

 

一応近所のお兄さんを紹介して逃げてきたけど

 

雄二「そ、そうか。それは大変だったな……」

 

明久「雄二、絶対に後悔させてやる…!」

 

康太「…………覚えていろ」

 

刀麻「この恨み忘れやしない」

 

貴浩「やったらやり返される……その言葉の意味を教えてやる」

 

雄二「やれるものならやってみろよ」

 

雄二に復讐を誓う俺達。

 

貴浩「二回戦!行くぞおおおおおっ!」

 

「「「イエ――――イ!!」」」

 

貴浩「せーのっ!」

 

「「「「王様!だ~れだ!」」」」

 

愛子「あっ、ボクだね」

 

次は工藤かか。さてどんな命令を下してくるんだろうか?

 

愛子「それじゃあ……2番が4番に5番が8番に10番が12番のホッペにチュー♪」

 

姫路「ホントですかぁぁぁぁぁっ!?」

 

なのは「えっ!?」

 

貴浩「まじか!?」

 

どうしたんだろうか姫路のヤツは?テンションがやけに高いな

どうやら姫路だけじゃなくなのはも選ばれたみたいだな。

そして俺も・・・俺の番号は10番相手は誰だ?

 

砂原「2番と5番、12番は誰なのかなん♪?」

 

姫路「あ、吉井君…吉井君のクジの番号は2番…ですよね…?」

 

明久「姫路さん…」

 

明久はゆっくりと自分のクジを見せる。

そこに書いてあった番号は12番。

 

姫路「え…?」

 

島田「…(トントン)」

 

すると島田が姫路の肩をたたくと、

 

島田・・・2番

 

姫路「あ…ああ…」

 

島田「いらっしゃい…瑞希…」

 

ちなみに5番はムッツリーニだった。

ムッツリーニは顔を真っ赤にさせながらなのはの頬にキスしていた。

 

康太「・・・・・・//////」

 

なのは「////」

 

砂原「あれ? ター君が10番でアッキーが12番ってことは……」

 

貴浩・明久「「あっ」」

 

砂原の発言に今さら気づく俺達

 

命「ええーー!!」

 

貴浩「……マジかよ……」

 

刀麻「2人ともドンマイ」

 

 

 

―――しばらくお待ちください―――

 

 

 

貴浩「なんで俺ばかり……」

 

姫路「わかりました。そういうちょっとHな罰ゲームもありなんですね?

   それならもう! 私だって…! 容赦しません…!!」

 

秀吉「普通は女の子はいやらしい罰ゲームを嫌がる物なのじゃが…」

 

雄二「秀吉、もっともなツッコミだけどあんまり意味が無いと思うぞ?」

 

秀吉「なぜじゃ?」

 

貴浩「あの2人だからな」

 

秀吉「納得がいったのじゃ……」

 

こうしてまだまだ王様ゲームは続いていく。

 

姫路「いきますよ!せーの!」

 

「「「「王様だ~れだ!!」」」」

 

光一「俺だ」

 

今度は光一か。

 

光一「じゃあ5番は11番に、8番は13番に、9番は10番に膝枕をしろ」

 

明久「11番は僕だね」

 

秀吉「ワシは13番じゃな」

 

刀麻「おっ!俺10番だな」

 

椎名「5番、8番、9番はだれでしょうか?」

 

命「…私ですね」

 

楓「私もです」

 

命は5番、楓は8番と書いた紙を出し、ちょっと動くと、

 

楓「はい」

 

命「……どうぞ////」

 

膝を指す。

 

島田「アキ!!」

 

姫路「吉井君!!」

 

雄二「お前ら王様の命令は絶対だからな。邪魔するなよ」

 

明久「えっと…じゃあお願い…」

 

命「…うん////」

 

秀吉「では楓よ…よろしくなのじゃ////」

 

楓「はい…どうぞ////」

 

なのは「それで9番は誰なのかな」

 

貴浩「………俺だ……」

 

なんで俺ばかり当たるんだ…

 

刀麻「なんで男なんだー!!不幸だー!!」

 

貴浩「俺だって不幸だよ!!」

 

光一「すみません貴浩殿・・・」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

明久、命、秀吉、楓の4人は顔を真っ赤にさせてていた。

俺は可笑しいな。教室にいるのに雨が振ってて前が見えねーや

 

刀麻「……それでは四回戦だ、せーの…」

 

「「「王様だーれだ!?」」」

 

一斉にクジを引く……さて次は誰だ?

 

皆「「「「………………」」」」

 

流れる沈黙……

 

翔子「…………」

 

クールな……いや、クールを通り越し吹雪を思わせる雰囲気でクジを見せつける。

そこに書かれていたのは『王』の文字。

 

雄二「…………!? すまんが急用が!!」

 

貴浩・明久・康太・刀麻「「「「逃がすかぁ!!」」」」

 

雄二「ぐわあっ!!」

 

雄二が脱走を企てるや否や、俺達が雄二を捕獲した。

 

貴浩「さあ王様、ご命令を!」

 

雄二「うぐぐっ、やっやめろ!離しやがれえぇぇ!」

 

翔子「……うん」

 

4人がかりで雄二の腕や足を掴み身動きを封じる。

 

雄二「いっ、嫌だ! 嫌だ! 嫌だ!! やめろ!!」

 

翔子「……じゃあ、4番の雄二は後で私とデートする」

 

雄二「はっ?」

 

って霧島は雄二の番号がわかるのか?ってか番号あってるのか?

 

明久「霧島さんそれで良いの?」

 

翔子「……うん」

 

命「それより、坂本君の番号は4番ですか?」

 

雄二「あぁ、4番だ」

 

前の霧島なら過激な事をしかねないが、今は大丈夫そうだな。

まあ今に限ってはつまらないがな・・・チッ!

 

雄二「おい、今変な事考えなかったか?」

 

貴浩「気のせいだ」

 

 


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