原作を放って置くとバッドエンドになるんですが、どうしたら良いですか?   作:月の光

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更新が遅くなり申し訳ありません。

今回でGOD編は完結です。
次回からまた空白期になりますが、
更新速度は期待せず、気長に待って頂けると幸いです。

それと感想の返信を怠り、申し訳ありません。
時間が出来たら返せるものは返します。
また、眼に余る批判的な感想の場合は削除させて頂くことがあると
思いますので、ご了承下さい。

没ネタはあるのですが、それについてはまた書かせて頂きます。


52_ミスト『お疲れ様です。お父さん』零冶『お父さんは止めろ』

 突然ライが仮面を外し、正体を明かしたことでなのは達は言葉も発せず、ただ呆然と立ち尽くしていた。

 

「えっと俺、なんか変なこと言った?」

 

「貴方がいきなり仮面を外すからみんなビックリしてるのよ」

 

「でもユーリ達の父親をやる以上は仮面をしたままって訳にはいかないだろ。俺だって

 普段から仮面を着けっぱなしは嫌だぞ?」

 

「これだからアスベルは……もう少し女心を勉強しなさい」

 

「無理だって、俺男だし」

 

 呆然としているなのは達を他所にアスベルとシェリアはいつものことのように会話をする。

 

「えっと、お父さん……で良いんですよね?」

 

「ああ、そうだよ。ユーリ」

 

 アスベルは子供を安心させるような笑顔でユーリに話しかける。

 

「ほう……父上の素顔はその様な顔なのか。中々悪くないでは無いか」

 

「そうかい? ありがとう。ディアーチェ」

 

「私もお父様として鼻が高いです」

 

「うれしいよ。シュテル」

 

「ねぇねぇ、お父さんはどうして仮面を着けてたの?」

 

「これか? これは……だな」

 

 アスベルは考え込むように顎に手を当てたり、レヴィに背を向けて右手で頭を掻いたりした後

 

「そうだ! 思いついた!」

 

「長い!」

 

 急にレヴィのほうを向き、自信満々に言ったが、シェリアにツッコミを入れられる。

 

「しかも思い出したではなく、思いついたなのだな」

 

 そんな会話をしていると。

 

「あの……アスベル……で良いのかしら?」

 

 ようやく復活したプレシアがアスベルに話しかける。

 

「はい、なんですか? プレシアさん」

 

「その……良かったのかしら? 私達の前で仮面を外しても」

 

「ええ、ユーリ達の父親をやる以上接する機会が多くなるでしょうし。俺も仮面を着けたまま

 日常を過ごすのは嫌ですし」

 

 プレシアに聞かれたことに淡々と答えるアスベル。

 

「でも、今まで全然素顔を見せてくれなかったし」

 

 今度はフェイトがアスベルに聞いた。

 

「前にも言ったと思うけど、俺は管理局に入る気は無いからなるべく素顔を明かしたくなかった。

 だから親しい人でもなるべく素顔を見せるつもりは無かったんだ。でも、皆ならもう不用意に

 人前で話したりしないって」

 

 アスベルは少し間を置き、言葉を続ける。

 

「そう信じている。だから大丈夫さ」

 

 アスベルはまっすぐなのは達を見て強い意思を込めた瞳で言い切った。

 

――かっこいい……前に葵ちゃんが零治くんの素顔を見てますます好きになった

  気持ちが分かっちゃった。

 

 アスベルの言葉を聞き、なのはは顔を赤くして俯いた。

 

――ライの……アスベルの信頼にちゃんと応えなくっちゃ。

 

 フェイトもなのはと同じように顔を赤くしつつ、心に誓う。

 

「えへへ~、何だか恥ずかしいね~。でも嬉しいよ! これからもよろしくね!

 えっと、アスベル!」

 

 アリシアは頬を染め、照れくさそうにそのほんのり赤くなった頬を掻き、アスベルに言った。

 

「せやね! アスベルさんの信頼に応えるためにも誰にも言わんで! 皆も頼むな」

 

「ええ、もちろんよ。はやてちゃん」

 

「主の命とあらば」

 

「守護獣の名にかけて」

 

「アスベル……君には大きな借りがある。君の不利益になることはしないさ」

 

 はやては頬を染めつつ、笑顔で言い、守護騎士達が答えた。

 

「あたしも誰にも言わない。安心しとくれよ!」

 

「もちろん私もです」

 

「貴方の信頼に応えてみせるわ」

 

 アルフとリニスとプレシアがはやて達に続いて言った。

 

「ああ、皆。ありがとう」

 

 アスベルは優しい笑顔でなのは達にお礼を言う。するとみるみる顔を赤くしていく女性陣。

 

「立ち話もなんだし、今お茶を淹れるからゆっくりしていってくれ」

 

『ゆっくりしていってね!』

 

『ゆっくりミストか』

 

『デバイスなんで首すらありませんけどね』

 

『でも心はある……だろ?』

 

『うわ、くっさ!』

 

『俺の気遣いを返しなさい』

 

「悪いシェリア、手伝ってくれ」

 

「オッケイ」

 

 アスベルに言われたシェリアは笑顔で答える。

 

「コーヒーが良い人いるか?」

 

「なら私はコーヒーで」

 

「あっ、私も」

 

 アスベルは飲み物の確認を取り、それにプレシアとリニスが答えた。

 

「了解。残りは紅茶で良いか?」

 

≪〈はい〉〈うん〉〈ああ〉〈オッケーや〉≫

 

 アスベルは再び確認を取るとシェリアと二人でキッチンへ移動する。移動の途中でアスベルが壁のスイッチを押すと、突然人数分の椅子とテーブルが壁や床から現れた。そんな光景を目にしたなのは達は目を点にする。

 

「えっと、今のは?」

 

 プレシアが皆を代表してアスベルに聞いた。

 

「このマンションは俺が設計して建てたんだ。だから色々な便利システムを組み込んである。

 今のは来客自動認証システムといって来客の人数を自動的に把握して必要な分の椅子や

 テーブルを出現させるシステムだ」

 

「何や! そのハイテク! うらやまけしからん! 私の家にも作って下さい!」

 

「別にいいけど。はやての家にはそんなにお客さんは来ないだろ?」

 

「ぐわっ! 痛いところを!」

 

『マスターの拠点はもっと来ないじゃないですか』

 

『このマンションは俺だけが住んでいる訳ではありません』

 

「適当なところに腰を掛けてくれ」

 

 アスベルに促されたなのは達は椅子に座った。アスベルは人数分のティーカップを棚から取り出し、大きなトレイに乗せた。そして、それをなのは達の座るテーブルの上に並べた。シェリアは大きな電気ポットに水を入れ、お湯を沸かし始める。

 

 お湯が沸く間にシェリアは戸棚からお茶菓子とミルクや砂糖を取り出し、各テーブルに配置する。

 

 アスベルはその間にコーヒーを入れるため、ペーパーフィルタを取り出し、ペーパーの閉じられた箇所を互い違いに折り、ドリッパーにセットする。次にコーヒーの粉をペーパーフィルタに入れ、ドリッパーを軽く叩き、粉を平らにする。

 

 その間にお湯が沸き、サーバーにお湯を移し、アスベルはコーヒーを、シェリアは紅茶を正しい手順でいれていく。そして、全員分のお茶が行き渡った。するとプレシアはそのままコーヒーに口をつけ、リニスはコーヒーにミルクをたっぷりと入れ、コーヒーを飲む。しかし、なのは達は何時まで経っても口をつけない。

 

「どうした? 飲まないのか?」

 

 アスベルは口をつけないなのは達に疑問を持ち、聞いた。

 

「えっと、どう飲んでいいのか……」

 

「う、うん。飲み方の作法とかあるの?」

 

 アスベルに聞かれたなのはとフェイトは不安そうに聞いた。それもそのはず、普段紅茶を飲む時はティーパックを使い、お手軽に淹れて飲んでいた。ティーセットを使った紅茶は飲んだ経験が少ない。

 

「別に作法なんて気にしなくて良いよ。好きなように飲めば良いさ」

 

「ええ、それに子供なんだからそんな事気にしないで?」

 

 アスベルとシェリアが優しく言った。

 

「良かった~。変に緊張しちゃったよ」

 

「そ、そうね。よく考えればすずかの家でも似たような感じだったわ」

 

「せやね。どうやら私達は緊張しているみたいや」

 

 アスベル達の言葉を聞き、アリシア、葵、はやては安堵したように言い、なのは達はティーカップを持ち、一口飲む。

 

≪お、美味しい!≫

 

「そう? ありがとう」

 

 なのは達は紅茶の美味しさに驚愕し、感想を言う。その様子を見たシェリアは優しく微笑む。

 

「このコーヒーも美味しいわ」

 

「ええ、お店のコーヒーかと思うほどです。いえ、それ以上かもしれません」

 

「ありがとうございます」

 

 プレシアとリニスも感想を言い、それにアスベルが答えた。そんな中、不機嫌そうな顔をしている四人が居た。

 

「ねぇ、お父さん。ボクらのは?」

 

 不満たらたらな顔をしたレヴィがアスベルに言った。

 

「来客でないとお父様のお茶は飲ませて貰えないのですか?」

 

「不敬であるぞ。そこに直れ。そして、我にお茶を振る舞え」

 

「わ、私も飲みたい……です」

 

 レヴィに続きシュテル、ディアーチェ、ユーリが言った。

 

「四人にはお茶の前にやることがあるから」

 

「「「「やること?」」」」

 

 四人はアスベルに言われたことに首を傾げる。

 

「シュテル、レヴィ、ディアーチェ。俺の傍においで」

 

 アスベルに言われたシュテルとレヴィとディアーチェはアスベルの傍に寄る。それを見てユーリは少し寂しそうな顔をする。

 

「ユーリはこっちにおいで」

 

 そんなユーリを見かねてシェリアはユーリを手招きし、ユーリは顔を明るくしてシェリアの傍に駆け寄った。

 

「悪いなユーリ、少しの間待ってくれ」

 

「は、はい!」

 

 アスベルに気に掛けてもらったことでユーリは更に笑顔になる。

 

「さて、三人には人間になってもらうから」

 

≪ぶふううう!≫

 

 アスベルの発言を聞き、飲み物を噴き出すなのは達。仮に目の前に男子がいたら【我々の業界ではご褒美です!】と言っていたに違いない。

 

「あらあら、大丈夫ですか? 今拭くものを持ってきますね」

 

 シェリアは冷静に人数分のタオルを取りに行き、ユーリはその後ろをトコトコとついて行く。拭くものを持ってきたシェリアはなのは達にタオルを渡した。

 

「ちょ、ちょっと、アスベル。今その子達を人間にするって言ったのかしら?」

 

 タオルで口回りを拭き終えたプレシアがアスベルに確認を取る。

 

「ええ、言いましたよ」

 

 それに対しアスベルはさも当然かのように答える。

 

「そ、そんな事が可能なのか? 彼女達は我等……守護騎士のプログラム体と同じようなもの

 だろう」

 

 今度はシグナムがアスベルに確認を取る。

 

「俺は出来ないことは口にしないよ。これまでもそうだったろう?」

 

「そ、それはそうだけど」

 

「プログラム体を人間になど、もはや神の領域だ」

 

「にわかには……信じられないな」

 

 アスベルに言われたことにシャマル、ザフィーラ、リインフォースが半信半疑で答える。

 

「ボクら、人間になる必要なんてあるの?」

 

「人間に……となると私達の強みである、やられても時間をかければ復活できるシステムが

 焼滅……失礼、消滅してしまうのでは?」

 

「それは我等にとってデメリットでしかないが……」

 

「ユーリは人間のままエグザミアを組み込まれたから、普通に成長する。だが君達は

 プログラム体だからまったく成長しない。そのままだと三人とも時間に取り残されてしまう。

 周りは成長しているのに自分達は何も変わらない……それは辛いことだよ。

 君達にそんな思いはさせたくないんだ」

 

「「「お父さん〈お父様〉〈父上〉……」」」

 

 アスベルの願いを……想いを聞き、シュテル達は感動したようにアスベルを見つめる。

 

「で、でも人間にするなんてできるんでしょうか……」

 

 ユーリは不安な顔でアスベルを見つめる。

 

「まあ、見てれば分かるさ」

 

 アスベルは静かに目を瞑る。なのは達も何をするのか固唾を呑んで見守る。

 

――全能眼(オールマイティ・アイズ)発動。 選択(セレクト)。 全ての式(ライナ・エリス・リード)

 

 アスベルはある能力(レアスキル)を発動し、眼を開けるとその瞳には七色に明滅する涙の形が浮かび上がっていた。

 

≪ッ!?≫

 

 なのは達はアスベルの雰囲気が豹変したことに驚きを隠せず、息を呑む。そんな中、シェリアは笑顔でアスベルを見つめている。まるで、当然のものを見ているかのように。

 

 アスベルはその瞳でマテリアルの三人を見つめる。

 

「存在を解析、構成を分析、基本骨子を解明、構成素材を究明、構成素材を変換、基本骨子を

 再構成、存在を再構築」

 

 アスベルが言葉を紡ぐたびにシュテル達の周りに魔法陣が展開されていく。そしてしばらくするとその魔法陣は消え、アスベルの眼も元に戻っていた。

 

「ふぅ、これで三人とも人間になった。三人とも体の調子はどうだ?」

 

「……先程とほとんど変わりありません。しいて言うなら体の中を何かが廻っているような

 感じがします」

 

「ふむ、シュテルの言う通りだな。力がみなぎるようだ」

 

「そうなの? ボクには良く分からないや」

 

『みwなwぎwっwてwきwたwww』

 

『もちつけ』

 

「お疲れ、アスベル」

 

 そう言ってシェリアはアスベルに水を差し出す。

 

「ああ、ありがとう。シェリア」

 

 水を受け取ったアスベルは一飲みし、一息つく

 

「ふぅ、流石にこれは疲れるな」

 

「本当に人間になったの?」

 

 あまりの出来事になのはは疑問を口にする。

 

「ああ、間違いなくな」

 

「アスベル、今の眼は何?」

 

 今度はフェイトがアスベルに聞いた。

 

「今のは全ての式(ライナ・エリス・リード)と言う魔眼、いや神眼かな。全ての物の構造を把握し、

 作り変えることができる」

 

「全てってことは人間も?」

 

「もちろんだ」

 

「とんでもないわね。でも私達に見せても良かったのかしら?」

 

「構いませんよ。彼女達を人間にしたことは遅かれ早かれ分かる事ですし、それにさっきも

 言いましたが、皆なら不用意にばらしたりしないって信じていますから」

 

「そ、そう」

 

 プレシアはアスベルの屈託のない笑顔を見て頬を赤く染める。

 

「お父さん。そんな事よりボク、お菓子が食べたい」

 

「いやまだやることがある」

 

「えぇ~まだあるの~」

 

 レヴィはお菓子のお預けをくらい不満な顔をした。

 

「直ぐに済むから。シェリア」

 

「ええ、分かったわ。皆、私についてきて」

 

「どこに行くのですか?」

 

「着替えよ。何時までもバリアジャケットのままって訳にはいかないでしょ?」

 

「む? それもそうだな。よかろう、召し物を用意せい」

 

「ならついて来て。ユーリも行きましょう」

 

「はい!」

 

 歩き出すシェリアの後ろにシュテル達がぞろぞろとついて行き、リビングから出て行った。

 

「さてと、俺も着替えてくるかな。皆、ゆっくりしててくれ」

 

≪〈ええ〉〈はい〉≫

 

 アスベルはリビングから出て、自分の部屋に入ると、直ぐに鍵を閉める。

 

『はぁ~、疲れた』

 

『お疲れ様です。お父さん』

 

『お父さんは止めろ』

 

『なら、パパ?』

 

『もう三回呼んで』

 

『パパ、パパス、ぬわーーっっ!!』

 

『ゲマは許さない! 絶対にだ!』

 

 アスベルはミストと漫才をしつつ、魔力が外に洩れないよう部屋に結界を張り、バリアジャケットと変身魔法を解いた。

 

「はぁ、どうしてこんな事に……」

 

[九割以上は自業自得です]

 

「九割だと!? 一体何時からだ!」

 

「自覚無しですか……まったく」

 

「一体何時から俺のせいだって聞いているんだ! 答えろ!」

 

[逆に聞こう……一体何時から――自分のせいではないと錯覚していた?]

 

「なん……だと?」

 

 零冶はミストに言われたことに絶望したように言った。

 

[満足しました?]

 

「うん、ちょっと落ち着いた」

 

 零冶は子供服を脱ぎ、脱いだ服をオーラで覆い、周の状態にして飛雷神の術(ひらいしんのじゅつ)で自宅の洗濯かごの中に転移させた。

 

「ミスト」

 

[キャ! マスター、早く服を着て下さい!]

 

「うん、早く着たいから変身魔法よろしく」

 

[ノリ悪いですよ。マスター]

 

 文句を言いつつミストは変身魔法で零冶をアスベルに変身させる。アスベルはクローゼットの中から適当に服を取り、身に着けた。

 

「こんなもんか?」

 

[良いんじゃないでしょうか?]

 

 アスベルが着た服はライトグリーンのカッターシャツに半そでの白のベスト、灰色のスラックスだった。

 

「この手の色はあまり着ないんだけどな~」

 

[マスターは基本的に暗い色を好みますからね]

 

「俺は性格が暗いからな!」

 

[それを自分で言いますか]

 

「さて、そろそろ戻るとするか」

 

[了解です]

 

 アスベルは結界魔法を解き、自室から出てリビングに向かった。

 

「すまない。待たせたかな」

 

 アスベルがリビングに顔を出すとなのは達の動きが止まった。

 

「どうかしたか?」

 

 アスベルに聞かれたなのは達はハッとなり、アスベルから目を背けた。いつもの黒色中心のバリアジャケットしか見たことが無いなのは達はいつもとは違う雰囲気のアスベルに見惚れていた。

 

――いつもと雰囲気が違くてビックリしちゃったの。これはこれで良いな~

 

――ど、どうしよう。いつもの服のライ……じゃなかった、アスベルもカッコいいけど、

  こういう服も良いかも……私も今度、明るい服着てみようかな?

 

 なのはとフェイトは眼を背けつつ、横目でアスベルをちらちらと見る。

 

――あ、あかん。まともに見れん。絶対、顔赤くなっとるな。

 

――これが普段のアスベルなのね。どうしましょう。すごいドストライクなんですが……

 

 はやてとシャマルは俯きながら、上目遣いでアスベルをチラチラ見る。

 

――服一つでここまで印象が変わるなんて……これはこれで良いわね。

 

――いつものライとは違う安心感があります。凄く良いです。

 

――これが普段のアスベルか~。うん、良いんじゃないかい。

 

 プレシアとリニスとアルフはアスベルを見つめていた。

 

――へぇ~、アスベル兄さんが明るい服を着るとこんな感じなんだ。零冶君も明るい服を

  着れば良いのに。いえ、いっそのこと私がコーディネートしたいわ。私好みに零冶君を

  染める……良い……すごく良いわ。その代わり零冶君が私を染めて良いからね?

  お互いの色に染まりましょう。うふふふ♪ なんちゃって!

 

 アスベルの普段着を見た葵は妄想にふけっていた。

 

「えっと、飲み物お代わりはいるか?」

 

「だ、大丈夫よ」

 

「わ、私も」

 

 アスベルはなのは達に確認を取るとプレシアとシャマルが答え、残りは首を縦に振る。ちなみに葵は未だに妄想中だ。

 

「了解。欲しかったら、いつでも言ってくれ」

 

 アスベルはそう言うとプレシアの座っているテーブルに座る。位置的にはプレシアの正面だ。それを見てプレシアは心の中でガッツポーズを取る。他の女性陣はがっかりとうな垂れる。

 

「そうだ。アスベルよ」

 

 リインフォースがアスベルに話しかけた。

 

「何だ、リインフォース」

 

「ああ、我が主のことなのだが」

 

「「はやての?〈私?〉」」

 

 リインフォースに突然、話題に出されたはやては首を傾げる。

 

「今、我が主は日々、魔法の練習を怠らず、努力を続け着実に力をつけてきている」

 

「いや~、急にそんなん照れるわ~」

 

 リインフォースに褒められたはやては満更でもない顔で言った。

 

「アスベルに貰ったベルセリオスの手助けもあって、普通の戦闘職員とは比べ物にならない

 速度で成長している。直ぐにでもなのは達に追いつくだろう」

 

『まっ、当然の結果よね』

 

 ベルセリオスの内部人格であるハロルドが言う。

 

「なるほど」

 

 アスベルは近況報告がしたいのだろうと思い、納得したように相槌を打った。なのは達も何故今その話をしたのかという疑問は残ったが、納得はした。

 

「あの闇の書修復作戦から約二ヶ月が経ち」

 

――≪え?≫

 

 再び話を続けるリインフォースにその場にいた全員がポカンとなった。

 

「リハビリの甲斐もあって、主は自分の足で歩けるようになり、日々バストアップ体操と

 称した運動が出来るまでに回復した」

 

「ちょおおお! リイン! 何、ゆうてんの!」

 

≪〈はやてちゃん〉〈はやて〉……≫

 

「止めて! そんな目で私を見ないで!」

 

 はやてはなのは達からの哀れみの目線に耐えられず、両手で顔を覆う。

 

「これまでこなして来た体操は数知れず……しかし、一向に胸の成長の影は見えず、苛立ちと

 焦りの日々を過ごしている。いつか我が主は胸が大きくなるためにと自分に言い聞かせ、

 暴飲暴食を繰り返し、バストアップ体操はダイエット体操へと昇華してしまうだろう」

 

「止めてえええ! 私のライフはもうゼロや!」

 

「そんなことでは魔法の訓練が疎かになり、本当の強敵……先程、主も言ったゼロが現れたら、

 我が主は為すすべもなく敗北を喫してしまうだろう」

 

「そのゼロちゃうわ!」

 

「夜天の書の主は元来、管制融合騎である私とユニゾンしてこそ、その力を最大限に発揮できる。

 しかし、先の闇の書修復作戦の折に私の中の防衛システムのバグと共に私のユニゾン機能も

 消滅してしまった。それについては恨んではいない。寧ろとても感謝している。私に主と

 共に生きる時間をくれたのだから。しかしながら、今は管理局に所属し、次元犯罪者と

 戦わざるを得ない状況だ。無論、我等守護騎士で我が主をお守りするが、必ずしも我等が

 お供できる状況であるとは限らない。ベルセリオスのおかげで、我が主も管理局の戦闘職員に

 劣らない戦闘力を発揮できるが、やはり夜天の書の力を十全に使いこなせることが我が主に

 とって、最善だと思「リインフォース」何だ? アスベル?」

 

 リインフォースがまくし立てて話しているのをアスベルが制止する。

 

「話しが長い、話し下手か。二十字以内に簡潔にまとめてくれ」

 

 アスベルはリインフォースに言った。しばらくリインフォースは考えた後

 

「アスベル。まとまった」

 

「ああ」

 

「ユニゾンデバイスの作る方法を教えて欲しい」

 

 リインフォースは二十字ぴったりで用件を言った。

 

「それだけなん! 私のバストアップ体操とかダイエットのくだりとかいらんやん!

 どうせなら私の胸を大きくする方法を聞いたほうがオチとしては美味しいやんか!」

 

 とばっちりを受けたはやては涙目になりながら、リインフォースに文句を言う。

 

「なるほど、確かに……」

 

「分かってくれたか、アスベル」

 

 アスベルは納得したように頷いた。

 

「胸を大きくする方法を聞いたほうが話のオチとしては正しいかもしれない」

 

≪そっち!?≫

 

「冗談だ。それとはやて、無理に変わろうとしなくても、はやてはそのままで良いと思うぞ?」

 

「へ?」

 

「はやてにははやての魅力がある。はやての気遣いは場を和ませ、仲間の緊張を取ってくれる。

 闇の書修復作戦の時もそうだったろう? それに人一倍、家族思いで、人を安心させてくれる

 笑顔がある。だから、そのまま育ってくれると俺としては嬉しいかな」

 

「……」

 

 はやては顔を真っ赤にさせ、口をパクパクさせていた。

 

「さて、ユニゾンデバイスの作り方だったな」

 

「ああ」

 

「確かにリインフォースの言う通り、夜天の書を使えたほうがいいだろうし、俺も協力するよ」

 

「助かるよ。アスベル」

 

「ちょっと待っててくれ」

 

 そう言ってアスベルは席を経ち、リビングを出て行った。そして直ぐにリビングに戻ってくる。

 

「これがユニゾンデバイスの基本設計データが入ったメモリーだ」

 

「ああ、助かる」

 

「それとベースはリインフォースにしたほうが融合率が上がるから、リインフォースの

 基礎プログラムも入っている。それだけあれば作成に時間はかからないだろう」

 

「何から何まですまないな。アスベル」

 

「気にしないでくれ。そもそも俺が消滅させてしまった機能だしな」

 

「それこそ気にしなくていい。私も主もお前には感謝している」

 

「そう言ってくれると助かるよ」

 

 リインフォースはアスベルからメモリーを受け取ろうと席を立ち、アスベルの方に歩み寄った。そして、アスベルの前にきた瞬間

 

「お父さ~ん!」

 

「うわ!」

 

 私服に着替えたレヴィが走ってリビングに現れ、アスベルの背中に飛び乗った。その勢い余ってアスベルは前に倒れそうになる。

 

――まずい! このままではリインフォースの胸に顔を埋めるラッキースケベイベントが

  発生する!

 

 

ピッキーーーーン

 

 

――しかも虫の知らせ(シックスセンス)が発動しやがった! どうせならレヴィが飛び乗る前に発動しろよ!

  だが、俺をなめるな! 神速!

 

 アスベルは神速を発動し、自身の認識速度を高め、眼に映る世界をスローにする。

 

――まずは状況確認だ。現在背中にはレヴィが乗っている。目の前にリインフォースの胸。

  神速を解いたら、約0.5秒後に胸に到達する。このままでは俺のイメージが台無しになる。

  更にいうならこういうイベントはオリ主が発生させるものだ。これを回避できるかは

  俺の今後の未来を大きく左右する! よって全力で回避する!

 

 アスベルは神速を使い、状況を分析する。神速レベル3を使わないのは止まった世界を通常通り動けてしまう神速レベル3ではリインフォースの胸に飛び込んでしまう。もっともそのことはアスベルにしか認識できないが

 

――現在、俺の足は地面にほとんど接していないため、瞬歩による移動ができない。

  ならば! 円! 続いて飛雷神の陣(ひらいしんのじん)

 

 アスベルは飛雷神の陣(ひらいしんのじん)で背中のレヴィと共にリインフォースの後ろに転移した。

 

――ふぅ、危なかったな。

 

 アスベルは神速を解いた。

 

≪え?≫

 

 アスベルがいつの間にかリインフォースの後ろにまわっていることにその場の全員が驚いていた。

 

「あれ~? 何か景色が変わった?」

 

「はぁ~、レヴィ、急に人に飛び乗るんじゃない」

 

「えへへ~、ごめんね」

 

 アスベルは背中のレヴィに注意をする。

 

「まったく……リインフォース、すまなかった。ほらメモリーだ」

 

「あ、ああ、助かる。アスベル。急に消えたから驚いたぞ」

 

「ごめんごめん。俺もとっさの事だったからさ」

 

 そう謝ってアスベルはメモリーをリインフォースに渡す。

 

「ザフィーラ、今のアスベルの動き、見えたか?」

 

「いや、私の目にはまったく見えなかった。アスベルが前のめりになった次の瞬間には

 既にリインフォースの後ろにまわっていた。将は?」

 

「私も同じだ。だが、あれは高速移動ではなく転移に近い何かだと感じた」

 

「確かにいつものアスベルの転移に似ているな。しかし、あれほどとっさに発動できるもの

 なのか? 本来転移とは、移動する場所を決定してから行うのが常識だが」

 

「確かにな。なら――」

 

 シグナムとザフィーラは今のアスベルの動きを分析し、意見を言い合っていた。

 

「こら、レヴィ。お行儀が悪いわよ」

 

 シェリアはシュテル達と共に戻ってきてレヴィに注意をする。

 

「は~い、お母さん」

 

≪お母さん〈やと〉!?≫

 

「何を騒いでおる?」

 

 私服に着替えたディアーチェが言った。

 

「レヴィ、お父様に迷惑を掛けてはいけませんよ」

 

「そうです。早くそこを代わって……降りてください」

 

 続いて私服に着替えたシュテルとユーリが言った。

 

「レヴィちゃん。さっきのお母さんって誰の事かしら」

 

 プレシアは引きつった笑顔でレヴィに聞いた。

 

「ん? お母さんはお母さんだよ?」

 

「もしかしてシェリアの事か?」

 

「うん! さっき着替えてるときにね! お母さんって呼んでいいか聞いたら良いよって

 言ってくれたんだ!」

 

 アスベルは確認をするとレヴィが元気に答えた。

 

「くっ! 恐れていたことが、こんなにも早く!」

 

「仕方ありませんよ、プレシア。決めるのは彼女達なんですから」

 

 プレシアとリニスはひっそりと涙を流す。

 

「それより、お父様。どうですか? お母様に見立ててもらったこの服は?」

 

「ああ、良く似合ってるよ。シュテル」

 

「あっ、あの私はどうですか? お父さん」

 

「うん、ユーリもとっても可愛いよ」

 

「えへへ~」

 

 シュテルとユーリはアスベルに褒めて貰ったため、笑顔になる。その間、ディアーチェはアスベルのことをちらちらと見ている。

 

「どうした? ディアーチェ」

 

「べ、別に何でもないわ!」

 

「そうか? ディアーチェもその服、よく似合ってるよ」

 

「ふ、ふん! 当然であろう! 我は王ぞ! 我に似合わぬ服など有りはせぬわ!」

 

「王は関係無いだろ。シェリア、助かったよ」

 

「ええ」

 

 アスベルは戻ってきたシェリアに礼を言い、お茶会を再開した。そしてしばらく雑談した後、お茶会はお開きとなり、なのは達はそれぞれ家に帰った。こうして砕け得ぬ闇事件はひっそりと幕を閉じた。




ボツネタコーナーです。

①アスベルが来客自動認証システムの説明をした後、悪ノリしたら

「このマンションは俺が設計して建てたんだ。だから色々な便利システムを組み込んである。
 今のは来客自動認証システムといって来客の人数を自動的に把握して必要な分の椅子や
 テーブルを出現させるシステムだ」

 アスベルは言葉を一度切ると再び話し出した。

「他にもこのマンションには様々な便利システムを組み込んでいる。不審者撃退システム、
 侵入者迎撃システム、害虫阻害システム、ミサイル撃墜システム」

「ん? 今、変なのなかった?」

「ミサイルって一体何を想定したんや……」

「更に住居者の身の安全を守る守護システム」

 アスベルは指を鳴らし、封時結界を張った

「その名も! 来い!」

 右手を高く上げると上空からあるものが降ってきた。


ヒュゥゥゥゥ! ドシン!


「メカアスベル!」

[ミンナヲマモル!]

 天井をぶち抜き現れた。メカアスベルはポーズと決め台詞を言った。

「ドリームストライカーズ!」

「ど、どうなさいました? 我が主。」

「いや、急に言わなあかんと思って」



はい、ボツですね。



②没ネタのメカアスベルを更に悪ノリしたら


「ドリームストライカーズ!」

「ど、どうなさいました? 我が主。」

「いや、急に言わなあかんと思って」

「更に! 巨大怪獣戦闘システム!」

 アスベルはいつの間にか手にホラ貝を持っていた。そして、そのホラ貝に口をつけ、吹いた。


ブオオ、ブオオオオ!


 すると窓から巨大な腕が現れ、アスベルと掴む。

「何事!」

 突然のことにプレシアが声を上げるが、巨大な何かはそのままアスベルを口の中に入れた。

「アスベルインパクト!」

[ミンナヲマモーール!]

≪〈やりすぎ〉〈やりすぎや〉〈やりすぎです〉!≫

「おお! カッコいいではないか!」

「お父さん! ボクも乗せてー!」

「私も乗りたいですー!」

「私もぜひ!」

「安心しろ! このアスベルインパクトは最大五人乗りさ!」

 そう言ってアスベルはアスベルインパクトを操作し、ユーリ達を手の平に乗せ、飲み込んだ。

「おお! 素晴らしい!」

「あはは! 楽しいね!」

「はい!」

「ええ、柄にもなく、はしゃいでしまいました」

 ユーリ達は巨大ロボに乗りはしゃいでいる。

「あれ? このボタンなんだろう」

「あっ! レヴィ! そのボタンは押すな!」

「ポチっとな」

「しまった!」

 レヴィがボタンを押すとアスベルインパクトの口にエネルギーが集中する。

「一体何のボタンなのだ?」

「キ・セ・ル・ボ・ム」

 そして、放たれたキセルボムは町のビル群をなぎ払い、海鳴市全体を更地にした。

≪〈やりすぎ〉〈やりすぎや〉〈やりすぎです〉!≫



はい、ボツですね。悪ノリしすぎです。



③アスベルがシュテル達を人間にするときに悪ノリしたら(悪ノリばっかりだな)


「存在を解析、構成を分析、基本骨子を解明、構成素材を究明、構成素材を変換、基本骨子を
 再構成、存在を再構築」

 アスベルが言葉を紡ぐたびにシュテル達の周りに魔法陣が展開されていく。

「更にマテリアルS 星光の殲滅者(シュテル・ザ・デストラクター)、マテリアルL 雷刃の襲撃者(レヴィ・ザ・スラッシャー)、マテリアルD
 闇統べる王(ロード・ディアーチェ)を生贄に!」

 シュテルとレヴィとディア―チェは光を放ち、その光は上空へと打ち上がり、その光はやがて一つになってアスベルの前に降り立った。

「SLDマテリアル・マジシャン・ガールを融合召喚!」

≪マテリアル・マジシャン・ガール!?≫

「「「〈元に戻してください!〉〈元に戻せ!〉〈何これ! カッコいい!〉」」」



はい、ボツですね。悪ノリしすぎだっていてるだろうが!



④アスベルがリインフォースの胸に突っ込んだら(リクエストネタ)


「お父さ~ん!」

「うわ!」

 私服に着替えたレヴィが走ってリビングに現れ、アスベルの背中に飛び乗った。その勢い余ってアスベルは前に倒れそうになる。そして


ポヨンッ


 アスベルはリインフォースの胸に突っ込んだ。その瞬間、時間が止まった。アスベルがザ・ワールドを使ったからではない。周りの空気が凍ったからだ。そんな中アスベルがゆっくりとリインフォースの胸から離れる。

「す、すまない。リインフォース」

「い、いや、大丈夫だ。その、事故だったと思っている」

「し、しかしだな」

「それに……別にいやではなかった」

「そ、そうか……」

「お父さん、顔真っ赤だよ? 大丈夫?」

「あ、ああ、大丈夫だ。レヴィ、急に人に飛び掛るんじゃない。危ないぞ」

「は~い。あれ? 黒は、じゃなかった。リインフォースも顔赤いよ? 大丈夫?」

「ああ、大丈夫だ」

「なんや! このラブコメ展開!」

 流れる甘い雰囲気に痺れを切らしたはやてがツッコミを入れる。

「アスベル。貴方だったら避けられたでしょ」

「すまない。とっさのことだったからさ」

「もう、いくら自宅だからって油断しすぎよ」

「ああ、気をつけるよ」

「それと」

「ああ、分かっている」

 アスベルはシェリアと会話した後、後ろを振り返ると

「さて、言い訳の準備は良いかしら? アスベル」

 そこには臨戦態勢のなのは達が居た。

「アスベル」

「今のことについて」

「ちょっと」

「O☆HA☆NA☆SHI☆なの」

「頑張って、アスベル兄さん」

 なのは達は既にバリアジャケットを纏い、デバイスを展開している

「シェリア」

「何? アスベル」

「言い訳するのは構わないが……別に、あれを倒してしまっても構わんのだろう?」

「死亡フラグをわざわざ立てなくても」

「ふ、それじゃ、逝ってくる」

「ええ、逝ってらっしゃい」




という訳でリクエストネタです。こっちの方がハーレムっぽいので良かったですかね?
これからもリクエストがあれば、気が向いたときに没ネタコーナーで書くかもしれません。





零冶の念能力紹介のコーナーです。

では、次の念能力はこれだ!

 32、全能眼(オールマイティ・アイズ)
  系統:特質系
  説明:使用者が知る限りのアニメ・漫画・ゲームなどの特殊な眼の能力を使用できる能力
     使用する際は使いたい能力を頭に思い浮かべて、選択(セレクト)する。
     選択後、能力名をコールする。この際口に出さなくてもOK。
     この能力を使用中は他の念能力を使用できなくなる。
     
  制約
   1、使用中は他の念能力は使用できない。
   2、選択した能力は使用するまで、解除する事はできない

  誓約
   1、能力を使用する前に解除した場合、この能力は一年間使用できない




 おそらく、零冶の作った能力の中で一番のチート能力だと思います。この話しで出てきた全ての式(ライナ・エリス・リード)は伝説の勇者の伝説というラノベの能力です。アニメ化もしました。情報が少ないため、能力の詳細は間違っているかも知れませんが、ご了承ください。

 また、全能眼(オールマイティ・アイズ)にするか全ての式(ライナ・エリス・リード)のみにするか迷ったのですが、どうせチートにするのなら思いっきりチートにしようと思い、全能眼(オールマイティ・アイズ)にしました。

 全能眼(オールマイティ・アイズ)の場合、写輪眼・万華鏡写輪眼・輪廻眼・直死の魔眼・石化の魔眼・殲滅眼《イーノ・ドゥーエ》など、本人が知りうる全ての魔眼が使用可能になります。

 はっきり言って、この能力一つでチート主人公が出来上がるレベルです。やりすぎたかな? でもそんなの関係ねー! でもそんなの関係ねー!


って感じです。では

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