転生先生テリま   作:物書き初心者

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スイマセン。

PCが故障して修復に時間がかかりました。

また更新していく心算なので温かい眼で見ていただけるとありがたいです。


閑話 5

 <チャオ・ドキュメント>

 

 

 チャオが言うには未来の魔法世界(火星)から来た未来人で、未来の魔法世界が崩壊してしまいそれを変えたくて過去の世界に来たそうだ。

 

 崩壊した理由は何でもナギの息子が係わっているそうだ。しかも、何故かエヴァ、アスナ、木乃香まで関係が有るとか・・・

 

 その辺は一先ず置いておいて、約2年後にナギの息子(10歳)が教師としてやって来るらしい。

 

 しかも何故か明日菜と木乃香の部屋で面倒をみて、何故かエヴァに勝ったらしいのにエヴァに弟子入り、クラスほぼ全員と仮契約していたとか・・・・・・

 

 所謂、原作通りという奴だ・・・by作者

 

 その話を聞い終えたエヴァとアスナがキレた。

 

アスナに至ってはチャオの胸元を持ってブンブン振り回している。エヴァはエヴァで真っ黒になってチャオを睨みつけている。

 

「・・・なんで私がそんなマセガキの面倒なんてみなくちゃいけないのよー!!」「・・ハハハ・・私が10歳の小僧に負けた・・・・・・」

 

「私に言われても分からないネ!と言うか降ろして欲しいネ!吐くネ!このままだと吐いてしまうヨ!!」

 

 それを聞いてか聞いてないか分からないが、アスナがチャオを投げ捨て俺に駆け寄ってきた。

 

「し、信じたら駄目だからね!わ、私、絶対キ、キ、キス(仮契約)なんてしないからね!!」

 

 叫ぶアスナと真っ黒なエヴァ、部屋の隅で痙攣しているチャオとエヴァの殺気に当てられて泡を吹いているハカセ・・・・・・混沌とした状況になってきた。

 

「・・落ち着けアスナ。エヴァも別の世界、別の時間軸の話だ・・・・・・」

 

 そう言いながら二人を撫でて宥(なだ)め、二人はもっと撫でろと身体を摺り寄せてくる。

 

これでチャオとハカセが回復したら落ち着くだろう・・・・・・

 

  ◆

 

 全員が落ち着いた所でチャオから当然の疑問が出て来た。

 

「・・・私の事はこれで全部ネ。それでアレイサンこそ何者ネ。未来の記録には影も形も存在しなかったヨ」

 

 それはそうだろう俺はこの世界の外から来た存在なのだから、しかもこの世界を軸にした平行世界には俺は存在しない。ちなみにエヴァとアスナには話してある。

 

「・・・俺がそれを言うと思うのか・・・・・・」

 

「言わないだろうネ・・・茶々丸と私の計画、貴方たちはどうするネ」

 

「自動人形の件は手を貸してやろう。計画は・・・・・・その時になってみないとわからないな」

 

 俺はニヤリとしながら答えてやる

 

「一番困る事をさらりと言うネ。・・・・・・茶々丸の事は素直に礼をいうヨ」

 

 その後、茶々丸が完成し我が家にやって来る事になる。

 

  ◆

 

 後日、帰郷していた木乃香が帰ってきてアスナからナギの息子の(悪意に)偏った情報が流れ、特大の玄翁(げんのう)と釘バットを装備した木乃香とアスナが学園長室を襲撃。

 

 このログハウスから登校する事を勝ち取ってきたそうだ・・・・・・

 

 その後、学園長室で頭に玄翁とバットをのせ、血の海に沈んでいたぬらりひょんが発見されたらしい・・・・・・

 

 

 

 

 

 <獣、学園長に頼まれ事をされる>

 

 

「それで近右衛門、俺まで呼んで何の話だ」

 

 俺とエヴァは今学園長室に来ている。エヴァだけなら囲碁か将棋だろうが俺とエヴァが一緒にと言うのは始めてだ・・・・・・

 

「すみませんの、アレイ殿にご足労願ってしまって」

 

 本当に済まなそうに謝ってくる学園長。

 

「構わんよ。立場的に俺達の所には来る事が出来んだろう。それに歩いて来る以外方法が無い」

 

 あのログハウス、登録者以外が魔力を使った方法で近付いたら問答無用で捕縛されるか排除される。しかも車が入れる様な所でもない。唯の老人には厳しい立地条件だ・・・・

 

 それに学園長が俺と懇意にしていると分かれば騒ぎ出す馬鹿も出てくる。

 

「そう言って頂けると助かりますの。・・・此処に来て頂いたのはナギの息子の事についてです」

 

 そう言えばチャオも似たような事を言っていたな・・・

 

「一年後にメルディアナ魔法学校、首席卒業予定、その半年後、此処に教師としてとあるクラスの担任もしくは副担任として赴任させろと本国から通達が来ております」

 

「まるで、何かの人工飼育のスケジュールの様ではないか・・・」

 

と、エヴァが呆れ顔で言っているが多分その通りなのだろう。

 

「その通りじゃ、エヴァ。嘆かわしい事に全て本国の指示じゃ・・・本国は思い通りに動く英雄が欲しいのじゃろうて・・・・・・」

 

「だが私たちには一切関係ないことだ。ナギ本人ならともかく、その息子には何の義理も無い」

 

と、フンッとばかりにエヴァが言い切る。確かにナギの息子がどうしようと俺とエヴァには関係ない・・・そう俺とエヴァには・・・

 

「エヴァならそう言うと思うとったよ。じゃが、その子がアスナちゃんとウチの木乃香のクラスを受け持つ事になると言ったらどうじゃ・・・」

 

「・・・どういう心算だ。じじぃ・・・・・・」

 

 エヴァの殺気が部屋に充満する・・・

 

 エヴァは身内には何だかんだでかなり甘い。特に木乃香はこの約6年、自身が持つ技術や知識を惜しげもなく注いで育てていた。

 

 何か有れば学園都市を更地にする勢いでキレるだろう。

 

「・・・なるほど、未来の英雄のパートナー候補か・・・・・・」

 

 エヴァはそれを聞き殺気が高まる。学園長は沈痛な面持ちで語りだす。

 

「その通りです。アレイ殿・・・・魔法資質もしくは才能が高い娘が一つのクラスに集められナギの息子が受け持つ事になっております。この選出はワシだけでなく本国の息のかかった者も行い本国に集計され選出されたそうです」

 

 中間管理職の学園長の辛い所だ。腹黒くて見た目ぬらりひょんだが一応教育者だ。無関係の一般人を巻き込むのは心苦しいのだろう。

 

 学園内ならかなりの強権を振るう事が出来るだろうが本国からの命令には従わないとならない。

 

 しかも近右衛門が従わなければもっと本国寄りの人間に学園長を任せるだろう。

 

「それで俺たちに何をさせたいのだ。近右衛門」

 

 どうせ自分も俺たちも納得の策があるのだろう。と近右衛門を見る。エヴァも落ち着いたのか殺気が霧散していた。

 

「アレイ殿とエヴァには、自身の意思でそのクラスに介入して欲しいのです」

 

「・・・・なるほど・・・・本国の指示にしたがいつつも、ブラックロッジに最大限の譲歩をしたため止むを得なくクラスに異物を入れた・・・そう報告する心算か。しかもその後どうなろうと俺たちの責任になる。・・・・・・ナギの息子を切る心算か?」

 

 近右衛門は一般人を巻き込んで本国の思惑通りにナギの息子を教育したくない。

 

 だから、俺たちを介入させ本国の思惑を外す心算なのだ。更にあわよくば俺達が一般人を守る事を期待しているのだろう。

 

 エヴァは身内であるアスナと木乃香をナギの息子の食い物にされたくない。だからクラスに介入すればクラスの中から監視と警戒が出来る。

 

 俺はこの頃、常に暇潰しになる玩具を探しており、その他に比べ身内に少々甘い所がある。

 

要するにそのクラスで暇を潰していいと学園長は暗に言っているのだ。

 

 確かに無闇矢鱈と裏に引き入れる心算はないが・・・・・・それで良いのか、聖職者・・・

 

 それにもし俺達と敵対した場合ナギの息子だろうが殺す事になるだろう。

 

 エヴァも理解したのか呆れた顔で近右衛門を見ていた。

 

「ナギの息子はワシとタカミチ君で面倒を見るのでアレイ殿達には迷惑を掛けんとは思いますが、何かあった時はお手柔らかにお願いします」

 

 その後、細々とした話しをした後、エヴァは中一の初めからクラスに介入する事に俺は一月空けて5月辺りから副担任として歴史関連を担当する事になった。

 

  ◆

 

 ちなみに、始めて学校に行くエヴァはかなり楽しみらしく、この話し合いの次の日には学校に行く準備を茶々丸、アスナ、木乃香と開始していた。

 


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