火竜(サラマンダー)も異世界から来るそうですよ?   作:shoshohei

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 修正一話目。
 さすがにこれはマズイと思って直しました。


神格

 逆廻十六夜は快楽主義者である。

 

 『強きを挫き、弱きも挫く』『天は俺の上に人を作らず』などなど、様々な座右の銘を持ち、驚愕と言う言葉一つでは表し切れないぐらいの精神も身体も色々とある意味で破綻している快楽主義者である。

 この〝箱庭の世界〟に来る以前は、孤児だったところを義母に育てられ、その義母が病でぽっきり逝ってしまってからは急に色あせてしまった世界で、毎日毎日退屈に殺されない様に必死で生きてきた少年でもある。

 故に、あの愉快で素敵な手紙が来たことは、十六夜にとってはサンタクロースがプレゼントをクリスマスの夜に持ってきてくれ時並みにワクワクした。

 

 やっと、このクソ素晴らしくてクソくだらない世界から抜けられる。そんな風に思えた。

 

 神魔の遊戯であるギフトゲーム。

 その話を黒ウサギから聞いてから居てもたってもいられなくなった十六夜は、こうしてまだ見ぬ神秘に満ち溢れた世界に胸躍らせ、こうして俗に言う〝世界の果て〟に感動を補給しに来たところだった。

 

『まだだ……まだ試練は終わっていないぞ、小僧ォ!!』

 

 そこに現れたのが、目の前の上から目線で物事を語ってくれた蛇神である。

 しかしながら、この逆廻十六夜は自身の上に立つ者を許さず、また拒む。

 だからこそ『試練を選べ』だのと抜かし、挙句の果てには勝手にギフトゲームを始めてくれやがったバカでかい蛇に向かってこう言った。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 結果はまぁ、残念な奴であった。

 拳一つで吹き飛んで、そのまま湖のそこへと沈んでしまった。

 しかしながら腐っても神様、巨体の割の根性は持ち合わせていたようで、一撃で沈むような事は無く、再びその巨体を唸らせて復活してきた。

 

 なるほど。

 まだまだ終わらないでくれるらしい。

 まだまだ自分を楽しませてくれるらしい。

 

 せっかく異世界まで来たのだ、拳骨一発でハイおしまいでは話にならない。

 だからこそ、十六夜は口の端を大いに吊り上げる。

 その喜びを顔に浮き上がらせ、大蛇との第2ラウンドを開始する為の準備を開始する。

 

 その時だった。

 

 

「ちょぉぉっと待ったぁぁあああああああああああああああああああああああッ!!!」

 

 唐突に。

 上空から降り注ぐ、鼓膜を震わせるほどの大音量。

 若干鬱陶しそうに眉を顰めながら背後を振り返る。すると、先ほど黒ウサギに相当に喰ってかかっていた桜髪の少年が、どういう原理か背中から純白の翼を生やしながら飛んできていた。

 否、それは正しくない。よく観察すれば、翼は少年の背中に張り付いていた青い猫から生えていた。どの道どういう原理かは知らないのだが。

 少年と猫は、轟音を引き起すほどの速度でこちらへと距離を詰めて来ている。このままでは、後一歩で蛇神へと突撃してしまいかねないことは明白である。

 

 しかし。

 

 ボンッ、と。

 冗談の様な音と共に、猫の翼が消失した。

 当然ながら、浮力を失った少年と猫の体は重力落下の法則と共に、湖へと落下を開始する。

 

「あああああああああああああああああああああ――…………!」

 

 ボチャン。

 小気味の良い音を立てて、エキセントリックな二人組は水の中へと体を沈めた。

 

「……………………………………………………………………………………………………………………………………、」

 

『……………………………………………………………………………………………………………………………………、』

 

 訪れる沈黙。主にまじめじゃない方面での。

 あまりにも衝撃的すぎる登場だったので、思わず肩の力が抜けて気勢がそがれてしまい、展開の移り変わりに思考が付いていけていない。

 十六夜と蛇神が思考停止――呆れかえっているとも言う――をしていると、ぶくぶくと水面に浮かび上がる泡。

 ソレと共に、件の少年と猫が浮かび上がってきた。大いに咳き込みながら、十六夜がいる陸地へと上陸する。

 あまりにも馬鹿らしく感じながら、十六夜は思わず問うた。

 

「………オマエら、何してんの?」

 

 その声に気が付いたのか、そのナツとハッピーは器官に入ったなぜか塩辛い水を咳き込んで吐き出すと、さも当然のように返答した。

 

「……何って、食料の調達だよ。腹が減っては戦はできねえっていうしな!」

 

「あい……お腹が減ったら空を飛ぶ魔力も無いのです」

 

 つまるところ、腹が減り過ぎて飛べなくなったというわけか、と十六夜は自己完結した。

 魔力と言う単語に聞き覚えはないが、それが青い猫の力の源なのだろう。

 

『……お、おい』

 

 不意に聞こえる背後からの声。振り返れば、ようやくナツ達登場のインパクトの余韻から抜け出し、我を取り戻した蛇神が戸惑ったように見下していた。

 

「おっと、まだお楽しみの途中だったな」

 

 眼前のコンビがあまりにもいろんな意味で面白過ぎたので、すっかりと忘れてしまっていた十六夜。

 嬉々とした表情で向き直る。その後ろで、ナツがとてつもなく昂ぶったような声を上げた。

 

「おお! やっぱ近くで見ると一層デケェ(うなぎ)だな! こりゃ腹いっぱい食えそうだぜ!」

 

「は?」

 

『は……?』

 

 間が抜けた声が二つ。

 その肩割れたる少年は、反射的に振り返って桜髪の少年を見る。

 今、この少年は何と言ったのだろうか。とてつもなく聞き捨てならない言葉が聞こえたような気がしたのだが。

 

 ――そういや、食料調達しに来たとか言ってたっけか。

 

 まさか、その食料とは。

 半ば確信を持ちながらも、一応訊いてみることにした。

 

「……おい」

 

「ん?」

 

「一応訊くけどよ。どこに鰻がいるんだ?」

 

「何言ってんだよ。お前の目の前にいるじゃねえか」

 

 何を今更とばかりに、何故か少々呆れたような顔で蛇神を指差すナツ。

 思わず、十六夜は蛇神とナツを交互に二度見した。

 

「……鰻か?」

 

「おう、鰻だ」

 

 訊き返すと、やはり当たり前だと言わんばかりに彼は頷いた。何故蛇に見えないのかと激しくツッコミたい。

 そのやり取りにうろたえ出したのは蛇神だ。

 

『だッ、誰が鰻だ無礼者ッ!! 我はこのトリト二スの滝の主であるぞ!? 断じて、そう断じて! 鰻などではない!!』

 

「なんでも良いよぉ……尻尾の先だけでもいいから速く食べさせて」

 

「待ってろってハッピー。すぐに丸焼きにしてやるからよ」

 

「オイラは丸焼きより新鮮なままがいいなぁ……」

 

「いやいや、ここはやっぱ塩焼きにすべきだろ」

 

 神様の意見など完全に無視。二人してランチの話し合いを始めてしまった。

 なんという失礼。なんという非礼。あの二人はこの蛇神を、神を、単なる昼食にしか思っていない。

 その事実が、激しく蛇神の逆鱗に触れる。

 

『……き、貴様らぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああッ!!!!』

 

 甲高い咆哮と共に突風が吹き荒れ、湖の水が巻き上がる。

 一気呵成に渦巻く三つの激流は、さながら怒り狂う蛇の様だと言ってもいいだろう。鎌首を擡げる強烈な凶器が、ナツ達へと向けられる。

 彼らは知らぬことではあるが、この力こそ時として生態系さえも崩し、嵐を呼びこむ力。

 箱庭にあって〝神格〟と呼ばれるギフトである。

 

 ある意味で予想外の展開に、珍しく少し戸惑いつつある十六夜は、この状況を生み出したナツとハッピーを呆れた視線で見つめる。

 恐らく彼らに悪意はない。そう、きっと悪気はないのだろう。だからこそ、ソレなしでここまで相手を怒らせる彼らを別の意味で尊敬してしまう。

 

(性質が悪いんだか悪くないんだか……ま、面白くなったからいいけどよ)

 

 十六夜としては寧ろ好ましい。ようやく楽しめそうになって来たのだから。

 その心情を知る由もない、というか知ろうともしないナツは、目の前で猛威を見せつける蛇神を、嬉々とした笑みを浮かべ、ギラギラとした鋭い眼光を以て視界に収める。

 

「へへ……狩り応えのありそうな鰻だなァ。水を操れるなんてよ。んじゃあ早速―――」

 

「――待てよ」

 

 右の拳を左の掌に打ちつけるナツに、十六夜が遮るように腕を横に突き出して阻む。

 せっかくの出鼻をくじかれ、ナツは不機嫌そうに怪訝に眉を顰めた。

 

「…………何だよ。なんか文句でもあんのか?」

 

「あるに決まってんだろうが。コイツと最初にやってたのは俺だぜ? つまりコイツは俺の獲物だ。途中からやって来た部外者に掻っ攫われちゃ堪んねえよ」

 

「知るかよ。こちとら腹が減りに減って死にそうなんだ。さっさと飯食いてぇんだから引っ込んでろよ。後で分けてやるしさ」

 

「……ソイツは、少し魅力的だな。――だが断る。下がるのはお前だ。これは俺が()()()、奴が()()()喧嘩だ。邪魔をするならそっちから潰すぞ」

 

「上等じゃねえか。力づくでやってみろよ」

 

 徐々にお互いの声に重さが圧し掛かって行く。

 両者の拳は硬く握られ、腰は低く落とし、体からは得体の知れぬ何かが溢れだす。傍でそのやり取りを見聞きしていたハッピーは、その空気に当たるたびに髭がビリビリと振動するのを感じていた。それほどまでに、二人が放つ物には硬い意志の様なものが籠もっている。

 しかしながら、それは怒り狂う蛇神にとっては詮無きこと。またもや自身が蚊帳の外に置かれていることを自覚すると、奥歯を噛み締めて感情のままに吼える。

 

『だからァ……我を無視するなと言っておろうがァァッッ!!!』

 

 かの神の牙と瞳が発光する。刹那、何百トンと言う重量を吸い上げた絶大な凶器が唸りを上げた。

 命を得ているかの様に蠢きながら、三つの渦巻く水柱は強烈な風圧を伴いながらナツ達へと突撃していく。まともに喰らえば、たちまちに血の滴るミンチとなること請け合いな一撃。

 それを。

 

「――しゃらくせェッ!!!」

 

 響く十六夜の一喝。

 振り返りながら振るわれた彼の拳は、たったの一振り。

 それだけで、三つもの竜巻く激流は羽虫の如く容易に薙ぎ払われた。

 

「―――ッ!!!」

 

「うっそだぁ!?」

 

 口論の途中であったナツは言葉を飲みこんで目を見開き、ハッピーはあまりの驚愕に裏返った声を上げた。

 当然ながら、ただの人間の身体能力ではあのような芸当は不可能である。それをやってみせたのだ。

 いくら非日常が跋扈する魔法の世界から来たといえども、さすがにこれには驚愕を禁じえない。何せ、逆廻十六夜は魔法の一つも使わずにソレを成し遂げたのだから。

 

『馬鹿な……!』

 

 当の蛇神の驚きと精神的打撃は、彼らの比ではなかった。

 自らの一撃を易々と破られ、神の瞳は大きく揺れ動揺が思考を大いに乱していく。

 それが決定打となる。

 歯を剥いて笑った十六夜は、地を砕く勢いで放心する蛇神の元へと一足で跳躍。自らの距離へと収める。

 

「―――取り合えずは、先に取ったもん勝ちだよな」

 

 勝ち誇った様な笑みで、胴体へと蹴りを一撃。

 この湖の主たる神の巨躯は空高く舞い上げられ―――そして落下。水面へと叩きつけられた蛇神の体は、自らの湖に大きな水柱を作り上げた。

 圧巻の攻防を見ていたナツ達は、川辺へとなんなく着地する十六夜に開口せざるを得なかった。

 どうやら先ほど話していた少年は、実は滅茶苦茶なほどの実力の持ち主だったのだ。

 

「……ッ! し、しまった! 先に獲物を持って行かれちまった!」

 

「我に返って第一声がそれなの?」

 

 相も変わらずブレないナツに、色々な意味で尊敬の念すら抱くハッピーである。ここまで安定しているともはや色々と凄い。

 くそぉー、とかなんとか言いながら頭を抱えて悔しがる相棒に、思わずため息すら吐いてしまう始末だ。

 

「神格を、打ち倒した………!?」

 

 ふと、背後からの小さな声を拾った。

 二人して振り返れば、そこには頭部に二つのウサ耳を生やした緋色の髪の少女が、折角の端正な顔立ちを劣らせるほどにだらしなく口を開けていた。湖の方角を見ながら、まるで放心したかのようにピクリとも動かない。

 何だか、先刻ほど分かれたウサ耳の少女と似ている。顔から何までそっくりだ。唯一髪の色だけが違うが。

 ナツとハッピーは首を揃って傾げて自問自答する。似ているが、あんな少女は居なかったはずと疑問に思う。

 

 ……常人であれば、彼女の整った美麗な顔を一目見れば忘れず、それでいて再び見れば誰であるか分かるはずなのだが、それを何故かできない、というかしないのが周囲に疲労と混沌をばら撒く原因の一つでもある。

 

「……お前誰だッ!!」

 

「――なっ!?」

 

 ビシィィッ、とナツが指差せば、件のウサ耳美少女は我へと帰還した。

 ナツの指摘が気にいらぬのか、緋色の髪のウサ耳美少女はあたふたと慌てふためきながら返答。

 

「くっ、黒ウサギです! 先ほど会ったでございましょうがっ! もう忘れたんですか!?」

 

「え? お前黒ウサギ? そんな髪の色してたっけ?」

 

「髪の色で!? 顔を見れば丸わかりでございますよ!?」

 

「だって髪の色違うじゃん。っていうか今髪の色黒くないのに黒ウサギとか変だよね。普通赤ウサギとか緋ウサギだよね。何だかめんどくさいね」

 

「良いところに気が付いたなハッピー。さすがだ」

 

「褒めるトコじゃありません! それに名前にイチャモンを付けないでくださいっ!」

 

 苦労人の成せる業か、しっかりとツッコンでは疲れるやり取りに肩で息をする緋ウサギ……もとい黒ウサギ。しかしながら二人は全く堪えた様子を見せない。わざとではないのがまた不思議。

 ぎゃーぎゃーと騒ぐ喧騒を聞きつけて、川辺からゆっくりと歩いてきた十六夜は、黒ウサギの髪の色を見て目を丸くした。

 

「何だ、居たのか黒ウサギ。……っつーかどうしたんだ? その髪」

 

 気軽に声を掛けると、黒ウサギは要らぬ疲労で困憊した息を整え、怒髪天を衝く様な勢いで怒鳴る。

 

「もう、一体皆さんはどこまで来てしまっているんですか!?」

 

「〝世界の果て〟まで来ているんですよっと。まあそんなに怒るなよ」

 

「そうそう。怒ってばっかりだと全身真っ赤になっちゃうよ?」

 

「誰のせいですかっ、誰のっ! もうっ、自分たちがどれだけ危ないことをしたか、ちゃんと理解しているんですか!? しかもなんで蛇神様が吹っ飛んでいく様なことが起こっているんですか!?」

 

 泡や唾が飛びかねない勢いで捲し立てるウサギの少女。

 問われた十六夜は面倒くさそうに、

 

「なーんか『試練を選べ』とかなんとか、上から目線で素敵な事を抜かしてくれやがったからよ。俺を試せるのかどうか、その資格があるのか試させてもらったのさ。……結果はまぁ、残念な奴だったがな」

 

「あい。結局一撃で吹っ飛んで行ったのです」

 

「なっ!? 何て無謀なことを……! 倒せたからいいものを、神格持ちに喧嘩を売るなんて考えられませんよ!? その危険性が分かっているんですか!?」

 

「はいはい、分かった分かった」

 

「あーい」

 

「全然分かった様に見えないんですがっ!!」

 

 ガミガミガミガミ。

 〝箱庭の貴族〟のとってもありがたいご説法が、滝の流れる音に負けず劣らずの音量で湖に響き渡る。

 彼女の凄まじい怒声の嵐に晒されながらも、なんら反省した様子を微塵も見せない一人の内であるナツが、ふと黒ウサギへと口を開いた。

 

「なぁなぁ、黒ウサギ」

 

「何ですかナツさん、まだ話は終わっていませんよ?」

 

 まだまだ足らぬと不満げに対応する黒ウサギ。

 しかし。

 その憮然とした態度も、次に飛び出す問いによって一瞬で瓦解することとなる事を、彼女は知らない。

 

 

「鰻ってさ、塩焼きか蒲焼、どっちで食ったら美味(うめ)ぇと思う?」

 

 ………………………………。

 …………………………………………………………………。

 ………………………………………………………………………………………………。

 

「……はい?」

 

「だから、このウナギはどうやって食ったら一番美味いと思う?」

 

 背後の湖で伸びている、十六夜の一撃でのされた蛇神を指差しながら問う。

 何の疑問も抱いていない顔で。

 何の野心や悪意を一片も感じられない表情で。

 そんなナツの問いに、ショートしかけた思考を無理やりに動かしながら、黒ウサギは思う。

 

 マジですか。

 マジでございますか。

 マジのマジでございますか。

 

 確かに、見ようによっては美味しく見えるのかもしれない。鰻に見えるのかもしれない。

 かば焼きにすればジューシーに見えるし、塩焼きにすれば油が滴って美味なのだろう。

 しかし、しかしだ。

 まさかとは思うが、神格持ちの仮にも神様を打ちのめして、その後で焼いて炙って塩や醤油で味付けて、それでから美味しく頂きます☆ なんてことは、この修羅神仏が跋扈する箱庭でも例外のないことである。そして断じて鰻ではない。

 

(……なんで、こんな問題児を)

 

 黒ウサギは、自身の不幸を呪った。

 まさかとはこんな罰あたりなことを考える少年を寄こされるなど、夢にも思わなかった。

 もっと、きっと。

 素晴らしい方々が来るのだと希望していた。

 

(なんでぇぇ…………ッッ!!)

 

 ミシリと。

 いつの間にか、黒ウサギの手には大きな何かが握られていた。

 その名もハリセン。

 何時いかなる時でも、必ずやその場の空気を混沌と化すボケ(愚行)に対抗する、効果的と言えるものを齎す代物である。

 

 それを握りしめたツッコミ(神罰)の代行者と化した黒ウサギは、今も伸びている蛇神の命を救わんとするがために、その唯一の武器を振り上げる。

 

「――こんのォ……超問題児様がぁぁあああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」

 

 

 スパーン!! と、見事なまでの鋭いツッコミが炸裂した。

 





 今回の話を修正しようと思った理由なのですが、さすがにギフトゲームが始まった中に乱入したら箱庭のルール的にナツに何らかのペナルティが来るのではないかなー、という、ちょっとした危機感からの理由でした。

 ですので以前の変更点としては、ナツの魔法の出番がここでは出ない、ということですね。
 別の読まなくても全然大丈夫なので、どうぞお気になさらないでください。

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