OOシリーズ 隠者や運命、デスヘルやBDそれにグフカスなんかも好きですね。
ワールド異変から四年。イチカ達の関係に特に変化は無く。
マドカがイチカと同じギルオードと名乗り、マークが数週間前にイチカにフェニックスガンダムを託したことだ。
マーク曰く「師匠からの贈り物」らしい。
時間の合間に嘗て共に戦った、ドモン・カッシュの所に行き鍛えてもらっている。
ワールド異変以来、マドカはイチカの部屋に侵入し、物色したり、イチカが寝ているところを下着で潜り込む等を始め、イチカは対マドカ用トラップ作るはめになった。(現在の所、未遂)
少しずつだがイチカに変化が起き始め、それは訓練でMSの操縦をした時、イチカの空間認識や反応速度が大幅に上がっていたのだ。
それについてはマーク達はイチカが力が上がったと思っていた。
その劇的と言っていいイチカの変化に気づいたのエリスだった。
イチカの部屋に遊びに来ていたエリスだが艦内チェックのため少しの間イチカのいた部屋が暗くなった時だった。
その時、イチカの黒かった瞳は金色に輝いていた。
エリスは自分の見間違いだと思いそのことを言わず自分のだけの秘密にした。
そしてOOの世界でソレスタルビーイングがコロニー型外宇宙航行母艦「ソレスタルビーイング」にあるヴェーダと呼ばれるモノ奪還に参戦した。
その時、刹那・F・セイエイの乗るダブルオーライザーが使ったトランザムバーストにより放出された高濃度圧縮粒子を浴びたことによりイチカの変化は覚醒に変化した。
この戦いでは分からなかったが、後にヴェーダと一体化したティエリア・アーデーによりイチカもまた刹那同様純粋種のイノベイターであることが判明。
イチカは自分の異常性に戸惑い始め、周りからの距離を離し始めたがマークやエリス達の日々の接触やフォローによって少しづつ元の関係に戻って行った。
ある日、姿が大きく変わったアプロディアが勧告した。
また新たな戦火に巻き込まれると。
イチカはその元凶とされたバルバドロと戦ってきたが何故か一緒に戦ってきた仲間が手の平を返したかのように攻撃してきた。
イチカ達は無力化することで彼らを正気に戻していった。
そしてバルバドロとの最終局面で今まで共に戦った仲間である、バナージ、キラ、アスラン、シン、アムロそして聖女から魔女の様な姿になったアプロディア。
イチカはこのアプロディアに不信感を抱いていた。
彼女は自分達が知っているアプロディアであってアプロディアじゃない......そんな感じがした。
だがイチカはその事を誰にも言わなかった。変な不安を抱かせたくなかったから。
地球コーティングが剥がされた状態のシステムに特攻しようとしていたバルバドロ。
「バルバドロお前の野望もこれまでだ!」
「だがそうはいかないんだなァ」
「その声は!」
イチカは声のした方を見ると見覚えのある機体を筆頭に次々とMSが現れる。
「よっ。あん時の餓鬼。いや今は兄ちゃんか」
「アリー・アル・サーシェス!」
それに続く様に赤い機体とMS軍が現れる。
「愚かな者に地球を汚染し破戒する権利もない!だから私が粛清する!」
「人間の知恵はそんなものだって乗り越えられる!だから......世界に人の心の光を見せつけりゃならないんだろ!!」
「自分が味わった絶望を他人に押し付けてもらてっは困る!!」
イチカ達にとって見覚えのある機体とMS軍が新たに現れる。
「さぁ、この戦闘を楽しもうじゃないかァ!!」
「何でそんなに戦争がしたいんだ!アンタ達はァァァァ!!!」
「戦争にやり過ぎの文字は無い!!だから思う存分戦える!!それだけで十分じゃないか!!」
「それがもし、歪んで与えられた誤った世界なら!!」
「僕達はその世界を否定してでも明日を手に入れる。そのために君を撃つ!!」
「君達が思っているほど世界は簡単ではない。だから大人である私達が正しき方向に導こうとしてるのだ」
「ふん。人類を抹殺してまで築いた理想郷など愚の骨頂!人と人はお互いに手を取り合い分かり合える!!」
敵である、シャア、サーシェス、ギンガナム、フロンタルの考えを否定する。
「バルバドロは「力」の制御を失った。今こそバルバドロを倒す好機!!バルバドロが地球へ特攻する前に破壊するのだ!!」
「行くぞ!!」
イチカの掛け声を合図に各々の敵と戦う。
「さぁ、あの時の続きをしようぜ!!クソ餓鬼ィィィ!」
「誰が付き合うか!!」
イチカはフェニックスのビームサーベルでサーシェスのバスターソードを迎え撃つがその周りではファングとフェザーファンネルがお互いに攻撃していた。
「アムロ!何故、地球上に残った人類が、地上の蚤だという事に気づかん!!地球に住む者は、自分たちのことしか考えていない。だから、私シャア・アズナブルが粛清しようというのだ!!」
「エゴだよ。それは!」
ファンネルで牽制しつつ、ビームサーベルで打ち合いをする。
「もっとだァ!もっとこの戦闘を楽しませろォ!!」
「何でそうまでして戦争がしたいんだよ!!」
「人は戦闘の中で自らの闘争本能を呼び覚ますゥゥ!」
「フザケルナァァァ!!」
シンの中で何かが割れた感じがした。
シンはパルマフィオキューナで攻撃しようとするがターンXのマニピュレーターにより防がれる。
「もっとだ!もっと俺に攻撃して来い!!」
「シン!」
「アスランさん!」
「トゥ・ヘァー!」
シンの応援に来たアスランは脚部にビーム刃を形成し、グリフォン ビームブレイドで接近戦を試みる。
「舐めるなぁ!」
機体を分離させ回避するが、
「アスラン!退いて!」
キラはスーパードラグーンで攻撃しつつ、ビームサーベルで攻撃する。
「このターンX凄いよぉ!流石、ターンAのお兄さん!!」
「クッ!」
ユニコーンガンダムは【NT-D】を発動させ機体の至る所から赤く発行するサイコフレームが露出していた。
「なんでそうまでして戦争がしたいんだ!!そんな事をすればまた悲しみが増えるだけなのに!」
「世界を変えるには常に大きな犠牲は付き物だ。バナージ君」
「だからって...人を殺す理由にはならないでしょ!!」
「腐敗した人類が一度やり直すにはリセットが必要なのだ。それがこのバルバドロの地球衝突だ」
「そんな独善的な考えで無関係な人を巻き込むなァァァ!!」
ユニコーンは両腕に搭載されてるビームトンファで攻撃する。
「だが、コイツは...!」
イチカは目の前のサーシェスに疑問があった。
何故なら、奴はロックオン・ストラトス(ライル)によって倒されているからだ。
「もしかして......」
イチカはある可能性が思いつく。
「此奴はニューロなのか...」
ジェネレーションシステム中枢でラナロウ達が戦ったコピー機もニューロだった事を思い出す。
「もしそうなら、此奴はアリー・アル・サーシェスの人格、記憶、技術を持っていることになる!」
もしこのような敵が沢山出るのであればあの時以上に苦戦することは間違いないだろう。
「戦闘中に考え事とは余裕だね!ガンダムさんよぉ!」
「チィ!」
「ところがギッチョン!」
アルケーは姿勢を低くし足に付いてる隠し腕(?)からビームサーベルを出しフェニックスの装甲を削る。
「まだァ!!」
右腕に持っているビームサーベルを投げすぐさまビームライフルを構え撃つ。
ビームサーベルに当たったビームは拡散し、その場にあったファングを撃ち落とす。
「いいね!やっぱ戦いはこうじゃなきゃ!!」
「とっと地獄に落ちろ!!」
イチカはフェニックスのバーニングファイアを使いアルケーに突撃する。
「グッ......馬鹿な......この俺が......!」
イチカはアルケーの完全破壊を確認すると他の奴らの状況を見る。
シナンジュは戦闘宙域を脱出し、ターンXは撃破され、、サザビーの脱出用ポットはνガンダムによって捕獲されていた。
「いかん!このままではバルバドロが地球に衝突してしまう」
「皆!ありったけの火力で奴を仕留めるぞ!」
『了解ッ!』
「行け!フィン・ファンネル!」
「行くよ!アスラン!シン!」
「あぁ!」
「分かってますよ!」
「此奴だけは落とすッ!」
「行けェェェ!!」
アムロはフィンファンネルとビームライフルで攻撃し、キラは全射撃武器を使ったハイマットフルバーストをアスランはグリフォンビームブレイドやファトゥム-01を使い格闘戦をシンは全武装を使った連撃をし、バナージはビームマグナムやバズーカ、ビームガトリングを使い攻撃し、イチカはフェザーファンネルとメガビームキャノンで攻撃している。
彼らの攻撃を受けたバルバドロはそのモノアイから光が消え機能停止する。
「フフフ...どうやら私の勝ちの様だ。アムロ」
「どういう事だ!!」
シャアの言葉に思わず聞き返すアムロ。
「アレを見たまえ!!」
「何ィ!!」
其処には小惑星アクシズがあった。
「どうやらバルバドロは最期の力を使いアクシズを呼び出したらしい」
「何だとッ!!」
「そんな...」
「こんなのが落ちたら地球は...!」
その場にいた全員が落胆していた時、突如、白い髭のMS―――System-∀99が姿を現した。
「こんな時に...!」
イチカはビームライフルを構えるがSystem-∀99はイチカを一度見るとIフィールド・メガビームライフルをアクシズに向け放ち、Iフィールド・メガビームサーベルでアクシズを両断すると姿を消す。
「アクシズは二つに分断されたがアクシズの後部は地球の引力に引かれて落ちる。あの機体の頑張り過ぎだ!」
「ふざけるな!石ころ一つ、ガンダムで押し出してやる!」
「バカなことはやめろ!」
「やってみなければ分からん!」
「正気か!?」
「貴様ほど急ぎすぎもしなければ、人類に絶望もしちゃいない!」
「アクシズの落下は始まっているんだぞ!」
「νガンダムは伊達じゃない!!」
アムロはシャアがいるポットをアクシズに叩きつけスラスターを吹かすが膨大な質量を持つアクシズを押し出すことは出来ず、孤高奮闘するアムロの近くに数機のMSが近づくとアムロと同じように押し始める。
「俺達にはまだ出来ることがある!!」
「ならそれを信じて闘うまで!!」
「こんなことで僕たちの明日を終わらせはしない!!」
「可能性という内なる神がいるなら...ガンダム!俺に力を貸せ!」
「そうね。私達の未来を終わらせはしない!!」
「だが...この数じゃ...」
「最後まであきらめるな!!」
「こんな所で世界を終わらせてたまるかァァァ!!」
シン、アスラン、キラ、バナージ、エリス、ラナロウ、マーク、イチカがアムロに加勢するが押し切れずにいると次々とアクシズの岩璧にバルバドロ迎撃に向かっていた連邦軍のMSが張り付く。
「ロンドベルだけに良い思いはさせませんよ!」
「地球が駄目になるかならないかなんだ!やってみる価値ありまっせ!」
遂には敵対していたジオンMSまでもが参加するが一機のMSが爆発する。
「しかし...爆装している機体だってある...」
「駄目だ!摩擦熱とオーバーロードで自爆するだけだぞ!」
その熱と摩擦に耐えきれず次々と爆発していくMS達。
「もおいいんだ! みんなやめろォーーーッ!!」
「結局‥遅かれ早かれ、こんな悲しみだけが広がって、地球をおしつぶすのだ...ならば人類は、自分の手で自分を裁いて、自然に対し、地球に対して、贖罪しなければならん...アムロ...なんでこれが分からん!」
「違う!人は戦争や世直しをしなくても手と手を取り合い分かり合える!だから俺は、俺達は示さなければならない。フェニックス! 人と人が分かりあう為に俺に力を貸してくれ!!」
「イチカさんの言う通り人は分かり合える!! だから......!」
「こ、これは!?サイコフレームの共振?人の意志が集中しすぎて、オーバーロードしているのか?な、何も恐怖は感じない? むしろ暖かくて、安心を感じるとは...」
「何も出来ないで...ああっ!」
アクシズの落下阻止という、その目的の為に一つになっていく皆の思念。
もはや敵も味方も関係ない。その巨大なる思念エネルギーはアムロ、シャア、バナージ、そしてイチカを中心に広がり、その思念エネルギーにはじきとばされるMS達。
「そうか...!しかしこの暖かさをもった人間が地球さえ破壊するんだ!それを分かるんだよアムロッ!」
「分かってるよ! だから、世界に人の心の光を見みせなけりゃならないンだろ!」
アクシズは少しずつ地球から離れていき、落下から免れると其処には力なく宇宙を漂う、MSの中にはフェニックスやユニコーンそしてνガンダムの姿があった。
「本当にアクシズを押し出すとは......」
「そこまで人類に悲観する必要はないんだよシャア。俺達は世界の行く末を見守り、間違ったら正せばいいんだ。もしそれが俺達に無理でも彼らがやってくれるさ」
アムロは人類の可能性を秘めた若い彼らを見つめる。
「フフフフ......システムを狙う害虫は退治したわけだ!これで世界は変わる......!新たな秩序と新たな統治に!新たな支配によって!」
アプロディアの声が聞こえ、するとハルファス・ベーゼを中心に世界が揺れる。
「な、何が起きている!!」
「アハハハハハハ!!ついに戻った!我が力......!我はコードを取り戻したッ!ハハハハハハハハハハハ!感じるぞ......「力」を感じる!これぞ、我がコード!!」
そしてアプロディアは......アプロディアの姿に擬態した彼女は告げる。
「我こそアメリアス!コード・アメリアス!」
「アメリアス?」
「じゃ、アプロディアじゃないのか!?」
両手を大きく広げ、高らかに笑いながら言う。
「これよりジェネレーションシステムは我によって支配される!この世界は!秩序は人類は!全て我によって管理されるのだ!アハハハハハハッ!」
「俺達は...奴の手のひらで踊らされていたのか......」
「アイツが世界の歪みか!」
長いプロローグもあと少しだ!
フェニックスからサイコフレームの共振現象が起きたのかはちゃんと理由があります。