過去回想なんてやったことないので、どういう風にすればいいのか分からず画面と睨めっこしてたら遅くなりました。
イチカの過去を説明するという事で多くの関係者が集まっていた。
「これは第三者が見た場合を想定してイチカが作った物だ。イチカ自身いつかは説明する時が来ると思っていたんだろうな」
そして、映像が流れ始めた。
最初に流れたのはイチカが誘拐された時の映像だった。
手足を縄で拘束させられ身動きが取れない状態のイチカと誘拐の実行犯である黒服の男達はイチカの誘拐が成功した事により、依頼である、織斑千冬の決勝辞退は完遂したも同然だった。
祝杯を上げている中、一人の男によって打ち砕かれた。
『おいッ!コレを見ろよ』
『良い所にきた!お前も来いよ!これから一杯飲みあおうぜ!』
『イイからこれを見ろ!!』
男達は言われた通り男の手にあった小型のテレビを見る。
そこに映っていたのは決勝戦に出場し、戦っている千冬の姿だった。
「アンタ!実の弟が誘拐されてる中、何決勝に出てるのよ!!そんなに名誉が大事!!」
「違う!私は知らせれていなかったんだ。イチカが誘拐されたいるなどと思いもしなかったんだ!!
この映像を見れば名誉を優先した風に見えるが当の本人しか知らない裏の事情を暴露した。
千冬の胸ぐらを掴んでいた鈴音は手を離すが当の本人は何処か納得していなかった。
映像は進み、千冬が決勝戦に出た事によって混乱し、証拠隠滅の為に一人の男が銃口をイチカに向けた所で一度映像が止まった。
「何で映像を止めるのかな?」
「ここから先を流す上である事を言っておかなければ、混乱すると判断したからだ」
「ある事?」
マークの言葉に全員が首を傾げる。
「私達はこの世界の人間ではない。異世界の人間だという事だ」
「ハッ!いきなり何を言うかと思えば。そんな出鱈目聞く耳持たん」
「私の言った事は嫌でもわかる。映像を再開するぞ」
突如、目の前の空間が歪み始め、男達はイチカを見捨て逃げていき、イチカはその歪みの中に飲み込まれていった。
次に移ったのは15M以上はあるであろうロボットが並ぶ格納庫が映った。
「巨大ロボキター!!」
「簪ちゃん少し、落ち着いて」
倒れているイチカの下にマーク達は駆けつけ、生きているのか確認している。
その後、イチカはラナロウに担がれ、医務室に運ばれ、そこでお互いの事を話した。
そして、マークが二人の回答から導き出した回答から「パラレルワールド」ではないかと言われ、しかも帰れないときた。
その事実を受け止めたイチカは絶望した表情をしている。
絶望を感じていたイチカの目の前に一つの手が差し延ばされていた。
エリスだ。エリスの誘いの声に誰一人として拒否する人はなかった。
イチカは差し伸べられた手を取ると笑顔で笑いその誘いを受けた。
「まるで心から笑ってるみたい」
「さっきのアレは何だ?」
「イチカが現れたのは私達が乗るネェルアーガマの格納庫。その周りにあるのはMSだ」
「MS?ネェルアーガマ?」
「MSは君達で言うISを15M以上に大きくし、全身装甲にしたモノだと思えばいい。ネェルアーガマはその巨大なMSを格納でき、且つ人が住める母艦だ」
場所が変わり、映った場所はMS同士の戦闘が起きた市街地だった。
その中には逃げ回る人たちが映っていた。
「あれイチカじゃない?」
「あ、本当だ」
「この映像って...」
「恐らく、あの映像だ。ティファ、済まないが全員分の飲み物を買ってきてくれ」
「...分かりました」
マークはティファにお金を渡すとガロードも付いて行こうとするがそれを止める。
「ガロ―ド、今から映る映像はティファにとって負担が大きい。だから、わざとこの場から離れるようにしたんだ」
「それ程までなのかい?」
「私達は見慣れているが、その光景は彼女にとっては酷な映像だ」
オルバの疑問はマークの言葉によってその意味を理解した。
「イチカは何をしているの?」
「この時のイチカは近くで戦闘が起きた場合、避難誘導をしたりしていたな。この時のイチカはまだ戦う決意をしていない時だ。それとここから映る映像は刺激が強すぎる。そういうのが苦手だったら目を塞げ」
イチカは避難誘導する中、ある事に気づいた。MS同士の戦闘の近くに一人の少女がその場に立ち止り、泣いていたのだ。
イチカは叫びながら少女の駆け寄ると少女はイチカに手を伸ばした。
誰もがその手を取り、助けると思った。だが、実際は違った。
イチカがその手を取った瞬間、近くでコクピットをやられ制御を失ったMSがビルに倒れ込み、その時に出来たビルの瓦礫が少女を押し潰し、イチカの身体に少女の返り血が飛び散り、イチカは何が起きたのか分からないでいた。
その光景に思わず、眼を背ける者、手で口を抑え、嘔吐に耐える者がいた。
そして、映像のイチカは涙を浮かべ、顔を横に振り、戦場にイチカの叫び声が響いた。
そして場面が変わり、狭い空間の中心に宇宙服を着た一人の人物とその周りにはモニターが全面に張られ、グリップを握っていた。
『これはお前の初の実戦だ。私からの命令は只、一つだ。生きて帰ってこい』
モニターの映像が変わり、そこに映っていたのは何処までも続く広大な空間だった。
「ねぇ、ここって...」
「宇宙だ。私達の世界では人類は宇宙に進出し、そこに居住施設コロニーを作っている」
「そ、そこまで技術が進歩しているのか」
映っている人物から登場しているMSが映る。
細身の身体に青、赤、白のトリコロール、機体より一回り小さい長い銃、赤と黒の細い盾。
「「!?」」
そのMSを見た全員が目を見開いた。
そのMSは自分達が知っている人物が乗っていた機体そのものだったから。
『イチカ・ギルオード、Zガンダム...行きます!』
紛れも無いイチカの声だった。
ZガンダムはMS形態からウェイブライダーに変わり飛行している。
気が張っているイチカに一つの凸顔の機体――ネモが接近し、Zガンダムに触れる。
イチカに語りかけた連邦軍の兵士はその場から離れ、MS形態になったZガンダムはデブリの中を進んでいくとレーダーに反応が見つかる。
イチカは訓練通り、目標を捉えるとトリガーを引こうとするが、撃つ寸前に銃口をズラしコクピットではなく、モノアイの緑色の機体――ザクⅠの左腕を撃つ。
左腕を撃たれたザクⅠはそのまま直進し、Zガンダムを蹴り飛ばす。
ザクⅠはヒートホークを構えるとイチカはZガンダムのシールドで防ぐとZガンダムとザクⅠの間に一つの光弾が通り過ぎるとザクⅠは距離を置き、視線をずらすと先程、イチカに語り掛けたネモのパイロットが助けに来た。
Zガンダムとネモはビームライフルを構えるとザクⅠはデブリを上手く利用し、隠れながら行動する。
イチカがビームライフルを放つが当たらず、焦りながら辺りを見渡していると背後からザクⅠが接近し、背後から奇襲しようとした。
間に合わないと持った瞬間、ネモがZガンダムを押し出し、間一髪免れるが、その変わりネモの腹部にヒートホークが突き刺さる。
ネモの周りに電気が出たり消えたりすると連鎖的な爆発を起こし、爆発した。
IS陣はあの爆発の中、あのパイロットが生きている確率は絶望的だと思った。
イチカの中を怒りが支配し、ZガンダムはザクⅠの肩を掴むと頭部を何度も殴り、蹴りを放つとザクⅠはデブリにぶつかるとイチカはビームライフルの銃口から光刃を発生させ、投げるとそのままコクピットに刺さり、爆発を起こす。
「これがイチカの初めての出撃であり、初めての仲間の死であり、初めての人殺しだ」
人殺しという言葉が箒達に深く突き刺さる。今、あの瞬間にイチカは初めて人を殺したのだと。
「そして、イチカはこの時を境に不可思議な出来事が起き始めた」
「不可思議な事?」
「戦場で戦うようになってからイチカは時折、遺言のような人の声が頭に響くようなったと言った」
「遺言...。まるであの時みたい」
「恐らく、簪は経験あるだろう」
「うん」
「それはNTが持つ、一つの特性だ。詳しい事は後で説明する」
それから時は流れ、突如、マーク達に「アプロディア」と名乗る人物がある指定ポイントに来て欲しいという内容だった。
マーク達は半信半疑で指定されたポイントに向かっていた。
イチカは白いパイロットスーツを身に纏い、壁にあるレバーの様なモノを掴みながら進んでいく。その後を追うようにエリスが付いてきていた。
「あのレバーの様なモノはなんだ?」
「ネェルアーガマは基本宇宙空間での活動が多く、宇宙で活動する場合、ネェルアーガマの中は無重力になる。壁とかを蹴る事で進むことも出来るが、基本はあのレバーに掴まって行動する」
「なるほど」
格納庫に着くとZガンダムの中に乗りこんでいき、そのまま発進する。
Zガンダムの中に通信が送られるとネェルアーガマから警告が送られた。
イチカ達が肉眼で確認したMSは緑のカラリーングにピンクのモノアイを持つザクの様な機体その中に紫を基調とした機体があった。
その前には赤を基調とした機体がいた。
「箱ってなに?」
「それに関しては私達も分からん」
ラプラスの箱をめぐる戦いは確かにあるがマーク達はその中心にある、ラプラスの箱がどういうモノなのか分からないでいた。
シナンジュとZガンダムのビームサーベルが、幾度となく交わるとシナンジュはビームサーベル突き立てるが、イチカは後退しながらビームサーベルを投げるとビームライフルを連射し、ビームを拡散させる。
フロンタルは回避行動を取ると先ほどまでいた所に高出力の光弾が飛んでいく。
イチカの前にユニコーンガンダムが立ちはだかる。
『そんな...力だけで世界を変えたって何も意味が無いんだ!』
ユニコーンガンダムの各所が展開していくと赤いサイコフレームが露出し、一本角は黄色いV字アンテナになり、「ガンダム」に姿を変える。
『そうだ!正しい戦争なんて無い!戦いが起こればまた関係の無い人が傷つき、悲しみそして沢山の命が消えていく!そんなことはあっちゃいけないんだ!!』
戦いを戦争を体験したモノの言葉の重みは違った。
互いに武器を構えた時、一人の男の声が聞こえた。
『そうはいかねぇんだよ!』
何かに気づいたイチカは四方八方から襲いかかる赤い光線を避ける。
その動きはまるでどのタイミングで何処に撃つのかわかってるようであった。
ガンダムとは程遠いシルエットの赤い機体は背中から絶え間なく赤い粒子が放たれていた。
イチカは各自に指示を与えると目の前のアルケーガンダムと交戦した。
アルケーガンダムのパイロットである、アリー・アル・サーシェスの発言にその場に居たほとんどのモノが不愉快になった。
「なに言ってんのよ。戦争が好き?そんなの余所でやりなさいよ!」
「吐き気がするね。戦争の為に戦うなんて」
「私も同じ気持ちだ。自らの欲望の為に命を弄ぶ行為は褒められたものではない」
命のやり取りをしてきた彼ら命の大切さを理解しているからこそ、アリー・アル・サーシェスのような行為が許せないのだ。それは映像に映っているイチカも同じだった。
Zガンダムから現れた赤いオーラが機体を覆い、ファングの攻撃を無力化していき、その光景に危機感を持ったアリー・アル・サーシェスは宙域から撤退しようとするが、肥大化したビームサーベルがアルケーを切り裂き、アリー・アル・サーシェスが乗った一機の小型機が飛び出し、宙域から離脱した。
その光景に見覚えのある人物が居た。
「あれって...、クラス対抗戦の時に見たのと同じ...」
「これはZガンダムに搭載されているバイオセンサーと呼ばれるシステムが完全に起動した時に起きる現象だ。あの現象を説明するには、まずは関連用語から説明する必要がある。簡単に言うとサイコミュと呼ばれる人の思惟を機器の制御に反映させる装置がある。それを限定的に機体の操作に特化させたのが、バイオセンサーだ。だが、開発のプロットとは全く異なる現象を引き出すことが可能で、例を挙げるのであればZガンダムを覆ったバリアーやビームサーベルだ。あれは高められたパイロットの意志とサイコミュの持つ、特定の人間が出す感応波の増幅機能の副次的なモノだろう」
「あの現象が副産物だと!?」
「あぁ、そうだ。このサイコミュは色々なヴァリエーションがあり、武器として使われる事もある。身近なもので言えばセシリアのブルー・ティアーズが近いな。サイコミュ関連で言えば後はサイコフレームがよく関わってくるが今は単語だけを覚えておけばいい」
そして、Zガンダムからエクシアに乗り変えたイチカが御大将との戦いが始まった。
「イチカの機体がZガンダムから、エクシアに変わっているけど、MSってそんなすぐ、手に入るモノなの?」
「量産機でも性能によってピンからキリだ。量産機で億設定なら、エクシアの様なワンオフ機はその百倍以上とでも思えばいい」
「な!?」
「アンタ達そんな機体沢山持ってるわけ!?どんだけお金持ちなのよ」
「お金持ちという分けでもない。確かに依頼をこなせば金は手に入るが、破損した機体を修復したり、修復した機体を売りさばいたり、依頼先の前払い、仲間から寄付など色々だ。あのエクシアに関してはエクシアとデュナメスの設計図と資材、そして二機分の太陽炉が送られ、設計図を基に作ったんだ。誰が送ったのかは私達は知らない」
「それは私が送りました」
「だ、誰だ!」
「ま、まさか...お化け!?」
突如、聞こえた第三者の声に警戒する箒と姿が見えない声の主をお化けと予想する弾。
ハロのツインアイから光が放たれるとやがて、人の形になっていく。
「私の名はアプロディア。今はイチカ達の協力者です」
「人と同じ、考えが出来るAIだと思えばいい」
マークがアプロディアについて簡単に説明する。
「あれ?何かあの暑苦しい人の戦い方イチカに似てる」
「あぁ、確かに拳で戦う所とか特に」
「奴の名はドモン・カッシュ。後のイチカの武術における師だ。ドモンは一子相伝の流派である、流派東方不敗の後継者だ。前にドモンが私に『イチカを俺の後継者にしようと思う。アイツは精神的にも肉体的にも成長した。アイツなら、流派東方不敗を、キング・オブ・ハートを名乗るのに十分、値する男だ』と言っていたな」
「剣道で、私に勝てなかった一夏が一つの流派を継承するだと...」
「イチカは剣道における才能は低いのかもしれん。だが、奴はそれを補う為の努力を決して、怠らず、諦めない。例え才が乏しくても、日々努力する奴は才がある人と同等かそれ以上の実力を身に付ける。これは私の経験則だが、過去の勝利や栄光に縋っている者はいつか、足元を掬われる。私はそう言った人を何度も見てきた」
イチカが使うバーニングフィンガーとドモンが使う、ゴッドフィンガーが類似している事や以前、戦った時のイチカとドモンの戦闘スタイルが似ている事に気づいたIS組。
それもそのはず、イチカに武術を叩きこんだのは紛れもなく、その映像に映っている男――ドモン・カッシュが師事したのだから、イチカの格闘戦における戦闘スタイルが似ているのは当然といえるだろう。
ゴッドガンダムがパワー負けし、押し飛ばされると天使を思わせる機体が、ツインバスターライフルを放つが、ターンⅩはそれを回避し、両者格闘戦に入るがドモンもヒイロも押され気味である。
「やったか?ってあれフラグだよね」
「それな」
イチカも参戦するが、戦場を自由気ままに駆け巡る、ターンⅩに当てる事が出来ず、ターンⅩは一回転すると色鮮やかな蝶の羽を広げた。
「なんだあの羽の様なモノは?」
「綺麗...」
「確かに綺麗だが、アレは恐ろしい兵器でもある」
「どういう事だ?」
「あの蝶の様な羽は月光蝶と呼ばれる、ナノマシンを地上に撒き、全ての物質を砂状に分解する機能を持った無数のナノマシンです。これと同じシステムを持った機体が文明を滅ぼしています」
『なっ!?』
マーク達よりもターンⅩに詳しい、アプロディアが説明していると、アプロディアは意味深な事を言う。
「無人機を使い、この世界の土壌を採取し、調べてもらった結果。月光蝶が使うナノマシンと同質のナノマシンが検出されました」
「待て、それはどういう事だ?この世界に黒歴史が存在したとでもいうのか」
「可能性は無くは無いでしょう。現在、この世界の科学レベルでは到底、作る事は不可能です。それにナノマシンが検出されたのはかなり深い地層から検出されました。これらを考慮した上で考えるのであれば、大昔にこの世界に黒歴史が存在し、何かしらの理由で月光蝶を使い、文明を滅ぼした。検出されたナノマシンはその時に地上に撒かれたもので、深い地層から検出たのは後に火山活動等によって地表が変化したからと推察できます」
「俺もアプロディアの考えは間違ってないと思う。それを肯定するモノを俺は知っている」
コード・フェニックスは皆に見える様に移すと其処には建造物らしきモノの上空に赤いツインアイに白い髭の機体が色鮮やかな蝶の様な羽らしきモノを出し、飛んでいる所と、先程と同じ機体について行くかの様に後ろについて行く人々と見送るかのように佇んでいる人々が描かれた壁画を見せた。
「間違いなく、あの機体だ」
「何かの見間違いじゃないの?」
「見間違うはずがないわ。私達はそこに描かれている機体と瓜二つの機体と戦っているわ」
「アプロディアが唱えた説が濃厚になったな...」
思わぬ発見と出来事に考え込むマーク達とそれについていけないIS組。
それに気づいたマークは一度咳払いし、イチカの過去を説明する。
イチカは格闘戦を仕掛けるが、GNロングブレイドが破壊されるが、ビームサーベルを取り出し、攻撃を再開する。
ギンガナムとイチカが激しい言い争いするとイチカが『TRANS-AM』と叫ぶとエクシアが赤く染まり、残像が生まれるほどの高速機動で移動し、ギンガナムを翻弄するとGNソードでGNビームサーベルとターンXの胴の部分をX字に斬り、一端後退するとGNソードを突き立てるように構えるとそのまま、ターンXに突き刺した。
ギンガナムの叫び声と共にターンXの爆発に飲まれ消えた。
エクシアのTRANS-AMの活動限界が来ると元のカラーリングに戻ると正体不明の敵の増援に苦戦し、敵のビット兵器が右脚部に刺さるとイチカが苦しそうに叫ぶ。
「何故、イチカは今の攻撃を避けれなかった?」
「それはTRANS-AMを使用したからだ。TRANS-AMは機体性能を三倍以上に引き上げることが出来るが、その代償としてGN粒子が再チャージされまで機体性能が落ちる、謂わば諸刃の剣だ。あの状況ではまだGN粒子のチャージが終わってない状態での戦いだ」
「TRANS-AMの説明は福音の時にイチカが説明しています」
「赤くなるのがTRANS-AMって言うのか」
その後、学園祭で使ったフェニックスの最大奥義である、バーニングファイアーを使い、撃破すると全員がハルファスに視線を移すと各自攻撃準備をする。
ドモンが集中する機体は金色に輝き、ウィングガンダムゼロは二つに分割された、ツインバスターライフルを一つに結合させるとエネルギーをチャージさせ、フェニックスは翼部を前面に向け、イチカは残りの武装を全て取り出す。
ドモンは流派東方不敗の全てを極めた者が使える最終奥義である、石破天驚拳を放ち、コロニーを一撃で破棄できるツインバスターライフルの最大出力で攻撃し、フェニックスは翼部から放たれるメガビームキャノンで攻撃し、エクシアの残りの全武装を投擲し、ライフルモードで攻撃し、如何にも過剰といえる攻撃をすると其処に残ったのは一緒に現れたフェニックス・ゼロの残骸だけが残った。
「イチカの乗ってる機体が変わっていたが、MSというのそう易々と手に入るものなのか?」
「いや、そこまで安くない。機体によって、ピンからキリだ。量産機であれば、数千万以上、私達が乗っている機体であれば、数億ぐらいはするだろう。MSを運用する以上、維持費にもコストが掛かるのだから、そう易々と新たな機体は購入せん。それにエクシアに関しては匿名の誰かによって設計図と機材そして、二基の太陽炉が送られた。私達はそれを組み立てただけだ」
「エクシアとデュナメスに関するモノは私が送りました」
マーク達が長い間、疑問だった、匿名の送り手はアプロディアだった事に少し驚くと納得した。
だが、ここで新たな疑問が生まれる。
「先程、エクシアの設計図を送ったと言ったが、何故私達に送ったのだ」
「システムから離された私ではハルファスガンダムを止める事はできませんでした。そこで、私は暴走するハルファスガンダムとジェネレーションシステムを止めてくれる人を探しました」
「その時に見つけたのが私達か」
「はい。多くの人を指定ポイントに集めて、そこで、システムの存在を知っても、悪用しない人を...歪められたシステムを正す為に戦ってくれる協力者を探しました。私が求めていた協力者となりうる人達に白羽の矢を立て、出来る限りのサポートをしました」
「システム?暴走?一体どういうことだ」
「ハルファスの暴走は何者かによって起こされたものだ。超密度複合型システム―――ジェネレーションシステムによって作られたモノなんだ」
「私はニューラル・ネットワーク・アプロディア。膨大なネットワークと大量のデータの集合体ニューロをまとめるシステムの一部という事になります」
アプロディアの制御下に戻ったハルファス共にジェネレーションシステムを進んでいくマーク達。
システムの中枢に向けて、進んでいくと辺り一面にある固定砲ダーカーと女性のような機体レギナが待ち受けていた。
イチカ達は各自殲滅していると、突然、赤いツインアイに白い髭の機体System-∀99 ∀ガンダム――通称黒歴史が姿を表す。
「あの機体って、さっきコード・フェニックスが見せたのとそっくり...」
「アレは...、あの時の...」
「ん?黒歴史を知っているのか?」
「あぁ、第三アリーナに未確認の機体が、接近していると警告を受けた私達は第三アリーナに向かった。その時に貴様達が言う黒歴史がいたんだ。奴は抱き抱えてたイチカを私に渡すと奴はその場から、文字通り姿を消した」
「どういう事だ...。奴に意志があるとでも...」
混乱するマークだが、その事は後でも考えれると結論付けると、説明に戻る。
この時、黒歴史が自分達と...この世界やGジェネの世界に関わる存在だと、まだ知らなかった。
皆さんはマキブの戦闘BGMは何にしていますか?
スカルハート見参
TRANS-AMRISER
我が心 明鏡止水 されどこの掌は烈火の如く
偶にThe End of Authority
ですね。
後は脳内でUNICORNを再生してますね。よく聞いているので、脳内再生余裕ですね。
最近、エクストリームガンダム typeレオスⅡを使い始めました。
特に極限時の特射が楽しい。(ハイになり過ぎて仲間ごと撃つ事が多々ある)