インフィニット・ジェネレーション

33話

ＦＡユニコーン楽しい！！
ユニコーンのサイコフレームが共鳴するんじゃーい！！



最近、フルブを再開したハルンです。

またフルブに追加来るらしいですけど、私は今回買わないかなー。


後、マキブにダブルオーセンブンズソードが出てきましたけど使った感じ、クアンタ以下のダブルオー以上というのが使ってみての感想です。

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ガロード達がシャギア達と共同戦線を張っている中、イチカはエリスと交戦していた。

「止めるんだエリス！お前は無暗に戦闘を望んでないはずだ！！」

「その無暗に戦闘をさせてるのは貴様だろうがァ！！」

イチカはハイパーバズーカを円を描きながら撃つがバンシィが持つユニコーンと少し違うビーム・マグナムは銃身下部に追加装着された所からポップミサイルが放たれ、相殺し、爆発が起きる。

「バンシィ自体に追加装備がされている...。武装もそうだが機動性も上がっている...！？」

イチカは接近戦を仕掛けようとするがバンシィのビーム・マグナムに追加された武装リボルビング・ランチャーが回転するとそこから小型の大量の球体の様なモノが放たれるとイチカは後退し、頭部バルカンで小型の球体を撃つと一つが爆発をすると連鎖的に爆発を起こし始める。

「あんなの間近で喰らったら一溜りもないぞ！！」

「貴様さえ...貴様さえ、居なければァァ！！」

「グゥ...」

エリスはバンシィの背後に装着されていたアームド・アーマーＤＥを取り出し、イチカの方に向けるとアームド・アーマーＤＥに内蔵されていたメガ・キャノンを放つとイチカはＩフィールドを発生させ防御に回る。

「その機体から降りるんだ！そのガンダムはお前の憎しみを増幅させる！！」

「私にその憎しみを抱かさせたのは貴様だ！貴様を倒すためなら悪魔にでも死神にでも魂を売ってやる！！」

バンシィの背後から鬣状に展開・変形すると続く様にバンシィも展開し、『ガンダム』に変わるとそれに触発されてかユニコーンから赤い光が漏れ始める。

「バンシィに引っ張られている！？　だめだ...これ以上は抑えきれない！！」

「手加減しているの？どこまで私を...惨めにしたら気が済むんだ...！」

ユニコーンは『ＮＴ-Ｄ』の発動に抗うかのように身体を攀じるがエリスの強い感応波に引かれ『ＮＴ-Ｄ』を発動させてしまう。

エリスはビーム・トンファーで斬りつけようとするがＩフィールドによってビームは掻き消されるがそれでも押し付けようとする。

イチカはバンシィをシールドで押しのけると回し蹴りをし、ビーム・マグナム放つが先程、イチカがやったようにアームド・アーマーＤＥによって防がれる。

イチカはビーム・マシンガンで応戦していると突如、現れたザクがイチカの背後からヒートホークで斬りつけようとするとエリスがアームド・アーマーＤＥでザクのコクピットを突くとそのまま突き飛ばす。

「此奴は私の敵だ！邪魔をするな！！」

「クソッ！」

イチカは接近戦を仕掛けるとリボルビング・ランチャーに装着されている近接防御用のビーム・ジュッテで防がれてしまう。

「エリス！皆お前を心配している！！こんな戦いを辞めて戻ってこい！！」

「戻れるわけないでしょ...。イチカの居ない場所に私の居場所なんてない！！それに...こんな復讐に囚われた私が戻れるわけないだろうがァァァ！！」

「そんな...自分で自分を否定する様な事...。自分を見失うな！エリス！！」

「お前さえ居なかったらこんな事には成らなかったんだ...。オリィムラァァァ！！」

バンシィのビームサーベルと鍔迫り合いになる。

「お前の声は...私の心を惑わす...」

「それは本当のお前が抵抗している証拠だ！お前なら聞こえるはずだ！！みんなの声が！！」

「皆の...声...。グッ...アァァ！！」

イチカの声に一瞬、反応を示すと頭を抱え苦しみ始める。

二人は気づいていないが、この会話は周囲の人達の頭に直接流れ込むように聞こえていた。

「黙れ...黙れ黙れ黙れッ！！これ以上私を惑わさせるな？！」

「邪念が強すぎる！？」

一端、後退したイチカは持っていたシールドを投擲し、エリスが腕で弾くと両腕のビームサーベルを取り出し、攻撃に移るとバンシィも応戦する為、両腕のビーム・トンファーを起動させ、一進一退の攻防を繰り広げる。

「なんでなの...」

「...エリス？」

「なんで貴様とイチカが重なって見えるのよ！？　貴様はイチカじゃない...貴様はイチカなんかじゃなィィィ！！」

「グァァァァァァ！！」

アームド・アーマーＤＥをイチカに突きつけ、腕をクロスさせ防ぐがその衝撃で持っていたビームサーベルを手放してしまう。

「...クゥ。...お前が俺とイチカが重なって見えるのは...お前の心が同じ存在だってことに気づいてるからなんだ」

「違う...違う違う！！」

イチカはアームド・アーマーＤＥに触ると赤い光がアームド・アーマーＤＥを伝わり、バンシィのサイコフレームと共鳴し始め、バンシィのサイコフレームがより金色に輝き始める。

「何この光...。温かくて、懐かしい感じ...」

「...エリス」

「だけど...貴様の声は私の中を掻き乱す...。そのイチカと同じ、光を使う貴様が...不愉快なんだよ！！」

先程とは比べ物にならないほどの連撃に苦戦するイチカ。

（どうすればエリスを正気に戻せる...）

イチカはビーム・トンファーによる連撃を防ぎながら考える。

自分の呼びかけに答えてくれない以上、他に方法が無いか模索する。

すると、イチカの頭に声が響く。それは死に間際の遺言の様なモノでなく、別のモノだった。

「皆の...エリスを助けたいという思いが...。サイコフレームを通して伝わってくる...」

イチカは心を落ち着かせるとまるで頭の中にあった邪念という霧が晴れていき感覚が研ぎ澄まさせるとユニコーンの赤いサイコフレームの輝きは淡い緑色に変わる。

その輝きはアクシズを押し出した時と同じ輝きだった。

「何なのよ...その輝きは！？」

エリスはサイコフレームの輝きに怯えだすとビーム・マグナムを乱射するがユニコーンからパージされたシールドがまるでファンネルの様に動き出し、シールドに装備されたビーム・ガトリングがバンシィに攻撃し、エリスはその攻撃を避けながらビーム・マグナムやメガ・キャノンを撃つがユニコーンの前にシールドが来ると攻撃を防ぎ、エリスは後退しながら撃つが全て防がれ、壁際まで追い詰められるとイチカは腕を伸ばし、優しくそれこそ撫でるような感じでバンシィに触れる。

「熱...とても暖かくて優しい光...」

エリスは自分の中で何かが浄化されるのを感じるとバンシィのサイコフレームの色がグレーに変わると元のユニコーンモードに戻り、バンシィを解除しながら黒をベースにし、金色のラインが入ったＩＳスーツを着たエリスが倒れ込むとイチカは抱きしめるように受け止めるとエリスの安否を確かめる。

「おい、エリス大丈夫か！返事をしてくれ！！」

「......んぅ、イ...チ...カ...」

「よかった...無事で...」

イチカが嬉しそうにエリスを抱きしめていると複数の機体が接近する。それはどれも友軍のだが、二機だけ違った。

「「「「「イチカ/兄さん！！」」」」」

「皆、無事だったんだな...。...マーク兄も目を覚ましたようだね」

「あぁ、心配を掛けた。如何やら、エリスを助けることが出来たようだな」

「彼女の洗脳を解くとは...。これもＮＴの力の一つなのか」

「それとも、人が持つ可能性の一つなのか...僕達には分からないね」

「シャギア...それにオルバ...」

「待ってくれ、彼らは今は仲間だ。私にこの機体とお前たちの居場所を教えてくれたのは彼らだ」

イチカはビーム・マグナムを構えるがマークが二人の前に行き、イチカに仲間であると説明するイチカはビーム・マグナムを降ろすとサイコフレームはグレーに変わり、ユニコーンが一回り小さくなる。

「君はすんなり、聞き入れるんだね。今までの様に裏切るかもしれないのに」

「そうかもしれない。だが、お前たちからは今まで感じていた悪意を感じられない。もし何かあった時はその時と止めればいいさ」

「フッ。心が広いのか...それとも単に馬鹿なだけか。だが、その温かさと優しさを持った者が本当のＮＴなのかもしれんな」

「劇は終幕を迎えようとしている」

突如、聞こえた第三者の声がした方を向くイチカ達。

そこには見たことの無いガンダムと聞き覚えのあり過ぎる声の持ち主だった。

「...コード・アメリアス」

「久しいな。イチカ」

イチカ達はコード・アメリアスに対して警戒心を高める。

「まさか、そこの二人に裏切られとはな」

「僕達の目的は最初から君の情報と戦力を確かめることさ」

「潜伏中に多くに情報を得た。無論、その機体の情報もある」

「あの機体がお前たちが言っていた...」

「あぁ、極限のガンダム――エクストリームガンダムだ」

「何が極限かしらぬがとっと終わらさせてもらう！！」

ガロード達と一緒に来た箒は二本の刀を構え突撃するが、エクストリームガンダムの周りに光が集まった次の瞬間

バキンッ！！

「なっ！？」

「このエクストリームガンダムを舐めてもらっては困るな」

エクストリームガンダムの姿は変わり、黒いマントの様なモノと大きさは二倍ほどに変わり、まるで日本に伝わる侍を沸騰させる姿になり、巨大な剣を振り降ろした姿からその巨大な剣で紅椿の武器を破壊した事は明らかだった。

「これが極限の格闘形態タキオン・フェイズだ。さぁ、掛かってくるがよい」

「チッ...野郎！！」

「未来は既に決まっている。貴様等の抵抗も無意味なのだ！！」

「そんなモノ！！」

コード・フェニックスはクロスバインダーソードで斬りかかり、ラナロウは遠距離からメガキャノンで攻撃する。

「その様な攻撃...無意味！」

「グゥ！？」

「クッ...！！」

エクストリームガンダムは巨大な剣から巨大な衝撃波を作りだし、ラナロウを攻撃し、接近しようとしていたコード・フェニックスの周りに大量の剣が襲い掛かる。

「大丈夫か！」

「グゥ...装甲を少し削られたが...問題ない」

「メガキャノンが真っ二つになりやがった...」

「紅椿の活動限界が...」

「なら、これならどうかね？」

シャギアはストライククローで固定するとヴァサ―ゴの腹部が上下に展開・分割し、その隙間から砲口を露出すると光が収束し、タキオンに向けて放つ。

土煙が上がり、その煙が晴れると其処にはマントのような装甲によって先程の砲撃を防いだタキオンの姿があった。

「その程度でこの機体に傷をつけることはできんよ」

「これ程の強度とは...」

「次は私のターンだな」

タキオンが光に包まれると次に現れたのは大きさはあまり変わらず、青と紫を基調とし、後ろに二つの砲台の様なモノがぶら下っている。

「そして、これが極限の射撃形態―――カルネージ・フェイズだ」

「やらせるか！！」

カルネージは大型ビームライフルから明らかにビーム・マグナムより威力のあるビームを放つと三つのシールドファンネルを風車の様な形にし、Ｉフィールドを発動させ防ぐ。

「今の攻撃を防ぐか...。ならば、受けてみよ!!」

「クソッ！」

背部のコンテナから上空に向けて弾を発射し、しばらくした後上空からばら撒かれる。

イチカはファンネルミサイルのビーム・ガトリングとシールド本体の突き、バルカンで落とし、落としきれなかったモノはマーク達の協力によって全て撃ち落とされる。

「てめぇ...」

「これが貴様達の光か...」

カルネージは上空、それこそ姿が見えなくなるまで高く飛び上がる。

「何よアイツ。自分の攻撃が通じないからって逃げていったわけ」

「なんだ...この胸騒ぎは...」

『コード・アメリアスの位置の特定完了。超高エネルギ―収束を確認。...成層圏にて超遠距離攻撃を仕掛けてくる模様です』

「なにィ...」

「どうしたイチカ？」

「コード・アメリアスが成層圏から超遠距離攻撃を仕掛けてくる...」

「ど、どうするんだよ！？」

「止めるしかないだろ...。だが、方法が...」

イチカ達はアプロディアの情報を聞き、どう防ぐか模索し始める中、状況が読み込めない箒達は訳が分からず頭を傾げている。

「何アタフタしてるのよ。もう敵はいないんだからもうこの戦いは終わりでしょ？」

「終わってない...。奴は超遠距離から攻撃を仕掛けてくるつもりだ」

イチカはアプロディアが衛星をジャックし、そこから得た映像を見せる。

其処には背部のコンテナを肩にマウントし、これでもかとエネルギーを収束しているカルネージの姿があった。

「ど、どうするのよ！？てか、何処から攻撃してくつもりよ！！」

「成層圏...高度は40ｋｍだ...」

「クソッ...。30ｋｍ位なら経験あるが...そこまでの距離はやったことないな...」

「なら、ここから逃げれば...」

「あそこまでの距離に居るってことはそこから狙撃する自信があるってことだ」

「誰かがあそこまで行って防げば...」

「あそこまで行く分のエネルギーはあるのか？防ぐ方法は？」

「そ、それは...」

全員が悩んでる中、一人の人物が立ち上がる。

「俺があそこまで行って防ぐ」

「方法はあるのか？」

「俺が成層圏まで上昇し、サイコフィールドを形成して防ぐ」

「だが、それだとお前は...」

『サイコフィールドは未知の塊。何が起きるか分かりません。無謀な行為はやめてください』

「大丈夫...俺なら大丈夫だ」

ユニコーンの装甲が徐々に展開し、一回り大きくなり『ガンダム』に変形する。

「待って...。行かないで！イチカ！！」

「...エリス」

飛び立とうとしたイチカをエリスが呼び止める。

「大丈夫。今度はちゃんとお前たちに所に帰るから」

イチカはユニコーンのフェイス部分だけ解除し、満面の笑みで笑う。

その笑顔は今から死にに行くような人間が出来る笑みではなく、恐怖を感じない何処か安らぎのある笑顔だった。

「...じゃ、行ってくる」

「行かないで...。イチカ！イチカ！！」

エリスの悲痛な叫び声を聞きながらイチカは赤と緑の軌道を描きながら飛び出した。

「如何やら、一人で立ち向かうつもりの様だな」

「あぁ、この戦いを終わらせる為にな」

「そうか...。ならばその希望を抱きながら絶望の光に呑まれるがいい！！」

チャージを終えたカルネージは極光の砲撃を放つと同時にイチカの頭で光が弾け、前面でシールドファンネルが風車の様な形になり、そこから虹色の巨大な円形のサイコ・フィールドを作るとユニコーンからもそれと同じ位の赤いサイコ・フィールドが形成される。

「ヌゥゥゥ！？」

極光がシールドに当たり、すり抜けるとその大きさは小さくなるがイチカの後ろから少しずつ、光が漏れ始める。

「グヌゥゥゥッッッ！！　......！？」

このままではいけないとイチカは全ての力を使い踏ん張ろうとするとイチカの頭にネェル・アーガマの皆や千冬達と笑い合ったビジョンが見えた。

するとユニコーンのサイコフレームは緑色に変わり、サイコ・フィールドの色も虹色へと変わる。

だが、完全に防いでいるわけではなく、ユニコーンの装甲がが少しずつ、破壊されてゆく。

イチカの中でこれ以上は危険だという警告音が鳴り響く。このまま行けば人でなくなると訴えているが、イチカはそんな事は気にせず、続ける。今やらなければ絶対後悔するという確信があったから。

イチカの強い感応波を受けて過剰に膨張したサイコフレームが砕けつつある機体の装甲を押しのけてその姿を異質な形へと変貌させた。

極光が消え、其処には辺り一面に虹色に輝き、その中心でまるで何かを掴むかのように腕を伸ばし、膨張した緑色のサイコフレームから光の結晶体が発生し、輝いている物言わぬユニコーンがいた。

「今の一撃を防ぐとは...。だが、奴から意識を感じないというのに...。何だ...この胸騒ぎは...」

自分の計画の中で一番の障害は倒したはずなのだが、コード・アメリアスは嫌な予感しかしなかった。

「念には念を入れておくか...」

カルネージの指を鳴らすとそこから数機のジェガンやトーラスが現れると持っていたビームライフルでユニコーンを撃つ。

先程まで動きが無かったユニコーンから虹色のオーラの様なモノが放出され、サイコ・フィールドを形成し、その攻撃を防ぐ。

「やはり動けたのか...ん？」

コード・アメリアスはある事に気づく、ユニコーンからは確かに意志は感じるがそれは今まで感じてきたイチカのとは違う似て非なるモノだった。

「すげぇ...。イチカの奴、本当に止めやがった...」

「流石はＮＴ。僕達に出来ない事を平然とやってのける」

イチカの決死の行動により、窮地を脱したガロード達はイチカに対して称賛を送る。

「そんな...イチカ...」

「どうしたというのだエリス？」

「イチカが...イチカが！！」

エリスの様子を不思議になったマドカはエリスに何があったのか聞こうとすると口元を手で抑え、うっすらと涙を流すエリスにマークがエリスの代わりに代弁する。

「エリスも気づいたんだ...。イチカに起きた異常に...」

「兄さんに起きた異常？」

マークは空の一部に輝く緑色の空間を見据えながら言う。

「アレは...あのユニコーンを動かしてるのはイチカではない」

「どういう事だ？現にユニコーンは動いているぞ。兄さんが動かしていないと言うなら、誰が動かしているのだ」

「まさか、マシーンに魂が宿ったとでもいうのかい？」

「確かに新たな命という点で言えば合っている。だが...その命が現れる為の代償が必要だった...」

「それはどういう事...」

今まで黙っていた簪がマークの言っている意図を理解できずにいるとマークの言っている意味を真っ先に理解したのはマドカだった。

「まさか...兄さんの命を代償に生まれたんじゃ...」

「遠からず近からずだ。あれはイチカの精神を取り込んで誕生した新たな生命体《ユニコーンガンダム》だ...」

「そんな...」

衝撃の事実に膝から崩れ落ちるマドカ。

「嫌...。嫌嫌嫌だ！このままじゃイチカが何処かに行っちゃう...。そんなの嫌よ...」

エリスはバンシィを再起動させて、その場から飛び出して行く。

「やっと、全員そろったんだ...。認められるか...こんな結果...。必ず連れ戻す！！」

「一体何をする気だ！？戻ってこい、エリス！マーク！」

マークも後を追うとするとラナロウが呼び止めようとするがマークは無視し、エリスの後を追うのだった。

イチカの精神を取り込んで誕生した新たな生命体《ユニコーンガンダム》は手を振りかざし、数え切れないミサイル群を撃ち落とし迫り来る敵部隊を無力化していた。

「えぇい！これもＮＴの力だといううのか！？」

大型ビームライフルや火炎弾を使い攻撃するもユニコーンが形成するサイコ・フィールドによっと全て無力化され、出した部隊も振りかざしただけで無力化させられてしまい二人の周囲には活動を停止した無数の機体が浮遊していた。

コンテナを肩にマウントし、チャージするとユニコーンの光の結晶体が更に強く光ると掌をカルネージに向ける。

「今度は何をするつもりだ！！」

次の瞬間、カルネージの両手、背部のコンテナ、大型ビームライフルが爆発し、周囲の機体も爆発する。

「一体何が起きている！？」

コード・アメリアスはカルネージをパージし、シールドを構えるとシールドも爆発する。

「グゥ...。まさか、武器(・・)だけを破壊しているのか...。なら...」

エクストリームのビームサーベルをパージするとパージしたビームサーベルが爆発した。

「やはりそうか...。だが、このままでは形勢は不利...一度撤退するのが吉だな」

コード・アメリアスがそう言うとその場から離れると入れ違うように地球からユニコーンに接近する機体が現れる。

「「イチカ！！」」

イチカを呼ぶ声にユニコーンは耳を貸さずにその場から地球とは違う何処かに行こうとする。

「皆、お前を心配してる...。一緒ネェル・アーガマに帰ろう」

「一人にしないって言ったのに...。また私の前から消えちゃうのイチカ！！」

二人は思い思いの事を言い始める。

「お前がそんな風になる事...誰も望んではいない！私もお前もまだやるべきことがあるだろう！！」

「そんなんで...。貴方はみんなの前で胸を張って笑えるの！そんなんじゃ、誰も笑ってくれない！！悲しむだけよ！！」

「私達は只、可能性を示せばいい...。託されたモノを明日(未来)に繋げばいいんだ！！」

「私達の明日に貴方が必要なのよ。ＮＴだとかイノベイターとか関係ない！私達の隣に貴方がいてくれればいいのよ。バンシィィ！！」

バンシィを『ガンダム』の姿にし、ハルファスと共に今出せる最大限の速さで追いかけるが全身から虹色の光を放つ、ユニコーンとの距離は離れていくばかりである。

どれ位の時間が経ったのか分からないまま、イチカは何処までも続く道を進んでいた。

あえて言うのであれば虹―――辺り一面に広がる虹色に輝く空間。

「ここでは時間さえ輝いて見える。どんな絶望の中にも希望は生まれる」

イチカの前にいる一人の女性にイチカは何処か懐かしさを感じた。

「貴方は光よ。悲しみを糧に道を照らせる。いつか人が肉体を持ったままこの虹の彼方に来る時が来るのかもしれない」

イチカは前へ、女性が居る場所へ行こうとすると女性は首を横に振る。

「だけど、貴方はまだここに来るべきではないわ。戻りなさい。貴方を呼んでいる者達の所に」

イチカは女性が指を指した方に身体を向かせ、進む。

「忘れないで、貴方は一人じゃないわ。だから、恐れずに前に進んで」

イチカが最後に耳にしたのはそんな言葉だった。

「...みん...な...」

「「イチカ！」」

執念の呼びかけが効いたのか《ユニコーンガンダム》という生命体からイチカが戻ってきた事に喜ぶ二人。

結晶体が消え、至る所に損傷が見えるが元のユニコーンガンダムに戻る。

元に戻ったイチカは地球へ進路を変え、進むと二人も後を追う。

今起きようとしていた仲間が欠けるという事態が回避され、喜ぶマークとエリス。

喜んだ矢先、後方から緑色の光がイチカに接触すると意識を失ったのかイチカは態勢を崩し、螺旋を描きながら急降下し始める。

「「イチカァァ！！」」

二人の悲痛な叫び声が響いた。

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アンケートの結果は活動報告の方で確認してください。