インフィニット・ジェネレーション   作:ハルン

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Zに合う武器が思いつかん。


2話

IS学園の地下に極秘に設置されている部屋がある。そこはIS職員だけでも知っているのは教師部隊の総部隊長である織斑千冬と副隊長の山田真耶。そして、学園長である柏木五十六である。

そして、その部屋では千冬と真耶がそこにいた。そして二人はイチカから見つかったISの解析をしていたのであった。

「な、何なんですか! このスペックの数々は!?」

「性能だけなら世界最強と言っても過言ではない...」

モニターを見ながら、山田先生は驚きの声を上げ、千冬も山田先生の後ろからモニターを見ながら言った。

「まぁ、何をしても明日になれば判る筈ですから、まぁ気長に待ちましょう」

千冬はそう言うと、地下施設から出て行った。

 

 

 

 

翌日、イチカは千冬と山田先生に連れられてある場所へと向かった。

「俺を何処に連れて行く気だ?」

「説明をしていなかったな。今からお前達にはアリーナでISを機動してもらう」

「男には動かせない筈だが」

「昨日、お前が持っていたアクセサリー類を調べた結果。ISであること判明した。なので一応、機動テストをしてもらう」

「人の所持品を勝手に解析するとは些か常識が欠けてるんじゃないか?」

「ヒッ!」

千冬の言葉を聞くとイチカは殺気を放ち始め、山田先生はイチカの殺気に小さな悲鳴を上げる。

「つ、着きました。こ、此処がIS学園が誇る第一アリーナです」

バネルを弄りあるボタンを押した。すると、何も映っていないモニターに第一アリーナの全貌が映った。

「さて、移動するぞ」

千冬はそう言うと部屋を出て行き、イチカは千冬の後を付いて行った。

「さて、ではISの機動テストを行う」

第一アリーナのカタパルトデッキで千冬とイチカがいた。山田先生は管制室で管制を担当するため、此処にはいない。

「では、始めるとしよう」

千冬ははそう言うとアタッシュケースを取り出し蓋を開けた。其処には赤い石に燃え盛る不死鳥が施されたブレスレットがあった。

それをイチカは持ち上げる。すると、頭に自分の愛機の情報と一人の意思が流れて来る。

「確かに、これはフェニックスガンダムだ」

イチカがそう呟くとイチカの身体が光りに包まれた。そして、光りが消えるとそこにはイチカの愛機である『GGF-001 フェニックスガンダム』が展開された。

「全身装甲なんて!?」

山田先生は管制室からそう叫んだ。

「では、イチカ。カタパルトに移動、その後山田先生からの指示に従え」

「...了解」

イチカは千冬の指示に従い、カタパルトまで歩いて行く。

『そんな!! 初めてISに触ったのにこんなに上手く操縦は出来ませんよ!』

山田先生はまた管制室から叫んだ。

「一々叫ばないで下さい、山田先生。それに物は試しってよく言うでしょ」

「カタパルトに接続完了」

千冬と山田先生が話している間にイチカはフェニックスをカタパルトに接続完了していた。

『あっ、すみません。機体の射出をイチカさんに譲渡します』

山田先生は管制室でコンソールを叩きながらイチカに伝える。

「イチカ・ギルオード、フェニックスガンダム...飛翔するッ!」

イチカはフェニックスを出撃させるとアリーナの中央上空で停止する。

『では、イチカ君。今からターゲットを出しますのでそれを殲滅して下さい』

山田先生はそう言うと、アリーナ内、一杯にターゲットが出された。

イチカはフェニックスのビームライフルとメガビームキャノンを斉射し、煙が晴れると其処には凸凹になったアリーナだけしか残っておらず、これを見た山田先生と千冬は黙るしかなかった。

「もう、戻っていいか?」

イチカは通信で山田先生に尋ねた。

『あっ、はい。お疲れ様でした』

山田先生はなんとか気を取り戻し、イチカに労いの言葉を掛け、イチカはそれを聞くと、カタパルトまで飛んで戻って行く。

「さて、テストは終わった。次に評価だが、合格だ。このIS学園に入学してもらう」

織斑先生はイチカに言った。

「一応、聞くが拒否権はあるのか?」

「あるがもし、拒否すれば世界各国から狙われることになるだろうな。なにせ『世界初の男性操縦者』が現れたんだからな」

「情報規制で何とか出来ないのか?」

「残念ながら今回の件はIS委員会に報告せねばならない」

「イチカ君を守るためにも此方としては入学してもらいたいんです」

イチカは少し考える。

「分かりました。其方の言う通りIS学園に入学しましょう」

「では、すぐzy「ですが」な、何かあるんですか?」

山田先生はイチカがIS学園に入学することに胸を撫で下ろし、入学の準備をしようとするがイチカが待ったを掛ける。

「其方の言う通りIS学園に入学する代わり此方からも条件がある。一つ目、有事の際、俺に自由に行動させる。二つ目、俺の言う事を詮索をしない。フェニックスガンダムを解析したならそのデータの完全消去、そして二度と触れないで欲しい。以上が俺の出す条件だ」

一つ目はコード・アメリアスがこの世界に居るのであれば対処できるのは現段階では自分だけであり、他の人では対処できないと考えたから、二つ目は自分と関わることで起きるであろう被害を最小限にするため、三つ目はフェニックスガンダムそして恐らく在るであろうジェネレーションシステム(アプロディア)のデータの悪用を防ぐための物だった。

「別に構わないがそのフェニックスガンダムを此方が解析して分かったのは機体名と武器の名称そしてその威力だけだが...其方が望むのであれば消去しよう」

千冬のいう事がイマイチ信用していないイチカだが、確認は彼女(・・)に任せればいい。

イチカが今考えることはアメリアスの対処と此方側の戦力の確保である。

「貴女方を一応、信用しますが......もし嘘をだった場合ここにある機器をすべて破壊してでも消させてもらいますよ」

「やれるものならやってみろ。さて明日から一週間は自由だが、その前にこれを渡しておく」

千冬はイチカにカード類を渡した。

「これは?」

「今からお前が一週間住む部屋のルームキーと銀行のカード類が入っている。発見当時はそのISと首にあるネックレス以外なかったからな」

千冬はそう説明した。

「衣類なり好きな物を買うといい。さてこれが参考書類だ。読んでおけよ」

千冬はそう言うと、ナンバーの書いた鍵を渡した後、部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

イチカは割り当てられた部屋に行くとイチカは盗聴機器が無いか調べた所、見つからなかったが今後、あるかもしれないので警戒を怠らないようにする。

イチカは端末にフェニックスガンダムを繋ぐと其処には聖母を思わせる女性が出てくる。

「やはりここにいたか。アプロディア」

「はい。お元気そうですね。イチカ・ギルオード」

二人は軽く挨拶をすると本題に入る。

「早速だが、アプロディア。フェニックスガンダムは何故、ISになっている?」

「分かりません。恐らく、フェニックスガンダムは世界の修正力により、この世界に適した姿になったと思われます。そして私はフェニックスガンダムのコア人格という扱いになってます」

「じゃ、ジェネレーションシステムは?」

「分かりません。ですが旧ジェネレーションシステムはコード・アメリアスがあの場にいなければ再起動しません。コード・アメリアスが戻るまで一時的に停止していると思われます」

そして、イチカは一番気になることを聞いた。

「皆はどうなったんだ?」

「コード・アメリアスが世界から消えたことにより、一時的に停止し、ジェネレーションシステムは待機状態となり世界に悪影響を与えるこことはないでしょう。それにより呼び出されたレギナ達も活動を停止しているはずです。私が万が一の為に「アービィ」に残したバックアップが入っています。それにより現状を説明しているはずです」

「そう、ならよかった」

イチカは憶測であるがマーク達が無事であると聞き安心する。

「ですが、あの空間の歪みに飲み込まれたのはイチカ・ギルオード。貴方だけではありません」

「あぁ、ここにはコード・アメリアスが恐らく...いや確実にいる」

「彼女は邪魔者である貴方を抹殺しにかかるでしょう」

「その時は...」

拳を強く握り、

「俺が倒す!この命に引き換えてもだ!!」


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