ゼロの使い魔 本能の牙-extra-   作:新世界のおっさん

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ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。

彼は知らなかった、知らなすぎた、異界の英雄を。


閃光の騎士、驚愕する

次の日、イノセンス、ルイズ、結、ギーシュは早朝に馬を準備していた。

アルビオンへの船が出ているという港町、ラ・ロシェールまでは馬で二日かかるという。

故に早く出なければいけないのだが、ギーシュが三人に頼み事があるらしかった。

 

「実は、僕の使い魔を連れていきたいんだけど……」

 

「お前の使い魔?」

 

「あぁ、そういえばまだ紹介してなかったね!おいでヴェルダンデ!」

 

イノセンスが聞くと、ギーシュはうれしそうに笑い、足で地面をたたく。

すると、もぞもぞと地面が盛り上がり、 茶色の大きな生き物が顔を出した。

それは小さい熊ほどもある巨大なモグラ、<ジャイアントモール >だった。

ギーシュは膝を突いて、そのモグラにひしと抱きつく。

 

「ヴェルダンデ! ああ、僕の可愛いヴェルダンデ!! なあ、ルイズ!イノセンス!結!ヴェルダンデを連れて行ってもいいだろう?こんなに可愛いんだしさ! 」

 

普段のキザったらしい態度が崩れているギーシュ。

余程愛してるのだと分かり、イノセンスは意外そうにみている。結は近づき、ヴェルダンデを興味深く観察している。

しかしルイズはあまり気が乗った態度では無かった。

 

「それってジャイアントモールじゃない、地中を進んでいくんでしょ?」

 

「そうだよ、ヴェルダンデは何せモグラだからね……馬と同じくらいはやいんだ!」

 

ルイズの質問に自慢気に答えるギーシュ。

しかし、その自慢が問題だった。

 

「早いのはいいけど、行き先は空のアルビオンよ?港町のラ・ロシェールからどうやって連れていくつもりなのよ?」

 

ルイズがたしなめるように言うと、ギーシュは泣きそうな顔をして膝をつきヴェルダンデに頬をすりよせる

 

「そんな……お別れなんて辛い……辛すぎるよ、ヴェルダンデ……!」

 

「……置いて行きたくないのは分かるけど……仕方ないのよ、諦めて」

 

余りの落胆振りに気の毒になったルイズがギーシュに近寄ると、ヴェルダンデが鼻をひくつかせた。

 

「えっ、な、何よ、このモグラ……!ちょ、ちょっと!」

 

巨大モグラはいきなりルイズを押し倒し、鼻で体をまさぐり始めた。

これには、結と主のギーシュまで驚く。

イノセンスは呆れたようにギーシュを見る。

 

「おいおい、使い魔は主人に似るとか言うが……こんなとこ似られてもな?」

 

「い、いや違うんだよ!普段はこんな事する子じゃないんだよ!一体どうしたと言うんだい、僕のヴェルダンデ!」

 

「あ、もしかしてあれでは?」

 

結が指を指している方向を見ると、ヴェルダンデがルイズの右手の薬指に光るルビーに、鼻をすりつけていた。

 

「この! 無礼なモグラね!姫様に頂いた指輪に鼻をくっつけないで!」

 

「なるほど、指輪か……どうやらヴェルダンデはその指輪に反応していたみたいだね! ごめんごめん、わかったことだし今助けるよ」

 

納得したようにギーシュは言い、ヴェルダンデをなだめようとルイズに近づく 。

その時、一陣の風が舞い上がり、ルイズに抱きつくヴェルダンデを吹き飛ばした。

 

「だっ…誰だ!僕のヴェルダンデになんて事をするんだ!」

 

ギーシュが激昂してわめき、薔薇の造花を掲げるが、その杖も風に吹き飛ばされる。

そして、空から現れたのは昨日の出迎えで見た、グリフォン隊の衛士だった。

 

「僕は敵じゃない……姫殿下より、君達に同行する事を命じられてね……君達だけではやはり心許ないらしい、しかしお忍びの任務であるゆえ、 一部隊をつける訳にもいかぬ……そこで僕が指名された。」

 

彼は、帽子を取ると一礼した。

 

「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」

 

文句を言おうと口を開きかけたギーシュは、相手が悪いと知って項垂れた。

魔法衛士隊は、全貴族の憧れである。ギーシュも例外でない。

ワルドはそんなギーシュの様子を見て首を振る。

 

「いやすまない。婚約者が、モグラに襲われているのを見て見ぬ振りはできなくてね」

 

ワルドがそう言うとルイズが顔を赤くしながら小走りで近寄る。

 

「ワルド様…!」

 

「久しぶりだな、ルイズ!僕のルイズ!」

 

ワルドは人懐っこい笑みを浮かべると、ルイズに駆け寄り、抱き上げる。

 

「お久しぶりでございます」

 

「相変わらず軽いなきみは!まるで羽のようだ!」

 

「……お恥ずかしいですわ」

 

ワルドに抱き上げられたまま、ルイズはイノセンスを横目でチラリと見ると、彼女は驚く。

イノセンスの顔は珍しく、人を訝しむそれであった。

 

「彼らを、紹介してくれたまえ」

 

ワルドはルイズを地面に下ろすと、再び帽子を目深にかぶって言った。

 

「あ、あの……同級生のギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のイノセンスと、その娘の結です」

 

ギーシュはあわてて頭を下げる。

しかし、イノセンスはただ彼を見つめ、結はイノセンスの様子に首を傾けていた。

 

「なるほど、彼がルイズの使い魔かい?まさか人間とは思わなかったなぁ」

 

「え、ええ……そうなんですの」

 

ワルドの言葉にルイズは返答するものの、イノセンスのワルドに対する視線が気になっていた。

特に気にする様な事もなく、ワルドはイノセンスに近づき、手を差し出す。

 

「君がルイズの使い魔だね……僕の婚約者がお世話になっているよ」

 

「……イノセンスだ、やはり二人はそう言う間柄だったんだな」

 

突然最初の態度から一変し、イノセンスはワルドに友好的な笑顔を向けてその手を取り握手した。

それにルイズは安堵し、ワルドは満足そうに頷いた。

ワルドは口笛を吹いて鷲の頭と上半身と翼、それに獅子の下半身を持つグリフォンを呼ぶ。

それにひらりと跨り、そしてルイズに手招きをした。

 

「おいで、ルイズ」

 

ルイズはイノセンスを気にしていたが、ワルドに抱きかかえられ、グリフォンに跨った。

ワルドは手綱を握り、号令した。

 

「では諸君! 出撃だ!」

 

ギーシュは彼の態度が鼻につくのか、不機嫌そうに馬に跨がる。

イノセンスは苦笑しながら、結と馬に跨がり、駆け出す。

かくして5人はアルビオンへ向け出発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方学院では、外に出てイノセンスを追おうとしていたタバサを、約二名が捕まえていた。

キュルケ、ケティの双炎であった。

 

「タバサ、私も連れていって!」

 

「お願いします!わたくしも直接イノセンス様を見て、その勇姿をこの眼に刻みたいのです!」

 

二人の熱烈な視線にタバサは少し考えた後、答える。

 

「……彼の許可が必要」

 

「あら、なら私は今からメール送れば大丈夫ね♪」

 

「うっ……」

 

キュルケは嬉々として、メインメニューを開いている。

しかし、ケティにはそれがない。

彼女はまだ彼とフレンド登録されていないのだ。

それに気づいたのか、タバサはケティに言う。

 

「……残念だけど」

 

「そ、そんな……お慈悲を……」

 

ケティはまるで処刑宣告された罪人の様に、せつなげにタバサに訴える。

しかし、彼女は現実の厳しさを後輩に教える様に、難くなに許可しない。

ケティは顔を抑え崩れ落ちる。

 

「ならば、私が彼に伝えます」

 

ケティが顔を上げる。

そこには微笑む天使、もといメイドのシエスタがいた。

 

「……何故?貴女には何も利益がない」

 

タバサは不思議そうに聞く。

 

「……私は平民です、メイジの方々の様に戦える力がありません……ですがケティさんは違います、戦える力もあり、彼を想う気持ちもあります……私では足手まといでも、彼女はそんなことはないはずです、ケティさんには私の分までイノセンスさんを助けてあげて欲しいんです」

 

シエスタは真っ直ぐな瞳で、ケティを見る。

ケティは震えていた、決して情けを掛けられたからではない、感動にうち震えていたのだ。

 

「シエスタさん!このご恩はわたくし、万倍にしてお返しします!」

 

「あははっ、大げさですよ……と言う事でいかがですか?」

「……分かった、彼の許可があれば問題はない」

 

タバサは身を翻し、許可を得たキュルケと共に外へ向かう。

 

「ありがとうございます!」

 

そんな彼女の背中に、ケティは礼をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところ戻って、イノセンス達はラ・ロシェールに向けて馬を走らせていた。

そんな中、ギーシュとデルフリンガーがイノセンスに疑問をぶつけていた。

 

「なぁ、イノセンス……君、先程子爵に対する態度が変じゃなかったかい?」

 

『おう、確かにな!俺っちも気になってたぜ!』

 

突然デルフリンガーが喋り出した事に、ギーシュは驚いたが、彼が特殊なのは今に始まった訳ではないので、すぐに落ち着いてイノセンスを見る。

 

「……なんと言うか、まず話した時の第一印象が、とある知り合いに似ていた……ってのが一つ」

 

とある知り合いとは、紳士的な騎士の様相をし、尊大な態度で話し、そしてそれらはあくまで仮面でしかない……そう、あの<ヒースクリフ>の事であった。

そして、ワルドもその気が見え隠れしていた。

 

「そこは俺の個人の見解だから、そこまで気にしなくていい……それより、<姫殿下より、君達に同行する事を命じられてね>……これが解せない」

 

アンリエッタはまだ少女だが、立派な王族であり、他人について警戒心が強い。

故に一番信頼におけるルイズと、実力において信用しているイノセンスと結に自らの密命を託したのだ……ギーシュは聞かれたからなし崩しに加えたが一番近いが。

そんな彼女が、仮にも今自分を護衛している、かつ彼女が今回の事がバレると怖いと恐れている、<枢機卿マザリーニ>の域がかかっている魔法衛士隊、しかも隊長のワルドをこの旅に同行させるだろうか?

一歩間違えばこの旅はご破算だ。

 

「し、しかし……そうなると子爵は何故?」

 

彼の話を聞き、ギーシュはかなり不安そうな顔になる。

それに対しイノセンスはこう返す。

 

「分からん……そこはまだ何とも言えない……疑う材料はあっても、目的はさっぱりだな……だが警戒しないと、寝首をかかれそうだ」

 

そう言って空に舞うグリフォンをイノセンスは見つめる。

そしてふと、気づく。

グリフォンと馬では、根本的にスピードが違う。

それ故少しずつ離れるのがルイズもイノセンスもギーシュも分かっていた。

しかしこれは些か不味いスピード差だ。

 

「ねえ、ちょっとペースが速くない? イノセンスとギーシュが離れすぎてしまうわ」

 

ワルドの前に跨ったルイズが言う。

ワルドの頼みもあり、雑談を交わすうちに口調はいつものものに戻っていた。

 

「ラ・ロシェールの港町まで、止まらずに行きたいんだ……ついてこれないなら置いて行けばいい」

 

ワルドは突き放すように言う。

 

「! 置いて行くなんて駄目よ!」

 

「……ど、どうして?」

 

ワルドの言葉が気に障ったルイズは大きな声をあげる。

昔の彼女と違う対応にワルドは困惑している。

 

「だって、仲間じゃない……!それに……使い魔を置いていくなんて、メイジのすることじゃないわ!」

 

「「なッ!?」」

 

そう言ってルイズはグリフォンから飛び降りる。

驚愕するワルドとギーシュ。

 

「仕方ないご主人様だな」

 

イノセンスは馬から立ち上がり、結に操作を任せ、自らは馬から降り、即行で地面を蹴り跳躍する。

その高さはおおよそ人間の出来る芸当では無かったため、知っているギーシュはルイズが飛び降りれた理由に納得していたが、ワルドはただただ驚愕する。

飛び降りたルイズをイノセンスは華麗にキャッチし、地面にふわりと着地する。

 

「イノセンス!」

 

「次からはもう少し、スマートに頼む」

 

ルイズはイノセンスを抱き締め、イノセンスは軽口を叩きながらルイズを撫でる。

ギーシュはそれを見た後、ワルドに視線を変え、心の中でざまぁ……と毒づいた。

とうのワルドは苦笑していたが、明らかに悔しさが滲み出ていた。

 

「! パパ!何者かに囲まれています!」

 

「ああ……そうみたいだな……!」

 

結が叫ぶと周囲の森から弓を持った兵士と、メイジが現れる。

 

「ぞ、賊かい!?あ、相手にとって不足はないよ」

 

「……やりましょ、こんな所で足踏みしてられないもの」

 

ギーシュはあの決闘を除くと初の実戦な為、緊張気味に杖を出す。

ルイズはイノセンスから腕を離し立ち上がる。

 

「無茶だルイズ!ここは一刻も早くこの場から離脱するべきだ!」

 

ワルドがそう叫び、ルイズに駆け寄る。

しかし、彼女にそれは意味をなさない。

彼女は今烈風の如く、吹き荒んでいるのだから。

 

「行くわよ!イノセンス!結!ギーシュ!ワルド!……邪魔者は全部排除するわ!」

 

そう言って彼女はメインメニューを操作し、<ラムゲイル>を装備して抜き、構える。

結は既に弓を構えており、イノセンスはルイズの言葉に立ち上がりデルフリンガーを抜く。

ワルドは先程から驚愕の連続で頭が混乱していた。

 

「行け!ワルキューレ!」

 

まずはギーシュがワルキューレを錬金し、周囲の兵士に差し向ける。

兵士達はそれらに弓と杖を向けるが、これは囮だ。

 

「ルイズ、隠蔽(ハイディング)スキルだ」

 

「分かってるもん、それくらい」

 

ワルキューレに目が向いている間に、イノセンスとルイズは隠蔽スキルを使い姿を消し、左右に別れて敵の不意つく。

 

「ウ、ウワァァァ!?」

 

「こいつらどこから!」

 

「「ハァァァァァッ!!」」

 

『あ~あ、可愛そうだなぁ……ご愁傷さまだこりゃ……』

 

ルイズ、イノセンスは共にAGI重視のビルドである。

故に高速で動き、敵を翻弄、そして無駄なく効率よく敵を斬っていく。

以前のルイズなら、人を斬るのに躊躇いがあったかもしれないが、既に実戦を重ねている、全く抵抗を感じなかった。

 

「真の弓術を見せてあげます!!」

 

結は以前の使い魔品評会にて披露した、矢の雨を二人の反応がない場所に掃射した。

 

「じょ、冗談じゃ……!!」

 

「は、話が違う!」

 

「……味方でよかったよ、君たちが」

 

「あ、あぁ……こんなことが……」

 

兵士達は無念の叫びや悲鳴を上げ、倒れていく。

結局この戦いでワルドがやっていたのは、ある程度の自衛と、目の前の光景を眺めることだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、殲滅はしたが、移動手段が問題点として浮き彫りになったな……馬じゃ遅すぎる」

 

先程の戦闘の後、5人は今後に向けて会議していた。

この中にあって、ワルドは三人を置いていってしまおうとしていた手前、かなり気まずそうだった。

 

「し、しかしグリフォンは僕の一頭しかいない……5人乗せるのは流石に厳しい……」

 

「分かってるさ、だから……今回は客が多いな?」

 

「? むっ、あれは!」

 

ワルドの反応に全員が振り向くと、牛頭の魔物<ミノタウロス>がこちらに向かってきていた。

 

「ミ、ミノタウロス……だけど何だか様子が変な気がするんだけど」

 

「ええ、何かボロボロね」

 

「……あっ」

 

こちらに走ってくるミノタウロスは、こちらに迫っているのではない……逃げているのだ、イノセンスは察した。

 

「そろそろかなとは思ってたが……」

 

「……どういう事かな?イノセンス君」

 

「……あっ、まさかイノセンス!」

 

どうやらルイズも気づいた様だ。

分かっていないのは、ワルドとギーシュのみだ。

ふと、ミノタウロスの後ろに風竜が見えた。

そこにはタバサ、キュルケ、ケティの三人が杖を構えていた。

 

「イノセンス様達を発見しました!!」

 

「休憩中だったのかしら」

 

「……彼らの手は煩わせれない、ここで仕留める」

 

タバサの言葉に二人は頷き、魔法を唱える。

 

「「ファイアーボール!」」

 

二人が作り出した火球は、ミノタウロスの両足にそれぞれ着弾、態勢を崩す。

タバサはそれにあわせ、既に魔法の詠唱を終えていた。

 

「<ブリザードサイス>」

 

タバサの言葉に合わせて、彼女の杖の先に冷気が集まり鎌状の刃が出来上がる。

タバサは立ち上がった後、シルフィードから飛び降り、杖を天高く掲げると、杖が光を宿し、刃が煌めく。

 

「<レトリビューション>」

 

両手棍ソードスキル<レトリビューション>は本来地上で行う時、天高く掲げたのち、身体を縦回転しながら二連続で敵に棍を叩きつける技だが……氷の刃と空中からと言うのもあり、遥かに殺傷力が増していた。

回転するタバサの刃がミノタウロスの頭に二回斬撃を入れ、ミノタウロスは血を噴き出し絶命した。

 

「フライ」

 

着地する前にフライを唱え、安全に着地し、彼女と二人を乗せたシルフィードはイノセンス達の方に来た。

 

「遅れた」

 

「タバサ!」

 

それなりに心配したらしく、ルイズはタバサを抱き締める。

タバサは無表情だが、そこはかとなく満更でも無さそうだった。

 

「イノセンス!何事も無かったみたいね~!」

 

「イノセンス様!何かあったなら是非お教えに!」

 

キュルケとケティがイノセンスに駆け寄ってくる。

ふと、ワルドはギーシュを見る。

彼はこう答えた。

 

「これが、異界の英雄<イノセンス>の日常……らしいですよ、子爵」

 

「は、ははっ……たまげたなぁ……」

 

ワルドはもう笑うしか無かった。

 




ワルドの思惑が、今の所その尽くがハズレています。

大体イノセンスの仕業ですね(笑)

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