Fate/deep diver ~天月の逆杯~   作:幻想の投影物

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投稿久しぶりすぎる
ごめんなさい。


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 踏みしめる地面にはあの時のような禍々しさはない。両手には娘にねだられ、ついつい買ってしまったお土産の一部と、膨れ上がった旅行鞄。ただ、その重さには僕が求めてやまない平和の片鱗があるような感覚もある。なんだかもったいないから、持とうかと尋ねてくる娘には大丈夫、と笑って答えることでごまかした。

 思えば長かった。ここを自分の家だと認識するくらいには望郷の念もあったし、戦いからは縁を切ったかのような生活になったのも、小さな小さな幼子の頃以来かもしれない。それほどまでにこの平穏な時間が長く感じて、それでいてあっという間に過ぎていった。

 過去の僕が抱いた娘は、血に濡れたはずのこの手でも抱くことが出来た。そして今の僕が引き取った息子。士郎と彼女が初対面になる。

 連絡はあの邪神経由ですでに渡してある。日曜日の朝、ちょうど士郎が起きて準備も終わったころに返ると伝えて、それまではイリヤには日本に慣れてもらおうと少し日本の名所を回っていた。どこで聞いたのか、侍や忍者について尋ねられた時はもう現代の「表」で知られているような存在は残っていないと告げるとひどく残念がっていたが。

 

 なんにしても、久しぶりの僕たちの家だ。

 戸を開いてただいま、と少し大きめな声で言って、息をついて鞄を玄関に置く。

 期待半分、恐れ半分で不安げなイリヤを安心させるように頭を撫でた。ばたばたと聞こえてくる足音は、子供のもの。きっと士郎が急いでこっちに来たんだろう。そんなに急がなくてもいいのにねと自然に口元が笑みを作ったことに気づいた。僕もまだこんな表情ができるのか。そう思ってイリヤに向けていた顔を上げれば―――

 視界の端に、赤毛が揺れた。

 

「おかえり、爺さん」

「ただいま。士郎」

 

 

 

 その日の衛宮家は、目に見えてわかるほどの活気に満ちていた。

 これでようやく衛宮という家に住む者たちが揃ったのである。中でもひどく目立つのは、日本の和風邸に馴染みのない真っ白な外見の少女、イリヤスフィールである。長く腰まで降りた白い髪、紅色の瞳はそわそわと少年を見ていた。また、見られれている少年にとっては初めて会う人物であり、自身の姉にあたることに加え、これからは衛宮家の紅一点となる存在だ。士郎はどう話しかけようか、と前もって知っていた人物であるためにそわそわとした態度を隠そうともしなかったし、イリヤスフィール自身も切嗣から聞かされた士郎という人物のイメージやその他がいろいろと邪魔をしていて話しかけづらかった。

 その結果、現在は切嗣を間に挟んでちらちらと互いを見ては目をそらすといった応酬である。このかわいらしい二人の様子に内心ではヘヴン状態の切嗣であったが、表面上はまぁまぁと間をとりなすように笑顔を浮かべて二人をの仲介役をしている。

 どこから来たのか、その髪綺麗だね、そういった意見の出し合いはいつしか当人同士の話し合いとなって、切嗣もそれを両側から聞きながらアンリの淹れた茶を飲んでいる。

 

 そんな平和そのものな様子を遠目に見つめて、なんじゃこりゃ、と口の端をヒクつかせているのはこの家を繋いだきっかけとなったアンリ本人。ここって本当に魔術師の家なんだろうかと疑問符を掲げながら、切嗣の持って帰ってきた大量のお土産を整理整頓、並べ立てては士郎の好みであろうものや各地から採れたのであろう保存された野菜などを冷蔵庫などに突っ込んでいく仕分け作業を続けていた。この男、実に蚊帳の外である。

 だからこそビシッと言ってやらねばならないと決意した。

 

「そこ、内心“僕の子かわいい”とかキモいこと思ってるオッサン。そのふざけたニヤケ顔やめろっつの気持ちわりぃ」

「はっはっは、子供を持ったことのない君にはわからないんじゃないかな?」

「ケッ、うちの子はいますー」

「……え?」

「え?」

 

 アンリの何気ない言葉に、その一家の時間はフリーズした。衛宮家の魔術刻印に伝わる時間流操作魔術ではない。

 すわ思うことはただ一つ、お前子供(もしくは育てる対象)いたのかである。

 

「え、えっと……悪いこと聞いちゃったかな」

「いや別に? 元々死んでたやつを引き上げただけだしな。釈迦ご本人に昇天は任せといたし、涅槃の向こうでも元気にやってから輪廻してくれたろうよ。安心安心」

 

 釈迦だの死んでただのと物騒な言葉や、魔術師としては出会うはずがないであろう人物ばかりではないのかと頭を傾げざるをえない単語が見受けられるが、ありえない事象と言えばアンリという英霊に属する存在がなんの支援もなしに実体化している事でまず彼らの常識は別の段階に押し上げられている。

 イリヤはともかく、そういうものだと認識している面々は目の光が少し薄まっていた。俗にいう虚ろな目である。

 

「そうだった、考えるだけムダだったね君のことは」

「ウルセーやオッサン。いやはや、愛しい愛しい恋人とも引き離されちまったからなあ。坊主、あとイリヤっつったか。てめぇらはそうならないよう気を付けろよ。家族失ってから全部気づいても遅いんだ。そこのオッサンみてえにな。おっと、坊主はすでに失った後だったか」

「またその話かよ兄ちゃん。何度も聞いたって」

「ケケケケケ」

 

 士郎の冷ややかな視線を流しトカゲのような笑みを浮かべて、仕分けした荷物を置く。縁起臭いセリフとポーズで会話しながらも、器用にその背中や肩から生える新たな腕を駆使しながら、アンリは器用に土産物の仕分けを終わらせていった。

 

「よし、んじゃ今日はゆっくりしてきな。士郎の魔術訓練も今日はお休みだ」

「え、でも」

「この年で遠慮覚えてんじゃねぇぞクソガキ。家族水入らずの時間過ごせや、な? そこの雪ん子とも遊んでこい。切嗣と一緒にこの町案内してやれば喜ぶだろ。な、この町回ってみてえよな?」

「う、うん」

「ほら決まりだ。さっさと行った行った」

 

 しっしっ、と犬を追い払うような動作をした後、アンリは影に溶けるようにして廊下の奥に消えていった。だが、アンリも士郎にとっては家族の一員であったし、切嗣にしては突っかかってこないのかという驚きを隠せない。

 けれども、衛宮の者たちは少しの疑問をその心に残しながらも、アンリの気持ちを無駄にするのも悪いだろうとその案に乗ることにしたようであった。

 

 その昼には予定を立てて、切嗣を中心に。手を繋ぎながら三人は外へと出かけて行った。行ってらっしゃい、と少し優しげな声色で見送ったアンリは閉められた戸を見送って手を下ろす。彼は、良かったな、と小さくつぶやいた。

 

「さて、編入届に加えて教材の買い込みか」

 

 だが、ありすにも学校位は行かせてやりたかったもんだ。

 叶わぬ夢を思い浮かべながら、彼は分身を作り出してしかるべき場所へと向かわせる。とてもとても幸せな、いつか自分もああなってみたいという家族の姿。前世の一般的な家庭だった自身の両親や、先に死んだ申し訳なさを今一度思い出して、しかしその卑屈な感情は自身の持つ宝具に吸い込まれて溶けていく。

 いつまでたっても前向きに、激情に振り回されようとも、それは一時的なものとして。自らの力で感情すら抑制された男は、軽やかに笑いながら洗濯物を干していった。鼻歌交じりで前向きに。

 やがてこなすべき家事の全てを終えたアンリは、庭で風にたなびく布団や洗濯物を目で追いながらいい汗かいたと汗をぬぐうしぐさをする。実際には汗など流せない体ではあるが、そんなことは彼にとっては疑問に思うところではないらしい。

 太陽があたたかみを伝えてくる、そんなのんびりとした時間だった。

 よいしょ、とすっかり洗ったシーツや、切嗣たちの旅先で溜まっていたのだろう洗濯物をパパっと物干し竿に掛けて一息ついた。彼は日常という平穏な風に揺れる洗濯物から視線を動かし、士郎との修業の場に使っている土蔵に向ける。足を進めて戸をあけて、中を覗きこんでは散乱している物品の数々をまじまじと眺め回す。

 どれもこれも、今の状態でもまだ魔力の残骸が残っているものがある。最初期に士郎へと渡していた、魔力が通りやすい物質や最近になって魔力を通すのもなかなかに難しい加工品、ガラス製品など。弾けて危険な欠片などを片付けようと思ってこちらに来たのだろう。

 カタッ、と音を立てて蹴とばしたガラクタの1つが音を鳴らす。

 

「おっといけねぇ」

 

 ひとりごとには少しの寂しさ。一つ一つを手に取りながら、士郎と二人っきりでこの衛宮の家で行った修行の監督を思い出す。思えばなかなかに楽しかった。元来真面目な気質を持つあの子供は、少々の無理難題を吹っかけてやればちょっとした対抗意識を燃やしてすぐに取り組み、成功するまで愚直なまでに取り組み続ける。一歩の前進だけで、駆け足飛びの飛躍はなかったけれども確実に進んでいくその様子は見ていてとても楽しかった。

 ガラスのランプを手に取って。うっすらと「原作」にあった光景を記憶の中から取り出す。知識のもとから引っ張ってきたり、自身で経験した多少の覚えから持ち出してきた強化の実験物などなど。確実に形となる目標が定まっているだけあって、その当人の運命を先に持ってきたという、本人を全く尊重しない教育方針ではあったが、それがこの世界にどのような影響を与えようともアンリとしては知った所か、と笑い飛ばす程度のものでしかない。

 投影も中々に板についてきた。そろそろ本質を理解させて「闘いのための修行」を行うべきなのだろうか。備えるべきは聖杯戦争という、魔術師の中でも中々お目にかかれない最上の神秘が飛び交う未来である。そのためには士郎を最大限利用すると決めている以上、中途半端は決して許せない。

 

 彼の決意は一旦置いて、ここで、少しばかり話をそらすとしよう。

 はっきりと言ってしまえば、本来の「流れ」など、アンリがこの世界に来たそのときから崩壊している。いくつもの世界をめぐるうちに、その大本となる知識が役に立つことは多くとも、その流れの通りになることはあまりなかった。大型の敵が周期的に攻めてくることならともかく、周りの人の流れなどが微細に関係してくる世界では、そもそもそういった争いが起こらないこともあった。当たり前だ。未来とは常に不確定であり、だからこそ魔法として確立される平行世界が存在する。

 だから、第五次聖杯戦争は開始されるであろうが、それはゲームで決まった三種類の大いなる川、その流れを汲む所はあろうとも、まったく違った展開になるだろう。切嗣があの旅行鞄に入れて置いたままの、元イリヤスフィールの心臓(せいはい)が何よりの証拠だ。

 

 そう、だから、アンリは知る限りの知識を、考えの足りない頭の中でフルに活用してでも、自分の都合のいい状態を整えようと画策している。それは誰にも酷くなるような迷惑を掛けず、かつ最終的にはその当人たちにとっては幸福であればいいと思えるような、そんな理想的な場を整える。

 都合のいい話だと思うだろう。全くもって独善的であるといえるだろう。巻き込むと決めておいて、想定外の事態が生じると分かっていて、それでも「被害」を減らそうなどと。いっそ試練と偽ってでも与えてしまってもいいのではないか、そう考えても―――

 

「あー気持ちわりぃ」

 

 その思考は、訪れるであろう闘いの未来から安穏とした今の日常へ。

 ゴミのように散乱していた強化失敗ではじけ飛んだそれらを、一つ一つ仕分けていく。今日はどうにも分別作業ばっかりだと思いつつも、彼は楽しげにそれらを摘まんでは袋に投げ込んだ。一つ一つ、魔術を使って一喜一憂する士郎との記憶を思い出しながら、感慨にふけるように。

 おそらくは新しい家族ができたことで、生活サイクルは今まで通りとは言えなくなるだろう。切嗣からも今後に関して詳細を決めていく会談が開かれるだろうし、それに応じて知識もいくらかを開帳して、適度な「未来の犠牲」を決めつつも戦場をどのようにコントロールするかがカギとなる。

 

 ここで一つ真実を開帳するならば、アンリに必要なのは戦争の結末ではなく、戦場が始まりを迎えるという事実。これだけで、すでに分かってしまうものが多いほどに、彼の行動理念は一貫している。

 

 狂おしいまでに人間を愛し、そして他人を傍に置きたい。寂しさの無い旅路を望む存在。それが巴アンリという一個人の小さな望み。まったくもって、世界の命運を分けるかもしれない大事の前にはちりあくたにも等しい小さな希望ではあるのだが、彼にとって世界など移動しては移住する引っ越し先と同じでしかない。大きなスケールで移動する癖に、どこまでも小物の域を出ないただの一般人であるのだ。多少、人間を殺すことに抵抗感も苦難も訪れないという微妙な能力があるだけで。いや、殺したというのになまじその魂や精神といつでも会話することが出来る、それで殺人という意識が薄いのもまた、このアンリという存在に醜悪さを覚える要素の一つになるのか。

 

 そうとも自覚していながら、それでも彼は自己中心的な考えをやめようとはしない。楽しい日々を過ごすために、彼は多少デンジャラスな未来予想図を描き続ける。それがどれほどまでに、愚かしい未来であるとしても。睨みつけるような太陽は、ジリジリと彼を照らしつける。罪人はここにいるのだと、スポットライトを当てるように。

 

 

 

 その日の夜。寝室にて。

 対面したイリヤと士郎は、切嗣を左側に、2人並ぶようにして布団を敷いていた。積もる話もあるだろうとアンリが送り出した先では、イリヤとしては切嗣のこと、アインツベルンの実家から受けていた虐待同然の修行、突然増えた家族と、もう居ない母親。そして士郎としては待ち望んでいた新しい家族。姉として頼ってもいいのか、アンリから聞いたある程度の事情からバックストーリーの重さ。そういった幾つものことが重なって、切嗣のリードなくしてはぎこちない空気を撤廃することができていなかった。

 今は、また切嗣が隣にいるとはいえ二人の距離はとても近い。歩きまわって意識をそらすこともできず、ふと視線を合わせては気まずくなって話題を繰りだそうかどうかと悩む始末。それでも、やっぱり興味が勝ったのだろう。

 先に声をかけたのは士郎のほうだった。

 

「えーっと、姉さん……でいいのかな。改めて、俺、士郎っていうんだ…その、よろしく?」

「う、うん。わたしはイリヤスフィール……えっと、シロー?」

「シローじゃなくて、士郎。発音難しい、かな?」

「シロぉ、シロゥ。シロウ?」

「あ、今ので結構近い!」

「ほんと? じゃあ、シロウって呼ぶね」

 

 ドイツでの生活の長さか、まだまだ日本語の完璧な発音は難しいようだ。未だに切嗣でさえも呼び捨て、しかも正確な発音ではないため、そのやりとりを微笑ましさと苦笑いの入り混じったような表情で聞いている。

 あとはどうしようか、と話しかけたはいいがいざとなると中々聞こうと思うことが思い浮かばない士郎。しどろもどろになって目線が泳ぐ彼に、実際のところは2歳ほど年上な彼女からのアプローチがかかる。

 

「えっと、シロウ。アンリって一体どうい存在なの?」

「え、兄ちゃんか? どうって……」

「キリツグが何かと話してたから気になったの。女性かと思ったら男の人だったし」

「ああ、でも言われてみれば女っぽい名前だよな」

 

 本人不在をいいことに言いたい放題である。

 もっとも、アンリならば面白がって躰を女性にしてからかいそうなものだが。

 

「でも兄ちゃんは……そうだな、外道?」

「キリツグ以上に?」

 

 ここでキリツグ撃沈である。

 

「爺さんがどうかは知らないけど、ホントは一回でいいらしいのに魔術回路の形成を時々やらせてくるんだ。死にそうになるからあんまり好きじゃないんだけどな」

「そ、それって虐待じゃない! 魔術師だなんて思えない」

「そうなのか? あとは、さっきみたいに体の形は自由自在らしいぞ。結構前の話だけど、龍の姿になって飛ぼうとしてたから、爺さんにゴツイ銃で撃ち落とされてたし。それから、時々心のなかを覗いてきたり、辛い気分になった時は兄ちゃんが近くにいるだけでだんだん前向きになれたり」

「変身能力に精神感応(サイコメトラー)って……人間じゃありえないよ」

「そうだ、魔術って言えばイリヤスフィールは何が出来るんだ?」

「わたしはイリヤでいいよ。んー、ほとんどなんでもって言ったらどうする?」

 

 ふふふ、と幼いながらも妖艶さを醸し出す彼女の雰囲気は、短いとはいえ紛れも無くアインツベルンで育ってきた魔術師のそれ。だが、もっとおぞましい空気ならアンリから何度も感じたことのある士郎は逃げずに踏みとどまった。

 

「な、なんでもって……空飛んだりとか?」

「ふふーん。それも出来るよ? 針金で鳥を作って背中に乗るの!」

「すごいな! そっか、糸とかで動物作れるのか」

「アインツベルンのお家芸の一つだもの。わたしができない理由もないんだから!」

 

 会話内容はすでに年齢一桁から出るか出ないかの少年少女としてはおかしいが、一つ共通の話題がわかってからは、発展していくように口が回る。それからは次々とこちらの生活とあっちの違い、ひどいことは子供らしくそれはひどいねと心から同意してはまた相手のことを聞き出していく。情報交換はいつしか感情を向けあわせて、ぎくしゃくとした空気は取っ払っていった。

 娘からの外道宣言で意識が飛んでいた切嗣も、これには安心して今日ばかりは許そうと眠りにつこうとして―――

 

「ところでイリヤ、兄ちゃんのいうことが変なら仕返ししてやりたいんだ。何かいい方法ってないか?」

「わあ面白そう! よーっし、わたしも協力するからね」

「それじゃまずは、兄ちゃんの部屋が向こうの……」

 

 子どもたちの黒い部分なんて知らない。

 僕は聞いてない、と両手で耳をふさぎながらオッサンが布団で縮こまる。

 ふっふっふ、えへへへ。アヤシイ笑い方が立ち込めるその時間、零時を告げる時計がボーン、と音を立てたのだった。

 

 

 

 ―――後日、いつまでたっても起きてこないアンリを気にして、切嗣は彼の部屋に向かうことになる。廊下を歩くごとに強くなる何かの焼けたような匂い、そして薄暗い影の先でピクピクとうごめく芋虫のようなシルエット。

 そこには、ヤムチャ状態のアンリが転がっていた。

 

「おいクソジジイ」

「僕は何も聞いてない。僕は、悪くないんだっ」

「そこから引き返すと呪いが仕掛け―――あ」

「あ」

 

 ちゅどーん

 




定期試験中の息抜き

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