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新しい人生が始まって、半年が経った。生まれ変わったから、なのかは知らないが、時間の流れは早いもんだな。それで今何をしているのかというと……。
「なぁ霧、いい加減出てきてくれよ。俺はお前とも会って話してみたいんだけどなぁ」
『い、いやです……それに私なんかと会ってもガッカリするだけですから。そ、その無意味ですから……』
そうなのか?声を聞く限りは可愛いと思うんだけど。
『嘘は良くないよ~、霧ちゃん。それにハジメはおもしろいし、悪い人じゃないからさ~、ちょっとくらい良いじゃ~ん』
『う、うるさいです!鍠は少し黙っててください』
『む~、麟ちゃんからもなんか言ってよ~』
『ちゃん付けで呼ぶなと言えば何度わかる!それに俺には関係の無い話だ!』
『冷たいな~。麟ちゃんは』
『き、貴様ぁ!!』
『はははっ。今日もにぎやかだね』
「そうっすね、これが毎日続くと体がもちそうにありませんが……」
っとまぁ、もう二人のキングとも話せるようにはなり、霧を外に出そうとしていたのだが、なかなか引きこもりは治りそうにない。ちなみにダイヤのキングは金居麟(かないりん)、ハートのキングは枯葉霧(かれはきり)という名前だそうだ。
『むっ、これは嫌な風を感じる』
「まさか!!また、はぐれ悪魔ですか?」
『私もそこまではわからない。だが、いままでよりも数が多いのは確かだ。それと場所だが、二つ隣町の山の辺りだな』
『これは遠いねぇ~』
「んなこと言ってる場合かよ、変身!」
〈TURN UP〉
変身しながら俺は外に出る
「来い、ブルースペイダー!」
〈マッハ〉〈フュージョン〉〈シーフ〉
ブルースペイダーにまたがりながら、カードをラウズする。すると、俺と蒼銀のバイクは透明になりながら空へ駆け上がっていく。
このブルースペイダーは〈フュージョン〉、〈エボリューション〉のカードをラウズすると、それぞれ形態変化させることができるらしい。
「頼む、間に合ってくれぇぇぇぇー!!」
俺は全速力で目的地へと向かった。
\ブンッ/
「きゃあ!」
「お母様ぁぁ!」
「本来なら、その子供のみを始末するつもりだったんだが、邪魔をするならまとめて殺してやる」
その目的地では、二人の親子が複数人の男達に襲われていた。
\ドッッッゴォォーン!!!!!!!!/
「「「「なんだぁ?」」」」
『おい、ハジメ!!着地のことぐらい考えられんのか!!』
「うるさいですよ、人の命がかかってるかもしれないんです!!少しぐらい我慢してください!!」
〈スモッグ〉〈スラッシュ〉〈マッハ〉
麟の文句に愚痴をこぼしながら、男達に向かって突進していく。
「ウェイ!」
\ズバッッ/\ズババッッ/\ズバッッ!/
煙の中、俺はどんどん敵を切り裂いて行く。そして、残りは1人となっていた。
「さぁ、これでみんな戦闘不能だ。あんたただの人間だろ?あきらめて帰ってください!」
『何呆けたことを言ってる!そいつも再起不能にすべきだ!』
『うん、僕もこればかりは麟ちゃんに同意するよ』
「でも見るからにただの「うォォォー!!」」
『ハジメさん避けてぇぇ!』
\キィン/
「っぶね!」
「……俺達のしてることの何が悪い!」
「何?」
「俺は、俺達は異端の存在を消すためになぁ!それの何が『ハジメ…さっさと決めちゃってよ…』」
「………でも……………あぁ、そうだな」
刀を弾きながら後ろに跳ぶ。
〈キック〉〈サンダー〉〈ジェミニ〉
「うぉぉぉぉぉー!!!!ウェイ!」
俺は空にブレイラウザーをかかげ、地面に突き立てる。
〈ライトニングミラージュ〉
そして、分身しながら電撃の帯びた跳び蹴りをあびせる。
「ウェェェェェイ!」
\バチバチバチッ/\ドゴッ!/
「ッッッッッ!?」
男は悶絶しながら吹っ飛んでいく。……やはり人を殺すのは気持ち良いものではないな。
「ふぅ。あっ!大丈夫ですか?」
母親は傷口が浅いものの切り傷を負っていた。
〈リカバー〉
気を失っているようだが、命に別状は無さそうだ。とりあえずひと安心だな。
「お兄ちゃんありがとう!」
「ん?あぁ、どういたしまして」
そう言って、黒髪の女の子を撫でてあげた。
「ねぇ、君の名前を聞いてもいいかな?」
「私はね、ひ『あーまずいなぁー変身そろそろきれそうだなぁー』
「鍠!少し黙れ!」
「?誰とお話してるの?」
「あ、あぁこれはね?えーと」
「…けの~、朱璃~」
鳥のような黒い翼の生えた男がこっちに向かって来る。
「ごめん…もう行かなくちゃ…」
そう言うと、いまにも泣きそうな目でこっちを見てくる。うぅ、すごく可愛い。
「また会えるから。きっとね」
「うん!絶対だよ!」
「あぁ、じゃあまたね」
〈シーフ〉
「ねぇ、お名前は?」
「ハジメ、剣一だ」
その言葉を最後にこの場を去っていった。
その後、家に着くなり倒れこんでしまった。時間ギリギリの変身の疲労がきたというところか………。
◼◼◼
『……あれ?ところでさっき霧ちゃん自分からしゃべらなかったっけ?』
『…………え?………なんのことかな?』
『とぼけても、ダメダメ~。『ハジメさん避けて』ってちゃんと言ってたよ~』
『えっえっと…その……そ、そう!あれは緊急事態だったからであって、あくまでも事務的な伝言みたいな……』
『え~嘘だ~。霧ちゃんがハジメのこと気になってきたんじゃないのかな~?』
『…………………………………』
『………あれ?ねぇ~霧ちゃ~ん?』
◼◼◼
………起きるとなんとカマキリがテーブルに立っていた。
『その、お、おはようございますハジメさん』
「あ、あぁ、おはよう霧!」
こうして、何があったか知らないが、引きこもりを脱したのであった。
最後がグダグタになってしまいました。
次回から原作に入れたらなぁと思っています。
その前に設定作っておこうかも迷い中です。