前回投稿してから一気に評価とお気に入りが増えました。俺得小説のつもりで書いていても、やっぱり嬉しいです。
キュルケ達が教室に着くと、そこにはルイズがいて教室の片付けは丁度終わった所だった。教室から出ていった時は頭に血がのぼりすぎて、何が何だか分からなくなってしまっていたが、部屋で落ち着いた後、さすがに教室にサイト1人残して出ていったのは無責任だと思い教室に戻ったが、誰もいなかったので仕方なく自分で片付けをしていたのだ。
「あれ?もうほとんど終わってる…」
サイト達もルイズの責任感があるという事実を目の当たりにして驚いていた(キュルケとタバサはそうでもなかったが)。
「何だ、片付けしてたのか?」
「『してたのか?』じゃないわよー(怒)!」
サイトは顔面に思い切り飛び蹴りをくらった。スカートの中身も見えて貴族らしさ(というより女性らしさ)の欠片もなく、その様は厨房でのタバサにも匹敵するものだった。「アンタに片付けしろって言ってたわよねえ?私!?」
「あがが…」
アルゼンチン・バックブリーカーを決めながらルイズはサイトに説教する(何故その体格でそんな技を決められるのかは不思議だが)。しかも、かなり上手く決まっているらしく、サイトはロクに声も出せなかった。しかし、ルイズはそんなサイトの状況を自分を無視していると思い込み、更に、パワーボムを放った。 「ごふっ。」
「『ごふっ。』じゃないわよ(怒)!何とか言いなさいよ!」
「あの、ルイズ?」
「何よ!」
「彼、気絶してるわよ?」
「へ?」
更に海老固めに移行しようとしたルイズに(鬼や)キュルケから声がかかる。最初はルイズのあまりの形相と技のキレ(プロでも滅多に見られないレベル)にキュルケは茫然としていたが、何とか声をかける。ちなみにナツはそのケンカ(?)に加わろうとしていた。しかし、ルイズもサイトが気絶しているのを見てやり過ぎたと思ったのか、はしたないと思ったのか、あるいは両方か、サイトからゆっくり離れて、何事もなかったように息を整える。「はあ、何こんな場所で寝てるのよ。起きなさい。」
「いや、アンタのせいだから…」
「ん…」
ルイズがキュルケの突っ込みを無視してサイトを起こす。
「すいませんでしたぁっっ!!」
先程のルイズの攻撃が効きすぎたのか、ルイズの理不尽な部分を全てスルーしてサイトは床に凄い勢いで土下座した。その勢いの凄まじさ故に床(石でできている)に軽くヒビが入っていた(絨毯の下で見えなかったが)。
「あ、うん…分かればいいのよ…さあ、食事にしましょう?」
「あ、もうキュルケ達と食べちまったけど…」
「何勝手にキュルケなんかと食べてんのよ〜!」
ルイズのコークスクリューブローがサイトの顔面にヒットして、サイトは5メイル程、ぶっ飛んだ。
「ナ、ナイスパンチだったぜ、ガクッ…」
サイトは完全にダウンした(今回は意識はまだある)。実にノリノリである。
「この二人、何だかんだで息がスゴく合ってない?」
皆同意するが、当の本人達は
「「どこがだ(よ)!」」
思い切り否定する。誰がどう見ても息ピッタシなのだが、まあナツとグレイと似た様なものだが(ただし、ルイズとサイトは大分力の差があるが)。
ルイズはサイトを引きずって行ってしまった。
しばらく皆何も言えなかったが、そこに声がかかる。
「ミス・ツェルプストー、今日の授業は無くなったと聞いています。学長室に来てもらってもよろしいですか?」
「あ、はい。」
何とか返事をして全員コルベールの後についていく。もし、コルベールが声をかけなければ後10分程茫然となっていただろう。
今回は完全にギャグ話です。キャラも若干名壊れぎみです。
ルイズは普段は素手では弱く、一般女子のちょい下位です。。
しかし、ぶちギレモードのルイズは体のキレも、腕力も凄まじくパンチングマシーンで300㎏をマークします。