戦いの神(笑)ですが何か?   作:マスクドライダー

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どうも、マスクドライダーです。

タイトル読んで『!?』となった方が居たら申し訳ない。そんなに気にするほどの事はありません、ただのご都合主義なので。

恐らくと言うか、次の回にはアッサリ直っていると思うので。じゃあなんで故障させる必要があったかって?それは本編を見ればわかると思います。

それでは皆さん、今回もよろしくお願いします。


ガタック、故障する(の巻)ですが何か?

「よし、それではこれまでの復習に入るぞ」

 

 ジャージ姿の織斑先生が、一、二組の生徒を前に合図をかけた。復習、というのはISの実習訓練に関する事だ。俺達専用機持ち以外も、本格的にISを動かす段階に入りだしたからな……。

 

 織斑先生は、一年生で使い物になるように……そう言っていた。つまり、一年生の内にある程度の操縦技術を学ぶ事になるのだろうか?いきなり専用機を動かした身からすると、どの辺りまでが普通なのかが分からん。

 

 そう考えると、かなり毒されているんだな……俺って。つか、すっげー今更だけど、いきなりほぼ練習なしで飛んでたのか……?まぁ……ガタックが誰にでも扱いやすいってのはあるんだろうけど。

 

「加賀美」

 

「はい!」

 

 イカンイカン……いつもの癖で、意識を考え事に集中させ過ぎていた。生返事なんてしようものなら、即座に制裁を加えられる。とりあえず返事だけ一丁前に返し、先生の指示を待つ。

 

「手本になれ、走ってみろ」

 

「は……?走るって、言葉通りの意味ですか?」

 

「そうだ。歩行の次は、走る。まずは地上の事に専念する段階だ」

 

「……参考にはならないですよ。ガタックは仕様が違いますし……」

 

 先ほども言ったが、ガタックは誰にでも扱いやすくがコンセプトだ。故に、俺はガタックを操作している感覚はほとんど持ち合わせていない。

 

 ガタックの制動は、俺の脳の電気信号を主として、残りの武装の展開や空中での移動等をイメージインターフェースで動かす……いわばハイブリットな機体だ。

 

 そのため走るとなると、ほとんど生身で走っているのと何も変わりが無い。その事を織斑先生に説明すると、顎に手を当て何か考えている様子だ。

 

「イメージインターフェースのみにできるか」

 

「それは可能ですね」

 

「よし、それでやれ。分かったら行ってこい」

 

「ちょ……ちょ、口答えするつもりじゃ無いっすけど……何で俺に拘るんですか?候補生にやらせた方がいいんじゃ……」

 

「走りやすそうだろう、お前の機体は」

 

 それだけの理由かよ……。いや、言ってる通りだろう……恐らくどの専用機よりも地上を走るのに向いてるハズだ。だけどそんな理由で走るって……なんかイマイチ納得できん。

 

 まぁ……言われた通りにしなきゃな……うん……理由は言わんぞ。とにかく青子に指示をして、イメージインターフェースの操作100%で行動を開始する。

 

 む……?やっぱしっかり考えないと動かない分、難しいな。もちろんイメージ操作はしっかり訓練したが、全てをとなると初めての試みかもしれない。

 

 だが、しっかり手本になるようにしなくてはな。クラウチングスタートで構え、グラウンドを抉り駆け出した。地上を全力で走るのも初めてだな……すげぇスピードだ。

 

 外周は5kmにも及ぶと言うのに、あっという間に一周近くまで来たぞ……って、キャストオフしときゃ良かったかも、そしたらもう少し早く……。

 

『!? マ、マスター!』

 

『あ?どうした、そんなに慌てて……』

 

『イメージインターフェースに障害が……』

 

『おい……それってつまり……』

 

『ええ、止まりますね……ガタック……』

 

「ウェェェェイ!?」

 

ズザザザザー!

 

 調度グラウンドを一周し終わる頃だろうか、突如イメージインターフェースが機能停止してしまう。操作を全てイメージの方に持っていたせいで、ガタックはピクリとも反応しない。

 

 そのため俺は盛大に転び、走った格好のまま地面をスライドし、ゴールテープを切った。ちょっ……動けん……動けんぞ、さながらガタックと言う名の棺桶に入っていると同然なのだから。

 

「馬鹿者が……何を遊んでいる」

 

「ちがっ!イメージインターフェース……ええい!一夏、手ぇかしてくれ!」

 

「お、おう……?」

 

 こんな不恰好のまま説明をし始めるのもなんなので、一夏にひっくり返してもらい、ガタックゼクターを取り外してもらった。ガタックゼクターの抜き差しも俺の意思次第だが、こういう事態のためにセーフティーが用意されているのだ!

 

「いや、悪い……助かった」

 

「ああ、大丈夫か?怪我は……」

 

「心配しなくても、今からデカイたんこ……(スパァン)ぶっ!?」

 

「余計な事を言ってないで説明をしろ、説明を」

 

 様式美よろしく、出席簿アタックが俺を襲った。痛みを堪えつつも、事の顛末をしっかりと説明しておく。そうでも無いと……非常に間抜けな姿を……って、手遅れか……。

 

「……最後にメンテナンスをしたのは?」

 

「はぁ……?と言うか、そもそもメンテらしいメンテは……」

 

スパァン!

 

「ならば当然の結果だな、後で整備科の教師に見せておけ」

 

「……はい」

 

 痛い……いろんな意味で。ってか、岬さん……それっぽい事は言って無かった気がするんだけどなぁ……。この場合は触れもしなかった俺の方が悪いのか?

 

 恐らく、この学園の教師じゃあ直せねぇだろう。なにも教師の腕を買って無い訳では無く、ガタックが特殊過ぎるから、と言う意味だ。まぁ……一応、見せるだけは見せておこう。

**********

「やっぱ、メンテナンス不足……ですか?」

 

「そうね、この結果を見る限りは……。でも、ゴメンなさい……力になれるのはここまでだわ」

 

「あぁ、やっぱ難しいですよね。分かりました……」

 

 昼食後、織斑先生に言われた通りに、整備科の担当教師にガタックの診断をしてもらった。快く引き受けてはくれたものの……やはり、解決にまでは行かないらしい。

 

 曰く『ZECTの人間の脳は、どういう構造をしているのか』との事……。やっぱ、あの変態共はすげぇんだな……だけど、誰でも治せるようにしておいた方が良いんじゃないだろうか?

 

「ところでだけど、加賀美君。ここの設備……使ってる?」

 

「ほとんど……。たまに、武装の弾を補充するくらいっすね」

 

 ここが何処かと聞かれると、日本の関連の区画研究所だ。数ある区画一つをZECTが所有している……ほぼ俺専用の研究室……簪もZECTだから使って良いんだった。

 

「それは勿体ないわねぇ……最新設備がそろい踏み!先生からすると、宝の山だわ」

 

「へぇ~……そりゃあ……。何だったら、好きに使って良いっすよ?」

 

「それは遠慮します!うっかりZECTの機密に触れてしまったら……」

 

 そう言って先生は、顔を青くしながら震えだす。いったい何を想像しているのか、丸分かりですわ。ZECTは言うほどブラックではないハズ。きっと……多分……メイビー……。

 

「と、とにかく……。力になれなくて、ゴメンなさい」

 

「いえ、見てくれただけでも進歩っすから」

 

 そう言いながら、先生に渡された診断書をヒラヒラと振って見せた。先生は、なぜか安心したような表情になる。……何だそれは、俺がなんか圧力でもかけると?しないって……そんな事は。

 

先生はもう行くと言うのでその背を見送ると、俺はしばらく一人で考え込む。障害が発生しているのは、イメージインターフェースのみ……となると、出来ない事は……。

 

 まず飛行、そして武装の展開と、遠距離武装の使用といったところか?ダメだな……全く戦闘になりそうな気配がしない。相手がISでなければ、何とかなったかもだが。

 

 はぁ……情けない話だが、とにかく岬さんに電話しない事には始まらないか。ったく……時間が無いのにかまけて、整備の勉強をサボるからこうなるんだよ……。

 

「あ、もしもし岬さん?」

 

『ガタックの故障の件でしょう?大丈夫、もう手は打ってあるから』

 

「は、話が早いですね……。誰かから聞きました?」

 

『少しね……。とにかく、心配しなくて大丈夫よ』

 

 そう言いながら、岬さんは手短に電話を切った。何だったんだ……?かなりぞんざいな扱いをされた気がするが、何かまずい事でもしただろうか。

 

 特に思い当たる節がある訳が無く、八方塞がりとなってしまった。気になるのは、岬さんが言っていた『手は打ってある』ってのだよな?

 

 妙に話が早かった所とか、なんだか怪しく感じて来たぞ……。しかし、直さない事には始まらないのも事実だし。このままだと、俺までトーナメントに出られなくなっちまう。

 

「かっがみ~ん」

 

「おお、本音。よく来たな」

 

 困り果てていると、研究所に本音が姿を現した。ZECT管轄となっているとはいえ、特に立ち入り禁止等は設けていない。何より本音も更識に近しい存在だ、なおさら遠慮する必要はないだろう。

 

 必要はないが、どうしてここに来たのだろうか?ガタックの事を心配してくれているのならば、嬉しいが……本音のこの様子だと、とてもそうには思えない。

 

「俺に、なんか用事だったか?」

 

「う~ん、どうだろうね~。かがみんと言えば~かがみんかな~」

 

 なんだ?その意味深な言い方は……。俺が返事に困っている最中も、本音は何やら研究所内をモゾモゾと……整備用の機材を集めてる?もしかして、本音は……ガタックを直すつもりなのか?

 

「本音……気持ちはありがたいが、ガタックはそこらのISと勝手が違くてさ……」

 

「もちろん知ってるとも~」

 

「まぁ、言わなくても分かるわな。だから今回は……」

 

「できるよ~?」

 

 ……はい?『できる』とは、いったいどういう事だ?……ガタックの修理ができると言う意味なのかね。だとすれば、何故だ。教師ですら匙を投げたものを、いくら本音と言えども……。

 

「あ~、かがみん疑ってる~」

 

「いや、別にそう言う事では……。あ~っと、直せる……のか?」

 

「直せるよ~、お勉強もしたからね~」

 

 そう言いつつ、付箋やら何やらでメチャクチャな分厚いノートを自慢げに見せた。タイトルは……『本音流!がっちゃん整備用マニュアル』?ああ、そういやがっちゃんって呼んでたっけ?

 

 いや待て、そんな事はどうだって良いんだ……重要な事じゃない。本音は、わざわざ時間を割いてまでガタックの事を勉強していた……?

 

 となると、これが岬さんの言っていた『手』なのだろうか。ダメだ……状況がよく呑み込めんぞ、とにかく本音に事情を問い詰める方が先決だ。

 

「あのさ、そもそもなんで、本音がガタックの整備が出来るんだ?」

 

「う~んと~。かがみんが~、学園に居ると~がっちゃんのメンテが出来なくて困ってる~って聞いて~」

 

「その結果が今の状況だしな……」

 

「だからね~、私が覚えちゃおうかな~って。ZECTの人に相談したら~、あっさり教えてくれたよ~」

 

 いいの……?なんか緩くないか、岬さん。……そうかそうか、本音が更識関係の人間だからこそって話になって来るんだな。

 

 実際問題だが、ZECTに関連の無い人間にガタックを弄らせる訳にもいかんのだ。なんだっけ……テストパイロットになったとき読んだ誓約書に、秘匿義務がどうのあったハズ。

 

 山嵐のために、ガタックミサイルを見せたって?アレはあくまで、マルチロックオン・システムの範囲内だからセーフセーフ。システムの組み方はZECT流ってか、難解だったみたいだけど。

 

「…………」

 

「かがみ~ん?」

 

「あぁ……いや、スマン。なんて言ったら良いか、分からなくて」

 

「えへ~、かがみん言ってたよ~。こういう時は~……」

 

「ありがとうで良い……か。そうだな、ありがとう……本音」

 

 この短い間隔に俺は、様々な想いを巡らせていた。まず第一として、自分で解決すべき問題なのに、こうして本音が奮闘してくれていると言う、申し訳なさ。

 

 そして、それと同時に……なぜか、嬉しさを感じている。本音が俺のために陰ながら頑張ってくれていたという事実が、なぜだか嬉しくて堪らない。

 

 そんな相反する想いが、グルグルと渦を巻いていたせいで、すぐさま声が出せずにいたのだ。そうだよな、何はともあれ……心から感謝せねばなるまい。

 

「どういたしまして~。それじゃ~始めるね~」

 

「ああ、任せたぞ。ガタックは、どうすれば良い?」

 

「そのままで大丈夫だよ~。先生が見てたっぽいから~」

 

 今のガタックは、ハンガーに置いたままの状態だ。俺が装着せずに展開させる方法は、ごくごく簡単だったりする。俺の等身に合わせた骨格マネキンみたいなのがあって、それにベルトを巻いてゼクターを挿入させればあら不思議、ガタックの中身が空のまま展開できる。

 

「え~っと~……ガタックの内部構造について~……」

 

「ん……?悪い本音……もう一つ聞かせてくれ。もしかして岬さん……あえてガタックのメンテに関してスルーしてたんじゃ……」

 

「相談した時に~『どうせもうすぐ何かしら故障が出るから、ちょうど良かったわ』ってさ~」

 

「やっぱりか……。それもまた『親心』って奴か?」

 

「岬さんは~、かがみんに危機管理能力が足りないって言ってたよ~」

 

 ぐっ……言い返せない……!もしこれで本音が整備をできなかったとすると、俺はやはり岬さん達に泣きつくしかない。恐らくはそのタイミングで、説教が待っていただろうな……。

 

 どうにかなるさ、って思っていた部分があるのは認めるが、こんな致命的な故障が発生するとは思わなんだ。なるほど、岬さんがやけにドライだったのも頷ける。

 

 はぁ……これは、ダメだな……時間を見つけて、俺もガタックの整備……というか、簡単なメンテくらいはできるようになっておかなくては。今後も全て本音に、という訳にもいかんし。

 

 とにかく、今は口出ししないでおこう……本音を集中させてあげなくては。作業する本音の姿をじぃーっと見るが、よほど集中しているらしく、特に反応は返ってこない。

 

 今気づいたが、本音の袖から手が露出してるな……打鉄弐式のときもそうだったっけ?ペンとかを持つ時ですら、頑なに手を出そうとはしないのに。

 

 ふぅん……綺麗な手だなぁ……めったに見ないからこその反応なのかも知れんが。そう思うと、少し得した気分になるかも……って、それは言い過ぎかねぇ。

 

(めったに、と言えば……)

 

 本音のこんな真剣な表情は、見た事が無いかもしれない。何処かいつもより、凛々しく感じられる。そう思いながら本音の顔を見ていると、もう一つある事に気が付いた。

 

 目元が薄ぼんやりと黒く変色している……隈だ。一目瞭然と言うほどでは無いが、目を凝らすとハッキリ分かってしまう。なぜ本音に隈が出来ているか……そんなのは、考えたらすぐに解る。

 

 ガタックの整備について、あれやこれやと夜更かしでもしていたのだろう。何故……気が付けなかったんだよ、俺は……。多くの時間で行動を共にしていると言うのに、不甲斐ないにも程がある。

 

 しかし、また俺は感じていた。……本音が俺のせいで無理をしたのに、胸の内から溢れ出てくる喜びを……。そんな事を考えていると、俺はいつの間にか本音の顔を強引にこちらへ向け、親指で隈をなぞっていた。

 

「かっ……かがみ~ん……?」

 

「…………」

 

 自分から来るときは、そんなに照れないくせに……本音の顔は、見る見る内に紅潮していく。あぁ……チクショウ、可愛いな……。なんだか、意地悪でもしたくなってしまいそうだ。

 

 何を血迷ったのか、俺はしばらくの間、黙って本音の目元を撫で続けた。何も言おうとはしない俺に、かなり困惑した様子を浮かべている。

 

「……ありがとな、本音」

 

「そ、そんな事~……。私はただ~……その~……かっ、かがみんが喜んでくれたなら~……」

 

 何か観念したような様子で、本音も俺の目をグッと見据えた。俺が喜べば……満足か?それでは、いささか俺が納得いかない部分がある。

 

「なぁ、本音」

 

「何~?」

 

「今度……デートでもするか?」

 

「本当~!?」

 

 俺の言葉がよほど意外だったのか、本音の表情は突然パッと明るい物となった。手で顔を押さえていなければ、今にでもピョンピョンと跳ねまわりそうな、元気な感じだ。

 

「まぁ、今回の礼も兼ねてな」

 

「うん~!約束だよ~!」

 

 本音が、打算的発想でない事くらいは分かっている。それでも……テメェがロクにやろうとしなかった事を、この子は進んでこなしてくれたんだ。礼の一つくらいしてやらなくては、筋が通らないってモンだ。

 

 よほど嬉しいのか、本音は俺の掌による拘束から逃れ、フラフラと何か変な踊りを踊っている。……MPが下がりそう(ドラ〇エ並感)。なんて、ほのぼのと本音を眺めていた……その時だ。

 

キーンコーンカーンコーン…………

 

「……今の……予鈴か?」

 

「だね~。お昼とか食べてたら~、時間無くなっちゃったね~」

 

「昼一の授業ってさ、誰のだっけ……?」

 

「う~んと~……織斑先生~?」

 

「「…………」」

 

ガバッ!

 

 やべええええ!?洒落にならん……洒落にならんんんん!それでなくとも、今日だけで二発は喰らっている出席簿アタックだ……三度目の正直、ではないが、マジでどうなるか分からん!

 

 なにより、本音にだけはアレを喰らわせるわけにはいかない。言わなくても分かるだろう……?本音を走らせたところで、絶対に間に合わないんZE☆

 

 片付とかは気にせず、本音を横抱きに抱えて全力で駆け抜ける。これで教師に見つかれば本末転倒だが……織斑先生に叩かれるよりかは、何倍もマシだ。

 

「かがみんたっくまし~い」

 

「ああ!大人しくしといてくれよ?」

 

「は~い!」

 

 そう言いながら本音は、俺の首に両腕を回した。まぁ……される側はそっちの方が楽だよな、顔が近い気がするのは、きっと気のせいだ。

 

 そんなこんなで、細かい事は気にせず全力疾走。廊下で何人か生徒に目撃されもしたが、それも気にしない……後でOHANASHIすればいいだけの事よ。

 

 本音が軽いにしても、人を抱えて全力疾走はキツかったが、どうやら何とか間に合ったらしい。息を切らせながら席に着くと、しばらくしてすぐに織斑先生が一組に現れた。

 

 オーケー……オーケーだ……間に合ったのなら、どうだって良いさ。なんだか知らないが、勝った気分になった俺は、チラリと本音の様子をうかがう。

 

 すると本音も、なんだかイタズラっぽい笑みを浮かべつつ俺に手を振る。それにニヤッと笑みを浮かべながら返すと、俺の頭に鉄槌(出席簿)が降り注いだ。

 

スパァン!

 

「何をニヤニヤと……集中しろ、馬鹿者が」

 

「はい……スミマセンでした」

 

 結局、こうなるのか……油断した結果がこれだよ。ただ……断言しておく、遅刻した日にはこんな物では済まなかったはずだ。という訳で、言われた通りに集中……っと。

 

 

 




前半……なんだか『イメージインターフェース』って言いたいだけみたいになってしまった……何か、良い略し方でも無い物か。

という訳で、本音が真の専属整備士に。簪も整備できるって?まぁ……そこは、ほらさぁ……空気防止策って言うかなんというか……(ボソボソ)

ねぇ~……他の登場人物が空気化するのは妥協するとして、この二人だけはバランスよくいきたい……。まぁ、そろそろ『時期』だから関係ないんですけど。

キャノンボール・ファスト編で、どうせそんなの意味が無くなるでしょうし……。とにかく、キャノンボール編まで待って頂ければ、色々と進展する予定なので。

それでは皆さん、次回もまたよろしくお願いします。

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