カンピオーネ!~風変わりな男(仮)   作:八雲さん

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一度名前が決まると今まで以上のハイペースで書いてしまった。何を言っているがわからねえと思うが俺も何を言って(以下ry

 たぶんこんなハイペースは今回でけだと思います。ハイ。

それと今回無駄に予約投稿にしてみました。

 ではどうぞ。


これがホントのプロローグ

 時は遡る。ようやく現代の先祖たる人類が生まれ、活動を徐々に徐々に広めていった時代。時代に適応できなかった生物は衰退していき、逆に適応できた生物は繁栄していった。

 

 文明の発達が遅いなあと最初のころは思っていたのだが、これが本来の姿だと認識を改めた。よくよく考えればあの時代のあの場所にいたのはおかしいのだから。

 

 人は弱いながらも知恵があった。人は協力し合った。人は武器を作り出した。人は自分たちより各上の存在を倒していった。

 

 人は集まり自分たちの居場所を作った。人は道具を生み出した。人は文明を作りだした。

 

 あるとき『言葉』が生まれた。あるとき『文字』が生まれた。それらはさらに文明を加速させていく。

 

 あるとき『国』が生まれた。争いが生まれた。人々は互いの利権をかけて戦うのだ。

 

 いつの世も弱肉強食であることに変わりはない。

 

 それは人だけに留まることではない。どんな存在であれ等しく訪れるものだ。

 

 古代ローマの国でも神々が崇拝されていた。神話を決して疑わなかった。

 

 神々の王は地中海で崇拝されアフリカから招かれた大地と冥府の地母神であり、戦神にして智慧の女神である彼女であった。

 

 女性が崇拝されていた世も、男性にとって代わって行った。

 

 それと同じくして神々の王も男性に変わった。そうして神話は改ざんされ、彼女は貶められていく。

 

 かくして彼女『アテナ』はまつろわぬアテナとして後のこの世にあらわれるのだ・・・。

 

 しかしただ一人、たった一人のの男の存在によって本来の運命から確定されていた未来から良くも悪くも異なる道を歩むことになる。

 

 それはにをもたらすのだろうか?

 

 何も変わらないかもしれない。 

 

 

 それはまだ誰にもわからない。

 

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 時雨はいまだに人に対して興味を待っていた。永琳たちのような完璧な人もいいのだが不完全のほうが面白いと思っていた。

 

 時に変装しながら人とともに過ごし、場所を変えながら人とともに歴史を歩んでいった。そしてあるとき転機が訪れる。ある場所で出会った女神によって。

 

 

 時雨side

 

やはりこの世はおもしろいな。特に人は面白い。あらゆる神や鬼と呼ばれるやつら特にあの二人の少女たちや天狗、奇妙な力を持った・・スキマ妖怪の彼女や傾国の美女でった自分と同族である彼女、スカーレットの名を持つ吸血鬼や命蓮寺に住む者たち、半人半霊の彼や半人半獣のかのしょや不老不死となった彼女やおもしろかったがやはり人のほうが面白いと思う俺は妖怪の中で変わり者だろう。

 

 人に紛れて暮らしていると人々は次々に新しいものを作り出す。不便なものを使いやすくしたり、より強い存在と戦っていくためにそれぞれ独自の戦い方を作り出した。

 

 ・・・まあ全部パクらせていただきました本当にありがとうございました。魔術や陰陽術など実に面白い。俺では到底思追いつかなかっただろう。・・思いつく必要がなかったのだが。

 

 パクったといてもきちんと習得したつもりだ。スキマ妖怪の彼女や白髪の少女である彼女に手伝ってもらって人の技術を再現するのは本当に大変だった。呪力は妖力と似たようなもので持っていたからよかったものの、陰陽術は妖力でもできるように改良したものであるから正確には異なるのだが。

 

 スキマ妖怪である彼女は近頃理想郷を作るとかで少し手伝ったがまあそこは俺が関与するとこではないだろう。

 

 時に人は言葉というものを作ったが場所によって異なるので覚えるのが大変だった。何言ってるか全くわからなかったときは焦ったが、通訳をする奴に倣えたのは僥倖だったと言えるな。

 

 とにもかくして長い時を過ごしていた俺だがあるとき、西洋のほうをぶらぶらしていた時ある海の近くである神と出会った。

 

 さまざまな実力者と戦ってきたから対人や対大多数の経験はもちろんのこと、毒や麻痺などはそもそもこのからだに効かないし、何かしらの手段を講じてきても縛られない程度の能力を使えば問題はなかった。もう一つのほうはいまだにわかっていないが、空も妖力を使って飛べるようになったし術もほとんど使える・・筈だ。

 

 問題なかった筈だった。

 

 あるとき、とある女神の話を人伝に聞いた。今まで出会った神は半分以上が男神だった。気の合う奴もいたのだが、例えば月夜見の弟だったかな。名前は・・昔すぎて忘れてしまった。今度久しぶりに会いに行ってみようかな。

 

 結局俺は男であるから基本的にはむさ苦しい男は仲良くなりたいとは思わない。面白いやつか面白いことを呼び込むやつかな仲良くするのは。・・まあ女性も結局同じようなものだが。

 

 とにもかくにも親しいものは生きてきた人生や長い歴史に比べてとっても少ない。さらに友人以上の者はいない。ほしいと思ったこともないし、なりたいと思わせることもしたことはない。

 

 ほかの者の人生そのものに関わる気はなかったし、関わらせるつもりも毛頭ない。それは無粋なものだろう。

 

 やりたいことをやりたいようにやる。それが俺の信念の様なものだ。その上に面白いことを探すが来ている。

 

 だから今回とて面白そうだったからその女神がいるという場所までゆっくり赴いてみた。すぐ探そうと思えば探せるし目にも止まらない速さで移動もできるのだが、長年の習慣だろうかたびはゆっくり自分の足で歩くものだとおもうのだがどうだろう?

 

 そうしてゆっくり探し数か月たったころ、かつてのローマ帝国の都であるローマに来た。かつてローマ帝国が繁栄した時に来たことがあるが、その時入った『テルマエ』なる物は良かったし、あれほど長く続いた国はそうはなかったはず。

 

 かつての面影を思い出しながらコロッセオのほうまで歩んでいくと、神力を前方から感じた。視界にとらえたその姿は幼い少女を思わせるような佇まいで物静かな印象を受けた。

 

 「そなたは何者だ?このあたりでは見ない顔だが。」

 

 彼女は振り返ってこういった。

 

 「何者・ねえ、俺はただの長生きのしがない狐といったところかな。」

 

 「ほう、妖狐か。直接目にするのは初めてだ。そなたの名はなんと言う?」

 

 「時雨というよ。聞いたことはないかなお嬢ちゃん?」

 

 「貴様妾に向かって・・そうか貴様があの九尾か。」

 

 「それが何を指しているかはわからないけどたぶんそれであってると思うよ。」

 

 「貴様に恨みはないが妾は今気分が悪い、悪いとは思うが死んでもらうぞ。」

 

 そういって彼女は己の武器を取出しこちらに向かってきた。勢いそのまま前に出会った赤髪の死神の少女のような死神の鎌を振るってきた。それを一歩体を反らすことによって躱し、続けざまに振るってくる鎌を紙一重で躱しながら、

 

 「そういえば、お嬢ちゃんの名前はなんだい?俺は答えたんだから教えてよ。」

 

 と先ほどと大して変わらぬ声でこう言った。

 

 「まだ言うか!」

 

 「神とあろうものがたかが一匹の狐にそうむきにならないでよ。」

 

 「・・・妾の名はアテナ。まつろわぬアテナよ。大地と冥府の地母神であり、戦神にして智慧の女神でもある。聞いたことぐらいあろう。」

 

 「あのアテナ・・ねえ、俺が聞いたアテナに比べれば弱すぎるな。こんなものではないだろう?」

 

 「何を!」

 

 「いやねえ、俺は気が遠くなるほど長い時を生きてるから知ってるんだよ。今の偽りの神話ではなくかつての正しき神話を。かつての栄光を。」

 

 「黙れ黙らぬか!」

 

 先ほどをも上回る速さで振るってきたその鎌を避け続けていた時雨であったがついにあらゆる命を刈り取ってきたその鎌は・・・・・寸分たがわず時雨の体に突き刺さった。心臓を突き刺したであろうその一撃はその妖狐を殺すには十分すぎる一撃だった。

 

 「妾に向かってあのような戯言を言っておきながら、情けない。」

 

少し感触のなさに不思議に思ったが、しょせんこんなものだろうと思い、ここを立ち去ることにした。もう一度死体に目を向けてみるとそこには・・・・・・・・何も残っていなかった。

 

 「確かに殺したはず、あ奴はどこへ行った!」

 

 確かにさっきの一撃は十分すぎるものだった。これは誰から見てもその通りである。

 

 

 もし当たっていればの話であるが。

 

 

 お忘れではないだろうか?この男は妖狐である前に九尾である。九尾は優れた力を持つ一族であり、たぐいまれな戦闘能力を持つがそれだけだはない、九尾は・・・幻術を得意とするのだ。

 

 もし彼女、アテナが我を忘れていなければ気づいていただろう。彼女は決して弱くはないのだから。

 

 

 そう、これは時雨に誘導されたものだったのだ。全てはこの幻術をかけるために。

 

 しかしアテナは智慧の女神であるが故に気づいた。が、それに気づいたアテナは一足遅かったのだ。

 

 

 「なあ、そうだろう。かつてのアテナだったならばこれくらいなんてことなかったはずだ。」

 

 アテナが振り返ったその先に先ほどと同じく平然と立っていた時雨の姿があった。その姿には一切の傷はついていなかった。

 

 「そなたいつの間に・・」

 

 「それを教えてやる義理はないし、教えてやることはない。まあ、智慧の女神でもあるなら気づけるだろうよ。」

 

 「そなた、その実力ならば妾を殺すこともできよう。なぜしない?」

 

 「女の子を殺生する趣味は生憎持ち合わせていないんでね。」

 

 「ふふふはははは。そうか・・完敗よの。改めてそなたの名を聞かせてはくれぬか?覚えておこう」

 

 

 「ならばもう一度名乗ろう、俺の名は・・・時雨だ。」

 

 

そう言ってゆらりと笑いながら、時雨はまた面白いことを探して去って行った。またこの女神と出会う予感を感じながら・・・。

 

 side out

 

☆★☆★☆★

 

 side アテナ

 

 あの忌々しい過去を思い出しながら佇んでいると、妙な男が近づいてきた。話をしてみると話に行く九尾のようであった。忌々しい過去を言ってきて、先ほどのことも相まって我を忘れてしまった。妾らしくないことであったな・・・・・。

 

 終わってみればあの男、時雨か。とあたり前のように話しておった。誰かと会話するのは久しいことであったが、悪くないものであった。

 

 それにしてもつかみどころのない男であった。これほど不思議な奴はほかにおるまい。

 

 あやつはおそらくだれよりも強いのではないだろうか。

 

 少し話を戦いの後にしたが、時雨は旅をしているらしい。

 

 

 

 

 

 またどこかで会うのではなかろうか?そんな気がしてたまらぬな。

 

 side out

 

 

 アテナの言うとおりこの後も何度か出会い本人たちの自覚がないまま深い関係となっていくのだが、この短い出会いは小さい出来事なれどアテナにとっては大きな転換点であった。

 

 

 

 

 だがそれはまだ誰も知らない。




 ムムムっ!なんか無駄に壮大なものになったような気がする。書けば書くほどだんだん違うものになっていくような気がする。

 ・・まあいいよね。うん。

 何かあればぜひぜひ活動報告またはメッセージにて質問ください。

 ・・・ヒロイン要るかなあ?

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