ないったらないです。
仮設置だから仮設置。まともなのが思いつかなかった。
今回もまだ東方ですがよかったら読んでって下さいな。も、もう少し待って。
永琳が部屋に引きこもって数十分、ずいぶんと考えてるなーと思いつつお茶を飲みながら待っているとようやく部屋から出てきた。
「決まったわよー。」
「ずいぶん遅かったな、で、どんな名前になったんだ?」
「時雨よどう?」
「時雨か、いい名前だな。」
「そう!よかった。」
「これからは時雨と名乗っていくことにしよう。」
・・・この瞬間、この妖怪に名が生まれた。この男には名乗る名前ができた。この名前は古今東西、ありとあらゆる場所へ広まっていく。かかわった人物にあらゆる希望と絶望を与えることになる・・かもしれない。
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あれから数十年の日々が経った。この村、いやそれでは語弊がある。村はあれよあれよの内に大都市へと発展していたのだから。コンクリートでできた高層ビル群、夜を照らす光、都市を囲む壁、そこを守る銃を持った兵士。現代でも決して見ることは出来ないだろう。それほどすごいことが短期間でできていた。
時雨は耳と尻尾を隠しながら人として過ごし時に襲ってくる妖怪を撃退し、時に兵を鍛えながら過ごす日々を過ごし『隊長』と呼ばれていた。
ある日時雨は永琳から呼ばれていた。
「永琳呼んだー?」
「ええ、時雨月夜見様を知ってる?」
「ああ、この都市の中でもえらい神様だっけ?」
「・・まあ、それでもいいわ。今日月夜見様にあなたも呼ばれているから一緒に来て頂戴。」
「ええーめんど「来て頂戴」わかったよ行けばいいんでしょー行けば。」
「さあいくわよ。」
「え、ちょまっ今って俺まだ準備がーー。」
引きずられながら連れ出されていった。
しぶしぶ永琳についてきた時雨だったが、不意に永琳が
「さあここが月夜見様のお屋敷よって、なにふてくされてるのよ。」
「なんで呼ばれたんだめんどくさい。」
「私だって知らないわよ、行けばわかるわよ。」
「はぁ~って痛いから引っ張らないでもらえません?」
「さっさと来ないのが悪い。」
永琳が門前の兵と少し話して門を一緒にくぐって入って行った。そしてそのまま歩いていると急にすさまじい、一般人だったならば卒倒しているほどの圧力がピンポイントでかかってきた。息ができないほどではなかったが、この時初めて冷や汗をかいたのであったがそれよりも本能ゆえかその圧力を発している人物を見ていた。
妖怪ゆえか目がいいこともあり見つけることができた人物は屋敷の襖を開けこちらを見ていた。その人物は・・笑っていた。
永琳に心配されながら屋敷の中へ入っていき、先ほど見た人物部屋の前まで来た。おそらくこれが・・・
「月夜見様時雨を連れてまいりました。」
「入れ。」
がらっと音をたて扉を開けた先には、銀色の髪、月をモチーフとした服を着て座っていた少女がいた。
・・こちらを見て一瞬だけ驚いたような気がした。
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月夜見side
お茶が運ばれ静寂な空気を破ったのは時雨だった。
「で、なんで呼んだんだ月夜見?俺の正体は解ってるんだろ?」
「時雨あなたっ」
「よいよい、私の神力を前にしても竦まずおびえず、ほかの妖怪とは一線を隠す力を持ちながら人の味方をする妖怪とは不思議よの。」
「・・で?呼んだのはこうして話をするつもりではないんだろ?」
「ふふっ、せっかちよの。まあそうじゃな、用というのはな、お主永琳から月移住計画は聞いておるか?」
「・・まあ少しは。」
「もう少しで月へ行くためのロケットが完成し、なるべく早く月に行くのだが・・ここ最近周りにいる妖怪どもがやけに静かでな、何もなければいいんだが万が一の時に備えてだなその。」
「・・月夜見がいれば大丈夫なんじゃないのか?」
「それが、だな、私は事前に月に行ってやることがあるのでな。ここにずっといられなくて、だな。」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・わかったよ俺が何かあったときは守ればいいんだろ。」
「すまぬ、頼めるのはそなたしかおらぬ。」
「はぁ~めんどくせえ、けどやるからには一つ条件がある。」
「なんだ?私とか?」
「ちげえよ!どうしてそうなった。条件ていうのは「わた・」だからちげえよって言ってるだろ。」
「ふふ、冗談よ。」
「条件はそうだな…何かあったときは一回手を貸してもらおうか。」
「まあ、それならばいいのだが。」
「それでこれで話は終わりか?」
「・・時にそなたはいつから生きている?」
「なぜそれを聞く?」
「特に理由はないが気になるのでな。」
「?そうだな・・数えた事はないが恐竜が生まれるよりは前から生きてるな。」
「え?」「え?」
「これで満足か?・なら俺は帰って寝る。」
「あ・・皆をよろしく頼む。」
「俺はやると言ったらやりきる男だぜ、じゃあな。帰ろうぜ永琳。」
「えっええ、それでは月夜見様失礼します。」
といい扉を開けて去って行ってしまった。・・あの変わらない姿といいあの声といいあの時と一切変わっていなかった。あの男らしいな・・・・・。
side out
ちなみに余談だが永琳が喋ったのは最初のほうと最後のほうだけであった。永琳マジ空気。
(閑話休題)
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時雨side
あぁ〜面倒くせえーけどまあ最近やることないから仕方ないとして、月夜見様ねえ…どこかで見たことがあるようなないような。
まあいい、永琳たちがここを去るならばここにもう要はない。また世界でも回りますかねえ。
それにしても俺がここまでここに留まるなんて、
「・・れ・ぐれ・時雨!」
「呼んだ?」
「呼んだ?じゃないわよ。何ボーッとしてるの帰るんでしょ。」
「へーい。」
何にせよ面白いことが起きそうだ。男はゆらりとした笑みを浮かべた。
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あれから一月後、月に行く日が来た。永琳たちには月に行かないことも言ってあるし大丈夫だろう。もともと妖怪である俺は行けないけども。
高台から見張っていたのだが妖怪たちが大軍で押し寄せてくるのが見えた。都市の防衛機能と兵たちでは長くは保たず、全てのロケットが出発するまでの時間は稼げないだろう。
「うわ~多くね、・まあいっちょやりますか。」
走って単騎で突っ込んでいった。
そこにはカマキリのよう妖怪やクマのようなやつなどがいて、個々の力など時雨の前では塵に等しいのだがいかんせん数が多い。おそらく数万くらいではないだろうか。
なので本来の姿に戻り、永琳たちに手伝ってもらった体内にある力、俺の場合は『妖力』というらしいがそれを妖怪たちに向かってレーザーに変えて次々に発射した。
地面は抉れ、ありとあらゆるところで死体が舞い、砂埃が立ち込め、地獄絵図のようなのだが妖怪たちはそれでも進軍するのをやめなかった。
妖力が少なくなってきた頃でも、いまだ妖怪たちは顕在していた。後退しながら戦闘を継続していたのだが、都市に近づいてきたことで下がるのをやめ妖力を纏って迎え撃った。
近づくやつらを片っ端から殴ったり蹴っ飛ばしたり地面にたたきつけたりを繰り返し進軍を遅らせていたのだが、とうとう都市の中に入られた。
「しまった。」と思ったのだが、ここで最後のロケットが月に向かって発射していった。
だが安心したのもつかの間、永琳から言われた『アレ』を思い出し全力で都市から遠ざかって行った。
次に時雨が振り返った時には都市が爆発していた。
「すべてのロケットが発射したら地下にある核爆弾が30秒後に爆発するから頑張って逃げてね。」
永琳が言った『核』というのはわからなかったが遠くでも爆風が来るのだからそこにいた妖怪たちは言うまでもない。というかここまでってなぜ言わなかったしと思った時雨は決して悪くないと思う。
そこはかとなく安心しながら、この男は再び旅を始めたのであった・・・。
ここから時は再び跳び場所は地中海、時雨は・・とある女神の鎌によって心臓を貫かれていた。
???「妾に向かってあのような戯言を言っておきながら、情けない。」
次からようやくカンピオーネぽくなるかな。原作のストーリの順番については基本的には一巻から順に行くつもりです。(あくまでもつもりですが。)
それともアニメぽく多少入れ書いたほうがいいですかね?
原作読み直さなければいけないかもしれない。
・・ちなみに言わないでネーミングセンスないのは解ってるから。・・悔しくねーし。