これからもこのような私ですが見ていただいていただければ幸いです。
お詫びとしてはなんですが文字数少し多めです。
アテナは少しずつ東方に向かって進み始めたようだ。少しずつと言ってもそれは神からの尺度で考えた時であるから人から見てみれば十分に早いのだが。だってヨーロッパから徒歩で?数日で来れるのだから。まあ、俺なら魔術で一瞬で移動できるがな!ちょっと気持ち悪くなるからほとんど使わないけど。
なんでか知らんが怒っているかなーと思いつつもまあ、大丈夫でしょうと思っている。
今はアテナより早く日本へと先回りしている。幻術とロキの権能の組み合わせで本気で隠れているから、ばれてはいない・・・と信じたい。前に天照から逃げていた時になぜかばれた時があるのだ。本人曰く「乙女の勘です♡」だとか。基本的にこの権能を使うときはこのようなときくらいなので昔使った時より勘が鈍っている。ついでに言うと天照の権能なんてめってによほどのことがない限り使わないのでこれを知る者は少ない。そもそも権能どころか幻術などすら使わなくても勝てるからなのだが。
草薙護堂にばれたのは権能を本気で使わなかったからと近くに寄り過ぎたからだろうと思っている。
とにかく誰にもばれずに行動できているわけだが、暑かったので滝で水を浴びたり、川で無駄な機動力を使った天然流しそうめんをやったり、そのあと運動がてら海に潜ってサメとかと勝負したり、キンキンに冷やした酒を片手に月見酒をしたり、久しぶりに月に行ったりなどしていたのだ。ハイテク都市でいつでも涼しく時々避暑地にしたりしていて一年に二回以上は行っている。これのためにあのお願いを使ったのだ。月が別荘地な扱いになっているのは気にしない気にしないの精神で行こう。
かくして時間をつぶしているとアテナがようやく日本へ来そうだというのを察知したので上陸しそうな場所へと向かった・・・。
☆★☆★☆★
アテナが日本へ上陸して、草薙護堂達と相対することになったのはすでに必然であり、そこにすでにべストポジションをとっていた時雨が相変わらずアテナは美しいなとか考えつつ見届ける中、アテナが少女らしいソプラノで告げた、
「久しいな、神殺しよ。妾はあなたと再会できて喜ばしく思う」
・・・・・
「俺は喜ばしくない。あんたたちは平和に暮らしている人間を巻き込んで、いらん騒ぎを引き起こすだけだからな。はっきり言って迷惑だ」
いや草薙護堂よお前もそっち側の人間なんだぞ。しかも神話を作ったのは人間でしょう。
「エピメテウスの申し子にしては、良識ある発言だ。あなたは珍しい神殺しだな」
いやアテナさんや、今まで見てきたカンピオーネにそんな奴いたか?
「まずは名乗ろうか。妾はアテナの名を所有する神である。以後、見知りおくがいい」
・・・・・
「東方の神殺しよ、あなたの名を聞きたい。これより古の《蛇》を賭けて対決する我らなれば、互いの名を知らずに済ませるわけにはいくまい」
・・・・・・
「俺の方には、あんたと戦う理由はひとつもないぞ」
早くしろよエセ平和主義者が・・・ドニのようにいけよ。ガッとさあ。男だろう!もっと熱くなれよ!!
「あなたは古き帝都よりゴルゴネイオンを持ち去った。魔術師どもに請われての行いであろう?《蛇》を妾より遠ざける者は、何者であれ妾の敵だ」
・・やっぱり神は人を見下すなあ。それが災いの元となるのにねえ。
「さあ聞かせてもらおうか、あなたの名を」
「・・・・・草薙護堂だ。それと、そっちにいるのはエリカ・ブランデッリ。あんまり人間を無視するな。神様だろうが何だろうが、すごく失礼だぞ」
それはその通り。
「草薙護堂。あの男の名の響きと似ておるな。覚えておこう」
・・俺だな。
「さて草薙護堂よ、重ねて問おう。ゴルゴネイオンは何処にある?」
「あのな・・・俺が大人しく教えると思うのか?」
そりゃそうでしょう。
「思わぬよ。が、まずは聞いておきたい。闘神としての妾の心は草薙護堂を敵だと認め、戦えと叫んでおる。しかし、智慧の女神たる心は警告を発しておる」
二重人格いや神だから二重神格ですか?でもかわいいから許される。かわいいは正義だと思う。
「あなたは奇妙な気味殺しだ。我が同朋から奪い取った力は、まだ少ないはず。しかし、アテナをアテナたらしめる機知が、あなたを危険だと告げている。うかつに手を出せば、手痛い反撃を受けそうな・・・罠にも似た脅威を感じるのだよ」
カンピオーネですから。
「故に、まずは問う。その返答によって対応を決めよう。妾はアテナ、闘争と知恵の女神である。和するもよし、争うもよし。さあ、あなたの答えは如何に?」
「できれば和をとりたいんだけどな、俺は・・・断るよ。逆に提案するけど、ゴルゴネイオンのことは諦めて、このまま帰ってもらえないかな。無益な戦いでお互いに傷つけ合うよりも、その方が賢いと思うんだけどな」
ばーかだな。まあ血の気が多いのもいかんとも思うけど。いい加減始まってくれないかなあ。
「・・・――許せ」
と言ってアテナが草薙護堂にキスを・・・キス・・・え?・・なん、だと。え、いや何でそこでキスをするの?死の言霊?いやだとしてもほかの方法があるでしょう。ましてや闘争の神なんだからー。一回落ち着こう、Be cool Be cool. ・・ひっひっふう~~。はぁ~~・・・
ーー十分後ーー
さてと・・・みんなどこ行った?いや、草薙護堂が死にそうだったのは知ってる。でその後なんかやってと。つまり逃げた?剣を研いでなかったから無理かとは思ってたけども。ウルスラグナの権能があるから生き返るからもう一回戦うかな?でアテナはゴルゴネイオンを追跡中と。誰もってんだ?うかつに探知魔術使うと気取られそうだなあ。
こっそりついいていきますか。Let’s ストーキング!
まつろわぬ神がいると人は避けていくので本人にばれなかったら問題なかったなあ。アテナが闇を広げているようだがまったくもって問題ないな。余裕で見れるわーはっはっは。
なんて思ってたら、ついにアテナがゴルゴネイオンを持つ巫女に追いついた。そして巫女の持つ《蛇》を手にした。
「これこそ、古の《蛇》。ついに妾は過去を取り戻した」
「・・・・・ここに誓う、アテナは再び古きアテナとならん!」
・・
おお、あっちの姿もいいがこっちの姿もまた美しい。これが本当の姿か・・・まさに女王のごとし原初の神話通りだな。元神々の女王にして、大地と冥界を支配する地母神。さっさと奪ってプレゼントしてやればよかったかな?そうしたら謎の怒りを収めてくれただろう。しくったなあ。
「神を殺める羅刹の化身、魔術師たちも王と崇める者ーー草薙護堂が御身と戦います!彼に勝つまでは、かような狼藉はおやめ下さいませ!」
およよ?と死の息吹がこっちにまで来てるな、縛られない程度の能力を使って言霊に縛られないっと。
「草薙さん!草薙護堂!早く来て!私とアテナはここにいます!早く――あなたの力を必要とする者がいるんです。急いで!」
ん?これって、遅れて王子様の登場かな。第二ラウンドの始まりだな。
さっそうと現れた王子様は死に向かっていた巫女を言霊によって救ったか。これってよく日本の漫画だったかってやつと同じ気配じゃないか。これが終わったとが楽しみだ。
かくして草薙護堂とアテナとの戦いが始まったわけですが、いきなり彼はどこかに向かって走り去っていった。そしてそれを追うアテナ。・・せっかくベストポジションとったのに。また先回りしますか。おお、だるいだるい。この言葉いいなあ。
だがその前に、
「やあ、君たちこんばんわ。そちらの巫女さんは初めましてかな?俺は時雨という」
「あなたはあの時の九尾!」
「エリカさんご存知で?」
「むしろあなたの方が詳しそうな気がするのだけれど」
「まあ、名前くらいなら聞いたことはありますがそこまですごい方なのでしょうか」
「すごいくらいではないわよ。それより、御身はは何しにここに来られたのですか?」
「ん?もしかして俺のこと調べたりした?まあそれはいいとして、だ。そこまで恭しくする必要はないよ。ただの長生きの爺だからな、タメ口で時雨いいぜ。さんづけも可」
「しかし・・・」
「まっ、とにかくさ見に行かない?近くで見たいでしょ。守ってあげるからさ」
「とおっしゃると?」
「もちろんあいつらのところだよ」
「しかしまつろわぬ神とカンピオーネの争いの場に近づくというのは・・」
「はっはっは、俺は長生きしていることもあっていろいろできるからね。それとも見たくない?今回は特別サービスだぜ」
「「行かせていただきます」」
「よろしい」
所変わってどっかの庭園。
少し離れたところに結界を張り認識疎外の術と暗視の術をかけて三人で観戦しはじめた。
最初に草薙護堂がいきなり切り札たる『戦士』の化身を使ってきた。まつろわぬアテナの経歴を暴き出すことで神をも切り裂く言霊の剣を作り出す。アテナの場合もっとも鍵となるのは蛇であるためそこを暴き出したようだ。どうやってその知識を得たかはなんとなく想像できるが。
アテナはその力を目の当たりにしてようやく草薙護堂の力を認めたようだ。そうして心を冷静にし、智慧の神としての彼女の一面が彼が権能を簒奪した神をウルスラグナとその権能さえも暴き出したようだ。
かくしてアテナの一面たるメドゥサの邪眼と言霊の剣は互いにぶつかり合った。このまま消耗戦になればアテナが勝つのは自明の理。神々は伊達ではない。だからだろう、草薙護堂は突っ込んでいき接近戦でアテナがの漆黒の鎌ごと切り裂きアテナがにダメージを与えたようだが、同時に死の言霊を浴びたようだ。
「護堂さん!」
「エリカ・ブランデッリ、お前さんは心配にならないのかい?」
「護堂ですもの」
「なかなかの忠誠心だな。だてに大騎士と名乗っているだけのことはあるか」
「御身は「時雨」・・時雨あなたって何者?いくら長生きしている太古の妖怪とはいえアテナと護堂の先頭の余波をものともしないなんて、認識疎外もかけているようだし、暗いのによく見えるし、呪力もばかにならないはずよ」
「・・・全部は話せないけど、そうだねえ、何も呪力が多いだけでは負けることもあるということさ、いかに効率よく瞬時に行使をできるか、それが大事なんじゃないかな?それが上手なだけだよ俺は」
とおしゃべりしている間に、アテナと草薙護堂は互いに立ち上がりまさに最後の一戦といったところかな?
ひたすらアテナの攻撃を避け続ける嵐の前の静けさの時
「少し失礼するわ」と言ってブランデッリどっかに行った。なんとなくは察せられるけどね。草薙護堂の残り使える権能の中で切り札となるのは太陽の化身のみ。しかればそれをどこで使うかは勝負のカギ。アテナもそれを察しているようだが果たして?
「我が元に来たれ、勝利のために。不死の太陽よ、我がために輝ける駿馬を遣わし給え。俊足にして霊妙なる馬よ、汝の主たる光輪を疾く運べ!」
真っ暗な夜にもかかわらず東の方角は赤く燃えていた。これが第三の化身か。俺でもまともに食らったらやばそうだな。しかしそれを読んでいたアテナは闇の障壁でガードと。
終わって・・・・・なわけはないよね。万策尽きた彼であったが、一人ではなかったということ。クオレ・ディ・レオーネを手にした彼のの一撃がアテナを貫き、終了と。
素晴らしいな彼は、今後が楽しみであるが、それは置いといて
「さて祐理とやら行かなくてもいいのかい?」
「はっはい!」といって駆けていった。・・青春っていいねえ。
で、久しぶりに会いに行きますか。傷ついている女神の元へと。さすがに忍びないなあ。
「・・・私は早くとどめを刺すべきだと思うけど」
「私も同感です・・・」
「ちょっと待ってくれないかな?」
「「!?」」 「やっぱり出てきたわね」 「・・・」
あーやっぱり驚いてるな。丁度真中くらいに立ってるし目立つねえ。
「しぐれ、か・・?」
「いやーごめんね。面白かったからつい出てくるのが遅くなってしまったぜ。」
「遅いわ・・・ばかもの(ボソッ」
「あんときのあんたか。何しに来たんだ?俺と戦う気か?」
「それはつまらないだろう。真正面から戦うのが俺の主義なんでね。今回来たのはアテナが知り合いだったからってところかな」
「あんたとアテナが知り合いだと?」
「ああ。出だ若き神殺し君。君さえよければアテナを連れってもよろしいかな?もし嫌だといっても連れてくけど一応聞いておくよ」
「それって結局同じじゃねえか。ああ、いいよ。俺はこれ以上の力は望んでいないんだ」
「いさぎいいな。そういうところは嫌いじゃない。では厚意に甘えていくことにしよう、行くよアテナ」
「うむ。次も戦うか否かは知らぬが、壮健であれ。縁があれば、いずれ再会するときもあろう。妾に土をつけた男の名、この胸に刻み付けておく。--さらばだ草薙護堂」
ではさっさとワープして帰りましょう。サルデーニャ島でいいかな。
時雨たちが去ったその跡地は元の面影を残さず消滅していてそれを媛巫女に説教されたものがいたとか。
ーーサルデーニャ島ーー
う、気持ち悪。相変わらずこれにはなれないな。うぷっ、吐きそう。オロrrrrrr・・・・。
ふうすっきりした。まずはアテナの治療が先か。日本では夜だがこっちでは昼である。だからこの天照の権能が使える。
「天に在りし太陽よ、万民を照らす太陽よ、その自愛の光を持って傷ついているものを照らしあらゆるものを癒せ!」
すると太陽がより一層輝いたと思ったらサルデーニャ島だけ強い光に包まれた。そして横になっていたアテナの体の色が健康な色へと戻り、傷は癒え、元の美しい姿に戻った。ただ、神力を消費したためか少女の姿のままであったが。というか太陽の権能でも大丈夫だったんだな。よくわからん。
「これでいいかな?それにしても久しぶりすぎて範囲を絞れなかったか。・・・魔術師たちに騒がれそうだなあ。そこらへんはドニに頼みますか。戦ったら引き受けてくれるな」
寝ているのもまたかわいいなっていつから寝てたっけ?。それよりこれ以上ここにいると誰かきそうだ。だから、
「もしもーしアテナさん起きてくれませんか―」と耳元で囁いてみた。
「なっなんだ//、脅かすな!・・・この体は時雨が直してくれたのか?」
「ああ」
「感謝するぞ(ボソッ」
「あんだって?」
「ありがとうといっておる!」
「おっおう」(なんで怒ってる?)
アテナはすっと立ち上がって
「そ・れ・よ・り!ずっと会いに来なかったくせにどこをほっつき歩いておったのだ!ずっと待っておったのだぞ(ボソッ」と言って胸ぐらをつかんできた。
「え、ええっと世界中を回っておりました?「ほう」いやちょっと待って首しまってる絞まってるからああああ」
「妾との約束はどうしたのだ!」
「約束?こっ今度は首が変な方向に曲がってるううううう。ちょたんまたんまああああ許してえええ」
「ならば言うことがあるだろう」
「ちょ目が怖いいい。待って言うから言うからああ」
「そうか」ぽいっ
スーハ―スーハ。しっ死ぬかと思った。それより早く言わなければ。
「約束を破って申し訳ありません出した次は二度としないので許してくださいお願いします<m(__)m>」
何で天照といいこうなるんだよーーーー。
「二度はない。次破ったらその首を差し出してもらうからな。」
冥府の神様怖いいい。女神怖い女神怖い女神怖い女神怖い。
「それで時雨はこの後どうするのだ?まさかずっとここにはおるまい?」
さらりと笑顔に戻ってるんですけどー。えっまじか。十秒もたってませんよ。いきなり変ったよ般若もびっくりの変わりようだよ。とっちあえず答えねば、
「そっそうだなやることもないしまた世界を回ろうかなあはははは・・・」
「ならばそなたに罰を与えよう。」
「(^O^)」
「とり会えずしばらくは妾についてきても会おうか。そこで智慧の女神たる妾がゆっくり考えてやろう光栄に思え」
「えっいやなんで「よいな」あっはい」
「ふふふふふ・・・・・」
もう死ぬかもしれん。
最後また同じような展開なってごめんなさい。でもこの小説内でのアテナの性格が決まっていてどうしてもあの展開になってしまいました。
後戦闘シーンが皆無で申し訳ありません。もう少し待ってください。