禁書♂「とある」御坂♀「可能性の」上嬢「禁書目録」   作:幻想大好きっ子

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はい、第三刊の話ですが
いつものおまけです


最強対最弱
ムカツクのよ!この格好着け


7月某日

 

少女「おねーちゃーん、

おにぃちゃんがね、おねーちゃーんに

プレゼントだってもてるんだねぇ」

ぬいぐるみを抱えた少女が

私の友達の一人初春さんに

走りよってくる

 

その腕の中で不気味に

変化していくぬいぐるみ

初春「逃げてください!あれが

爆弾です」

 

初春さんがぬいぐるみを

少女から離す…でも

距離が近い…

爆発に巻き込まれてしまう

 

私は、慌ててコインを

取り出す

 

私が死ぬ思いで磨いてきた能力で

二人を助けるため、

私はコインを構える

 

だけど、運命は私の努力を嘲笑うかのように

コインが手元から溢れてしまう

まるで二人の命を……

つかみ損ねてしまったかのように…

 

私の視界を爆炎が占める

何も見えない…

声も出無い…

私は絶望に沈む…

 

しかし、爆炎が晴れた時に

見えたものは

私の絶望と共に…

二人を襲う力の渦を…

消し去った少女の姿…

 

その少女はジャッジメント等が

現場を調べるのに紛れて

去ってしまう

 

私は…ちょっとした用事を済まして

先回りをし待ち伏せする。

言いたいことがあるから…

 

感謝の一言を…

 

御坂「今、お帰りかしら?」

二人を助けてくれてありがとうと言うつもりだったのに…

私の口からは違う言葉が出る

 

上嬢「言っておくけど…今は相手する

気力無いからね…」

情けない表情で呟くアイツ

 

御坂「良いの?何かみんな助けたのは

私だと思ってるけど…」

素直じゃないと思うけど…仕方無いわよね…

コイツは私の調子を狂わす

 

御坂「今名乗り出たらヒーローよ」

 

上嬢「何言ってんの…みんな無事なら

それでいいでしよう?

誰が助けたなんて関係ないわよ」

本当に何を当たり前なことを言ってんだかと

アイツは呆れたように呟く

普通の人ならここは称賛を浴びるもんで

アンタが普通じゃないのよ

 

御坂「はいはい、ヒーローなんて興味が

無いと格好つけてるわけね?アンタは」

 

すかしたその言葉に私は…

二人を自分が助けられなかった。

見殺しにしてたかもしれないという

現実から八つ当たりのように呟く

 

上嬢「興味ないわね…でも、ヒーローか…もしもそのヒーローが……なら、なりたいかな?」

アイツが何か呟いたが

私には聞こえなかった

 

アイツはそのままゆっくりと歩いていく。

御坂「アンタまち…」

聞こえなかった言葉を確認するためにも

私はアイツの背中を追う

 

でも、追いかけようとする私を

セブンミストのお偉いさんが

呼び止める

 

お偉いさん「お客様のお陰で

誰一人にも怪我なく…」

 

御坂「誰が助けたなんて関係ない!

ヒーローも興味ない

スカシテんじゃないわよ

思い切り格好着けて…

しかも私にだけ…」

 

私はこの不満を止めようとするお偉いさんを

スルーして近くのドアにぶちまける

 

御坂「でも…アイツが興味のあるヒーローて

何よ?」

 

ここで私は目を覚ます。

どうやら疲れて寝てたようだ。

私はしないと行けない事があるのに…

 


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