禁書♂「とある」御坂♀「可能性の」上嬢「禁書目録」   作:幻想大好きっ子

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三話その男ツンデレにつきご注意を

上嬢『だれ、この人?通報したほうがいいの?』

いかにも怪しい神父をわたしは見つめ

 

ステイル「挨拶も無しかい?

うんうん僕たちの関係はこうあるべきだ」

ステイル『そうこれが一番だ』

 

--

30分前

今回のターゲットについての説明を

水槽の中で逆さに浮かぶ

外見も中身も怪しい男?女かもしれないが

学園都市統括理事長アレイスターから

ステイルは説明を受けていた

 

アレイスター「君達の天敵となる《一つ》を、

私は所有している」

 

ステイルが、今回の事件についての説明を

受けているとき

アレイスターが発した一言に

思わず神父は体が硬直した

 

ステイル「けれど魔術師を倒すのに、

超能力者を使うのはまずいのでは?」

 

アレイスター「問題ない。アレは、

無能力者であり

この都市に住んではいても正確な意味では

科学側とはいえない。

もちろん、魔術側でもない。

いわば、どちらでもない存在だ」

 

ステイル「そんな詭弁で、

彼女を魔術師と戦わせてもいいと?」

 

アレイスター「これは、イギリス聖教が

言い出したことでね」

 

ステイル「イギリス聖教が、何故?」

 

アレイスター「さてね?しかし、

これで彼女が魔術側に殺されても

科学側は文句の一つも言えないということだ」

 

ステイル「僕たちの新しい首輪に

しょうということか?

無駄なことを…僕の首輪にはならないですよ。

彼女は」

 

ステイル「そう、僕はインデックス一筋だ。

神崎の首輪にはちょうど良さそうだけどね」

 

アレイスター「上嬢ファンクラブ会員の

言葉とは思えないがね?」

 

ステイル「あ!あれは、インデックスの

そばにいる彼女の動向を把握するのに

ちょうど良かっただけで…」

 

アレイスター「まぁ、その辺はどうでもいい。

だがアレが、魔術側でも科学側でもないのは、

君にも私にも、利点があるとは思うがね」

 

ステイル「利点?」

 

アレイスター「その内分かるだろう。」

 

--

 

現在

ステイル『彼女が僕たちの首輪になると

思われるわけには行かないからね』

 

上嬢「インデックス?」

 

ステイル「彼なら、気にするな。

魔力の流れを見つけて

調べに言っただけだ」

 

上嬢『私はどんな世界にいたの?魔術なんて

異常が混じってる日常なんて』

 

上嬢「で、私に何のよう?」

 

ステイル「一々笑うな、ぶっ殺すぞ?はぁ」

ステイル『頼むから、これくらいは防いでくれよ?』

 

インデックスの時のように自分たちが

彼女の負担にはなりたくないと

少年は認めないだろうが、

必死で仲の悪い魔術師を演じ

炎を彼女に向けてはなった

 

上嬢「くっ」

彼女は炎を右手で打ち消し

不器用な少年を見つめる

 

上嬢「はぁはぁイマジンブレイカー…」

 

ステイル「そうだよ!その顔!

僕たちの関係はこういうものだろう?

たった一度の共闘くらいで、

ひよってもらっては困るんだよ。ふん」

勢いよく息を吐き出すと封筒を取りだし

 

上嬢「何をする気?」

 

ステイル「ふーん、内緒話だけど」

ステイル『これだけやれば、イギリス聖教も

彼女は僕の首輪にはならないと思うだろう』

 

人払いのルーンがあるといっても戦場でもないのだ

誰かが見張っている視線はある

自分の演技は完璧だと仕事の話に入ることにし

 

上嬢「あら!はぁ?」

空気の変化に思わずこけかけた

 

ステイル「受け取るんだ」

封筒から、書類が飛び出し空中を飛び回る

 

ステイル「三沢塾て、進学予備校の名前は

知ってるかな?」

 

上嬢「みさわじゅく?」

 

ステイル「そこ女の子が監禁されてるから」

 

上嬢「監禁!」

上嬢『監禁てやっぱり首輪とか着けて…』

うぅ、私には刺激が強すぎる

 

ステイル「どうやら今の三沢塾は科学崇拝を軸とした

似非宗教と化しているらしくてね。

教えについてはともかく

その三沢塾がのとられてしまったのさ」

 

ステイル「今度は正真正銘本物の魔術師。

いや正確にはチューリッヒ学派の錬金術師に」

 

上嬢「本物?」

 

ステイル「あぁ、胡散臭い響きだと僕でも思うよ。

ん?少し待てよ。

なんだか物分かりがよすぎないか?」

 

上嬢『マズイかな?記憶がないのに、

気づかれたかな?』

上嬢「私だってね。授業はまじめに聞かないけど、

こういう話くらいはまじめに聞くからね。

それとも話が進まないほうがいいなら、

希望にこたえるけど?」

 

ステイル「学生なんだろう?授業くらいは、

真面目に聞きなよ?

まぁ、いい。話がスムーズに進むに

越した事はないからね

錬金術師の名前はアレア・イザ―ドと言う

三年前から行方をくらませててね

三年間どこで何をやっていたか?

それがひょっこり戻ってきたわけだ」

 

上嬢「何のため?」

 

ステイル「そう、重要なのは理由さ

奴の目的は三沢塾にとらわれていた

ディープブラッドだよ」

 

上嬢「ディープブラッド?」

 

ステイル「その子が持っている

ある生き物を殺す能力のことさ」

 

上嬢「何よ?ある生き物て?」

 

ステイル「呼び方はいろいろだけど

簡単に言えば吸血鬼のことさ」

 

上嬢「吸血鬼?そんなものが、本当にいるの?」

 

ステイル「僕たち魔術師ですら詳細は

つかめていない。

だが、ディープブラッドとは吸血鬼を殺す力だ

ならば、まずは吸血鬼と出会わなくてはならない。

そのためにはディープブラッドを抑えておくに

越したことはないんじゃないかな?」

 

上嬢「結局何が言いたいの?」

 

ステイル「僕はこれから、

三沢塾に特攻を仕掛けて

ディープブラッドを取り戻さないと

いけない状況にある」

 

上嬢「うん」

 

ステイル「簡単に頷かないでほしいね。

君だって一緒に来るんだから」

 

上嬢「分かってる」

 

上嬢『炎を使う魔術師で、

通報したくなる格好といえば、

手紙でインデックスとの事を教えてくれた

神崎さんの相棒のステイルさん…なら、

私がすることは決まっている!』

 

ステイル「拒否権はないと思いたまえよ。

君が断れば…うん?

分かってるとはどういう意味だい?

まだ僕は君を脅していないはずなんだが」

 

上嬢「あなたがインデックスの仲間なら、

それは、私の仲間ということ

だから、分かった。手伝うといったの」

 

ステイル「はぁ…君は相変わらず

お人よしのようだ。」

それだけ言うと、ステイルは去っていき。

空気は元通りに戻った


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