禁書♂「とある」御坂♀「可能性の」上嬢「禁書目録」   作:幻想大好きっ子

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十一話果たせなかった約束…それでも約束は守られる

病院

 

蛙顔の医者との会話の途中で受け取った手紙を

インデックは包みを破り捨て見る

医者が止めるように言うがスルーし中を見る

 

ステイル「挨拶は省かせてもらう。

よくやってくれたなと言いたいところだけど、

僕の思いのたけを書くとなると

世界中の木を切り倒しても

足り無いだろうからね。

 

だから必要最低限のことだけを書く

イギリス聖教は大至急彼を

取り戻したがっていたが

僕達が彼についての説明を求めたら

あっさり現状維持ときたもんだ

正確には様子見というところだろうね?

僕個人としては君達が一緒にいることは

望まないんだが。

これは彼を君に預けるという意味ではない

装備と人員を整え次第君達を回収するつもりだ」

 

禁書「体を良く洗って待ってるように!

あれ!キャッ!」

最後まで読み終わると手紙は弾けて花束に変わった

 

冥土「中々面白いお友達だね?手品師かな?」

 

とりあえずインデックスは

何故かムカムカしてきたので花束を食べ

静かに医者を見つめた

 

 

医者「彼女の様子は自分で確かめるほうが

早いと思うんだけど

彼女の前でショックを受けるのも失礼だから、

まずレッスンワン」

 

--

上嬢の病室

 

禁書「とうま!とうま」

 

上嬢「あのぉ?

病室を間違えてるんじゃありませんか?」

 

禁書「!」

 

上嬢「あのぉ、大丈夫ですか?

君なんか凄くつらそうよ?」

 

禁書「ううん、大丈夫だよ!

大丈夫に決まってる!」

 

上嬢「あの、もしかして、わたし達て、知り合い」

 

禁書「とうま覚えてない?

僕達学生寮のベランダであったんだよ」

 

上嬢「わたし学生寮なんかに住んでいたの?」

 

禁書「とうま覚えてない?私の歩く教会を

とうまの右手で壊しちゃったこと」

 

上嬢「歩く教会?散歩クラブか何か?」

 

 

禁書「とうま覚えてない?

インデックスはとうまの事が

大好きだったの」

 

上嬢「ごめんなさい…全て覚えてないの…

でも、インデックス

その名前は覚えているけど…

お医者様とステイルから大体の事情は

聞いたの…もしもあなたがインデックスなら

ごめんなさい…

 

私は覚えていた名前の一つが出て

彼がインデックスだと理解した

 

上嬢「ハッピーエンドを幻想だと

あなた達が捨て去ったなら、

わたしがその幻想を守るなんて、

格好良いこと言っておいて

あなたを泣かしちゃうなんて…

でも私は記憶を失ったけど

私は生きている思い出はまた作れば良いから…」

 

禁書「とうまは、

僕の事を命がけで守ってくれた!

だから、今度は僕の番!

僕がいっぱいとうまに幸せな思い出を

作ってあげるそうすれば、

最後にはみんなハッピーエンドだよ。

今度は僕がとうまの幻想を守るから」

 

泣きながら抱きついてきた小さな少年を

私は優しく無言で抱きしめた

 

--

20分後

 

わたしの部屋に制服姿の少女が入ってきた

名前は分からないけど

私の口は自然に動いた

 

上嬢「あっ!ビリビリ」

 

わたしの中にあった名前インデックス・そして、

ビリビリ御坂美琴。

その一つが、自然に私の口から出た

 

御坂「ビリビリいうなぁ」ビリビリ

 

上嬢「キャッ」

 

わたしの体は、自然に動いて電撃を

慣れた様子で右手で打ち消す

 

御坂「てっ!アンタアタシの事を言ったけど!

記憶喪失なんて嘘なんじゃない?」

 

上嬢「本当よ…ただわたしは

インデックスという名前とビリビリて、

名前だけを

 

 

自分の名前も忘れてたのに覚えていたの…

何故かすぐあなたがビリビリだと言うのは

分かったけど

ただそれだけ…それ以外覚えてないの」

 

御坂「ふーん…記憶は全て無くなったはずなのに

アタシのこと名前だけでも覚えていてくれたんだ//」

 

上嬢「多分あなたが大切だったんでしょうね?

脳は壊れたかもしれないけど私の心は…

あなたの事を離さなかったんだと思う

もしかして、わたし達て恋人だった?

なんてね♪女同士でそれは無いわね?」

 

御坂「恋人て!そうよね?

私のこと忘れなかったんだし

もしかしたら、アンタにはそういう気持ちが…

だったらアタシは!」

 

何故か暴走しだした御坂に不幸レーダーが

警報をならし慌てて抱き寄せわたしは

右手で彼女の漏電する電気を打ち消した

病院の施設は凄く高価で私は不幸から逃れた

 

と思ったがしばらくこのままの姿勢で

それが辛くて不幸よぉ

--

40分後

医者「しかし驚いたよ。

君の思い出は脳細胞ごと死んでいる。

脳には情報が残っていないはずなんだけど?

なら何処に、あの二つの名前は残ってたんだい?」

 

上嬢「…それは決まっています」

 

医者「うん?」

 

上嬢「心に…じゃ…ないですか?」


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