禁書♂「とある」御坂♀「可能性の」上嬢「禁書目録」   作:幻想大好きっ子

10 / 29
十話上嬢の死

8時ごろ

『服が濡れたため着替えを買いに行き

トラブルに会い

スカートは捲れ大勢の人に下着を見られるわ

犬に追われ服を破かれ下着を丸出しになるわ

止めよう…泣きたくなってきた…不幸よ』

 

御坂「遅い!あんた何してたの?」

帰り着き扉を開くと同時に出迎えてくれた

電撃を右手で打ち消し

私は魔術師と話をしたことを簡単に説明した。

 

御坂は話を聞くと、

用意してきた様々な資料と共に

絶対記憶能力が命に関わることが

無い事を説明してくれた

 

上嬢「その話が本当なら…

なんであの子は苦しんでいるの?」

 

御坂「神父が絶対に裏切らないように…

あの魔術師達が涙を呑んで

従わなければいけないように…

教会が細工をしたんじゃない?」

 

上嬢『なら、その細工はどこにしたの?』

 

このとき私は「足掻くと

良いヒーロー気取りの人間」という

ステイルの言葉を思い出した

 

上嬢「ヒーロー気取りじゃない!

みんなでヒーローになってあげる」

 

御坂「ヒーローか…

アタシはヒロインが良いんだけど…」

 

わたしは決意と共に邪魔な包帯を取り去り、

インデックスの頭に触れた

 

上嬢「で、何も起きない?」

 

御坂「多分より壊されにくい体の中よ」

 

そう聞くと、まず私は口の中に指を入れた。

他の穴だと色々とヤバイ気がしたからだ

 

上嬢「キャッ」

 

何かに触れたそう感じた瞬間指先に

電撃が走ったように感じ

わたしは吹き飛んだ

 

 

--

 

禁書「警告第三章第二節第一から

第三までの全結界の破壊を確認

再生準備…失敗。自動再生は不可能」

 

上嬢「くっ」

 

御坂「アンタ大丈夫?」

心配する御坂の声を聞きながら

わたしは立ち上がり

あの満面の笑顔がなくなり機械のようになった

インデックスを睨んだ。

 

禁書「侵入者の迎撃を解析します…

『書庫』内の十万三千冊により、

防壁に傷をつけた魔術を逆算…失敗。

該当する魔術は発見できず。術式の構成を暴き、

対侵入者用のローカルウェポンをくみ上げます」

 

騒ぎを聞きつけやって来た神崎とステイルが、

信じられないものを見るように

インデックスを見つめる

 

上嬢「そういえば一つ聞き忘れてた。

超能力者で無いあなたがどうして

魔術を使えないのか!」

 

禁書「侵入者個人に対して

最も有効な魔術の組み合わせに成功しました。

これより特定魔術『セイントジョージの聖域』を

発動、侵入者を迎撃します」

 

インデックスだったものが生み出した閃光を

私は右手で何とか受け止め

 

ステイル「まさか!」

 

神崎「魔力の無い彼が魔術を?」

 

御坂「決まってんでしょう!

神父が、魔術を使えないなんて

騙されてただけよ」

コインを取り出しながら御坂が説明をし

 

上嬢「そうよ!あの子が1年ごとに記憶を

失わないと死んでしまうなんて嘘だっただけ!

御坂が調べてくれた。

教会の魔術で頭を圧迫されてただけ。

それさえ消せれば、もう誰も悲しまないで済む」

 

あたしは力の本流に耐えながらも

何とか伝えるべきことを口に出す

 

上嬢「冷静に考えてよ!

こんな小さな子に禁書目録だ何て

残酷な運命を背負わせた奴らが、

あなた達下っ端に

正直に真実を話すわけ無いでしょう?

何なら、本人に聞いてみなさいよ」

 

 

 

禁書「『セントジョージの聖域』は

侵入者に効果がありません。

他の術式に切り替え侵入者の破壊を続行します」

 

上嬢「うっ!御坂!」

 

押されだしてきた

私の背後から放たれた1枚のコインが

わたしの右手を助ける

 

御坂「アンタ根性見せなさい」

 

ステイル「フォルテス931

あいまいな可能性はいらない

…そういらないんだ…

とりあえず彼の記憶を

消せば命だけは助かる」バラバラ

 

上嬢「くっ」

 

ステイル「そのためなら僕は、誰だって殺す

誰だって燃やす…そう決めたんだ…ずっと…前に」

 

上嬢「とりあえず何て、

つまらない答えは聞きたくない!

一つ答えて?あなたはインデックスを

助けたくないの?」

 

ステイル「うっ…たす…」

ステイルがなにか呟くが私は待たない

 

上嬢「あなた達はずっと待ってたんでしょう?

インデックスの記憶を奪わなくて済む

誰もインデックスの敵に回らなくてすむ

そんなハッピーエンドを」

右手が傷ついていくが関係ない

わたしは自分の思いを口に出す

 

上嬢「そんなハッピーエンドを

幻想だとあなた達が捨て去ったなら、

わたしがその幻想を守る!!」

 

神崎「Salvare000」

 

神崎が畳を巻き上げインデックの体勢を変える

閃光は天を貫いた

 

上嬢「何これ?」

天から舞い落ちる美しい羽をわたしは見つめ

 

神崎「これはドラゴンブレス!伝説にある

セントジョージのドラゴンの一撃と同じです

この羽に一枚でも触れてしまえば大変なことに」

 

上嬢「くっ」

 

ステイル「イノケンテウス」

私に向かって振り下ろされた閃光。

それに私が反応するよりも前に炎の巨人と

1枚のコインがが閃光を受け止めた

 

ステイル「行け能力者!」

 

御坂「いけぇ!」

 

禁書「警告第三章第13節新たな敵兵を

確認戦闘思考を変更

戦場の検索を開始。完了。

現状最も難易度度の高い敵兵

上嬢桃摩の破壊を優先します」

 

わたしに向かってきた閃光を

三人の仲間が防いでくれた。

その間にわたしは足に力を込め

インデックスへと向かう

 

上嬢「はぁぁぁあ」

上嬢『神様貴女の作り出したルールの中に

誰もが笑い会える世界がないというなら

そんな世界が幻想というなら!』

 

上嬢「良いわ!あたしがその幻想を守る」パリン

 

禁書「警告…最終章第0章…く…くびわ…

ちめいてきな…はかい

さいせい…ふか…」バタン

 

上嬢「…」

わたしはインデックスを抱えあげようと歩き出す

その時悲鳴のような声が響き

 

御坂「危ない!桃摩」

世界がスローモーションのように見える

 

上嬢『ビリビリが、こっちに来てる…

あぁ、そうか…私の上に羽が来てるんだね?

これ避けれないな…たぶんビリビリは

私を助けるため

突き飛ばして自分が身代わりに

なるつもりなんだ…

さすがわたしの親友…でも…その幻想(思い)は

 

守れない』

 

私は腕を無理やり動かして助けようとする

御坂を殴った

上嬢「美琴これで、わたしの一勝ね?」

 

美琴は動きを止めた。その瞬間私の世界は白く染まった

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。