沢芽喰種〜ザワメグール〜   作:神武音ミィタ

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色々と、多忙だったり悩んでたり、問題が起きたりで………申し訳ないです。

ドライブいいですね。
マシンとライダーの共存というのは、ある意味ライダーの原点に立ち返ってる感じがします。

この作品もクライマックスです。最後まで宜しくお願いします。
この作品の後で、東方×仮面ライダーで1本書きます。そちらもよろしくおねがいします。


第15話 約束

「み、深雪!?」

 

「グルアアアアッ!!」

 

深雪が私に飛びかかる。

 

「きゃあっ!?」

 

「食ウ………喰ウ………ぅッ!!」

 

「深雪!やめろ!!」

 

鎧武は深雪を羽交い締めにする。

 

「喰ワセロッ!!ニクッ!!ニグゥッ!!!」

 

獣のように暴れる深雪。口からは涎が飛び散っている。

 

「ニッ!?」

 

「?」

 

急に大人しくなった。深雪の首元に何か……

 

「針………?」

 

「やれやれ……やはり予想通りだったようだ。」

 

現れたのは白衣に短パンという奇妙な格好をした男……戦極 凌馬。

 

「!! 何の用だ!」

 

ビートライダー達はベルトを構える。

 

「まあまあ、待ちたまえよ……彼女のことは任せていただきたい。」

 

「何だと!?」

 

「しばらく、彼女たち喰種のことを調べていてね。色々と興味深いことがわかった。」

 

戦極は腕を広げる。

 

「立ち話もなんだ、君たちのガレージに行こうじゃないか。」

 

 

 

「グ………!!」

 

ヘルヘイムの森にて。

ラウアウが傷を抑えて座り込んでいた。

 

「レフォンエオベリャデョミョファンフォ、ラウアウ。 ジョショファンショデョブリョフェアシュビリェカジャブリョフォムジ、フォ。」

 

ラウアウはクールに言う。

 

「ルム……ダウゴジュジジェガウロジュデェジミャミュファンファンダン。シェデョミョミャコショジュジエブリョロデュンファン。コジョデェションダムフォシャジャフェフォンウデェンブリョラフォンアバリャショフェンロフォエジャ。」

 

そして立ち上がり、その場を後にした。

 

「ドウソヲ、ナ………。」

 

 

紘汰たちはガレージに戻ってきた。深雪はザックが負ぶっており、ガレージのベッドに寝かせた。ガレージにいた戒斗と湊は、戦極に驚く。

 

「プロフェッサー……?」

 

「おや湊くん………顔つきが柔らかくなったのは気のせいかな?まぁ……」

 

「話を聞かせろ。予想通りってどういうことだ!?」

 

紘汰は戦極に問う。

カウンターの椅子に腰掛け、戦極が話し始める。

 

「まずは彼女たち喰種についてだが………人間を捕食することでしか生きられない、ということは知っているのか、なら本題に入れる………。」

 

戦極は懐から、ヘルヘイムの果実を取り出し、紘汰に投げ渡す。

 

「? ヘルヘイムの果実じゃねえか。」

 

「そう、その通り。ドライバーを装着することによってそれはロックシードになる。普通のロックシードに、ね。しかし、喰種の場合は………。」

 

戦極は深雪に歩み寄り、果実を取り出す。そして、彼女の手に果実を持たせる。ドライバーが装着していたため、それは………腐食した金属のような色のヒマワリロックシードになった。

 

「こうして、亜種のロックシードが生まれる。喰種の何らかの細胞がヘルヘイムの果実のDNAを書き換えより強力、危険なモノが生まれる………。」

 

「危険って………どういうことだよ!?」

 

ザックが立ち上がり問う。

 

「普通の人間はもちろん使えない。喰種が使うことで本来の力を発揮するが、その代償として、喰種のある本能が加速する…………。」

 

「人を喰らいたい……でしょ?。」

 

………深雪が目覚めた。

 

 

 

「おや、お目覚めかい。」

 

「大事な部分はきちんと聞いたわよ…………つまり、私がこのまま亜種のロックシードばかり使えば、ここにいる皆を殺しかねない………ってことでしょ?」

 

私はベッドから立ち上がる。

 

「そ、そんな!!」

 

「その通りだ………分かっているじゃないか。次、赫子アームズを使えば、君は完全に理性を失い、人を喰らうだけの怪物と化すだろうね。」

 

不敵に笑む戦極。

 

「…………でもあいつは、あのオーバーロードは、亜種のロックシードでしか倒せない………そうでしょ?」

 

「おい………お前まさか!!」

 

ザックが私の方を向く。

 

「…………私一人で何とかする。」

 

「そんな!無茶だよ、深雪………もう人殺しはしないんでしょ!?」

 

「千秋…………」

 

「私、やだよ………そんなの、嫌だよ………。」

 

千秋は私に抱きつく。温かい……優しいな、この子はやっぱり。

 

「…………千秋、手伝ってくれる?」

 

この子になら、任せられる。

 

「え?」

 

「あいつを倒して、皆を守る為の手伝い、してくれる?」

 

 

 

 

「何処だ……………果実を変質させる者………。」

 

ラウアウはユグドラシルタワーから辺りを見渡していた。

 

「あれか。」

 

チーム鎧武のガレージを見つける。

ラウアウはクラックを開き、インベスを呼び出した。

 

「では、行くか。」

 

インベス達は街の方へと向かっていった。

 

 

 

 

「大変だ!街でインベスがウジャウジャ外にいやがる!!」

 

ガレージに駆け込んできたのは城之内と凰蓮の二人。

 

「こっちに向かってきてるわ、急いで!!」

 

「わかった!」

 

紘汰と戒斗と湊は、二人に続いて外に向かう。

私も向かおうとするが………戦極が私の肩を掴んだ。

 

「君は行く必要はないだろう? 君が戦うことはいわば、自分の守ってきたモノを壊すことになるのではないかい?」

 

「深雪………」

 

「残念ながら………」

 

私はイチジクロックシードを取り出した。

 

「唯一亜種じゃないのがここにあってね。雑魚相手なら、これで十分。」

 

「はは……やはり君は興味深いねぇ。 さてさて、データを取らねば………っと。」

 

戦極はカメラを手に、外に出た。

私に歩み寄るのは………ザックだった。

 

「深雪………お前をこれ以上、人殺しにはさせねぇ………オーバーロードだって、俺たちだけでも倒してみせる!」

 

「ザック………ふふっ。」

 

私は彼の肩に手を置いた。

 

「………ありがと。」

 

そして、千秋に紙を渡した。彼女に会った頃に書いたものだ。

 

「これは?」

 

「約束よ、私の身に何かあった時。それ以外は、これを開けちゃダメ。まぁ、何事も起こらないように頑張るけどね。………その中に、あんたにしてほしいことが書いてる。もしもの時は…………頼むよ。」

 

「深雪、それってどうい……」

 

「さ、行くよ!!」

 

私はガレージを飛び出した。

 

 

 

ガレージの外では、大量のインベスとアーマードライダーが交戦していた。

 

「あんたらなんかに………時間なんてかける必要も無い!」

 

『イチジク!』

『ロック、オン!! ソイヤッ!!』

『イチジクアームズ!乱弾・ツインブラスト!!』

 

「ハアアアアアアッ!!」

 

私はインベスに突っ込んでいった。

 




次回、完結です。
オチが見え見え?
……………頑張ります。今後に期待してくださいwwww

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