沢芽喰種〜ザワメグール〜   作:神武音ミィタ

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喰種サイドの原作キャラも出してみました。
さらにアーマードライダー増やしました。


第11話 罠

「沢芽市に向かった捜査官2人が、やられましたな…」

 

20区支部の捜査官の招集。

 

「アーマードライダーと呼ばれる者たちの中に喰種がいるという報告を受けています。」

 

「アーマードライダー……か。」

 

「わ、私に行かせていただけませんか⁉︎」

 

立ち上がったのは眼鏡の目立つ女性……一等捜査官の碧神 千秋(あおがみ ちあき)。

 

「碧神くん。君はまだ経験が浅い。一等捜査官になってまだ早いだろう。相手はアーマードライダーとやらだ。君では……」

 

「お、お言葉ですが……私もアーマードライダーシステムを有しております。かつては沢芽市に滞在しておりましたので、あの町にも詳しいです。こ、ここは私にお任せいただけませんか…?」

 

辺りが静まる。総議長が口を開く。

 

「良かろう。亜門くん。今回だけ、君が同行してくれ。」

 

「私が……?」

 

上等捜査官の亜門 綱太朗が千秋を見る。千秋はビクッと反応する。

 

「分かりました。では、この後すぐに彼女と沢芽市に向かいます。」

 

そして、その会議はしばらくして終わり、捜査官は解散となった。千秋は亜門に駆け寄る。

 

「も、申し訳ありません、亜門捜査官‼︎ お忙しい中、私なんかに……」

 

「いや、構わない。それに、アーマードライダーというのも興味がある……ここで話すのもなんだ。移動中に色々聞こう。」

 

「はっ、はい‼︎」

 

千秋は亜門とともに会議室を出て、沢芽市へ向かった…。

 

 

 

「はっ‼︎ たぁっ‼︎」

 

町にインベスが現れる。鎧武とナックル、そして……

 

「てやぁっ‼︎」

 

私……アーマードライダー櫻音は、インベスと交戦していた。

順調にインベスを倒していく。

 

「トドメだ‼︎」

 

鎧武は無双セイバーと大橙丸を合体。ナギナタモードにロックシードをセット。

 

『ロック、オン‼︎』

『イチ、ジュウ、ヒャク、セン‼︎』

『オレンジチャージ‼︎』

 

「はあああっ‼︎ セイハーッ‼︎」

 

インベスを一掃する。

 

ナックルも、ドライバーのブレードを三回倒す。

 

『クルミスパーキング‼︎』

 

「くらえ‼︎ どぅらぁーっ‼︎」

 

クルミボンバーを飛ばし、インベスを纏めて吹っ飛ばし、倒す。私も続く。

 

『ソイヤッ‼︎』

『ワイルドストロベリーオーレ‼︎』

 

私は飛び上がる。

 

「サァアアアアイッ‼︎」

 

急降下し、キックを放つ。インベスば爆破した。倒し残しもなし。もう大丈夫か。私たちは変身を解除する。

 

「サンキューな深雪‼︎ 助かったよ‼︎」

 

葛葉 紘汰とザックが歩み寄る。

 

「大丈夫。それより、最近クラックの出現頻度が多いわね……。」

 

「気は抜けねぇな……ったく、戒斗はこんな時に何してんだ……。」

 

駆紋 戒斗は最近見ないな……何をしているのだろう?

 

「じゃ、俺はガレージに戻るよ。」

 

紘汰はその場を後にする。私はザックの方を向く。

 

「どうする?もう少し回る?」

 

「あ、あぁ……そうだな。でも疲れたなぁ。阪東さんのところ行かねぇか?」

 

「あ、いいね。コーヒー飲みたくなった。」

 

私とザックはドルーパーズに向かった。

 

 

 

「ここが沢芽市……。」

 

電車を降りた千秋と亜門。

 

「久々だな……。インベス……増えてるのかな………。」

 

「例の化け物か?」

 

「はい。私、この町で蔓延した奇病が怖くて、逃げてきて…それで、捜査官の人に助けられて、捜査官に…。」

 

「そうだったな。」

 

亜門は足を進める。

 

「行くぞ。早く済ませよう。」

 

「あ、はい‼︎」

 

千秋は彼に着いて歩いた。

 

 

 

 

「春奈………。」

 

沢芽市の墓地。ドルーパーズでコーヒーを飲んだ後、ここに来た。ここに春奈の墓を立てた。花を立て、線香を上げ、手を合わせる。

 

あれから一ヶ月……か。

 

「久々に戻ってみようかな。」

 

私はユグドラシルタワーに向かった。

 

 

 

 

ザックは、ペコとドルーパーズに来ていた。パフェを食べながらペコは、頬杖をついているザックに問う。

 

「どうしたんだ、ザック。」

 

「あぁいや。喰種ってよ、俺たちと変わんねぇなって。」

 

「深雪のことか?」

 

ザックはジュースを一口飲む。

 

「ホントに、人間と見分けつかねぇよな。あんなやつばっかなら、喰種と人間……分かり合えそうなんだけどな。」

 

そんな話をしていると……1人の男が店に入ってきた。スーツを身に纏ったその男…亜門はザックたちに歩み寄る。

 

「お話ししているところすまない。少し、聞きたいことがあるんだが。」

 

ザックとペコは亜門の方を向く。

 

「あぁ……あんた、見ない顔だな。」

 

「この町は初めてでな……。それはそうと、君たちは…アーマードライダー…かい?」

 

「え? あぁ、俺がそうだが。」

 

ザックはロックシードと戦極ドライバーを取り出し、亜門に見せる。

 

「そうか……最近、変わったアーマードライダー、もしくは、最近になって現れたアーマードライダーなどはいるか?」

 

「変わったアーマードライダー…?思いあたらねぇな。最近アーマードライダーになったのって…ザックくらいだろ?合同ダンスイベントの時…もう2、3ヶ月前くらいだよな。」

 

「まぁ、そうだな…。」

 

亜門は更に問う。

 

「そうか……なら、ここ最近に人が殺されているということは?」

 

「殺されている……?」

 

ザックはこの時気づいた。この男……喰種のことを探しているのか?

 

「いや……聞いたことないな。悪いな、力になれなくて。」

 

「いや、こちらこそいきなりすまなかった。ありがとう。」

 

亜門は店を出た。ペコがザックに問う。

 

「なぁザック。あれって……」

 

「あぁ……かもな。」

 

ザックはケータイを取り出した。

 

 

 

 

「おやおや、久々だね。生きていたかい。」

 

ユグドラシルタワーの研究室。戦極 凌馬がいた。

 

「お陰様でね。春奈は捜査官に殺されたけど……。」

 

「そうか、それは残念だ。」

 

戦極はコーヒーを出した。ソファに腰掛け、それを口に含む。

 

「それで?私をもう調べなくてもいいの?」

 

「あぁ、データは十分に取れたよ。安心したまえ。私は君を捜査官に差し出すことなどしないさ。インベスの撃退を引き続きお願いしたい……彼らと、ね。」

 

「なるほどね……アーマードライダー達も、あんたにとっては研究……野望のための道具でしかないと。」

 

「流石…よく分かっているじゃないか。」

 

「………何か困ったら頼ることにする。それじゃ。」

 

私は研究室を出た。

 

「……?」

 

ケータイが振動する。ザックから……?

 

「もしもし?」

 

『深雪か? さっきドルーパーズに黒いスーツの男が聞き込みに来たんだが…』

 

「まさか……捜査官?」

 

『可能性としては高い。用心してくれ。』

 

「了解、ありがとね。」

 

私は電話を切る。

 

「気をつけなきゃね。」

 

私は足を進めた。

 

 

 

 

「うーん……危ないといえば…櫻音?」

 

「でも、櫻音って鎧武とかと最近一緒じゃん?私、助けられたよ?」

 

「でもさ、バロンを殺しかけたんでしょ?おっかないって言ったら櫻音かなー。」

 

千秋はビートライダース達に聞き込みをしていた。危ないと思うアーマードライダーについてだ。

 

「櫻音……正体はご存知ですか?」

 

「あぁ、女の子のアーマードライダーだからわかりやすいんじゃないかな。」

 

「なるほど……分かりました、ありがとうございます。」

 

千秋はメモをし、その場を後にする。そして、亜門と合流する。

 

「お疲れ様です。」

 

「何か分かったか?」

 

千秋はメモを見ながら話す。

 

「女のアーマードライダー櫻音……彼女が黒の可能性が高いですね。」

 

「報告にも、女の喰種とあったからな。恐らく間違いないだろう。それで?その櫻音とやらをどうやって倒す。」

 

千秋はメモをしまい、ロックシードを取り出す。

 

「罠を仕掛けます。」

 

 

 

「ふぅ……」

 

その場にあったヘルヘイムの果実を手に取る。ドライバーを装着し、ロックシードにする。そして、それをしまう。

 

「白鳩が……まだいる…。」

 

私は歩き、トンネルを抜けた。

 

「……‼︎」

 

前方にクラック。そこからインベスが現れた。

誰かのロックシードか?けど、誰が?

 

「キェッ‼︎」

 

インベスが飛びかかる。私は蹴りを入れて距離を取る。ロックシードを取り出し、解錠。

 

「誰の悪戯か知らないけど‼︎ 変身‼︎」

 

『ワイルドストロベリー‼︎』

 

ドライバーにセットし、ロック。ブレードを倒す。

 

『ロック、オン‼︎』

『ソイヤッ‼︎』

『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』

 

「さぁ、血祭りにしてあげる‼︎」

 

私はインベスに斬撃を浴びせる。初級ごときが……私の前に出るな‼︎

 

『ワイルドストロベリーオーレ‼︎』

 

「サァアアイッ‼︎」

 

インベスに回し蹴りを叩き込む。インベスは爆死する。

 

「ふぅ………⁉︎」

 

「うぉおおおっ‼︎」

 

背後からハンマーのような武器。私はなんとか躱し、振り返る。黒スーツに……クインケ‼︎

 

「白鳩……‼︎」

 

「貴様か、喰種でアーマードライダーという奴は……死んでもらう‼︎」

 

白鳩の男は襲いかかる。私は武器を避け、乱丸のグリップ部分で殴りつける。

 

「くっ⁉︎」

 

「………私は人殺しをするつもりはない。さっさとここから出て行って。」

 

「っ⁉︎ 戯言をっ‼︎」

 

白鳩はクインケを振るう。私は後ろに跳んで躱す。着地した……その瞬間だった。

 

「っ⁉︎」

 

どこからともなく銃撃が飛んできた。私はくらい、その場に跪く。

 

「うぉおおおっ‼︎」

 

その隙に、クインケを叩きつけられる。

 

「かはっ⁉︎」

 

私は吹っ飛び、ドラム缶の山に突っ込む。私はドラム缶を振り払う。

 

「このっ‼︎」

 

『ダークチェリーエナジー‼︎』

 

『ロック、オン‼︎』

『ソイヤッ‼︎ ミックス‼︎』

『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』

『ジンバーダークチェリー‼︎ ハハーッ‼︎』

 

ジンバーダークチェリーにチェンジ。私はソニックアローでクインケの破壊を向かう。が、しかし。

 

「ぐぁっ⁉︎」

 

先ほどとは違う方向から銃撃。私は躓く。そこへ白鳩のクインケが襲いかかる。

 

「くらえっ‼︎」

 

クインケによる大振りの一撃をくらい、私は吹っ飛んだ。身体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。私は強制的に変身を解除された。

 

「死んでもらうぞ……‼︎」

 

白鳩がゆっくりと歩み寄る。ここまで……か……っ⁉︎

 

『クルミアームズ‼︎ ミスタァ〜ナックルマァーン‼︎』

 

「だらぁっ‼︎」

 

ナックル飛び出してくる。白鳩のクインケを叩き落とし、蹴りを入れて怯ませる。そして、私の元へ。

 

「おい深雪‼︎大丈夫か…ぐぁっ⁉︎」

 

銃撃がナックルを襲う。辺りを見回すも人影が見当たらない。

 

「ど、どこから⁉︎」

 

「そこをどけぇっ‼︎」

 

白鳩がクインケを拾い、走ってくる。ナックルはドライバーのブレードを3回倒す。

 

『クルミスパーキング‼︎』

 

「うぉらぁっ‼︎」

 

クルミボンバーを白鳩の足下に飛ばすも、クインケがそれを弾く。

 

「嘘だろ⁉︎」

 

「ふんっ‼︎」

 

ナックルはクインケの一振りをくらい、吹っ飛ぶ。

 

「ぐあああっ‼︎」

 

ナックルは壁に叩きつけられる。

 

「ザック‼︎」

 

白鳩はクインケを両手で持ち、ゆっくりこちらに歩み寄る。

 

「貴様も……ここまでだ。」




逃げて‼︎超逃げて‼︎(笑)
次回は櫻音の新プチアームズ登場です(笑)

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