さらにアーマードライダー増やしました。
「沢芽市に向かった捜査官2人が、やられましたな…」
20区支部の捜査官の招集。
「アーマードライダーと呼ばれる者たちの中に喰種がいるという報告を受けています。」
「アーマードライダー……か。」
「わ、私に行かせていただけませんか⁉︎」
立ち上がったのは眼鏡の目立つ女性……一等捜査官の碧神 千秋(あおがみ ちあき)。
「碧神くん。君はまだ経験が浅い。一等捜査官になってまだ早いだろう。相手はアーマードライダーとやらだ。君では……」
「お、お言葉ですが……私もアーマードライダーシステムを有しております。かつては沢芽市に滞在しておりましたので、あの町にも詳しいです。こ、ここは私にお任せいただけませんか…?」
辺りが静まる。総議長が口を開く。
「良かろう。亜門くん。今回だけ、君が同行してくれ。」
「私が……?」
上等捜査官の亜門 綱太朗が千秋を見る。千秋はビクッと反応する。
「分かりました。では、この後すぐに彼女と沢芽市に向かいます。」
そして、その会議はしばらくして終わり、捜査官は解散となった。千秋は亜門に駆け寄る。
「も、申し訳ありません、亜門捜査官‼︎ お忙しい中、私なんかに……」
「いや、構わない。それに、アーマードライダーというのも興味がある……ここで話すのもなんだ。移動中に色々聞こう。」
「はっ、はい‼︎」
千秋は亜門とともに会議室を出て、沢芽市へ向かった…。
「はっ‼︎ たぁっ‼︎」
町にインベスが現れる。鎧武とナックル、そして……
「てやぁっ‼︎」
私……アーマードライダー櫻音は、インベスと交戦していた。
順調にインベスを倒していく。
「トドメだ‼︎」
鎧武は無双セイバーと大橙丸を合体。ナギナタモードにロックシードをセット。
『ロック、オン‼︎』
『イチ、ジュウ、ヒャク、セン‼︎』
『オレンジチャージ‼︎』
「はあああっ‼︎ セイハーッ‼︎」
インベスを一掃する。
ナックルも、ドライバーのブレードを三回倒す。
『クルミスパーキング‼︎』
「くらえ‼︎ どぅらぁーっ‼︎」
クルミボンバーを飛ばし、インベスを纏めて吹っ飛ばし、倒す。私も続く。
『ソイヤッ‼︎』
『ワイルドストロベリーオーレ‼︎』
私は飛び上がる。
「サァアアアアイッ‼︎」
急降下し、キックを放つ。インベスば爆破した。倒し残しもなし。もう大丈夫か。私たちは変身を解除する。
「サンキューな深雪‼︎ 助かったよ‼︎」
葛葉 紘汰とザックが歩み寄る。
「大丈夫。それより、最近クラックの出現頻度が多いわね……。」
「気は抜けねぇな……ったく、戒斗はこんな時に何してんだ……。」
駆紋 戒斗は最近見ないな……何をしているのだろう?
「じゃ、俺はガレージに戻るよ。」
紘汰はその場を後にする。私はザックの方を向く。
「どうする?もう少し回る?」
「あ、あぁ……そうだな。でも疲れたなぁ。阪東さんのところ行かねぇか?」
「あ、いいね。コーヒー飲みたくなった。」
私とザックはドルーパーズに向かった。
「ここが沢芽市……。」
電車を降りた千秋と亜門。
「久々だな……。インベス……増えてるのかな………。」
「例の化け物か?」
「はい。私、この町で蔓延した奇病が怖くて、逃げてきて…それで、捜査官の人に助けられて、捜査官に…。」
「そうだったな。」
亜門は足を進める。
「行くぞ。早く済ませよう。」
「あ、はい‼︎」
千秋は彼に着いて歩いた。
「春奈………。」
沢芽市の墓地。ドルーパーズでコーヒーを飲んだ後、ここに来た。ここに春奈の墓を立てた。花を立て、線香を上げ、手を合わせる。
あれから一ヶ月……か。
「久々に戻ってみようかな。」
私はユグドラシルタワーに向かった。
ザックは、ペコとドルーパーズに来ていた。パフェを食べながらペコは、頬杖をついているザックに問う。
「どうしたんだ、ザック。」
「あぁいや。喰種ってよ、俺たちと変わんねぇなって。」
「深雪のことか?」
ザックはジュースを一口飲む。
「ホントに、人間と見分けつかねぇよな。あんなやつばっかなら、喰種と人間……分かり合えそうなんだけどな。」
そんな話をしていると……1人の男が店に入ってきた。スーツを身に纏ったその男…亜門はザックたちに歩み寄る。
「お話ししているところすまない。少し、聞きたいことがあるんだが。」
ザックとペコは亜門の方を向く。
「あぁ……あんた、見ない顔だな。」
「この町は初めてでな……。それはそうと、君たちは…アーマードライダー…かい?」
「え? あぁ、俺がそうだが。」
ザックはロックシードと戦極ドライバーを取り出し、亜門に見せる。
「そうか……最近、変わったアーマードライダー、もしくは、最近になって現れたアーマードライダーなどはいるか?」
「変わったアーマードライダー…?思いあたらねぇな。最近アーマードライダーになったのって…ザックくらいだろ?合同ダンスイベントの時…もう2、3ヶ月前くらいだよな。」
「まぁ、そうだな…。」
亜門は更に問う。
「そうか……なら、ここ最近に人が殺されているということは?」
「殺されている……?」
ザックはこの時気づいた。この男……喰種のことを探しているのか?
「いや……聞いたことないな。悪いな、力になれなくて。」
「いや、こちらこそいきなりすまなかった。ありがとう。」
亜門は店を出た。ペコがザックに問う。
「なぁザック。あれって……」
「あぁ……かもな。」
ザックはケータイを取り出した。
「おやおや、久々だね。生きていたかい。」
ユグドラシルタワーの研究室。戦極 凌馬がいた。
「お陰様でね。春奈は捜査官に殺されたけど……。」
「そうか、それは残念だ。」
戦極はコーヒーを出した。ソファに腰掛け、それを口に含む。
「それで?私をもう調べなくてもいいの?」
「あぁ、データは十分に取れたよ。安心したまえ。私は君を捜査官に差し出すことなどしないさ。インベスの撃退を引き続きお願いしたい……彼らと、ね。」
「なるほどね……アーマードライダー達も、あんたにとっては研究……野望のための道具でしかないと。」
「流石…よく分かっているじゃないか。」
「………何か困ったら頼ることにする。それじゃ。」
私は研究室を出た。
「……?」
ケータイが振動する。ザックから……?
「もしもし?」
『深雪か? さっきドルーパーズに黒いスーツの男が聞き込みに来たんだが…』
「まさか……捜査官?」
『可能性としては高い。用心してくれ。』
「了解、ありがとね。」
私は電話を切る。
「気をつけなきゃね。」
私は足を進めた。
「うーん……危ないといえば…櫻音?」
「でも、櫻音って鎧武とかと最近一緒じゃん?私、助けられたよ?」
「でもさ、バロンを殺しかけたんでしょ?おっかないって言ったら櫻音かなー。」
千秋はビートライダース達に聞き込みをしていた。危ないと思うアーマードライダーについてだ。
「櫻音……正体はご存知ですか?」
「あぁ、女の子のアーマードライダーだからわかりやすいんじゃないかな。」
「なるほど……分かりました、ありがとうございます。」
千秋はメモをし、その場を後にする。そして、亜門と合流する。
「お疲れ様です。」
「何か分かったか?」
千秋はメモを見ながら話す。
「女のアーマードライダー櫻音……彼女が黒の可能性が高いですね。」
「報告にも、女の喰種とあったからな。恐らく間違いないだろう。それで?その櫻音とやらをどうやって倒す。」
千秋はメモをしまい、ロックシードを取り出す。
「罠を仕掛けます。」
「ふぅ……」
その場にあったヘルヘイムの果実を手に取る。ドライバーを装着し、ロックシードにする。そして、それをしまう。
「白鳩が……まだいる…。」
私は歩き、トンネルを抜けた。
「……‼︎」
前方にクラック。そこからインベスが現れた。
誰かのロックシードか?けど、誰が?
「キェッ‼︎」
インベスが飛びかかる。私は蹴りを入れて距離を取る。ロックシードを取り出し、解錠。
「誰の悪戯か知らないけど‼︎ 変身‼︎」
『ワイルドストロベリー‼︎』
ドライバーにセットし、ロック。ブレードを倒す。
『ロック、オン‼︎』
『ソイヤッ‼︎』
『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』
「さぁ、血祭りにしてあげる‼︎」
私はインベスに斬撃を浴びせる。初級ごときが……私の前に出るな‼︎
『ワイルドストロベリーオーレ‼︎』
「サァアアイッ‼︎」
インベスに回し蹴りを叩き込む。インベスは爆死する。
「ふぅ………⁉︎」
「うぉおおおっ‼︎」
背後からハンマーのような武器。私はなんとか躱し、振り返る。黒スーツに……クインケ‼︎
「白鳩……‼︎」
「貴様か、喰種でアーマードライダーという奴は……死んでもらう‼︎」
白鳩の男は襲いかかる。私は武器を避け、乱丸のグリップ部分で殴りつける。
「くっ⁉︎」
「………私は人殺しをするつもりはない。さっさとここから出て行って。」
「っ⁉︎ 戯言をっ‼︎」
白鳩はクインケを振るう。私は後ろに跳んで躱す。着地した……その瞬間だった。
「っ⁉︎」
どこからともなく銃撃が飛んできた。私はくらい、その場に跪く。
「うぉおおおっ‼︎」
その隙に、クインケを叩きつけられる。
「かはっ⁉︎」
私は吹っ飛び、ドラム缶の山に突っ込む。私はドラム缶を振り払う。
「このっ‼︎」
『ダークチェリーエナジー‼︎』
『ロック、オン‼︎』
『ソイヤッ‼︎ ミックス‼︎』
『ワイルドストロベリーアームズ‼︎惨劇・バーサーク‼︎』
『ジンバーダークチェリー‼︎ ハハーッ‼︎』
ジンバーダークチェリーにチェンジ。私はソニックアローでクインケの破壊を向かう。が、しかし。
「ぐぁっ⁉︎」
先ほどとは違う方向から銃撃。私は躓く。そこへ白鳩のクインケが襲いかかる。
「くらえっ‼︎」
クインケによる大振りの一撃をくらい、私は吹っ飛んだ。身体が宙を舞い、地面に叩きつけられる。私は強制的に変身を解除された。
「死んでもらうぞ……‼︎」
白鳩がゆっくりと歩み寄る。ここまで……か……っ⁉︎
『クルミアームズ‼︎ ミスタァ〜ナックルマァーン‼︎』
「だらぁっ‼︎」
ナックル飛び出してくる。白鳩のクインケを叩き落とし、蹴りを入れて怯ませる。そして、私の元へ。
「おい深雪‼︎大丈夫か…ぐぁっ⁉︎」
銃撃がナックルを襲う。辺りを見回すも人影が見当たらない。
「ど、どこから⁉︎」
「そこをどけぇっ‼︎」
白鳩がクインケを拾い、走ってくる。ナックルはドライバーのブレードを3回倒す。
『クルミスパーキング‼︎』
「うぉらぁっ‼︎」
クルミボンバーを白鳩の足下に飛ばすも、クインケがそれを弾く。
「嘘だろ⁉︎」
「ふんっ‼︎」
ナックルはクインケの一振りをくらい、吹っ飛ぶ。
「ぐあああっ‼︎」
ナックルは壁に叩きつけられる。
「ザック‼︎」
白鳩はクインケを両手で持ち、ゆっくりこちらに歩み寄る。
「貴様も……ここまでだ。」
逃げて‼︎超逃げて‼︎(笑)
次回は櫻音の新プチアームズ登場です(笑)