こんなのって無いよ!   作:くり坊

1 / 2
初投稿作品です、文才はありません。
たまに日本語も可笑しいかもしれませんが読んでいただければ幸いです。


誰の仕業だよ!

えぇっと、誰かこの状態を説明してください。

死んだ記憶もないのに気付いたら赤ん坊って何の冗談でしょうか?!

 

しかも! 生まれた村がランカークスで、家が武器屋で両親の名前がジャンクとスティーヌって......お分かりいただけますか?

 

 

何の無理ゲーでしょうかねぇ?

しかもどうやら私の立ち位置例の大魔道士様っぽい、女ですけどねぇ.....これが原作にどう影響するやら不安ですけど、死なない程度に頑張りましょう。

 

 

 

 

 

 

 

何て言ったけど無理無理無理無理無理、只の現代人ですよ!

魔法何て物とは無縁な生活ん十年送ってきた一般人が魔物とか大魔王とか倒す何て、無理無理無理無理無理無理!!

 

 

 

(夢なら醒めてぇ!)

 

 

 

 

 

そう願って半ば意識をブラックアウトさせてみたが、現実って甘くないですよね。

目覚めて一番最初に確認したのは自分の手、慣れ親しんだ節くれだった手ではなく紅葉の様なふくふくした赤ん坊の手。

 

(一瞬でも夢落ちを期待した自分が悲しい)

 

「あらあら、目が覚めたのかしら?私の可愛い子」

「あぅあ!!」(やめてぇ!)

「あらあら、とってもご機嫌ね。今日はお天気もいいし、お散歩にでも行きましょうか。」

「うぅぁ、なぁなぁ!!」(散歩より帰りたいよぉ!)

「ふふ、楽しみなのかしら?さぁ行きましょうね♪」

 

(意思の疎通が出来ません、まぁ赤ん坊だし仕方ないのか?それにしてもスティーヌさん若いなぁ)

 

 

 

こうして私はスティーヌさんに連れられてお散歩へ、頭じゃ解ってたけど意外に村の中って広い。

 

 

 

(当たり前かぁ、幾ら本の世界って言ったってこの人達は生きていて当たり前のように生活してるんだもんなぁ…。)

 

 

そんな事を実感したら突然恐ろしくなった、私の中でこの世界はあくまで物語の世界で“私”は“傍観者”でいられた。

でも.....今のこの世界は“私”にとって“物語”から“現実”になってしまった、この世界での両親が居てきっとこれから沢山の人達と知り合って、当たり前に“大切なもの”が沢山で来て......

 

あとわずか15年程したら“勇者”の相棒として大魔王とか魔王軍に立ち向かわなきゃいけなくて、勿論“私”は“彼”ではないから同じ道を歩む必要はないけど....そこで邪魔になるのが“原作知識”ってやつで“私”はダイの大冒険が大好きです何度も何度も読み返していた、中でも一番好きだったのが“ポップ”だった。

彼の成長していく姿が“臆病でちっぽけな只の人間”である彼が、自分よりも強いものたちに立ち向かいなけなしの勇気を振り絞る姿がカッコ良くて自分もそうなりたいって思ってた。

 

でも年を重ねる度にそれがどれだけ難しいか知って、いつの間にか自分が思い描いたカッコ良い“ポップ”の様になるよりも当たり障りない“大人”になる方が簡単だったから、いつの間にか諦めてしまっていた。

 

 

 

(だっていい“大人”がいつまでも“夢”を追いかけてるのは“カッコ悪い”んだ、それが当たり障りない“言い訳”である事はわかってて“夢”を現実に出来るのは“特別な人”だって言い聞かせて逃げてたんだよなぁ。)

 

ここでなら.....“この世界”でなら“私”は“特別な人”になれるんだろうか.....

 

 

 

 

 

 

なんてシリアスやってる前に生き残るのが先決だよ自分!!

取り敢えず体力作りか?それとも魔法?

でも赤ん坊だし、字読めないし喋れないしやっぱり体力作りか?

 

 

取り敢えず“アバン先生”が来るまでは体力つけますか、目下の目標も決まったし頑張ってみようか。

 

 

続く




見切り発進しちゃいましたねぇ、取り敢えず頑張ってみようかと思ってます。
感想何ていただけたら喜んで更新スピード上がるかも?

作中のシリアスとギャグの割合はその日のテンションによりますのでご容赦下さい。

ここまで読んで頂きありがとうございいました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。