違うんや、アクセル愚連隊の武装描写入れてたら満足しちゃったとかと違うんや。
ふと見直してみると、メカニバードじゃなくてメカニコプターが正解でした。
バレる前に修正だZE!
北方AL海域。
そこは、常日頃から深海棲艦が闊歩する魔境とも言える海域であり。
今現在においては……。
「長門! そっちに2匹行ったわ!」
「ふん、ビッグセブンたる私が二匹程度に……あっづぅ?!」
「ぴゃぁっ?! 長門さーーん!?」
驚異的なほどに超軽量な緋牡丹対空バルカン砲を連射しながら、高雄は2匹の機怪群が向かう先にいる長門へ注意喚起を行い。
高雄からの言葉に、長門は不敵な笑みを浮かべながら迫るくる二匹……トータルタートル2匹へ砲塔を向け。
その瞬間、長門の背後に浮上した機怪群が……長門の後頭部めがけて放ったレーザーが直撃して涙目になる。
「な、長門さんの仇。とるんだからーー!!」
「待て酒匂、勝手に殺すな……」
偉大なる先輩、長門の仇とばかりに酒匂は目に涙を浮かべ。
手に持った20.5cm単装緋牡丹砲を構え、これでもかとばかりに長門へ不意打ちしたフジツボのような機怪群。その名もフジツボレーザーを木端微塵に粉砕する。
「全く、そそっかしいヤツめ!」
そんな酒匂の様子に長門は苦笑いを浮かべ、若干焦げ臭い匂いを放つ自らの髪に憂鬱になりつつ……トータルタートル2匹へCユニットを用いて照準を合わせると。
「乙女の髪の恨み、侮るなよ……!」
所属している艦隊の提督が褒めてくれた、さりげなく自慢の髪に敵がやらかした暴挙に凄惨な笑みを口元へ浮かべ、砲撃姿勢に入ったトータルタートル2匹へ一斉射を放つ。
その、恨みと必殺の意思が込められた砲弾は2匹のトータルタートルへ殺到し……2匹同時に全弾着弾。異形の亀はその火力を発揮する事なく海の藻屑と化した。
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第二次AL作戦、その概要は至ってシンプルである。
主力艦隊が何重にも張られた敵の警戒防衛網を、1枚ずつ食い破って突き進み。
別働艦隊が警戒のゆるくなった側面を突き、最終目標である超巨大戦艦を撃破する。というものである。
そして、主力艦隊が敵部隊とぶつかったことを示す砲撃音と共に、アクセルへ作戦開始の無線が入り……。
「よし、始まったようだな。行くぞ」
「了解っ!」
待ってましたとばかりに、愛車である真紅の戦車……レッドウルフに搭乗したアクセルが合図を送り。
別働隊が動き始める。
別働艦隊は、水上戦車に乗ったアクセルを筆頭に。
「ここまでバスをハリネズミみたいに改装したの、初めてですよね……」
「最初は転覆するとか俺も言ってたが、頑張ればなんとかなるもんだな」
これでもかと言うくらいに、バスの屋根や側面に小型ミサイルポッドであるスモールパッケージや四連装16mm対空機銃が搭載されたマイクロバス、ソレをけん引している夕張が振り返ってソレを眺めつつ苦笑いを浮かべる。
尚、内部の荷台にも補修用資材や弾薬を満載している為、損失すると地味に資源へのダメージが酷かったりするが、今は関係なかったりもする。
そんな色んな意味での危険物を眺める夕張もまた、ソレをけん引した上で5連装シーハンターを2門搭載し、手には連撃18cm単装砲を持つという爆装っぷりであった。
「大丈夫よ夕張……その程度の重量なら、沈む事はないわ……」
「……扶桑が言うと、説得力凄いわよね」
おっとりとした笑みを浮かべながら、心配そうな夕張に扶桑は語りかける。
扶桑の言葉の通り、彼女の艤装は夕張を超える有様であった。
アクセルの手で更なる強化改造を施された火星連撃3連装砲を2門搭載し、兵装にした上で……UFO型爆撃機と火器管制Cユニットまで搭載。
更に、背面の定位置に収まっている固定艤装のストロングミサイル……最早戦艦というよりも、動く要塞とも言える有様であった。
「ヲ級、航空機の調子はどうだ?」
「大丈夫ダ、問題ナイ」
そんな夕張と扶桑のやり取りを横目に見つつ、アクセルは装甲タイルを改造巫女服のあちこちに張り付けたヲ級へ視線を向けながら問いかけ。
問いかけられたヲ級は、ドヤ顔を浮かべつつその豊満な胸を張る。
ヲ級の艤装は夕張らに比べてめぼしい強化がされていない、などという事もなく……。
耐久力と小回りに優れた偵察UFOに、航空機迎撃能力を重視したガンバルーン、そしていつもの火星爆撃隊という航空機母艦というよりもUFO母艦と言える有様となっていた。
「……うふふ……機怪群たーっぷり、見つけて沈めてやるでち……」
「あ、アクセルさん!じゃなくてしれぇ! ゴーヤさんの目が据わってます!」
「……いつもの事じゃね? それといつも通りでいいぞ、無理に畏まらなくていいって雪風」
競泳水着に身を包んだ伊58はと言えば、据わった目に危険な光を宿しつつ愛用品と化したハープーンキャノンへほおずりをしており。
両腰には5連装シーハンターを搭載するという、これまた火力偏重な装備編成をしていて。
そんな伊58の様子に引き攣った笑みを浮かべてる雪風はと言えば、超軽量の緋牡丹対空バルカン砲に、連撃12cm単装砲を1門、そして双眼鏡型の偵察能力に優れたCユニットを搭載している状態であった。
「……これでもかと言うくらいに、重装備じゃのぉ主ら」
「これでもまだ、不安は残るけどな」
「どれだけ、そのグラップラー四天王ってのは危険なの? アクセルさん」
そんなアクセル愚連隊な愉快な艦娘の装備に、支援艦隊としてついてきた初春は口元を扇で隠しつつ苦笑いを浮かべ。
初春の言葉にうんざりとした声で返したアクセルの言葉に、やらかし妖精の傑作品であるメカニコプターを肩に止めた瑞鳳は引き攣った笑みを浮かべる。
「……出来るもんなら上春が乗り回してる船を10隻単位で用意して、問答無用で焼き払いたいくらいだな」
瑞鳳の言葉に、ため息とともにアクセルは素直な感想を述べ。
その言葉に笑みを強張らせる瑞鳳へ、アクセルは言葉を重ねる。
「今回は俺も戦闘への参加を重視するんでな、戦闘中の修理は頼んだぜ瑞鳳」
「うん、任されてよっ」
戦闘行動中でも、微量ではあるが艦娘の修理を可能とするメカニコプターを搭載している瑞鳳へ、アクセルは声をかけ。
その言葉に、瑞鳳はヲ級と違って慎ましい胸を張りつつ。柔らかな笑みを浮かべる……が。
「問題は、この子積むと修理と艦攻の指示出しがごっちゃになっちゃうから航空戦力が弱くなっちゃうんだけどね……」
「ま、そりゃしゃーねぇべ。それに他の艦隊の空母娘もいるし、そこは何とかなるさきっと」
メカニコプターを積んだことによる弊害とも言える、艦攻用艦載機を搭載できない不具合に……瑞鳳その笑みを苦笑いに変えて頬をぽりぽりと掻き。
そんな少女の様子に、他の艦隊から応援として派遣された空母娘らへ視線を送りつつアクセルは楽観的とも言える回答を返す。
作戦行動中であるも、どこか緩い空気が漂いかけているが……。
その空気も、何かに気付いた雪風の様子に一瞬で引き締まる。
そして。
「しれぇ!じゃなかった、アクセルさん! 敵艦隊発見しました!」
「よし、行くぞお前らぁ!」
双眼鏡型Cユニットで、周囲の索敵に専念していた雪風が叫び。
その言葉を聞いたアクセルが言葉を張り上げ……。
北方AL海域に、少女らの威勢のよい応答の叫びが響き渡った。
嘘装備図鑑No.15
レアリティ:☆☆☆☆SSホロ
名称:5連装シーハンター
種別:魚雷
射程:短
装備適正:駆逐、軽巡、重巡、潜水
能力:火力+12、命中+1
雷撃時のクリティカル発生率が向上
入手条件:メタルマックスコラボイベントのランキング上位報酬。開発不可
→後日、水上機怪戦車残骸B(多め)と交換で入手可能。
嘘装備図鑑No.16
レアリティ:☆☆レア
名称:ビームハチドリ
種別:水上/艦上攻撃機
射程:-
装備適正:航巡、航戦、空母、軽母、揚陸
能力:対空+6、ただし制空権確保には使用不可
艦隊全体の防空にも貢献するため、艦載機というよりは12cm30連装噴進砲に近い。
入手条件:水上機怪戦車残骸A(多め)+水上機怪戦車残骸B(多め)と交換。
嘘装備図鑑No.17
レアリティ:☆☆☆☆☆SSホロ
名称:メカニコプター
種別:水上/艦上修理機
射程:-
装備適正:航巡、航戦、空母、軽母、揚陸
能力:パラメータ変化なし、航空攻撃タイミングで搭載機数÷4の数値分艦娘一人の修理が可能。
但し中破、大破、轟沈状態の復旧は不可。
また、搭載した艦娘は航空攻撃への参加が不可能となる。
入手条件:超希少金属(マップクリア報酬or課金アイテム)+水上機怪戦車残骸A(多め)+水上機怪戦車残骸B(多め)と交換。
設定してみたは良いけども、デメリット差し引いてもメカニコプターがチート装備な件。
飛鷹や隼鷹にガン積みしたら、きっと酷い事になる。
そんなワケで、アクセル艦隊作戦開始!な話でした。
次回から、ド派手なドンパチが始まりますのでお楽しみに!
それと私信ですが、かつての作品のリメイク作品をさりげなく投稿しました。
よろしければ、そちらもどうぞ(露骨なステマ)