Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ EXTRA 作:白狐
なんか書いてて自分で訳わからなくなりました
自分は今、飛行機の中にいる。隣には切嗣さんが座っている。彼に一緒に来ないかと誘われた時は非常に驚いた。なにせ自分は異国の地に一人でいる名前以外を覚えていない子供という怪しさMAXの存在なのだ。何故そんなことを言い出したのか聞くと。
『君が色々と面白い存在だからだよ。記憶がないというのも嘘か本当かは置いといて、少なくとも悪人ではなさそうだし、むしろ根っからのお人好しのようだ。私には娘がいるのだがその子にとっても良い存在になってくれそうだ。』
とのことでした。そこからの切嗣さんの行動は速かった。戸籍の存在しない自分のパスポートを何処からか手に入れ、こうして彼の奥さんと娘さんがいるという場所へ向かっているのだ。
「目的地までは時間がある。疲れているようだし少し休んだらどうだい?」
「…そうですね、そ少し睡眠をとらせていただきます。」
たしかに色々なことがおこりすぎて疲れているし少し休もう。
目を閉じると自分が思ってた以上に疲れていたらしくすぐに眠気がやってきた。
「センパイ、起きてください。センパーイ!」
「うん、…ん?BB?どうしてここに?」
「どうして、じゃありませんよ。さっき話の途中で邪魔が入ったから、こうしてセンパイが眠っている時にこの精神世界で話の続きをしようと思ったのに。」
「精神世界?」
BBの言うことに首をかしげ周りを見渡すと地平線の彼方まで真っ白な世界が続いており、自分とBB以外には何もない空間が広がっている。
「そう、ここはセンパイの精神をベースにして私が作り上げた精神空間。ここなら何時間たとうと、現実のせかいでは1秒にも満たないんです。」
それなんて『精神と○の部屋?』
「まあ、この空間のことはそれくらいにして。大事な事を聞くのを忘れていました。センパイは月の聖杯戦争や月の裏側での出来事、どんなふうに覚えていますか?」
「どんなふうって、普通に自分のサーヴァントと一緒に戦ってきた・・・。」
…待て、おかしい。確かに自分はサーヴァントと一緒に戦ってきたが、そのサーヴァントや戦いの内容がいくつもあるのだ。
セイバー、アーチャー、キャスター、そしてバーサーカーとギルガメッシュ。この中の誰か一人と一緒に戦ってきた筈なのに、全員一緒に戦った記憶がある。聖杯戦争で6回戦に凛と戦った記憶があれば、ラニと戦った記憶もある。月の裏側での黒幕は殺生院キアラだということは覚えているが、彼女ではなくBBと戦った記憶もある。これは一体・・・
「やはりですか。いいですかセンパイ、あなたが覚えている記憶、それは全てあったかもしれない記憶なんです。」
「あったかもしれない記憶?」
「そう、あなたはセイバーさんがサーヴァントになる可能性があれば、アーチャーさんがサーヴァントになる可能性もあった。そういったifの記憶があなたには存在しているんです。」
「なんでそんなことに。」
「おそらく一瞬でも『神の頭脳』と呼ばれるムーンセルに接続されたことで、ムーンセルにあった記録がセンパイの記憶に入り込んでしまったんでしょう。それが分解される途中だったセンパイを私が再構成したことでそのまま残ってしまったのでしょう。」
「そうなんだ。あれ?でもなんでBBは俺の記憶がそんなことになっていることの予測ができたんだ?」
「そのことですか。一つはセンパイを再構成した際にセンパイの記憶に触れたせいで断片的にですが私にも複数の記録があることと、どうもセンパイのサーヴァントの皆さんにもセンパイのサーヴァントだった記憶があるようなんです。」
「俺のサーヴァントって、というかみんなどこかにいるの?」
「ここはセンパイの精神世界をベースに私が作り上げた空間というのは先程言いましたね。その際に、ムーンセルに記録されていたサーヴァントの情報もコピーしてここに持ってきたんです。センパイが強く頭に思い浮かべればそのサーヴァントもこの世界に来ることができますよ。ただ、セイヴァーさんや臥藤さんのバーサーカーは例外なのでいませんけど。あと何故かセンパイのバーサーカーさんとギルガメッシュさんもいないんですよねぇ、なんででしょう?あと、三名程サーヴァントじゃない存在もいますけど、それはおいおいということで。
それじゃあセンパイ、セイバーさん、アーチャーさん、キャスターさんを思い浮かべてください。」
BBに言われるままに三人のサーヴァントを思い浮かべる、すると
「感じる、感じるぞ!奏者の余への想い、しかと受け止めた!そなたのサーヴァント、セイバーここに参上だ!」
「お待ちなさいそこの赤セイバー!誰に断って人のご主人様のサーヴァント名乗っているんですか?ご主人様のサーヴァントはこの良妻狐のキャスターです!」
「はあ、君たち少し落ち着きたまえ。せっかくの再会が台無しではないか。」
自分にとって特別な存在である三人のサーヴァントが現れた。
「久しぶり、で良いのかな?また会えて嬉しいよ、三人とも」
「うむ、余もまた奏者と会えて嬉しい。しかし、この狐っ娘はどういうことだ?奏者よ。いくら余がハレムに寛容であろうと、余の立場を脅かそうとする存在はいささか許容しかねるぞ。」
「ご主人様、私浮気は認めないって言いましたよね?これはどういうことですか?返答によってはタマモぉ、ご主人様に一夫多妻去勢拳をおみまいすることもやぶさかではないですよ?」
…やばい、女性陣が相当お怒りのご様子だ。ここは、助けてアーチャー。
「すまないマスター、私もこういった修羅場を経験したことは1度や2度ではないのだが、私が口を出すといつも火に油を注ぐ形となっていた。ここは自分の力で頑張ってくれ。」
くっ、肝心なところで役に立たないサーヴァントだ
「ま、待て二人とも。話し合おう、話し合えばきっと分かりあえる筈だ。」
「そう言うからには余を納得させるだけの理由があるのだな?奏者よ。」
「まあ、言い訳があるのなら聞くだけ聞いてあげます。それを聞いて許すかどうかは別ですが。」
~白野説明中~
「むー、納得はしておらぬが、まあそういう事なら奏者を責めるのはお門違というものか。」
「まあ、ご主人様にも事情があるご様子ですしこの件には目を瞑りましょう。しかし、正妻の座は渡しませんよ?セイバーさん。」
「それはこちらのセリフだぞ、キャスターよ。奏者の正妻の座は絶対に渡さぬ。」
「「フフフフフ……」」
…ここは下手に藪をつつく必要もない、無視しておこう
「あ、センパイ説明終わりました?」
「そしてなんで君はソファに座って本読みながらくつろいでいるの?というかどこから出したの?」
「こういった小物は思い浮かべれば誰でも出せますよ。周りの風景や建物なんかはセンパイじゃないとでませんけど。」
「そうなんだ、ところでBBが先に説明してくれてたら俺が説明する必要なかったんじゃ。」
「センパイが慌てふためくさまが見たいのでわざと説明していませんでした。想像したとおりとっても言い反応でしたよ、セーンパイ♥」
「ソーデスカソレハヨカッタデスネ、もう話しておくことないの?なければ戻ろうと思うんだけど。」
「今のところはもう伝えることはもうありません。」
「そう、三人とも俺はもう行くけど、…なんでセイバーとキャスターが戦ってるの?」
「ん?ああ、マスター。マスターの事で語り合っていたと思ってたらいきなり始まったんだ。一段落したら私から伝えておくからマスターは戻りたまえ。」
「そう?それじゃ後は頼んだよアーチャー。」
「おや、起きたかい?ちょうど目的地に着いたところだよ・・・寝てたはずなのに寝る前よりも疲れているように見えるんだが。」
「いえ、大丈夫です。」
「なにが始まるんです?」
「大惨事正妻戦争だ!」
いやー、Fate新情報来ましたねー。どれも楽しみですが書籍の『Fate/strange fake』が個人的に一番楽しみですね。あとはスマホアプリの『Fate/Grand Order』も赤セイバーとドレイク姉さんが出るみたいだし楽しみです。
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