霊光波動拳を出したいなぁ――と思った事が切っ掛けで書いていますので、読み難い場所、変な部分等が有ると思いますが、その際は御一報下さい。
「おい坊主。お前さん、こんな場所に何か用なのかい?」
「……」
雪の降る、凍えるような寒い日のことだった。
山奥に在る山門の前で、一人の少年と老婆が向い合って立っている。
老婆は自身の体躯に合わせ作られた道士服を身に纏った人物で、普通の人間とは違う独特の雰囲気と威圧感を持っていた。
対する少年は至って普通。長袖のシャツにジャンバーで下は半ズボンといった格好だが、其の服は所々が破けており、また至る場所が土や泥で汚れたように茶色く染まっている。
一見しただけでも解ることだが、実際の少年の状態は本来なら『普通』……とは言えないような風貌であった。
老婆は自身の腰元に手をやって少年を見下ろし、少年はただ無言でその老婆を見つめ返している。
互いが互いに、ジッと相手を見つめ合うこと十数秒、先に口を開いたのは老婆の方だった。
「はぁ……やれやれ。面倒事は御免なんだけどねぇ」
大きく溜め息を吐いた老婆は、少年を見つめていた視線を持ち上げると愚痴るような台詞を口にする。眼の前に居る少年が、厄介事の種である――と、老婆は良く解っているのだ。
なにせ『こんな場所』に一人で居るくらいなのだから。
山奥の山門とは言ったが、この場所は『ちょっと行ってくる』――といった程度の、生半可な山奥ではない。単に道に迷った程度の子供が、こうして老婆の目の前に立つことなど、本来なら在り得ないことなのだ。
しかもこの格好だ。
明らかに何らかの事件、または事故に巻き込まれた様な状態である。
「坊主。何も此処が何処だか解って、門を叩いたんじゃないんだろ? 取り敢えず聞いてやるから言ってみな? 何のつもりで門を叩いたんだい」
老婆は見つめ合っていても仕方がない――と観念をしたのか、少年の言葉を促すように聞いてきた。
こんな寒空の下、見ているだけで訳ありのような服装をした少年だ。十中八九、何らかの助力を願うようなことを言ってくるだろう。
とは言え、
(まぁ、其の場合は適当に部屋に放り込んで、麓の警察でも呼ぼうかね)
等と、老婆はそう考えながらの質問だったが、
「街まで行くための道を、教えて欲しいんだ」
「……なんだって?」
少年の言葉は、そんな老婆の予想とは若干違うものであった。
耳に届いた言葉に対して驚いた様に目を見開いて、老婆は少年に聞きなおす。
少年は淀みなく、再び同じ内容の言葉をハッキリと口にした。
「街までの道順を教えて欲しいって、そう言ったんだよ」
「街までだって?」
「うん」
どうやら聞き間違いでは無かったようだ。少年が門を叩いた理由は、本当に道を聞くためだったようである。
老婆は再び少年の全身を、下から上まで、それこそ頭の先から爪先まで視線を這わせていく。
真新しいがボロボロにされた服装、泥だらけの各部に擦り傷の着いた手足。やはり只事ではない事態に巻き込まれたであろうことは確実である。
そんな少年が助けを求めるでもなく、街への行き方だけを聞いてくる?
それが老婆には、随分と不思議に映ったのだ。
(私の思い過ごしか? ……もしそうだとしたら、私の感も随分と耄碌したものだね)
ふむ……と、考えるように頷くと、老婆は少年に言葉を返す。
「街に行くなら、お前さんが登ってきた階段を降りて、その後の道を真っ直ぐ、最初の分岐点を左に行きゃ、その内に麓まで辿り着くよ」
「分岐点?……そっか、さっきの。有難う、婆さん」
山の下方を指差しながら説明をする老婆に、少年は自身が歩いて来た道を思い出して頷いた。
そして一言の感謝を口にすると、そのままクルリと背中を向けて歩き出そうとする。
「待ちな坊主。お前、何だってこんな山奥に一人で居るんだい?」
階段を降りようとする少年に、老婆は後ろから声をかけた。少年はその声にピタッと動きを止めると、首だけクルッと振り返る。
「変な奴等に攫われた。眠ってて、気付いたら変な場所に捕まってた。父さんと、母さんも一緒に」
「攫われただって?」
「逃げる前に、父さんが言ってた」
淡々と語る少年に、老婆は「ふむ……」と口元へ手をやった。
(嘘を付いている様には見えない、ね)
少年の言っている内容から想像するに、何者かに少年の家族は拉致され、そしてこの山の何処かに隔離されている状態だ。
運良く少年だけは両親によって逃げ出すことに成功し、こうしてこの場所へと辿り着いたのだろう。
だが、
(それにしては、幾らなんでも落ち着き過ぎている)
そう。それが、この少年に感じている違和感である。
嘘をついているにしては、幾らなんでもこの歳で堂々とし過ぎている。いやそもそもだ、こんな場所に来て自分を騙す理由が解らない。
ジッと無言で視線を向ける老婆だが、少年は軽く首を傾げると再び階段を降りるべく動き出した。
「俺、警察に行かなきゃ」
クルッと向き返った少年は、老婆に背中を向けて階段を一歩、一歩と降り始める。
「おい坊主。お前さん、この雪の中を歩いて行くつもりかい? 歩いて行ったら普通は三時間以上掛かる道のりだよ?」
「婆さん、心配してくれるの?」
「質問してるだけだよ。良いからさっさと答えな」
「……やってみないと解んないから、取り敢えずやってみる。何だか判らないけど寒さとか感じないんだ」
首を捻って振り返った少年に、老婆は突き返すようにして言った。
少しばかり残念そうな表情を浮かべた少年だったが、老婆の質問に答えるとそのまま歩いて行ってしまった。
老婆はその後姿を目を細めて眺めると、ハッとしたような表情になって声をかける。
「ちょっと待ちな坊主。お前さん……何処で
「それって?」
老婆の言葉に、少年は意味が解らないといったように首を傾げた。どうやら本気で何を聞かれているのか解っていないようである。
老婆は眉根を皺を寄せ、何やら思案するようにしている。
「婆さん?」
ジッと押し黙ったままの老婆に、少年は不思議そうに声をかける。
すると老婆は大きな溜め息を吐いてから、真っ直ぐな視線を少年へと向けた。
「やれやれ。何だってんだろうね全く。おい坊主、中に入んな。面倒だが、お前さんに教え込まなきゃならない事が有るようだからね」
「え?」
「ついて来な」
老婆はそう言うと、少年からの返事を待たずに山門の中へと入って行ってしまった。残された少年は数回ほど目をパチクリとさせると、
「え?」
と、首を捻るのであった。
※
「適当に座りな。茶は出さないけどね」
「は、はい……」
山門を潜り、少年と老婆の二人は敷地内にある屋敷の一室で向かい合った。
広い畳敷きの部屋の中で少年は正座を、老婆は胡座をかいている。
「さて、私はまだるっこしいのは苦手だからね、単刀直入に聞くが……お前さん、いつから今みたいな状態に成ったんだい?」
「今みたいなって?」
「寒さを感じにくい状態のことだよ」
「……えっと、ちょっと前。1~2時間くらい?」
「1時間だって?」
「あ、うん」
驚いたように聞き返す老婆に、少年は頷いて返した。
老婆は再びジッと少年を見ると、またもや考える素振りを見せる。
「坊主、今から目を瞑って元の状態、要は寒さを感じていた時の事を思い出してみな」
「え? なんでそんなこと」
「良いからさっさとやるんだよっ!」
「わ、解ったよ」
悪い子供を叱りつけるように声を荒げてきた老婆の迫力に負けて、少年は潔く言われた通りに行動をする。
目を閉じて、今とは違う、至って普通の当たり前の状況を思い浮かべてみる。
すると
「……ん? え、なんで? きゅ、急に寒くなった」
少年は眉間に皺を寄せて、小さく呟くと身体を震わせた。冗談でもなんでもなく本当に寒さを肌で感じているらしい。
訳も分からず身体を抱きしめて寒さに耐えるようにする少年。しかし老婆は、そんな少年を見て満足そうに頷いた。
「よし、良いだろう。上手く制御で来てるようだね」
「制御? なんのことなのさ、婆さん」
納得して頷く老婆とは違い、少年の方は全く訳が解らない。
「今説明してやる。お前さん、私の身体の周りに何が見える?」
「身体の周りって……その霧みたいなの? 婆さん、見えるの?」
「勿論見えるさ。ついでに言っちまえば、それがお前がさっきまで寒さを感じなかった理由だよ」
「この、『モヤ』みたいなのが?」
少年は自身の目を疑った。
なにせ目の前の老婆の身体を覆うように、不思議な霧のような物が漂っていたからだ。
「コレは『念』というもんさ」
「ねん?」
「簡単に言ってしまえば、その生き物が持っている生命エネルギーみたいな物さ。言い方を変えりゃ、氣だの霊力だのと言われてる物のことだよ」
「え、えぇっと、俺は霊能力者じゃないよ?」
「んなことぁ解っとる」
老婆はフンっと鼻を鳴らして、少年の言葉を一蹴した。
とは言え、そんな説明では未だ納得し切るには少なすぎる。少年は続きを聞くために、視線を真っ直ぐ老婆へと返した。
「念って言うのは身体から溢れる生命エネルギー、所謂オーラを自在に操る能力のことだ。それなりの自力を持った奴がコレを扱うことで、天才だの超能力者だの仙人だのと言われたりしとる」
「あ、だから霊能力者って」
先ほどの説明の一部を思い出した少年は、得心がいったと頷いた。
「お前は何かの拍子で、念の力に目覚めてしまったのさ。本来なら瞑想だの修行だので身に付けるその力を、ね。お前、どうやってそういった状態になったんだい」
老婆は少しづつ、少年の話を聞こうと質問をする。少年は眉間に皺を寄せて少し表情を歪めたが、直ぐにソレを正して口を開いた。
「逃げる時に役に立つって、父さんが何かしたんだ。其の時にはもっと勢い良く出てたけど、母さんが心を落ち着けるようにって言って。それから霧が出るのも落ち着いて、寒さは感じなくなった」
「身の危険を感じて、咄嗟に覚えさせたか。危険な賭けだったようだが、どうやら上手くいったようだね」
少年の言葉から、老婆はその時の状況を思い浮かべる。
目の前の少年の両親は、先ず間違いなく念能力者だったのだろう。実力の程は判断しかねるが、少なくとも多少の知識は持っていたようである。
そんな二人が何者かに拉致されて、命の危機にさらされてしまった。そして自分たちの子供だけでも助けようとした結果、無理やりな方法で念という力を目覚めさせたのだろう。
老婆の予想は、概ね合っているだろう。
しかし
(面白く無いねぇ……)
ギリッと、老婆は軽く奥歯を噛み締めた。
何処の誰だかは知らないが、勝手に人の庭近くで悪戯をした連中がいる。
老婆は、ソレが気にいらなかったのだ。
「次の質問だ。坊主、お前の話が本当だとして、さっき警察に行くと言っていたね? 何故そんなにユックリとしてるんだい? 両親の二人が、ヤバイんだろ?」
「…………」
普通なら言い難い、聞き難いことだろうが、老婆は真っ直ぐにそう訪ねてきた。それ程に少年の態度は違和感が強いのである。
少年は俯いて、ジッと固まった状態になってしまった。
老婆は其の反応に、胡散臭そうな視線を向けるのだが――
「父さんも、母さんも……二人共、もう、死んじゃっ……たから」
所々が掠れるような、小さな声で少年は言ってきた。
見ると両の掌をグッと握り、肩はプルプルと震えている。またポタ、ポタ、と、大粒の涙が滴り出していた。
「何が有った? 詳しく話してみな」
ジィっと見つめてくる老婆の視線。
少年は唇を噛み締めながら、悲しみと怒りからプルプルと身体を震わせていた。
「今日は……一緒に居られるって言ってたんだ」
少年は堪えるように、声を震わせながら説明をし始めた。
その言葉を老婆は黙って静かに聞いていく。
いつも忙しそうにしている父と母。
この日は珍しく共に休みが取れたため、家族で山へと出かけたらしい。ピクニックだ。普通の家族が、ただ普通に休日を過ごそうとしていた。
少年は、どれ程に自分がそれを楽しみにしていたのか?
それを一生懸命に老婆へと説明する。
舌足らずな言葉で、少ない語彙で、それを必死になって説明していった。
そして、それが悲劇に変わったことも告げてきた。
突然現われた不審な人物たち。
その相手に捕まってしまった少年は意識を奪われ、気が付けば廃墟の一室に両親と一緒に捕らえられていた。
その後は――
(そういうことか……)
老婆はこの時、やっと少年の違和感に合点が行った。
少年の今までの態度は、言わば必死の痩せ我慢だったのだ。
自身の肉親が、恐らくは目の前で殺されたのだろう。
その光景を、この少年は見てしまったのだ。
見てしまったがために、解っているのだ。自身の両親が、もうこの世に存在しないことに。だからこそ、その事を考えまいと意識を向け、違和感のある態度を取っていたのだ。
声を押し殺して泣いている少年を見ながら、老婆は軽く息を吐いた。
こういった雰囲気は苦手だ。
そう思ったのである。
しかしだからと言って、目の前の子供に『うっとおしいから泣くんじゃないよ!』と言うほど、老婆は人でなしではない。
まぁ
「泣いたって、お前の両親が帰ってくるわけじゃないだろ! メソメソするんじゃあ無いよ! お前の親父や御袋は、お前にそんな態度を取らせるために命を賭けたのかい!?」
「――っ!」
似たような言葉を使って叱咤はするようである。
老婆の言葉に身体を震わせて反応した少年は、バッと勢い良く老婆に視線を叩きつける。しかし老婆は、そんな少年の視線など何処吹く風と鼻で笑ってみせた。
「もしそうだったら、お前の両親は随分と無駄な死に方をしたもんだね」
「ち、違う! 父さんも、母さんも無駄死になんかしてないっ!」
「何が違う? こんな風にメソメソ泣くようなガキが残っただけで、お前の両親は何が残せたっていうんだい?」
老婆の言葉に少年は黙ってしまう。
何を言われたのか? 老婆が何を言ったのかを少年は良く理解出来ていなかったかもしれない。しかし、少なくとも自分の両親がバカにされたのだ――と言うことだけは理解が出来たようである。
勢いよくその場から立ち上がると、少年は目元をゴシゴシと擦って老婆を睨みつける。
「泣いてない! 俺は泣いてなんか居ない! なんでそんなこと言うんだ! 父さんも、母さんも無駄なんかじゃ……っ無駄なんかじゃ無いんだよぉ!」
声を張り上げ、言いながらも少年はボロボロと涙を零していた。
老婆はそんな少年に対して満足そうな笑みを浮かべた。
「だったらそれは、生き残ったお前が証明していきな。先に逝った両親に、自分自身を自慢できるようにね」
「…………」
「返事はどうした!」
「は、はいっ!」
老婆の言葉に少年は出来うる限りの声を上げる。
少年は涙を止めることは出来なかったが、其の言葉に首を強く縦に振る。
老婆に言われた言葉を少年は確かに強く心に刻み込んだのであった。
「良いだろう。坊主、暫くの間は此処で寝泊まりをしていくと良い。流石に雪の中で外に放り出すほど私ゃ鬼じゃないからね」
「え?」
「なんだい? 外で寝泊まりしたいってのかい?」
老婆の言葉に驚く少年だったが、老婆は続けて誂うように言ってくる。
慌てて首を左右に振る少年に対して、
「クク、冗談だよ」
と、意地の悪い笑みを浮かべるのであった。
少年の返事を確認した老婆はスッと音もなく立ち上がると、少年を置いて部屋から出て行こうとする。しかし部屋の戸に手を伸ばした所で、ピタリと其の動きを止めた。
何だろうか? と、少年が不思議そうに見ていると、老婆は再び少年に視線を向けてきた。
「坊主――っと、そういやぁ、まだ名前を聞いていなかったね? お前の名前はなんて言うんだい?」
「……あっ」
老婆の方もそうだったが、少年も言われて初めて、互いの名前も知らないことに気が付いた。少年は眼を何度かパチパチと瞬きすると、目を大きく見開いて真っ直ぐに老婆を見つめてくる。
「俺の、俺の名前はユーマ。ユーマ・カンザキ」
「カンザキ? ……そうか。私の名前は幻海だ。ようく覚えておきな」
「解った。婆さん」
「お前なぁ……」
力強く頷いてくるユーマに対して、幻海は無言の視線を向けるのであった。
※
「久しぶりだねぇ、ジジイ」
「そうさな。こうして電話越しに声を聞くだけでも数年ぶりになるかのぉ。しかし、お前さん自分の年齢考えたことはあるのか? ジジイ等とは言われたくないわい」
「ふん。少なくとも、私より年寄りなのは事実だろうが」
「まぁ、そりゃそうなんじゃがね。……で、元気にしておったか?」
ユーマを側に置くことにした幻海は、一人受話器を片手に電話をしていた。
相手は幻海とは知り合いであるようだが、互いの口調からそれほど仲が良いとは言えない間柄のように思える。
「下らない挨拶なんか要らないよ。……そんな事よりも、私の庭で好き勝手やってる奴が居るみたいでね。何処の阿呆かは知らないが、久しぶりにちょいと運動をすることにした。今回はその報告だよ」
「運動? お前さんの口ぶりからすると、とてもそんな『ほのぼの』としたモンには聞こえんぞ?」
「運動だよ。もっとも、誰の庭でオイタをしたのか、それをキツク指導してやるけどね」
幻海は口元を歪ませて獰猛な笑みを浮かべる。
それは本人の言っている『運動』を思い浮かべてか? それとも『指導』を思い浮かべてか? 電話向こうの相手は、それを受話器越しに感じて深い溜息を吐いた。
「……まぁ、そこら辺は儂がどうこう言うことじゃないからのぉ。好きにすると良いわい。ただし、余り事を荒立てんでくれよ?」
「さてね。出来る限り騒ぎになら無いようにする積りではあるけど、それも全ては相手次第さ」
「まぁ、そうじゃな。ならば今日、明日中にでも処理班を向かわせる。行動を起こすのはそれからにしとくれよ?」
「良いだろう。ソレくらいなら都合を合わせるさ。面倒事はお前さんに任せるよネテロ」
「やれやれ。貸しじゃぞ?」
「馬鹿言うんじゃないよ。お前やハンター協会には、嫌ってほど貸しが有るだろうが!」
ピッ――!
幻海は電話向こうの相手にそう言うと、受話器の終話ボタンを押した。
そして受話器をスタンドに戻すと、腕をグルっと大きく回してみせる。
「さて、先ずは下調べから始めようかねぇ」
幻海は眉間に皺を寄せてからそう言うと、自室に戻っていくのであった。
数日後。ジャポンの山深い場所にある廃墟と、そして程近い麓の街にあるマフィアの事務所が何者かに襲撃されることとなった。