五の軌跡   作:クモガミ

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今回は少なめです。


第一章ー5 4月18日 自由行動日 夕方編 

《午後16:30 【トールズ士官学院】 技術棟》

 

今日の仕事が全て終わり、俺は技術棟に戻って技術部が所持している機材を借りて、入学前から製作しているある物の組み立てをテーブルの上で取り掛かっていた。

技術部に入部するまでは個人で持ってきた携帯用の機材で組み立てていたが、それでは限界があり、出来ない組み立ても有って、満足出来る作業が出来なかった。

だが、此処の機材なら携帯用では出来ない作業が沢山出来るようになるし、組み立ての作業スペースもぐんと早くなる。

そういうのも含めて俺は技術部に入部したのだ。

 

「どうだいイビト君、組み立ての調子は?」

 

すると受け付けのところで修理依頼の書類を整理しているジョルジュ部長が話し掛けてくる。

 

「順調ですよ、この調子ならあと1ヶ月半ちょいで完成するかと」

「ははっ、それは完成が楽しみだ。それで今は道力モーターを組み立ててるところだったかい? 伝達盤はやっぱりコーティング結合なのかな?」

「当たりです。何せ伝達レベルが4以上に成りますし、水晶振動子とも相性が良いですから、クロックパルスを比較的に起こし易くなりますからね」

 

と俺達は専門用語を台詞の所々に挟みながら会話する。

流石に将来ラインフォルト社から優秀な人材として期待されている人なだけあって、話が分かるし、お互いの知識や技術も共有し合える。

普通の人が俺達二人の会話を聞いてもチンプンカンプンだろう。

最悪、ルーティーみたいに引いてしまうかもしれんが………。

 

「おーす、お邪魔するぜ~」

「私もお邪魔するよ、ジョルジュ」

 

とそこで正面玄関の扉から二人の男女が入ってきた。

ライダースーツを着ている女性の方は分からないが、頭にバンダナを巻いた男性の方は二年の先輩だ。

二人は受け付けの前まで足を運び、ジョルジュ部長はその二人の顔を見て、より一層穏やかな顔を浮かべる。

 

「やぁアン、それにクロウも。いらっしゃい」

「その様子だと、仕事は終わったみたいだね」

「くく、トワから聞いたが今月は特に忙しいみたいじゃなねぇか。大変だな、【トリスタ】唯一の修理屋は」

 

からかうようにバンダナの男性がそう言うとジョルジュ部長は苦笑して『まぁね』と返す。

どうやらこの二人もジョルジュ部長の友人のようだ。

 

そう見抜くと二人が俺の存在に気付く。

 

「おや、もしかして君は………」

「技術部に入部したって言う例の新入部員だな、そうだろジョルジュ?」

「その通り、せっかくだから二人に紹介するよ。本日付けで入部してくれた一年《Ⅶ》組のイビト・バームスト君だ」

 

部長の紹介に合わせて俺は立ち上がり、『はじめまして、先輩』と軽く頭を下げる。

直後ににハスキーな声を出すライダースーツの女性が眼を見開く。

 

「バームスト? そうか、君はアルダ伯爵のご子息か。どうりで何処かで見た顔だと思ったよ」

「………父上とは顔見知りで?」

「あぁ、私の実家主催のパーティーでイリーナ会長とご一緒のところを何度かね」

 

親父だけじゃなく、イリーナ会長とも顔見知りなのか?

しかも実家主催のパーティーって、まさかこの人………。

 

「おっと、自己紹介が遅れたね。私は二年のアンゼリカ・ログナーだ。よろしくイビト君」

 

ログナー、やっぱりか。

北の【ノルティア】州を治め、【ラインフォルト本社】がある鋼都【ルーレ】に屋敷を構えているログナー家のご令嬢ならイリーナ会長や親父と顔見知りなのも頷ける。

貴族でも高い地位を持っていないと、二人とも顔見知りなのは難しい。

アリサは別だろうが。

 

……それにしてもあのログナー家のご令嬢が制服も着ずにライダースーツを着ているとは。

話には聞いていたが、この人はユーシスやラウラ以上に貴族らしくないな。

 

「そんで俺はクロウ・アームブラストだ。よろしくな、技術部期待の後輩君」

 

次にクロウと名乗ったバンダナの先輩男子が口調も雰囲気も軽い感じで挨拶する。

『チャライな』と思いつつ、俺は失礼のないよう先輩方に『こちらこそ、よろしくお願いします』と再び頭を下げた。

 

「チョリース! お邪魔チョリース!」 

 

その直後だった。

バーン!と玄関の扉が豪快に開くと共に聞き覚えのある声が響き渡る。

俺達四人はそこへ顔を向けると、やっぱりと言うべきか、クラスメイトのトモユキが居た。

 

「……トモユキ、何しに来た?」

「よぉイビト、また会ったな。実はセピスをまたちょっと加工してもらいにきたのよ」

「加工?」

 

セピスを加工するって、一体何の為に?

クォーツを作ると言うのなら話は分かるが………。

おまけに〝また〟って、コイツ何度も此処に来ているのか?

 

「いらっしゃいトモユキ君、今日も各セピスをそれぞれ100個分の塊にしに来たのかい?」

「無論、そのつもりですよジョルジュ先輩」

 

案の定、もう常連のようだ。

そんな事実が発覚すると、トモユキはジョルジュ部長の元にセピスを持って行こうとした。

だがそれを阻むようにログナー家のアンゼリカ先輩が進路上に立ち、ジロリとトモユキを見る。

 

「ーーそうか、君がトモユキ君か。噂は聞いてるよ」

「ん? 誰あんた?」

 

おい、失礼だぞトモユキ。

相手は【四大名門】のご令嬢且つ先輩なんだから言葉に気を付けろ。

と注意しようと思ったが、アンゼリカ先輩は気にした素振りはなく、話を続ける。

 

「私は二年のアンゼリカ・ログナーという者だ。覚えておきたまえ」

「あの【四大名門】の? へぇ~……で、俺に何か用ですか? 」

「なに、用って程のことじゃないさ。ただ……」

「ただ?」

 

オウム返しのようにトモユキが言うと、アンジェリカは腰に手を当てて、

 

「君、入学してから一部の女子達に粉を掛けまくっているそうじゃないか? 実にけしからんと思ってね」

「いや、お前が言うんじゃねぇ」

 

条件反射のようにクロウ先輩が二人の傍まで近寄って突っ込む。

しかし、アンゼリカ先輩はそれを無視する。

 

「しかも私が狙っていた子だけじゃなく、私色に染めた子達にまでちょっかいを出すとは……ちょっと節操が無いんじゃないか?」

「だから、お前が言うんじゃーーー」

 

ツッコミ入れようとしたクロウ先輩をアンぜリカ先輩は足を踏ん付けて黙らせる。

声にならない悲鳴を上げて悶えるクロウ先輩。

そういえば、二年の先輩に女色家の女子生徒が居るという噂を耳にしたがあるが………。

性格を見る限り、その噂の女子生徒はアンゼリカ先輩で間違いないだろう。

 

「とにかく、私の眼が黒い内は将来、私の物になるでろう女の子達や私の所有物である女の子達に手をーーー」

 

その途中、ムニュという音がアンゼリカ先輩の身体から発せられた。

先輩の口が止まり、俺を含め、ジョルジュ部長やクロウ先輩がギョッ!と顔を強張らせる。

何故かと言うと、トモユキの両手がアンゼリカ先輩の胸元に伸びており、そこの二つの果実を鷲掴みにしているのだ。

 

「…………」

 

突然のボティタッチに先輩は眼を見開いて言葉を失う。

片やトモユキは『おお』と感心の声を上げ、果実から手を離し、両手を組むと、

 

「うむ、中々の物をお持ちですな先輩♪」

 

次の瞬間、アンゼリカ先輩の拳が飛び、吹き飛んだ。

 

クロウ先輩が……。

 

「ふごぉぉ!!?」

「なっ、クロウ!?」

 

殴ろうとした人物とは違ってアンゼリカ先輩はハッ!と驚く。

一方で殴り飛ばされたクロウ先輩は玄関の方まで吹っ飛び、扉を押し壊して地面に倒れた。

 

「ふぅ~あぶねぇあぶねぇ」

 

吹き飛んだ先輩男子を尻目にトモユキはホッと溜息を吐く。

場所はクロウ先輩が立っていた所、つまり殴られたクロウ先輩はトモユキが立っていた場所に居たから殴られたのだ。

 

「何時の間にそこに!」

「忍法、身代りの術って奴ですよ先輩」

 

キッ!と睨むログナー家のご令嬢にトモユキは愉快そうに自分が使った技の名前を明かす。

技の名前から誰でも分かる気が、一応説明しておこう。

簡単に言うと殴られる直前、トモユキは眼にも止まらぬ速さで傍に居たクロウ先輩と場所を入れ替えたのだ。

 

「初対面の女子にセクハラを働くとは……噂通り、不埒な男のようだな君は!」

「許してくださいよ先輩。爺ちゃんは言っていた、『胸がそこに在るなら、手を伸ばせ』と!」

 

人差し指を天に向かて翳し、もう俺達のクラスではお馴染みの『爺ちゃん語録』を語る。

トモユキのその反省の欠片も無い態度に被害者は、

 

「ふふふふ、最初は釘を刺しておく程度にしておこうと思ったんだけど、どうやらお灸を据えないといけないようだね」

 

ゴキゴキと指を鳴らして笑顔でそう述べるアンゼリカ先輩。

笑顔だが眼は笑っておらず、コメカミには青筋が何本を立っており、背後には黒いオーラまでもが滲み出ていた。

 

相手はまだやる気だと悟ったトモユキは背中の大剣に手を伸ばす。

戦うのは別に構わないが、技術棟(ここ)で暴れられるのは勘弁願いたいので俺は二人の間に入って、仲裁しようとした。

 

「―――あー、それより君達」

「「?」」

 

と俺が声を掛ける寸前、ジョルジュ部長の声が割って入る。

 

「戦う前に玄関の扉、直しておいてくれないかな」

「「あっ」」

 

ジョルジュ部長の冷静な促しにより、二人は玄関の扉の修理をすることになるのだった。

 

 

≪視点変更:視点者ゼオラ≫

 

 

《午後17:00 【トールズ士官学院】講堂前》

 

「それじゃあお疲れ様。今日はゆっくり休んでねゼオラ」

「は、はい。ではこれで失礼します」

 

演劇部の今日の練習が全て終わり、私はシャルル部長に挨拶を交わして議事堂を後にした。

そして寮へ帰ろうと重い足で正門の方まで歩く。

足が重いのは練習の所為。

想像以上に演劇部の練習がもハードだった為、私の足はパンパンな状態なのです。

他にも腕や腰にも疲労が有り、もうクタクタと言っても過言ではありません。

しかも、汗も掻いたようなので、私は一旦足を止め、右腕の肘を自分の鼻元に持って来て匂いを嗅いでみる。

 

「う」

 

やっぱり汗臭い………。

おまけに心なしか、気色悪さが遅れて出て来るようですわ。

食事を取る前にお風呂に入らなきゃいけませんわね。

ならさっさと、寮へ戻らなければ。

 

「オーイ、ゼオラー」

 

と私が足を動かそうとした時、背後から呼び掛けられました。

振り向くとそこにはルーティー、アリサ、ユーシスの三人が立っていたのです。

三人は自分達の存在に気付いて貰うと私の手前まで距離を詰める。

 

「貴方達……」

「ゼオラもクラブが終わったところ?」

「……ええ、そうですわ」

 

ルーティの問いに私は一瞬間を置いて返す。

どうしてかと言うと、現れた三人の組み合わせが珍しいから。

アリサとルーティーは女子同士なので、何もおかしくないのですが、そこにユーシスが加わるとどうも不自然に見えてしまうのです。

私達が出会ってからまだ数週間の関係というのもありますが、馴れ合う気は無いと公言し、普段からも一人で居ることが多いユーシスが誰かと一緒に居るのが本当に珍しい。

 

一体どう行った経緯でこの三人は一緒に居るのでしょうか?

それにしても昨日といい、今日といい、帰りにクラスメイトと会うのが多いですわね。

と私がそう疑問に思った時、ユーシスがフッと鼻を鳴らす。

 

「俺がどうしてこの二人と一緒に居るのか不思議だと言いたげな顔だな? なに、別に大したことじゃない。馬術部の見学帰りにクラブ帰りの二人とバッタリ会ってな、二人とも向かう方向が同じだから途中まで一緒に歩くことになっただけだ」

「そういうこと、どう? ゼオラも今帰りなら一緒に帰らない?」

 

とアリサが一緒に下校しないか?と誘う。

成る程、そういうことでしたか。

つまりユーシスもルーティー達に誘われて、一緒に下校することにしたのですね。

確かに必要の無い馴れ合いは好まない方でしたが、人付き合いは悪くない方でしたわね。

まぁ此処で会ったのも何かの縁、私もそのお誘い受けるとしましょう。

 

「良いですわ、ご一緒しましょう」

 

誘いを承諾して私は三人の輪の中に入り、そして私達は横に一列並んでトリスタに向かう。

すると歩き出してからものの数秒でルーティーがこんなことを言い出す。

 

「ふぅー、疲れた! まさか銃の手入れがあんなに大変だったなんて……」

「大変だったって、ルーティー貴方、銃の手入れとかしたことなかったの?」

「うん、今日まで一度もなかった。そのことが部長にバレてお昼から銃の手入れを私が完全に覚え切る徹底的に指導されたんだよねー」

 

遠い眼でお昼から夕方までの行動を語るルーティーに私も含めてアリサ、ユーシスも呆れた表情を浮かべる。

 

ま、まさか、銃を扱っている人が今まで銃の手入れをしたことが無いなど、思いもしませんでしたわ。

銃のみならず、自身の得物の手入れは必要不可欠だというのに……。

しかも刃物の類いや銃器はデリケートな物で、使用した日のその日に手入れをしなければ駄目に成ると聞きましたわ。

それなのに手入れも知らないで銃を使っているなんて………全く、抜けているんだか、馬鹿なんだか。

 

「お前、手入れもしたこともないのによくそれで銃を得物にしたものだな? 正直、阿保にも程があるぞ」

「し、仕方ないじゃん! 私、銃の扱い方は教えてもらったけど、手入れの仕方は教えてもらえなかったんだもん!」

 

私と同じことを思ったのか、ユーシスが手入れを知らなかったルーティーを阿保と評し、そんな不名誉な評価を付けられた当人は声を大にして言い訳する。

するとそこでアリサが助け船を出すようにコホンと咳払いをし、

 

「まぁそれは良いとして最初のクラブ活動の方はどうだったの、ルーティー?」

「結構性に合ってたかな。一番小さな的に当てるのと弾の補充を早く済ませるのが大変だけど……アリサは?」

「私も同じね。クロスでボールを受け取るのとボールを正確に相手に渡すのが結構難しいのだけれど、中々やり応えのあるスポーツかしら………ユーシスの方はどうだったの?」

「フン。まだ入ると決めた訳ではないが、馬はノルド産だけあってそれなりに良い馬が揃っていた。あれなら入部してやらんことも無い」

 

いや、入部する側なのに何故、そんなに偉そうなのかしら?

ルーティーもアリサも私と同じように顔を顰めてますわ。

まぁ貴方らしいですから、敢えてツッコミませんが。

 

「ふ~ん……で、ゼオラの方はどうだった? 演劇部の練習って人によってはハードルが違うって聞いたけど」

 

そして順番的に今度は私にクラブの話を振るルーティー。

確かに私の練習は他の部員の皆さんよりは少しハードルが高かったですが、それで正直に辛かった等と弱音を吐く訳にはいきません!

「まぁ、私に掛かれば大したことはありませんでしたわ。何せ〝逸材〟ですから!」

「ほう……そう言う割には歩く速度が俺達よりも若干遅いのようだが?」

「ぐっ」

 

あ、相変わらず、痛い所を突きますわね………。

全く、お兄様と違って、どうしてこう意地が悪いのでしょう。

 

……そういえば、ルーファス様はお元気なのかしら?

最後に会ったのは確か、半年前のパーティー。

今もお元気なのでしょうか……。

ちょっと聞いてみようかしら、そう思って私は咳払いをする。

 

「ところでユーシス、ルーファス様はお元気かしら?」

「む、兄上か? 一週間前に返事の手紙が来たが、内容を見るからに相変わらず各地を飛び回っているようだ。体調のことは書かれていなかったが、まぁ兄上のことだ。心配はないだろう」

「そう」

 

話では何度も聞いていましたが、ルーファス様は本当に忙しい身ですのね。

でもそれだけ周囲から信頼され、慕われているからこそ、大きな仕事を幾つも任されているということですわ。

流石、貴族の中の貴族である御方です、それに比べて私の兄上達と姉上達ときたら……。

 

と、身内に対してちょっとした憂鬱感に浸った直後、ルーティーはユーシスに兄が居ることを知って意外と羨望が混じったような顔を浮かべる。

 

「へぇー。ユーシス、お兄さん居るんだ~~良いな。私もお兄ちゃんとか欲しかったな~」

「そうね、一人っ子には兄弟とか憧れるわね」

「あれ? じゃあアリサも一人っ子?」

「ええ、でも身近に……姉みたいな人が居るかしら」

 

眼を逸らして少し恥ずかしそうにそう打ち明けるアリサ。

その仕草に同性であるにも関わらず、私は不覚にも可愛らしいと思ってしまう。

 

でも、姉みたいな人ですか。

血のつながりの無い身近な人物だとしたら、メイド辺りかしら?

 

私がそう勘ぐるとユーシスが急に足を止める。

止まった場所のすぐ傍には喫茶店《キルシェ》が在り、どうやら彼はそこで夕食を取るみたいでした。

 

「フン、ではここ等辺で俺は失礼しよう。お前達も門限が過ぎる前に何処かで夕食を済ませるのだな」

 

そう言い残して、彼は店の中へ入って行った。

最後のは気遣いだったのでしょうか? それならそうともっと良い言い方があると思いますが、彼のそういう所は今に始まったことではないので、私達は突っ込みませんでした。

 

「夕食か~銃の手入れのお陰で考えてなかったなぁ……。アリサとゼオラはどうするの?」

「私は食べる前にお風呂に入りたいわ。クラブで汗を掻いちゃったから」

 

あら、アリサも汗を掻いたのですか。

まぁスポーツ系のクラブだったら、汗を掻いてもおかしくはありませんわね。

 

それはともかくとして、便乗するみたいで嫌ですけど、私もお風呂には入りたいので、

 

「奇遇ですわね。私もまずはお風呂に入りたいですわ」

「あー私も私も! 硝煙の匂いとかオイルの匂いとかが付いて、さっきから気になってて仕方なかったんだよねー」

「じゃあお風呂に入ってから、一緒に《キルシェ》で夕食を取りましょう。三人で」

 

アリサがそう上手く纏めて提案すると私とルーティーは頷いてその提案を承諾し、私達三人は第一目的のお風呂に入る為、第三学生寮に戻るのでした。




次回は実技テスト編を載せたいと思います

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