FANTASY☆ADVENTURE   作:神爪 勇人

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第24話 行くぞ・・・クソガキ共‼

 

 

 

マグノリア病院。

フェアリーテイルのギルドホームから少し東へ進んだ所にある、この街で一番大きな病院だ。

そこに怪我をしているレビィ達『シャドウ・ギア』を入院させて、俺は今回の襲撃の件をジジイに念話で報告した。

連絡をすると、ものの数分で駆けつけてくる。

かなり心配したのだろう、息も絶え絶えの様子だ。

怪我は酷いが、命に問題は無いって言ったんだがな・・・。

レビィ達の様子が見たいと、ジジイはシャドウ・ギアが入院してる病室へと入室した。

俺は外で待つことにする。

病院の外へ出ると、そこには良く知った顔が並んでいた。

 

 

祐一「ああ、お前らも来たのか」

 

ナツ「来たのかじゃねーよっ‼」

 

グレイ「ジェット達は大丈夫なのかっ!?」

 

 

暑苦しい顔で迫って来る二人に、俺は大丈夫だと告げ、二人はようやく落ち着いた。

つーか、何でお前らがいるんだ?

俺はまだ連絡入れてないはずだが・・・・?

 

 

エルザ「お前の帰りが遅いから、皆で様子を見に出たんだ。そこで、マスターが慌てて飛んで行くのが見えた」

 

ハッピー「マスターから事情を聴いたんだよ」

 

 

なるほど、そゆことね。

 

 

レッド「なぁ、祐一。敵は? 倒したのか?」

 

ルーシィ「ファントムがやったの!?」

 

祐一「・・・・とにかく落ち着け、順に話す」

 

 

俺は、レビィ達が襲撃を受けた時の状況を話した。

襲撃者は、ファントムロードの魔導士。

鉄のガジル。

だが、ガジルは俺が倒して捕縛しようとしたら、ガジルが誰かに連れて行かれた。

 

 

エルザ「誰かとは?」

 

祐一「後ろ姿しか見えなかったから誰かまでは分からねーが、ガジルを助けたとこを見る限り、ファントムの一員だと思うぜ?」

 

 

革ジャンにダメージジーンズに、何かいかにも不良やってますと強調してそうな逆立った赤髪。

顔とかにもピアスとか付けてそうだな。

顔見えなかったから人相は分からんが・・・。

ガチャリと、病院の出入り口の扉を開けて、ジジイが出てきた。

まだ夜中で、この場を照らすモノは月明かりしかなく、辺りは暗い。

そのせいか、ジジイの顔は良く見えない。

だが、何を言いたいのかは分かる。

言葉を発しなくとも、その身から放たれている膨大な魔力が圧力となって、辺りに無意識に放っているからだ。

怒っている。

それも相当に。

それは、此処にいる全員が感じ取っていた。

 

―――――いつの間にか集った、妖精の尻尾全員に。

 

 

マカロフ「ボロ酒場までなら我慢出来たんじゃがな・・・ガキの血を見て黙ってる親はいねぇんだよ・・・・」

 

 

想いは同じ。

俺達の目的はただ一つ。

 

 

マカロフ「戦争じゃ・・・行くぞおおおおおぉぉぉぉ‼ クソガキ共おおおおおぉぉぉぉ‼」

 

「「「「おおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ‼‼‼」」」」

 

 

幽鬼の支配者・・・ファントムロード。

アイツらをぶっ潰す!

 

 

 

 

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