FANTASY☆ADVENTURE   作:神爪 勇人

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第15話 船調達

 

 

 

 

祐一「・・・・駄目だな」

 

 

港町ハルジオン。

ここでガルナ島へ行くための船を調達しようと思ったのだが、やはり呪いだの何だのとか言われている島へ行くのは、皆嫌なようだ。

船を買い取ろうかとも思ったが、今回の件だけで船を買うのは流石に出費がデカすぎる。

飛んでいこうかとも思ったが、場所知らねーし、距離も判らねー。

場所は聞けば分かるのかもしれないが、飛んでいけるのも俺だけだしな。

・・・・さて、どうするか。

 

 

レッド「おーい、祐一」

 

 

レッドが翼をはためかせながら、空から声をかけてきた。

三人別れて船を探していたのだが、何か当てを見つけたのだろうか?

 

 

祐一「どーした?」

 

レッド「エルザが船を抑えたって!」

 

 

流石、仕事が早いな。

 

 

祐一「場所は何処だ?」

 

レッド「こっちだ!」

 

 

飛んでいくレッドを追って、俺も空を飛ぶ。

 

 

◆◆◆

 

 

レッドを追って行き、俺は首を傾げた。

此処は既に町の外。

こんなところに船を持ってる奴がいるとは思えんのだが・・・。

 

 

レッド「着いた。あそこに船があるぞ!」

 

 

レッドが指差す方を視てみる。

そこには確かに船があった。

海岸沿いに止められている船が一隻。

それなりの大きさを持つ船で、長距離の航行もあの船なら可能だろう。

だが、

 

 

祐一「おい、あれ海賊船だぞ?」

 

 

俺の目がおかしくなっていないのなら、あの船の帆に描かれたシンボルは海賊のマークだ。

髑髏の旗は信念象徴とか言ってる某海賊もいるが、それもこの世界に当てはまるのだろうか?

信念掲げてるだけで海賊ではありません的な。

まぁなんにせよ、説得して乗せてもらえるようになったとは思えん。

 

 

祐一「どうやってあの船に乗せてもらえるようになったんだ?」

 

レッド「エルザがアイツらをボコボコにしたら、何か乗せてくれるって言ってきた!」

 

祐一「恐喝かよ」

 

 

エルザが見つけたって聞いた時点で予想してたが。

・・・・・そーいや、原作でも海賊船に乗ってエルザがガルナ島に来たんだっけか?

何で来たとかワリとどーでもいいから忘れてたが。

 

 

◆◆◆

 

 

 

既に日が暮れて、今は夜。

海賊船に乗っている俺は、船を操舵している海賊達に少しばかり同情した。

 

 

「あ・・・あんな島に何しに行くつもりでぇ!?」

 

エルザ「いいから舵を取れ」

 

 

凄まじい眼力で睨むエルザに、海賊はビビりながら操舵を続ける。

それでもやはり言いたいことはあるようで。

 

 

「勘弁してくれよ・・・ガルナ島は呪いの島だ。噂じゃ人間が悪魔になっちまうって・・・」

 

 

必死に抗議するが、海賊の抗議にエルザは、

 

 

エルザ「興味がない」

 

 

と、切って捨てた。

 

 

エルザ「掟を破った者どもへ仕置に行く。それだけだ」

 

祐一「物騒だな。別にそこまでマジ切れしなくてもよくね?」

 

エルザ「・・・・・・・・・・」

 

祐一「わーったよ、睨むなっての!」

 

 

もうホント、マジ怖いわコイツ。

 

 

 

 

.




殆ど話が進んでない。
・・・・ま、まぁ、次くらいから進むはずだ。

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