EBA 一番と四番の子供達   作:アルポリス

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 ヒマラヤにて

ゲ「……ここはどこなんだ」

登「!? 大丈夫ですか。どうしてこんな薄着で!?」

ゲ「あなたは?」

登「私はそこに山があるから登りたい。そんな登山家です」

ゲ「では、行って下さい」
登「ですが、それ以上に困っている人は助けたい人間なのです」
ゲ「…グスッ…ありがとう。あなたの優しさは問題ない」



  始まります。


第四話

 

 同時刻、本部全体を見渡せる遥か高みの席に座るゲンドウ、その隣に立つ、コウゾウは生理的に産れる震えを抑えられないでいた。

 

「い、い、碇……まずい事になったな……まさか、彼女まで目覚めてしまうとは我々だけでなくゼーレにとっても由々しき事態だ」

「も、も、も、もももも問題ない」

 

 重ねられた手が尋常じゃないくらい震えている。

 

「分かるぞ、お前の怯えを。お前はユイ君とのいざこざでキョウコ博士に危うく殺されそうになった事があるからな。しかも、四回ほど。しかし、こちらの介入でドイツ支部での実験が失敗するよう手配して、実際失敗したはずなのに、何故、彼女が完全に覚醒してしまったんだ」

「ユイ…ユイ…ユイ」

 

 反射によって光り輝くサングラス、見た目は渋いのに呟いている言葉は現実逃避に近い。

 

「ああ、そうなってしまうのも無理は無い。お前との結婚を一番反対していたのは彼女だからな。結婚前日、お前を拉致した彼女がヒマラヤにお前を置き去りにしたと聞いた時はすぐにお前の墓石を注文しようとしたものだ。ただ、唯一の救いは我らだけでなくゼーレのとっても彼女は厄災だということか……ネルフ本部がありながらこの日本が未だにゼーレに…いや、他のどんな秘密組織が牛耳れていないのは日本の裏を司るといわれている、二大組織、北東支部の岡長官も所属していると言われている諜報暗殺組織忍軍と、人情と暴力を武器とした化け物揃いの惣流家筆頭任侠一家が目を光らせていたからな」

「…あの時は心優しい登山家に助けられました。少し人間が怖くなくなりました」

 

 ヒマラヤがある方角に視線を合わせ、過去を振り返るさまは現実逃避そのものだった。

 

「しかし、結果はメンタルが弱い人間不信男の出来上がりだ。お前の心は優しい登山家程度では救えなかったようだな。さて、零号機のリリス、キョウコ君の覚醒、お前が連れて来た少し頭の螺子が緩いながらもエヴァパイロットセンスは抜群の少女と、私の見立てではとんでもないからくりが潜んでいそうな4号機………対してこちらは初号機の覚醒と不完全なダミープラグに抜け殻アダムとロンギヌス……どうする、碇?」

 

 その問いに対してゲンドウは不適に笑ってみせ、口を開いた。

 

「我々は詰んだな!!」

 

 コウゾウは右手を大きく振りぬいた。

 

「いい加減現実逃避から戻って来い」

「あべしっ!!」

 

 机に顔を押し付けられた、ゲンドウは昔懐かしい奇声を上げながら突っ伏した。次いで、ゆっくりと顔を上げながらヒビの入ったサングラスを押し上げた。

 

「サングラス以外問題ない。後で、弁償しろ」

「完全に割られたいか?」

「冗談だ、いや、ホント冗談だから、腕を振り上げないでくれ」

 

 再び振り上げられた腕に縋りつく四十過ぎのオッサンという図、幸いにも弐号機の猛攻に皆釘付けで見ていたものは皆無だった。

 

 腕が下ろされたことでゲンドウはお決まりの構えを取った。

 

「問題ない……事はないが、こちらにも切り札がある。あれを出さずに済めばよかったが、こうなっては仕方が無いだろう。早急にあれを使えるよう赤木博士に伝える」

「だが、不完全ではどうにもなるまい?」

「だからこそ、だ。私には分かる。あれは酷くご立腹しているようだ」

「馬鹿な、あれに魂は無い」

「意思は時に肉体も凌駕する、なればその逆もありえるのではないか?」

「死海文書にも記されていない太古の記憶だけで肉体が動くというのか」

 

 呆然とした様子でコウゾウは呟き、それを耳にしたゲンドウが今度こそ不適に笑みを浮かべた。

 

「禁じられた融合は不完全であっても十分リリスの脅威になり得るということだ。故に初号機の凍結を解除する、今は全力で敵を殲滅してもらわねば、な」

 

 モニターにはエアロゲイターに対して奮戦する弐号機と新たに現れた敵に対して戦闘を開始する4号機と初号機の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 遡る事数分前、脅威のシンクロ率で三万人のサイキックウェーブを完全に遮断して敵のほうに歩み始めた弐号機のATフィールドに異変が起きていた。本来、ATフィールドはオレンジの壁のような文様が何枚あるかでその強さが伺えるのだが、弐号機が作り出したATフィールドはまるで相手を突き殺すかのような鋭い傘状に変形してしまったのだ。これを見たリツコは卒倒してマヤに介抱され、ミサトやシンジも驚き慄いた。酷く攻撃的なATフィールドを作り出した弐号機は突貫した。当然、敵の機動兵器は空中で回避を試みるも、その脅威のスピードについて行けず右腕を犠牲にする事となった。

 

 エアロゲイター副司令官、ユーゼス・ゴッツォは自身の機体、アンティノラの負傷及び、ウェーブの遮断に対して仮面の内側で酷く驚きを見せていた。そして、やはりと言う核心も得た。彼は自身の操り人形、イングラム・プリスケンを通してこの星にある死海文書の解読方法を碇ゲンドウに教えていた。それはこの星にあるとされる始まりの場所、ガブの部屋の存在とその中にある神にも等しき存在を手に入れるため、地球人にお膳立てさせたのだ。

 

 そして今ここで現れたのは熟したからだと判断したためである。あるのだが。

 

「よもや、エヴァンゲリオンにこのような力が隠されていようとは、我々の母星にある死海文書は私の予想通り、欠けているのではなく書き換えられたと見た方が良いようだ」

 

 一瞬にして思考を遮り機体を大きく旋回させる。上空に飛び上がった弐号機の振り上げられた拳がアンティノラの機体を掠めた。だが、絶妙なタイミングで後方に待機していた4号機から放たれたポジトロンライフルが胸部装甲を溶かす。

 

「忌々しい、一機だけでなく、あの機体もまた私の予想を上回る機能性だ。そうなると出し惜しみする残る二機にも興味が沸いてくると言うものだが……うん? これは、これは…どうやら私に運が向いてきたようだ」

 

 エヴァ二機による波状攻撃を掠めながらも避け、尚且つ操作盤で何か、操作するユーゼスの巧みな技量は副司令官だけの事はある。やがて操作し終えると仮面の奥で不適な笑みを浮かべた。

 

「重力場展開、座標ポイント入力完了。さて、大気圏に現れたあれを呼ぶとしよう」

 

 ジオフロント内上空に歪みが発生して先ほど日本上空の大気圏に現れた光り輝く鳥のような物体が飛び出してきた。

 

 本部に鳴り響く警報、スーパーコンピューターMAGIはあれのパターンを即座に青と断定、ここに第十五使徒が現れた。

 

 これに対して、ゲンドウは即座に初号機凍結を解除、既にシンジは言われる前からエヴァに乗り込み待機状態だったので即座に戦場に立つ。

 

 ここまでは一つを除いてユーゼスの思惑通りに運んだ。彼らが何故にもう一体を出さないのかユーゼスは疑問に思うも人類補完計画の要とも言える初号機を見られただけで、今は十分と考え直した。

 

「私と白き月の民、果たして地に這い蹲るしかない貴様らは魂の座を守れるかな」

 

 ジオフロント内という酷く限定された空とは言え、エヴァに飛行能力は無い。仮に弐号機にそのようなものが搭載されてでもいたら、いかなユーゼスでも即座に撤退していただろう。彼が未だ余裕なのは上空を悠々と飛行できるからだ。

 

 ところが、ユーゼスの考えには誤算があった。確かに彼らは空を飛べない。しかしながら、それを押してでも上回る機体性能と原作ではありえない攻撃性が彼らに備わっていたのだ。弐号機の脅威のシンクロ率と惣流の血、初号機のS2機関による半永久的な活動と繊細さの欠片も微塵に感じさせない強い心、4号機に乗るカガリは頭の螺子が緩くとも抜群のパイロットセンスを持ち合わせ、何よりアニメに置いて第十五使徒に止めを刺したあれが備わっていた。

 

 ユーゼスは身を持って知ることになる。副司令官の立場では浮かんでもいけない、彼らに手を出してはいけないという恐怖と決して拭えない後悔を。

 

 

 

 

 カガリの野生的な勘の元に下される指示をアスカとシンジは的確に遂行した。その様をモニターから見ていたミサトはその頼もしさと同時にトリオで漫才を披露する三人のビジョンを浮かばせていた。

 

 四号機から放たれたポジトロンライフルで飛行する使徒の前方を撃ちぬき、回避行動で移動した場所に今度は初号機のポジトロンライフルが撃ち出された。光りの筋が使徒のATフィールドを貫通、光り輝く翼に傷をつける。

 

 同時間、アンティノラに向けて弐号機が傘状のATフィールドを射出、よもや飛び道具として使われると思っていなかったユーゼスは内心で驚きながらも避けて見せた。途端、視界に4号機が映りこむ。誘導されていたとも知らず、フィールドを撃ち出した瞬間、4号機が弐号機を飛び台にして上空に飛翔、その場所で待ち構えていたのだ。4号機はプログレッシブナイフを杭のよう装甲に打ち込み、それを支えに上空に留まった。これには流石のアンティノラも危険と判断、剥がそうと残った腕からフォトンソードを展開、振り下ろすも届く前に初号機が撃ち出した光りの筋が残りの腕を吹き飛ばした。狙いを定めた瞬間など的にしてくれと言っているようなものである。腕が吹き飛ぶ少し前、飛び台になった弐号機は後ろのケーブルをパージ、使徒を殲滅すべく走り出していた。

 

 本能がそうさせるのか、翼をやられ低空飛行となった使徒は弐号機から逃げ惑う。それをシンクロ率が成せる脅威のスピードで追いかけ、遂に輝く両翼を掴み上げるとアスカの怒声と共に引き千切った。声のない悲鳴のような音がジオフロント内に響き渡る。

 

 それでも地面を這い蹲るように逃げる使徒を放置して何を思ったか弐号機は拘束具たる胸部装甲引き剥がした。そして翼が捥がれた使徒を再び掴み、剥き出しのコアに押し込めたのだ。瞬間、十字架の爆煙が上がり使徒は消滅、中からS2機関を無理やり取り込んだ新生エヴァンゲリオン弐号機が顔を出した。

 

 これには本部にいた誰もが声を無くしてモニターを凝視する。ようやく起き上がったリツコがこれを見てまた卒倒したのは言うまでもない。何故なら初号機に続き、スケジュールにない弐号機までもがエヴァに産れる事のない永久機関を手に入れたのだから。

 

 これに焦ったのは本部のスタッフだけでなく敵対するユーゼスも同じだった。唯でさえ、脅威の弐号機が半永久的に動くという恐怖、使徒の存在も無くなり彼に選択できるのは撤退だった。パネルを動かして即座に座標を打ち込もうと手を伸ばした時、機体に衝撃が走った。そう、まだ4号機が取り付いていたのだ。恐怖から来る混乱が天才と称されたユーゼスの思考を鈍らせ、判断を見誤らせた。

 

 そしてそれは致命的なものとなる。

 

 掴んでいた手に力を込めアンティノラを踏み台にして更に飛び上がった4号機は上空で体勢を整えすぐさまアンティノラを蹴り落とした。

 

 エヴァの重量に重力が重なってアンティノラは墜落していく。だが、機体は損傷しようとも設計上操縦席には衝撃吸収作用が施されており計器が破壊される事はなく、空間転移は可能と思われた。しかし、落とされる場所には既にカガリの指示で二対のエヴァが待ち構え、まるでアンティノラを包み込むようにフィールドを展開したのだ。

 

「馬鹿な、転移が出来ないだと!?」

 

 これは先の戦いでレイが行った手法を行動不能となった4号機の中でカガリは見ていたことから思いついた戦法だ。絶対領域たる空間は何者にも犯されない。それは即ち転移行為すらもその範疇に入る。ただ、これはリリスを備えた零号機だからこそ行えた言わば力技、残念ながら残りの機体にそんなことは出来ないはずなのだ。しかし、それがもし二機なら、それも傘状のフィールドを展開できる今の弐号機がいた場合、話は変わってくる。

 

 傘状の展開を反転させればアンティノラのある一定方向の一面以外は包み込む事は出来るのだ。後は初号機が残った一面を塞いでしまえば包囲は完成する。

 

 これで逃げる事は適わないのだが、しかしてこれには一つの欠点が存在する、ATフィールドで包み込むと言う事は絶対領域で守られるということでもあるのだ。

 

「ふ、何年ぶりかで焦らせてもらったわ。こんなに焦ったのはシヴァーに殺されそうになった時以来か……ふふ、撤退が出来ないとはいえ、この状況貴様らはどうするのだ?」

 

 4号機が地面に着地した。そしてビシッとアンティノラに向かって指差した。

 

「当然、倒させてもらうに決まっている。あたしの勘が告げているんだ。お前を野放しにしていたら駄目な気がするとな!! それにお前からは嫌な気配が纏わり付いている。むしろ、お前なんかよりそれの方が危険だとお母様があたしに囁くんだ。よって、お前はここであたしに成敗される。恨んで構わん!! これがあたしの選び取るべき選択だ!!」

 

 そう宣言して4号機は両手を空に掲げた。それに呼応するかのようにツインアイが光り輝き、胸部から赤い粒子が掲げた空に放たれる。粒子はやがて形を成していくと本来の姿を取り戻した。それを4号機は握り締める。

 

 本部でモニターを監視していたコウゾウは目を見開いて、嫌な意味で正解した!! と声を張り上げ、ゲンドウは机に突っ伏して今度こそサングラスを粉砕させ、ようやく、ようやく、あらゆる衝撃から立ち直ったリツコはその神々しい槍を見て泡を吹きながら倒れた。資料でしか見たことの無いミサトは行き成り現れた槍について驚いたものの、あの槍は存在が何を意味するのか理解できなかった。だから取り敢えず、武士の情けとばかりに親友の口元を拭う事にした。その他スタッフは槍の出現に驚きながらもミサトと同じくそれだけだった。

 

 ユーゼスはその槍がどういうものか理解していなかった。それは改竄された死海文書には記されていなかったからなのだが、その槍から発生する禍々しい力については肌で感じていた。ここにサイバスターと呼ばれる機体が搭載しているとされるラプラスコンピューターがあればこう予測していただろう、どの側面から予測しようとも待っているのは絶対的な死と敗北だと。

 

「私が高々武器一つに恐れるだと……何なんだ、あれは!? ゴッツォ家にも知らされていないものがこの宇宙に存在するとでもいうのか!?」

 

 操縦桿を握り締め、無駄と分かっていようとも本能が逃げようともがき出す。動かない機体に更なる絶望が増した。

 

「まさか、改竄される前の死海文書には書かれていたというのか!? だが、誰が改竄をしたという………まさか…あのお方が……真なるあのお方が……改竄を行った!?」

 

 投擲のように構えた4号機はよく狙いを定めながら勢いよく投げつけた。

 

「消えろ、エアロゲイター、その嫌な気配もろとも!!」

 

 二股のロンギヌスは音速を超える速度で飛んでいく。

 

「そんな、私は、私は、あのお方を超えなければ、真なる霊―があああああああああ!!」

 

 アンティノラを包む込むフィールドを力技ではなく機能で持って貫くと形状が螺旋のようなものに変化して回転、アンティラノの操縦席に突き刺さった。

 

 黒幕と言われた男の呆気ない死、ユーゼス・ゴッツォはこの時点で戦いの舞台から姿を消したのだった。

 

 4号機の中、カガリは辺りを伺うように視線をさ迷わせた。そう、嫌な気配がまだ途切れていないと心が自身に告げているのだ。

 

 そしてそれは現実になる。

 

 

――人形如きが、愚かなものよ。

 

 

 不気味な声がカガリの耳を捕らえ、嫌な気配が濃くなっていく。その声の元凶を探さなければ危険だと心が警告を呼びかけた。

 

 カガリは声の主を探すように視線を槍が突き刺さった操縦席に向けた。すると、その場所から黒い靄が勢いよく噴出、それは少しずつ形を成して長い髭蓄えた老人の顔のような形状になって目的のものを探すように瞳を動かし始めた。やがて目的のものに行き当たったのか、何者も映さない漆黒の瞳は4号機を捕らえると鋭く睨み上げる。

 

 それをプラグ越しで感じたカガリはすぐ先に待つ己の死を予感してしまう。

 

 あれは、駄目だ。あれと戦えばあたしが死ぬ。普段の思考からは考えられないネガティブな想いがあふれ出し、本能で恐怖し震えだす腕が、己の首を絞めようと動き、交差する瞬間。

 

 力強い声は聞こえた。

 

『去れ、亡霊よ、貴様が現れるべきはこの時ではない。まして僅かな分身体で相棒をやれると思うな、身の程知らずが』

 

『これ以上、あの人の相棒に手を出すなら、この私が相手になるわ、かつての子よ』

 

『娘に手を出すとはいい度胸です、目を食い縛りなさい、この私が相手になりましょう』

 

『いくらなんでも、あなたには無理ですよ、自重して下さい!! それとわざとだと思いますが目ではなく歯です』

 

 四者四用の声がカガリの心を守るような壁となり、恐怖から来る負の思考を飛散させ、体の震えが収まった。

 

 同時にアンティラノの操縦席に突き刺さるロンギヌスが淡い輝きを放ち、その光りは黒い靄を払拭したのだった。

 

 払拭される間際、エヴァに乗っていた彼らは耳にした。歓喜に震えながらも酷く憎悪に満ちた声を。

 

 その声はこう言っていた。

 

 

 

 

――我らにとって忌むべき始祖、それを模したものと共に歩む者たちよ。覚えておくがよい、再び合間見えた時、それらすべてを取り込むことを。

 




 次回、間幕 ゼーレ、魂の叫






 次回もサービス、サービス……伏線、なのか? 拾えない、いや拾って見せるさ!!

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