Angel Beats! 星屑の記憶   作:刻焔

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第08話 ガルデモ支援班

『ガルデモ支援班?』

 

本部内に居た全員が一斉に首をかしげる

 

「って、岩沢も知らないのか!?」

 

「あぁ、初耳だ」

 

どうやらガルデモのリーダーである岩沢にさえも知らされていないものだった。

 

「おいゆりっぺ、なんで俺たちに黙ってたんだ!」

 

「だってガルデモ支援班の情報が広まったら陽動班から移動の申し建てが殺到するじゃない!

 あたしの仕事が増えるのよ!」

 

「お前が仕事してるところなんて見たことねぇぞ!」

 

日向とゆりが言い合いをしている中、燕はというと

 

――――……何の話をしてるのか全然わからねぇ、陽動班って何?ガルデモがさっき話をした音楽バンドの略って事はわかるんだが

 

一人混乱していた。

 

「あ、あのさ、そのガルデモ支援班ってなんだ?」

 

このままだと収拾がつきそうにないので、自分から話を切り出してみた。

 

「あぁそうね、説明しておかないと仕事ができないものね」

 

ゆりは部屋の電気を落とし、スクリーンに何かを映し出した。

 

「陽動班との違いは、主にガルデモと接触する機会が多いというところね」

 

その後ゆりから受けた説明を簡単にまとめるとこういう感じだ

 

支援班の主な役割を一言で言ってしまえば雑務

ガルデモの練習に必要な機材、休憩用のドリンクなどの補充

そういったガルデモに必要なものを取りそろえるのが仕事らしい

 

あとは実働部隊でもあるため、ライブでは陽動班に護衛を任せ

俺は戦闘に参加しろとのことだった。

 

「説明はこんな感じね。岩沢さん、遠慮なくこき使っていいからね」

 

「分かった、それじゃあ今日はもう遅いし、明日メンバーの紹介をするから

 C棟三階の空き教室に来て、時間はいつでもいいよ」

 

「いつでも?」

 

「あぁ、授業には出てないから。何もなければ大体そこに居るよ」

 

岩沢は「それじゃ」っと片手をあげ、そのまま本部を出て行った。

 

「さて、説明も終わったし、今日はもう解散かしらね」

 

ゆりの言葉で、帰る者もいれば本部に残り談笑する者もいた。

俺もすることがないので帰ろうとすると

 

「なぁ、月斑に制服渡さなくて良かったのか?」

 

音無が思い出したかのようにゆりに質問した。

 

「あ、忘れてた。ちょっと月斑君、制服渡すからちょっと待って」

 

その言葉でゆりは帰ろうとする燕の足を止め、机の中から戦線の制服と拳銃を取り出した。

 

「はいこれ」

 

「制服と拳銃もか」

 

燕が渡された拳銃は『SIGSAUER GSR』と呼ばれる拳銃だった。

 

「天使と戦うのならこれくらいは持っておかないとね」

 

「……銃の練習をする必要もあるのか」

 

燕は明日から待ち受けるガルデモの雑務と、その空いた時間を利用した銃の特訓のことを考えると少し憂鬱な気分になった。

 

「月斑っていったか、俺も銃の特訓を始めたばかりなんだ。よかったら一緒にやらないか?」

 

「音無だったな、そういえばお前も昨日入ったばかりって言ってたな。そうだな、二人でやった方が効率がよさそうだ」

 

燕は音無の提案に乗り、雑務の空いた時間に音無が練習をしているという、連絡橋下の川原に行くことを伝え、寮へと帰ることにした。




はい、ようやくですよ皆様!次回ガルデモメンバー登場です!

燕「おぉ、やっとか」

ヒロインが09話でようやく登場とか、ほかの作品では滅多に見ませんね

燕「普通じゃ考えられないよな」

でも登場はしますけど、本格的な絡みは10話になるんですけどねww

燕「おい、それは許されないんじゃないのか?」

仕方ないじゃないですか、ただでさえ文字数が少ないこの小説なんですから

燕「じゃあもっと文字数を増やせばいいだろ」

それができたら苦労しませんよ、なぜか1000ちょっとで予定のポイントに到達してしまうんですから

燕「…はぁ、まぁそのうち文字数も増えていくと信じるか」

善処はします。

燕「んじゃそろそろ締めるか」

それでは皆様『また次回~』

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